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番外編
奥様達の攻防戦【前編】
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ぺらぺらと珍しくゲーム雑誌ではなく、結婚情報誌をめくった。
結婚式の攻略本みたいなもので、『私達!こんな式を挙げました!』とか『最近のオススメ結婚式』だとか―――
「もうお腹いっぱいなんですよっ!」
バシッと雑誌を閉じ、クレーンゲームでゲットしたネコのクッションを抱きしめてゴロゴロと寝転がった。
ガンッとローテーブルにぶち当たって、ぶつけた脚をさすりながら、部屋を見渡した。
直真さんの部屋にはまったく似合わない間抜けな顔のネコクッションにため息を吐いた。
「結婚式かぁ」
どんな結婚式にしたいかと直真さんに聞かれたけど、正直、興味はないんだよね。
言いにくいけど、新婚旅行も海外にするみたいでパンフレットが山積みだし。
『オーロラを見よう!感動の色彩!』『二人で過ごすロマンチックな南国リゾート~最後の楽園~』
なにが楽園だよ!
私の楽園は自宅だよ!
それに海外に一週間以上いたら、日々のネトゲのノルマはどうなるかわかる?
もー!完全に置いてきぼりですよぉぉぉ!
「現実が辛い」
私がまさか八木沢社長と結婚するなんて、あの時、想像できただろうか。
私と直真さんは言わば、このおしゃれな部屋と間抜けなネコクッションくらいの差がある。
「うー。このクッションも実家行きかな。私の戦利品がー!」
直真さんはなにも言わないけど、違和感しかないから。
私の私物は。
直真さんと暮らし始めてから私、木村有里の生活も少しは変化した。
まず、変なTシャツとジャージ。
これは着れなくなった。
いきなり、お客様が来るからね……。
なんて思っていると『ピンポーン』とインターホンが鳴った。
ほらね……。
「はーい」
玄関の通路にある鏡でささっと服装をチェックしてから、画面を見ると―――げっ!宮ノ入奥様連合艦隊(強敵)!!
宮ノ入グループで働く旦那を持つ奥様達の集団で、理由はわからないけど目の敵にされてるんだよね。
しかも、直真さん不在を狙ってやってくる。
ドアを開け、にっこりと微笑んだ。
「なにかごようですか?皆さんお揃いで」
開けたなり、頭のてっぺんから爪先まで調べられる。
あまりいい気分はしない。
「あら、有里さん。お昼寝中でした?」
「え?」
「髪の毛が乱れてますよ」
しまったー!!
さっき無意味に転がったから!
「え、ええ。まあ」
「気をつけて下さいませね?宮ノ入グループの品位に関わりますから」
「今日は有里さんのために宮ノ入の心得をご教授に参りましたの」
なにがご教授だよ!
ただの嫌みと説教だよ!
叫びたいのをこらえ、ありがたーいお話を黙って聞いてたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「有里!?」
―――撃沈。
「有里号は奥様連合艦隊に轟沈されました」
「なに言ってるんだ?大丈夫か?電気もつけないで」
直真さんがパチッと電気をつけると明るくなった。
土曜日なのに遅くまで仕事して帰ってきた直真さんはネクタイを外しながら、私の顔を覗き込んだ。
「何があった?」
なんてカッコいい。
今の画を保存しておきたいレベルだった。
本当に顔(だけ)はいいんだよね。
「おい?」
「なんでもありません」
「あるだろ?いいから話せ」
「疲れているでしょうから、明日でいいです」
「人を年寄りみたいに言うな。いいから言え」
「な、なに凄んでるんですか!言っておきますけど、直真さんはちょっと険しい顔するだけでかなりの威圧感ありますからね!?」
「お前がとっとと言わないからだろ?ああ、それとも疲れてないことを証明するか?」
プツとボタンを外したのを見えて慌てて手を振った。
「言います!言いますからっ!色気に訴えないで下さいよ!今日の午後、マンションにお住まいの奥様達が来たんですよ。それでありがたいお話を聞いて疲れたなーと思って死体になっていました」
「なるほどな」
わかった、と直真さんは髪をかきあげた。
ため息を吐き、どさっとソファーに腰かけた。
ううっ!呆れられた。
きっと『あれくらい受け流せないのか?』とか、思われているに違いない。
わかってる。
撃退すればいいことくらい。
ただ今までの生活と勝手が違いすぎて、まだ調子がでない。
どんなかんじに付き合っていけばいいかも―――
「有里。お前は俺と結婚するんだからな」
直真さんの目はテーブルの上の結婚雑誌を 見つめていた。
『まだ選んでないのか』って思ってる?
「遠慮せず、なんでも言えよ。お前のそういうところが俺はいいと思っているんだからな」
「遠慮せず言ったら、直真さんは引きますよ」
「俺が引くくらい?なにを言うか、興味があるな。言ってみろよ」
「言いましたね?」
「言ったが?」
間抜けなネコのクッションを直真さんに突き付けた。
「じゃあ、言いますけど!結婚式は身内だけがいいです。もうね、最低限の招待客で!仕事関係者なんてまっぴらごめんです!新婚旅行は国内がいいんです!もうもうっ海外とか行ったら、遅れを取り戻すのにどれだけかかると思いますかっ!?奥様達はなんで昼寝しないんですか?昼寝はジャスティスですよ!?ちょっと髪の毛が乱れているだけで昼寝?昼寝してないのに言いがかりです!」
一気にまくしたてると直真さんは驚いていた。
呼吸を整え、ハッとして座った。
「以上です」
直真さんは肩を震わせ笑っていた。
珍しいこともある。
得意技は皮肉な笑みのくせに。
「遠慮無さすぎだろ」
「遠慮なくって言ったじゃないですか」
「まあ、いい。俺も別に結婚式は派手にしたいとは思っていない。旅行はどこでもいい」
「じゃあ、なんでこんなパンフレット」
「お前が規格外すぎる」
バサバサと頭の上でパンフレットを扇ぎながら、直真さんは言った。
「結婚式に憧れとかあると思うだろ?新婚旅行にも」
「ないですねー」
「そのようだな」
ぼすっと頭の上に手のひらをかぶせた。
「次からはすぐに言え。お前の頼みならなんでも聞いてやる」
「本当ですか!?じゃあ、あのゲーム二時間までルールをやめてくださいよ!」
「ふざけんな。あれは続行だ」
「うそつきー!なんでも聞いてくれるって言ったじゃないですかー!」
ぼすぼすぼすっとクッションで床を叩いた。
すっと直真さんは立ち上がり、棚のほうへ歩いていった。
なにを持ってくるのかと思ったら、分厚いファイルで『宮ノ入関係』と書いてある。んんっ!?
「なんですか、それは」
「これを全部読め」
「はあ?」
ファイルを開くと宮ノ入で働く人達やその家族についての調査結果だった。
「な!?」
浮気から子供の悩みまで細部に渡って調べ尽くされている。
パンッと思わず、ファイルを閉じた。
人として最後の良心を悪魔に売り渡してはいけないと思ったからだ。
「弱みを握れ。そして叩き潰せ」
「いやいやいやいや!?どんだけ悪どいんですか?」
「なに言ってるんだ?自己防衛だ、自己防衛」
ほら、とファイルを開いた。
「各個撃破でいけよ」
なんですか、そのアドバイス。
直真さんはにっこりと微笑んだ。
まるで悪魔のようにきれいな顔で。
結婚式の攻略本みたいなもので、『私達!こんな式を挙げました!』とか『最近のオススメ結婚式』だとか―――
「もうお腹いっぱいなんですよっ!」
バシッと雑誌を閉じ、クレーンゲームでゲットしたネコのクッションを抱きしめてゴロゴロと寝転がった。
ガンッとローテーブルにぶち当たって、ぶつけた脚をさすりながら、部屋を見渡した。
直真さんの部屋にはまったく似合わない間抜けな顔のネコクッションにため息を吐いた。
「結婚式かぁ」
どんな結婚式にしたいかと直真さんに聞かれたけど、正直、興味はないんだよね。
言いにくいけど、新婚旅行も海外にするみたいでパンフレットが山積みだし。
『オーロラを見よう!感動の色彩!』『二人で過ごすロマンチックな南国リゾート~最後の楽園~』
なにが楽園だよ!
私の楽園は自宅だよ!
それに海外に一週間以上いたら、日々のネトゲのノルマはどうなるかわかる?
もー!完全に置いてきぼりですよぉぉぉ!
「現実が辛い」
私がまさか八木沢社長と結婚するなんて、あの時、想像できただろうか。
私と直真さんは言わば、このおしゃれな部屋と間抜けなネコクッションくらいの差がある。
「うー。このクッションも実家行きかな。私の戦利品がー!」
直真さんはなにも言わないけど、違和感しかないから。
私の私物は。
直真さんと暮らし始めてから私、木村有里の生活も少しは変化した。
まず、変なTシャツとジャージ。
これは着れなくなった。
いきなり、お客様が来るからね……。
なんて思っていると『ピンポーン』とインターホンが鳴った。
ほらね……。
「はーい」
玄関の通路にある鏡でささっと服装をチェックしてから、画面を見ると―――げっ!宮ノ入奥様連合艦隊(強敵)!!
宮ノ入グループで働く旦那を持つ奥様達の集団で、理由はわからないけど目の敵にされてるんだよね。
しかも、直真さん不在を狙ってやってくる。
ドアを開け、にっこりと微笑んだ。
「なにかごようですか?皆さんお揃いで」
開けたなり、頭のてっぺんから爪先まで調べられる。
あまりいい気分はしない。
「あら、有里さん。お昼寝中でした?」
「え?」
「髪の毛が乱れてますよ」
しまったー!!
さっき無意味に転がったから!
「え、ええ。まあ」
「気をつけて下さいませね?宮ノ入グループの品位に関わりますから」
「今日は有里さんのために宮ノ入の心得をご教授に参りましたの」
なにがご教授だよ!
ただの嫌みと説教だよ!
叫びたいのをこらえ、ありがたーいお話を黙って聞いてたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「有里!?」
―――撃沈。
「有里号は奥様連合艦隊に轟沈されました」
「なに言ってるんだ?大丈夫か?電気もつけないで」
直真さんがパチッと電気をつけると明るくなった。
土曜日なのに遅くまで仕事して帰ってきた直真さんはネクタイを外しながら、私の顔を覗き込んだ。
「何があった?」
なんてカッコいい。
今の画を保存しておきたいレベルだった。
本当に顔(だけ)はいいんだよね。
「おい?」
「なんでもありません」
「あるだろ?いいから話せ」
「疲れているでしょうから、明日でいいです」
「人を年寄りみたいに言うな。いいから言え」
「な、なに凄んでるんですか!言っておきますけど、直真さんはちょっと険しい顔するだけでかなりの威圧感ありますからね!?」
「お前がとっとと言わないからだろ?ああ、それとも疲れてないことを証明するか?」
プツとボタンを外したのを見えて慌てて手を振った。
「言います!言いますからっ!色気に訴えないで下さいよ!今日の午後、マンションにお住まいの奥様達が来たんですよ。それでありがたいお話を聞いて疲れたなーと思って死体になっていました」
「なるほどな」
わかった、と直真さんは髪をかきあげた。
ため息を吐き、どさっとソファーに腰かけた。
ううっ!呆れられた。
きっと『あれくらい受け流せないのか?』とか、思われているに違いない。
わかってる。
撃退すればいいことくらい。
ただ今までの生活と勝手が違いすぎて、まだ調子がでない。
どんなかんじに付き合っていけばいいかも―――
「有里。お前は俺と結婚するんだからな」
直真さんの目はテーブルの上の結婚雑誌を 見つめていた。
『まだ選んでないのか』って思ってる?
「遠慮せず、なんでも言えよ。お前のそういうところが俺はいいと思っているんだからな」
「遠慮せず言ったら、直真さんは引きますよ」
「俺が引くくらい?なにを言うか、興味があるな。言ってみろよ」
「言いましたね?」
「言ったが?」
間抜けなネコのクッションを直真さんに突き付けた。
「じゃあ、言いますけど!結婚式は身内だけがいいです。もうね、最低限の招待客で!仕事関係者なんてまっぴらごめんです!新婚旅行は国内がいいんです!もうもうっ海外とか行ったら、遅れを取り戻すのにどれだけかかると思いますかっ!?奥様達はなんで昼寝しないんですか?昼寝はジャスティスですよ!?ちょっと髪の毛が乱れているだけで昼寝?昼寝してないのに言いがかりです!」
一気にまくしたてると直真さんは驚いていた。
呼吸を整え、ハッとして座った。
「以上です」
直真さんは肩を震わせ笑っていた。
珍しいこともある。
得意技は皮肉な笑みのくせに。
「遠慮無さすぎだろ」
「遠慮なくって言ったじゃないですか」
「まあ、いい。俺も別に結婚式は派手にしたいとは思っていない。旅行はどこでもいい」
「じゃあ、なんでこんなパンフレット」
「お前が規格外すぎる」
バサバサと頭の上でパンフレットを扇ぎながら、直真さんは言った。
「結婚式に憧れとかあると思うだろ?新婚旅行にも」
「ないですねー」
「そのようだな」
ぼすっと頭の上に手のひらをかぶせた。
「次からはすぐに言え。お前の頼みならなんでも聞いてやる」
「本当ですか!?じゃあ、あのゲーム二時間までルールをやめてくださいよ!」
「ふざけんな。あれは続行だ」
「うそつきー!なんでも聞いてくれるって言ったじゃないですかー!」
ぼすぼすぼすっとクッションで床を叩いた。
すっと直真さんは立ち上がり、棚のほうへ歩いていった。
なにを持ってくるのかと思ったら、分厚いファイルで『宮ノ入関係』と書いてある。んんっ!?
「なんですか、それは」
「これを全部読め」
「はあ?」
ファイルを開くと宮ノ入で働く人達やその家族についての調査結果だった。
「な!?」
浮気から子供の悩みまで細部に渡って調べ尽くされている。
パンッと思わず、ファイルを閉じた。
人として最後の良心を悪魔に売り渡してはいけないと思ったからだ。
「弱みを握れ。そして叩き潰せ」
「いやいやいやいや!?どんだけ悪どいんですか?」
「なに言ってるんだ?自己防衛だ、自己防衛」
ほら、とファイルを開いた。
「各個撃破でいけよ」
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まるで悪魔のようにきれいな顔で。
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