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第2章
14 理由を教えて
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玲我さんに手を引かれて、小走りで後ろをついていく。
エレベーターに乗り、降りたのは最上階で、ティールームから見えた庭が眼下に見えた。
「玲我さん、どこへ行くんですか?」
「二人で話せるところだ。話したいことが山ほどあるだろう?」
「でもっ……ここって……!」
玲我さんの手にはスイートルームのキーが握られていて、部屋のドアを開ける。
「恋人同士なら普通だと思うけど?」
「元です」
「そうだな。訂正する。婚約者だ」
「ちっ、ちがっ……そうじゃなくてっ……」
――あれ? 違わない? お見合いが終わったから、婚約者でいいの?
混乱する私に気づいても容赦がない。
玲我さんは私の手に触れると、手の甲に口づけた。
唇の感触で用意していた質問の山が、頭の中から一瞬で消えた。
「ただいま。夕愛」
――玲我さんが帰ってきた。
本当に帰ってきたのだと実感し、気持ちがこみあげてくる。
玲我さんはまさに王子様。
そして、策士だ。
上目づかいで私を見つめ、簡単に四年分の距離を縮めてしまう。
「あ、あの……」
接客で鍛えたはずの会話術はどこへ行ったのか、情けないくらい動揺してしまって、なにも言えなかった。
「こういう時は『おかえり』って言ってくれないと」
「おかえりなさい……」
すでに玲我さんのペースで、気づいた時には、私の背後でドアがぱたんと閉まる音がした。
自然な流れで部屋に入ってしまったけど、いつまでも廊下で立ち話もできない。
ここは都久山の人々がよく使うホテルで、誰が見ているかわからない。
部屋へ入ると、玲我さんはテーブルにキーを置く。
和風テイストな内装にぴったりな生け花が窓際に飾られ、書斎もある。
リラックスした雰囲気を感じ、玲我さんにとって、このホテルを利用するのは特別なことではないのだと気づいた。
「夕愛。足が痛いだろう? 座った方がいい」
はき慣れない草履で足が痛い。
いつから気づいていたのか、玲我さんはソファーに座って手招きした。
テーブルの上にはホテルオリジナルの焼き菓子とチョコレート、ドライフルーツが用意され、まだ明るいのにお酒まである。
「甘い物好きだったよな?」
「うん……じゃなくて……はい」
玲我さんの前だと気が緩み、今の私を忘れてしまいそうになる。
しっかり者で落ち着いているとよく言われるのに、玲我さんだけには、なんだかうまくいかない。
「玲我さん。いろいろ聞きたいことがあるんです」
「俺もある」
玲我さんの隣に座る勇気はなく、距離をとって対面のソファーに座った。
「四年前別れたのは、俺が嫌いになったからか、そうでないのか聞きたい」
――あの日、傷ついたのは私だけではなかった。
理由を告げず、逃げるようにして別れた私。
でも、玲我さんの両親から頼まれて別れたと言ったら、玲我さんはどう思うだろう。
悪口を言ったかのように受け止められ、気分を害するかもしれない。
いろいろ考えた末に、自分の気持ちだけ答えた。
「玲我さんのことを嫌いで別れたわけじゃありません」
言葉を選んだ結果、それだけしか言えなかった。
「今は?」
顎に指を置き、玲我さんは鋭い目でこちらを見る。
四年前と違う玲我さんが、今も自分を好きかと訊く。
「気持ちを話す前に、私に説明してください。こんな突然にお見合い……いえ、結婚話が進んだのはどうしてですか?」
話してくれるはずだと信じていた。
でも、玲我さんから返ってきたのは――
「教えられない」
私になにも教えるつもりはないらしい。
さすがにそんな答えじゃ納得できない。
「勝手すぎます」
「四年前、俺に相談もなく別れた夕愛がそれを言うのか?」
「相談できなかったんです!」
「今の夕愛が感じてる気持ちは、あの時の俺の気持ちだ」
「それなら、玲我さんの目的は復讐ですか?」
店に現れた時から、もしかしてそうじゃないかと思っていた。
結婚式に捨てられたり、婚約しておいて直前で破棄――あり得る。
そう思っていたら、玲我さんは笑っていた。
「そうかもね? 俺を捨てた夕愛に復讐しにきた。もう二度と俺を捨てられないくらい好きになってもらうために」
腕をつかまれ、強い力で引き寄せられた。
玲我さんのその美しい顔立ちに魅了されてしまった――ハッとなり、慌てて玲我さんの口に手をあてた。
「……これは?」
「玲我さんとキスはできません」
キスをしたら、私はおしまい。
玲我さんに心を奪われて、一生逃げられなくなる。
「じゃあ、夕愛からキスをしてもらおうか」
自信たっぷりな玲我さんは、私の手をつかむと、手のひらにキスを落とした。
「……っ!」
それも何度も。
「や、やめてください」
「唇は駄目だって言ったのはそっちだけど?」
抵抗しても体から力が抜け、いつの間にか軽々と体を抱きかかえられていた。
草履が落ちて、白い足袋が脱がされる。
「駄目です……。私……」
玲我さんの指が私の頬をなぞる。
「離れている間、俺を嫌いになった?」
それは玲我さんからの誘惑だった。
のしかかる体重に、そのままソファーの上に倒され、玲我さんの香水に埋められる。
頭がぼうっとなって気づけば、キスを受け入れていた。
乱れた着物の襟もとに玲我さんの唇が触れ、赤い印が増えていく――駄目だと思うのに抗えない。
「れ……いがさっ……」
拒もうとすれば、荒々しいキスが唇を塞ぐ。
キスに応えるまで止めてもらえない気がして、玲我さんの舌に触れると、いい子だと言うように髪を大きな手でなでられた。
無言で帯が解かれ、ハッと我に返った。
「待ってください。着物が……私っ、一人で着れなくてっ……」
「俺が着せてやる」
「こっ、困りますっ!」
暴れても圧倒的に向こうの力が強い。
このまま、最後まで……と思っていたら、絆創膏の箱をぽんっと頭にのせた。
「あ、あの?」
「草履で足が痛くて、帯が苦しかったんだろう? ずっと怖い顔で座っていたぞ」
――か、からかわれた?
しかも、私が着物に慣れてないとわかっていたのか、絆創膏をホテル側に頼んであったらしい。
しっかり消毒液まであった。
ほんのり赤くなっているだけで済んで、消毒液までいらなかったけど、玲我さんに私という人間を知り尽くされているような気がした。
「玲我さんは四年の間に意地悪になりました……」
「夕愛が俺を優しい人間にしていただけで、これが本性だ」
さらっと玲我さんはカミングアウトした。
「夕愛に絆創膏をいるかと訊いても、痛くて歩けなくなるまで、いらないと言うだろう?」
迷惑かけたくなくて、ギリギリまで我慢する癖がある。
両親が生きていたころは、そんなことなかったけど、やっぱり叔父夫婦と両親は違う。
だから、遠慮してしまって本当のことを言えないことが多かった。
「だから、こっちが見張ってないと。ほら、夕愛、おいで。着物を直すから」
優しくて、面倒見のいい玲我さん。
私は四年前に戻った気がした。
私たちはいつもこれくらいの距離だった。
「有近の家から結婚を許された理由は、結婚しても教えてもらえないんですか?」
「そうだな」
「知りたいです」
「だろうね」
意地悪く笑われた気がして、ムッとしている私の口にチョコレートを一粒放り込む。
甘いチョコレートが口の中に広がっていく。
「そんな怖い顔をしなくてもいいだろう? 俺が信じられない?」
――そう信じられない。
チョコレートが口の中に入っていて、話せなかった。
「知る必要はない。夕愛は俺と結婚するだけだ。他にはなにも考えなくていい」
きっと、このチョコレートは食べてはいけなかった。
私は甘くて優しい空気に騙されて、大事なことを聞けないまま――
――玲我さんから一度も好きだと言われてない。
私に秘密にされた有近側の態度の変化。
なにか理由があっての結婚。
ただ結婚するだけでいいなんて、軽く済む話じゃない気がする。
そんな疑念が胸の奥で消えずに、いつまでも燻っていた。
エレベーターに乗り、降りたのは最上階で、ティールームから見えた庭が眼下に見えた。
「玲我さん、どこへ行くんですか?」
「二人で話せるところだ。話したいことが山ほどあるだろう?」
「でもっ……ここって……!」
玲我さんの手にはスイートルームのキーが握られていて、部屋のドアを開ける。
「恋人同士なら普通だと思うけど?」
「元です」
「そうだな。訂正する。婚約者だ」
「ちっ、ちがっ……そうじゃなくてっ……」
――あれ? 違わない? お見合いが終わったから、婚約者でいいの?
混乱する私に気づいても容赦がない。
玲我さんは私の手に触れると、手の甲に口づけた。
唇の感触で用意していた質問の山が、頭の中から一瞬で消えた。
「ただいま。夕愛」
――玲我さんが帰ってきた。
本当に帰ってきたのだと実感し、気持ちがこみあげてくる。
玲我さんはまさに王子様。
そして、策士だ。
上目づかいで私を見つめ、簡単に四年分の距離を縮めてしまう。
「あ、あの……」
接客で鍛えたはずの会話術はどこへ行ったのか、情けないくらい動揺してしまって、なにも言えなかった。
「こういう時は『おかえり』って言ってくれないと」
「おかえりなさい……」
すでに玲我さんのペースで、気づいた時には、私の背後でドアがぱたんと閉まる音がした。
自然な流れで部屋に入ってしまったけど、いつまでも廊下で立ち話もできない。
ここは都久山の人々がよく使うホテルで、誰が見ているかわからない。
部屋へ入ると、玲我さんはテーブルにキーを置く。
和風テイストな内装にぴったりな生け花が窓際に飾られ、書斎もある。
リラックスした雰囲気を感じ、玲我さんにとって、このホテルを利用するのは特別なことではないのだと気づいた。
「夕愛。足が痛いだろう? 座った方がいい」
はき慣れない草履で足が痛い。
いつから気づいていたのか、玲我さんはソファーに座って手招きした。
テーブルの上にはホテルオリジナルの焼き菓子とチョコレート、ドライフルーツが用意され、まだ明るいのにお酒まである。
「甘い物好きだったよな?」
「うん……じゃなくて……はい」
玲我さんの前だと気が緩み、今の私を忘れてしまいそうになる。
しっかり者で落ち着いているとよく言われるのに、玲我さんだけには、なんだかうまくいかない。
「玲我さん。いろいろ聞きたいことがあるんです」
「俺もある」
玲我さんの隣に座る勇気はなく、距離をとって対面のソファーに座った。
「四年前別れたのは、俺が嫌いになったからか、そうでないのか聞きたい」
――あの日、傷ついたのは私だけではなかった。
理由を告げず、逃げるようにして別れた私。
でも、玲我さんの両親から頼まれて別れたと言ったら、玲我さんはどう思うだろう。
悪口を言ったかのように受け止められ、気分を害するかもしれない。
いろいろ考えた末に、自分の気持ちだけ答えた。
「玲我さんのことを嫌いで別れたわけじゃありません」
言葉を選んだ結果、それだけしか言えなかった。
「今は?」
顎に指を置き、玲我さんは鋭い目でこちらを見る。
四年前と違う玲我さんが、今も自分を好きかと訊く。
「気持ちを話す前に、私に説明してください。こんな突然にお見合い……いえ、結婚話が進んだのはどうしてですか?」
話してくれるはずだと信じていた。
でも、玲我さんから返ってきたのは――
「教えられない」
私になにも教えるつもりはないらしい。
さすがにそんな答えじゃ納得できない。
「勝手すぎます」
「四年前、俺に相談もなく別れた夕愛がそれを言うのか?」
「相談できなかったんです!」
「今の夕愛が感じてる気持ちは、あの時の俺の気持ちだ」
「それなら、玲我さんの目的は復讐ですか?」
店に現れた時から、もしかしてそうじゃないかと思っていた。
結婚式に捨てられたり、婚約しておいて直前で破棄――あり得る。
そう思っていたら、玲我さんは笑っていた。
「そうかもね? 俺を捨てた夕愛に復讐しにきた。もう二度と俺を捨てられないくらい好きになってもらうために」
腕をつかまれ、強い力で引き寄せられた。
玲我さんのその美しい顔立ちに魅了されてしまった――ハッとなり、慌てて玲我さんの口に手をあてた。
「……これは?」
「玲我さんとキスはできません」
キスをしたら、私はおしまい。
玲我さんに心を奪われて、一生逃げられなくなる。
「じゃあ、夕愛からキスをしてもらおうか」
自信たっぷりな玲我さんは、私の手をつかむと、手のひらにキスを落とした。
「……っ!」
それも何度も。
「や、やめてください」
「唇は駄目だって言ったのはそっちだけど?」
抵抗しても体から力が抜け、いつの間にか軽々と体を抱きかかえられていた。
草履が落ちて、白い足袋が脱がされる。
「駄目です……。私……」
玲我さんの指が私の頬をなぞる。
「離れている間、俺を嫌いになった?」
それは玲我さんからの誘惑だった。
のしかかる体重に、そのままソファーの上に倒され、玲我さんの香水に埋められる。
頭がぼうっとなって気づけば、キスを受け入れていた。
乱れた着物の襟もとに玲我さんの唇が触れ、赤い印が増えていく――駄目だと思うのに抗えない。
「れ……いがさっ……」
拒もうとすれば、荒々しいキスが唇を塞ぐ。
キスに応えるまで止めてもらえない気がして、玲我さんの舌に触れると、いい子だと言うように髪を大きな手でなでられた。
無言で帯が解かれ、ハッと我に返った。
「待ってください。着物が……私っ、一人で着れなくてっ……」
「俺が着せてやる」
「こっ、困りますっ!」
暴れても圧倒的に向こうの力が強い。
このまま、最後まで……と思っていたら、絆創膏の箱をぽんっと頭にのせた。
「あ、あの?」
「草履で足が痛くて、帯が苦しかったんだろう? ずっと怖い顔で座っていたぞ」
――か、からかわれた?
しかも、私が着物に慣れてないとわかっていたのか、絆創膏をホテル側に頼んであったらしい。
しっかり消毒液まであった。
ほんのり赤くなっているだけで済んで、消毒液までいらなかったけど、玲我さんに私という人間を知り尽くされているような気がした。
「玲我さんは四年の間に意地悪になりました……」
「夕愛が俺を優しい人間にしていただけで、これが本性だ」
さらっと玲我さんはカミングアウトした。
「夕愛に絆創膏をいるかと訊いても、痛くて歩けなくなるまで、いらないと言うだろう?」
迷惑かけたくなくて、ギリギリまで我慢する癖がある。
両親が生きていたころは、そんなことなかったけど、やっぱり叔父夫婦と両親は違う。
だから、遠慮してしまって本当のことを言えないことが多かった。
「だから、こっちが見張ってないと。ほら、夕愛、おいで。着物を直すから」
優しくて、面倒見のいい玲我さん。
私は四年前に戻った気がした。
私たちはいつもこれくらいの距離だった。
「有近の家から結婚を許された理由は、結婚しても教えてもらえないんですか?」
「そうだな」
「知りたいです」
「だろうね」
意地悪く笑われた気がして、ムッとしている私の口にチョコレートを一粒放り込む。
甘いチョコレートが口の中に広がっていく。
「そんな怖い顔をしなくてもいいだろう? 俺が信じられない?」
――そう信じられない。
チョコレートが口の中に入っていて、話せなかった。
「知る必要はない。夕愛は俺と結婚するだけだ。他にはなにも考えなくていい」
きっと、このチョコレートは食べてはいけなかった。
私は甘くて優しい空気に騙されて、大事なことを聞けないまま――
――玲我さんから一度も好きだと言われてない。
私に秘密にされた有近側の態度の変化。
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ただ結婚するだけでいいなんて、軽く済む話じゃない気がする。
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