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第2章
13 あなたの妻になれないはずだった
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――あなたの妻になれないはずだった。
なれないはずだったのに、お見合いの日はやってきて、これが夢じゃなくて現実なのだと私に教える。
お見合い当日の服装は、光華と一緒に成人式の際、作ってもらった赤の振り袖。
振袖は大げさすぎるかもと思ったけど、スーツだったらハイブランドにするべきかだとか、靴やバッグはなにがいいのかとか、揉めに揉めて結局、振袖が無難だろうという話になった。
お見合い場所は都久山の住人が好んで使う歴史あるクラシックなホテルで、周囲は緑に囲まれている。
明治の頃、取引先の外国の要人を招いたり、避暑地として過ごした場所で、そこからずっと利用している家が多い。
ホテルのロゴが入ったティーセットが並ぶ。
「俺が結婚したいと思っているのは、夕愛さんだけです」
始まって数分、玲我さんの口から飛び出した私の名前。
その場に集まった全員の視線を受け止め、嬉しさよりも恐怖が勝った。
『なぜ、結婚を申し込んだのか』
叔父さんは一番知りたかったことを有近側に訊いた。
その問いの答え――ストレートすぎる返事に叔父さんは戸惑い、次の言葉を封じられてしまった。
「は、はあ……」
叔父さんは暑くもないのに汗をかき、ハンカチで額をぬぐう。
緊張のあまり、おばさんは運ばれてきたデザート類を口にできなかった。
ガラスの器に盛られたフルーツとゼリー、漆の重箱に並ぶプチケーキと小さな和菓子はどれも凝っていてホテルオリジナルのもの。
一口サイズのデザートが並んで、まるで宝石箱のようだった。
普段の叔父さんとおばさんなら、喜んで食べていたと思う。
息苦しく感じているのは、着物の帯がきついせいだけではない。
有近家の三人は自信にあふれ、こちらを圧倒するオーラを備えている。
――これが一般人とそうでない人間の差かも。
もしくは、蛇に睨まれた蛙といった雰囲気で、叔父夫婦は怯えていた。
でも、ここでちゃんと聞いておきたい。
「玲我さんは本当に私と結婚したいと思っているんですか?」
思い切って私が尋ねると、玲我さんはにっこり微笑んだ。
「そうだよ。どうして疑われているのかわからないけど、本心だ」
――嘘っぽい。
善人みたいな顔をしているけど、まるで仮面のように感じた。
四年前、私に玲我さんと別れるよう要求した二人――玲我さんの両親は同席し、私に微笑んでいる。
まるで、あの日がなかったかのように……
玲我さんも笑っているのに、少しも笑っていないように見える。
叔父夫婦のいる前で、四年前のことを口に出せず、言葉を選びながら、相手の考えを探る。
「私は普通の家で育ちましたし、玲我さんの妻が務まるかどうか……」
玲我さんの結婚相手はふさわしい相手を選ぶと、私に言ったことを忘れてない。
けれど、向こうはそんなこと言ったかなという顔で答えた。
「玲我の気持ちを汲んでやろうと思ってね」
「……夫が承諾したなら、私が反対する理由はございませんから」
玲我さんの母親は納得していないようだけど、父親は賛成している――という雰囲気を感じた。
そんな雰囲気を察したのは私だけでなかった。
さっきまで緊張していた叔父さんの顔つきが変わり、ハンカチをポケットにしまって背筋を伸ばす。
「当店を利用されている有近様は、こちらの事情をご存じでしょうが、あえて言わせていただきます。夕愛ちゃんは兄夫婦の大事な一人娘です。結婚相手は今後の人生を支え、家族になれる方をと、考えています」
叔父夫婦は私が結婚して家族を作り、両親の思い出が残る本店でやっていけるようにと、五十住さんを結婚相手に選んだのだ。
でも、デリカテッセン『オグラ』の成功は叔父さんのおかげ。
叔父さんがいなかったら、店はなくなっていた。
「店は叔父さんのものです。お父さんとおじいちゃんの味を継いでくれただけでじゅうぶん感謝してます」
「夕愛ちゃん……」
玲我さんと目が合った。
有近の人たちは本心を隠して、なにを思っているのか、さっぱりわからない。
それは玲我さんも同じ。
けれど、叔父さんの言葉を聞いてから、さっきまで見せていた嘘っぽい笑顔を消し、真顔になった。
「夕愛さんの事情は知っています。だからこそ、俺が夕愛さんを幸せにしたいと思っています」
玲我さんの真剣な表情に叔父さんはうなずいた。
「それを聞いて安心しました」
そう言って、叔父さんはホッとして肩の力を抜いた。
でも、おばさんは心配そうな顔をしていた。
「出すぎたことかもしれませんが、夕愛ちゃんは有近様に嫁いで、うまくやっていけるでしょうか? 都久山の奥様たちに混じって生活するのは大変だと思うのですけど……」
都久山の奥様を相手に商売をしているデリカテッセン『オグラ』。
都久山の奥様と関わることが多いおばさんが、今後を心配する気持ちもわかる。
「有近の人間として振る舞えるよう妻が教える。心配しなくても、本家の妻を蔑ろにすれば、どうなるかわからせてやればいい。そうだろう?」
――これが有近家の当主。
こちらに異を唱えさせない威圧感に、私と叔父夫婦は固まり、玲我さんは苦笑する。
「……ええ、あなた。そうですわね」
渋々という様子だったけど、有近の奥様は夫に逆らえないようで、断らなかった。
「夕愛さん、どうかね?」
こちらが有近家の申し込みを断れるわけないと知っていて聞いている。
四年前、お金まで積んで別れるよう言ってきた。
それが、笑顔で結婚に大賛成なんていくらなんでもおかしすぎる。
でも、どんな理由があるにせよ、こちら側から結婚を断れない。
山ほどある疑問をのみ込んだ。
そうでなければ、断ってしまいそうだったから。
「……謹んでお受けいたします」
私の返事に叔父夫婦がホッと胸をなでおろす。
有近側は断られると思っていないから、まったく動じてなかった。
「では、結婚を承諾していただけたということでよろしいですか?」
「はい……」
玲我さんは私の返事を聞いて、隣の席に座る父親に目で合図を送った。
「結納と結婚の日取りは改めて決めるよう。そちらの都合もあるだろうからな」
叔父さんもおばさんも威圧感に負け、黙って首を縦に振る。
「結婚式はこのホテルがいいかしら?」
「そ、それは有近様にお任せします」
「仕事の関係のお付き合いもこちらと違ってたくさんおありでしょうし……」
叔父夫婦は有近家に決定権を譲った。
有近の奥様は優雅に微笑み、紅茶を飲む。
小椋側はデザート類にもお茶にも手をつけてない。
なにもかも――まったく違う私たち。
四年前、立場が違うと気づかされ、自覚した私と玲我さんの差。
あの頃のように、ただ好きだというだけで、玲我さんのそばにいられない気がした。
――私、本当になにもわかっていなかったのね。
有近家に嫁ぐということ。
それがどんな大変なことなのか、今の私ならわかる。
――私に有近家の奥様なんて務まるの?
膝の上で自分の手をぎゅっと握り締めた。
うつむいた私の前に手が差し出された。
「夕愛さん。少し二人で話をしませんか?」
玲我さんは嘘っぽい笑顔を浮かべていて、なにを考えているのか腹の中までわからない。
四年前と違い、玲我さんが怖いと思う。
でも、玲我さんの気持ちを知るために、私はこの手を取るしかなかった。
「……はい」
二度と触れられないと思った玲我さんの手。
手だけは四年前の玲我さんと同じ手だった。
席を立ちあがり、玲我さんの両親と叔父夫婦だけになった時、背後から会話が聞こえてきた。
「鷹沢より先に結婚が決まったのはめでたい」
「あちらはまだ誰もいらっしゃらないようだし、まだ先になるでしょうね」
「は、はあ……」
「おめでたいことはいいことですね……」
叔父夫婦は商売をしている以上、有近家と鷹沢家のどちらにも味方できない立場で、なんでも争う両家に巻き込まれた気がした。
――もしかして、この結婚は鷹沢家が関係しているの?
なぜそう思ったかわからないけれど、一瞬だけそんな考えが頭によぎったのだった。
なれないはずだったのに、お見合いの日はやってきて、これが夢じゃなくて現実なのだと私に教える。
お見合い当日の服装は、光華と一緒に成人式の際、作ってもらった赤の振り袖。
振袖は大げさすぎるかもと思ったけど、スーツだったらハイブランドにするべきかだとか、靴やバッグはなにがいいのかとか、揉めに揉めて結局、振袖が無難だろうという話になった。
お見合い場所は都久山の住人が好んで使う歴史あるクラシックなホテルで、周囲は緑に囲まれている。
明治の頃、取引先の外国の要人を招いたり、避暑地として過ごした場所で、そこからずっと利用している家が多い。
ホテルのロゴが入ったティーセットが並ぶ。
「俺が結婚したいと思っているのは、夕愛さんだけです」
始まって数分、玲我さんの口から飛び出した私の名前。
その場に集まった全員の視線を受け止め、嬉しさよりも恐怖が勝った。
『なぜ、結婚を申し込んだのか』
叔父さんは一番知りたかったことを有近側に訊いた。
その問いの答え――ストレートすぎる返事に叔父さんは戸惑い、次の言葉を封じられてしまった。
「は、はあ……」
叔父さんは暑くもないのに汗をかき、ハンカチで額をぬぐう。
緊張のあまり、おばさんは運ばれてきたデザート類を口にできなかった。
ガラスの器に盛られたフルーツとゼリー、漆の重箱に並ぶプチケーキと小さな和菓子はどれも凝っていてホテルオリジナルのもの。
一口サイズのデザートが並んで、まるで宝石箱のようだった。
普段の叔父さんとおばさんなら、喜んで食べていたと思う。
息苦しく感じているのは、着物の帯がきついせいだけではない。
有近家の三人は自信にあふれ、こちらを圧倒するオーラを備えている。
――これが一般人とそうでない人間の差かも。
もしくは、蛇に睨まれた蛙といった雰囲気で、叔父夫婦は怯えていた。
でも、ここでちゃんと聞いておきたい。
「玲我さんは本当に私と結婚したいと思っているんですか?」
思い切って私が尋ねると、玲我さんはにっこり微笑んだ。
「そうだよ。どうして疑われているのかわからないけど、本心だ」
――嘘っぽい。
善人みたいな顔をしているけど、まるで仮面のように感じた。
四年前、私に玲我さんと別れるよう要求した二人――玲我さんの両親は同席し、私に微笑んでいる。
まるで、あの日がなかったかのように……
玲我さんも笑っているのに、少しも笑っていないように見える。
叔父夫婦のいる前で、四年前のことを口に出せず、言葉を選びながら、相手の考えを探る。
「私は普通の家で育ちましたし、玲我さんの妻が務まるかどうか……」
玲我さんの結婚相手はふさわしい相手を選ぶと、私に言ったことを忘れてない。
けれど、向こうはそんなこと言ったかなという顔で答えた。
「玲我の気持ちを汲んでやろうと思ってね」
「……夫が承諾したなら、私が反対する理由はございませんから」
玲我さんの母親は納得していないようだけど、父親は賛成している――という雰囲気を感じた。
そんな雰囲気を察したのは私だけでなかった。
さっきまで緊張していた叔父さんの顔つきが変わり、ハンカチをポケットにしまって背筋を伸ばす。
「当店を利用されている有近様は、こちらの事情をご存じでしょうが、あえて言わせていただきます。夕愛ちゃんは兄夫婦の大事な一人娘です。結婚相手は今後の人生を支え、家族になれる方をと、考えています」
叔父夫婦は私が結婚して家族を作り、両親の思い出が残る本店でやっていけるようにと、五十住さんを結婚相手に選んだのだ。
でも、デリカテッセン『オグラ』の成功は叔父さんのおかげ。
叔父さんがいなかったら、店はなくなっていた。
「店は叔父さんのものです。お父さんとおじいちゃんの味を継いでくれただけでじゅうぶん感謝してます」
「夕愛ちゃん……」
玲我さんと目が合った。
有近の人たちは本心を隠して、なにを思っているのか、さっぱりわからない。
それは玲我さんも同じ。
けれど、叔父さんの言葉を聞いてから、さっきまで見せていた嘘っぽい笑顔を消し、真顔になった。
「夕愛さんの事情は知っています。だからこそ、俺が夕愛さんを幸せにしたいと思っています」
玲我さんの真剣な表情に叔父さんはうなずいた。
「それを聞いて安心しました」
そう言って、叔父さんはホッとして肩の力を抜いた。
でも、おばさんは心配そうな顔をしていた。
「出すぎたことかもしれませんが、夕愛ちゃんは有近様に嫁いで、うまくやっていけるでしょうか? 都久山の奥様たちに混じって生活するのは大変だと思うのですけど……」
都久山の奥様を相手に商売をしているデリカテッセン『オグラ』。
都久山の奥様と関わることが多いおばさんが、今後を心配する気持ちもわかる。
「有近の人間として振る舞えるよう妻が教える。心配しなくても、本家の妻を蔑ろにすれば、どうなるかわからせてやればいい。そうだろう?」
――これが有近家の当主。
こちらに異を唱えさせない威圧感に、私と叔父夫婦は固まり、玲我さんは苦笑する。
「……ええ、あなた。そうですわね」
渋々という様子だったけど、有近の奥様は夫に逆らえないようで、断らなかった。
「夕愛さん、どうかね?」
こちらが有近家の申し込みを断れるわけないと知っていて聞いている。
四年前、お金まで積んで別れるよう言ってきた。
それが、笑顔で結婚に大賛成なんていくらなんでもおかしすぎる。
でも、どんな理由があるにせよ、こちら側から結婚を断れない。
山ほどある疑問をのみ込んだ。
そうでなければ、断ってしまいそうだったから。
「……謹んでお受けいたします」
私の返事に叔父夫婦がホッと胸をなでおろす。
有近側は断られると思っていないから、まったく動じてなかった。
「では、結婚を承諾していただけたということでよろしいですか?」
「はい……」
玲我さんは私の返事を聞いて、隣の席に座る父親に目で合図を送った。
「結納と結婚の日取りは改めて決めるよう。そちらの都合もあるだろうからな」
叔父さんもおばさんも威圧感に負け、黙って首を縦に振る。
「結婚式はこのホテルがいいかしら?」
「そ、それは有近様にお任せします」
「仕事の関係のお付き合いもこちらと違ってたくさんおありでしょうし……」
叔父夫婦は有近家に決定権を譲った。
有近の奥様は優雅に微笑み、紅茶を飲む。
小椋側はデザート類にもお茶にも手をつけてない。
なにもかも――まったく違う私たち。
四年前、立場が違うと気づかされ、自覚した私と玲我さんの差。
あの頃のように、ただ好きだというだけで、玲我さんのそばにいられない気がした。
――私、本当になにもわかっていなかったのね。
有近家に嫁ぐということ。
それがどんな大変なことなのか、今の私ならわかる。
――私に有近家の奥様なんて務まるの?
膝の上で自分の手をぎゅっと握り締めた。
うつむいた私の前に手が差し出された。
「夕愛さん。少し二人で話をしませんか?」
玲我さんは嘘っぽい笑顔を浮かべていて、なにを考えているのか腹の中までわからない。
四年前と違い、玲我さんが怖いと思う。
でも、玲我さんの気持ちを知るために、私はこの手を取るしかなかった。
「……はい」
二度と触れられないと思った玲我さんの手。
手だけは四年前の玲我さんと同じ手だった。
席を立ちあがり、玲我さんの両親と叔父夫婦だけになった時、背後から会話が聞こえてきた。
「鷹沢より先に結婚が決まったのはめでたい」
「あちらはまだ誰もいらっしゃらないようだし、まだ先になるでしょうね」
「は、はあ……」
「おめでたいことはいいことですね……」
叔父夫婦は商売をしている以上、有近家と鷹沢家のどちらにも味方できない立場で、なんでも争う両家に巻き込まれた気がした。
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