8 / 34
8 激しさ
しおりを挟む
唯冬は私を連れて、カフェ『音の葉』を出ると店の前にとまっていた車の窓ガラスをノックした。
中には男の人が座っていて、まるっこいメガネをかけていて、分厚いスケジュール帳にせっせとなにかを書き込んでいるのが見える。
ノックされ、顔をあげてこちらを見た瞬間、驚きすぎて顔を車の窓ガラスにぶつけ、痛そうに鼻をさすってた。
「いたたたっ……って、あれっ……雪元千愛さん!?本物ですか!?」
ずり落ちそうなメガネを直しながら、さっと車の外に出るとドアを開けてくれた。
「ど、どうぞ!」
「どうしてお前が緊張してるんだ。宰田。これから知久が演奏しているコンサートホールに行ってくれ」
「知久さんの?今からだとラストの曲にしか間に合いませんよ。しかも、途中からなんて……」
「どうせ俺と逢生の席はドア近くにしてあるだろ?こないと思ってるからな」
「そうですよ。一瞬でも顔を出したら、ラッキーくらいなものです」
「一曲でもいいから。急いでくれ」
コンサートホールにはピアノをやめてから一度も行ってない。
私は完全に音楽から離れてしまっていた。
誰の演奏を聴かせようというのだろう。
「あの、私……」
断ろうとした私にチケットを見せた。
「チケットはある」
「途中から入れるんですか?」
「無理なら関係者で通す」
そんな無茶苦茶なと思っていると宰田さんが交渉してくれて、中に入ることができた。
音を出さないようにそっと重たい扉が開かれた―――
ホールの扉を開けると一気に会場の空気が流れ込んでくる。
その空気が過去を呼び起こした。
弾けなくなった瞬間と両親からの罵声、妹の嘲笑、そして暗闇。
嫌だ―――と思ったその瞬間、バイオリンの音がその過去を引き裂いた。
「知久の音は明るいだろ?俺ともまた違う、あいつは燃える炎の明るさだ」
バイオリンから奏でられる音は自信たっぷりで華やかで人を魅了する。
暗い気持ちを吹き飛ばしてしまうくらいに。
曲はパガニーニのカプリース。
彼のバイオリンは女性に愛を語りかける甘い声に似た音を出し、時々、会場に視線を送り口の端をあげ微笑む。
これは確信犯。
そう思わずにはいられない。
タイのないタキシード、ほとんど私服なのでは?という服で髪は後ろにまとめ、前髪がほんのすこしだけこぼれていた。
それがよけいに彼の持つ色気をさらに増して、女性客はうっとりと見つめている。
会場は女性客が大半だった。
「あいつは女を口説く時にこの曲を弾く」
真剣に聴いていると自分がここに連れてきたくせに不満そうだった。
面白くない顔で唯冬は言った。
さっきまで褒めていたのに。
「わかる気がします」
きっと本人も明るい人なのだろう。
難易度の高い曲で知られているのにそれをなんて軽やかに弾くのだろうか。
確かに唯冬が言うように甘い言葉を女性に話すみたいに音を鳴らす。
こちら側に向ける視線は熱っぽく、ほほ笑んで。
「千愛、あいつに惚れないように」
冗談なのか、本気なのかわからないことを唯冬は言った。
けれど、確かに伝わってくるのは音楽に対する情熱―――曲が終わるとじゃんっと言わんばかりに弓を高く掲げた。
拍手と歓声がわあっと巻き起こった。
そして不敵な笑みを浮かべると公演の成功からの高ぶりからか、恋人にするようにバイオリンにキスをした。
ぎゃーっ!と悲鳴のような声が観客席から巻き起こり、心配になるくらいの盛り上がりをみせた。
空調はきちんとしてあるはずなのになんだか熱い。
ただおじぎをしているだけなのに声はあがり続けていた。
クラッシック音楽のコンサートなのに……大丈夫?これ?と思いながら、唯冬を見るといつものことなのか、呆れた顔をしていた。
「よくやるよ……」
「唯冬もやれば、きっと盛り上がるよ」
落ち着いた声がした。
この歓声の中で落ち着いていられる人がいるなんてと思いながら声の方を向く。
すぐ前の席にその人はいた。
「逢生。お前、来てたのか」
「知久が無理やりチケットを押し付けてきたからね」
「千愛。演奏していた男とこの目の前の男は菱水音大附属高校で同級生でバイオリニストの陣川知久とチェリストの深月逢生だ。俺の仕事仲間」
「唯冬の親友の一人」
逢生さんは仕事仲間を訂正し、すっと手を差し出すとドヤ顔で握手をした。
『なにが親友だ』と嫌そうな顔をしている唯冬を見てにやりと笑ってみせた。
「おー!二人とも来てくれたんだー!」
アンコール中だというのに知久さんは舞台からバイオリンの弓を振りながら、二人に声をかけた。
その瞬間、視線が集中する。
「えっ!ピアニストの渋木唯冬とチェリストの深月逢生もきてるの!?」
「この三人がそろうところ見れるとか、すごいラッキーじゃない?」
見られたくないのに―――隠れようとした私に気づいてか、さっと大きな背中で隠してくれた。
「おーい!どう?一緒に?」
「ノーギャラでは弾かない」
「同じく」
唯冬と逢生さんの言葉に会場で笑いが起きる。
「冷たいなぁ」
がっかりしたように言って、知久さんは会場全体に手を振ってからアンコール曲を弾く。
曲はバッハのシャコンヌだと気づいたのは少ししてからだった。
アレンジを入れ、速いスピードで弾く。
「……すごい」
「知久がすごいのは弾いている時だけだ」
「バッハに叱られるのは間違いないね」
二人は笑う。
陣川知久さんの演奏は堂々としていて、華やかで自信に満ち溢れていた。
きっと誰よりも弾きたいという欲が強い。
奏者にとって弾きたいと思うことは当たり前のことで呼吸をするのと同じくらい大事な欲求だった。
それがなくなってしまった私にとって知久さんの音はその欲をかきたてさせられる。
太陽のように自らの光を分け与えるタイプ。
アンコールが終わると拍手喝采。
知久さんは嬉しそうにほほ笑んでいた。
二人も拍手を送る。
「千愛。弾きたい?」
私の指が動いているのを見て、唯冬がぽんっと頭を叩いた。
「いいよ。それじゃあ、俺のマンションへ―――」
そう言いかけた時だった。
「唯冬さん、逢生さん。来てたのね」
女性の声が唯冬の言葉を遮った。
「ああ、知久からチケットをもらってね」
「そう。私は兄さんと前半で共演していたの。飛び込みでね」
長い黒髪の綺麗な女の人だった。
紺のワンピースを着ていて、飛び込みと言ったけど、最初から演奏するつもりだったのは服装や身につけたアクセサリーで見てとれた。
その人は唯冬の背後にいた私を目にすると驚いたような顔をした。
「まさか、雪元千愛……」
「そうだよ。千愛。この子は知久の妹で陣川結朱。ピアニストだよ」
「唯冬さん、どういうこと?彼女はピアノをやめて、もう弾けないって聞いていたけど」
「悪いけど、まだ何も言えない。行こう、千愛」
「弾けなくなって、家からも追い出されたって聞いたのに……」
去り際に聴こえた結朱さんの言葉に衝撃を受けた。
―――どうして私が家を追い出されたことがみんなに広まっているの?
初対面の結朱さんが知っているのなら、唯冬も知っているということだ。
私が両親から捨てられた存在だということを。
その手を離しかけた時、ぐっと握り返された。
「俺と来ることを選んだなら、もう逃げれない」
絡まった指はほどけることはなく、私を会場から連れ出した。
唯冬は私をどこまで連れて行くつもりなのだろう。
この未来―――
中には男の人が座っていて、まるっこいメガネをかけていて、分厚いスケジュール帳にせっせとなにかを書き込んでいるのが見える。
ノックされ、顔をあげてこちらを見た瞬間、驚きすぎて顔を車の窓ガラスにぶつけ、痛そうに鼻をさすってた。
「いたたたっ……って、あれっ……雪元千愛さん!?本物ですか!?」
ずり落ちそうなメガネを直しながら、さっと車の外に出るとドアを開けてくれた。
「ど、どうぞ!」
「どうしてお前が緊張してるんだ。宰田。これから知久が演奏しているコンサートホールに行ってくれ」
「知久さんの?今からだとラストの曲にしか間に合いませんよ。しかも、途中からなんて……」
「どうせ俺と逢生の席はドア近くにしてあるだろ?こないと思ってるからな」
「そうですよ。一瞬でも顔を出したら、ラッキーくらいなものです」
「一曲でもいいから。急いでくれ」
コンサートホールにはピアノをやめてから一度も行ってない。
私は完全に音楽から離れてしまっていた。
誰の演奏を聴かせようというのだろう。
「あの、私……」
断ろうとした私にチケットを見せた。
「チケットはある」
「途中から入れるんですか?」
「無理なら関係者で通す」
そんな無茶苦茶なと思っていると宰田さんが交渉してくれて、中に入ることができた。
音を出さないようにそっと重たい扉が開かれた―――
ホールの扉を開けると一気に会場の空気が流れ込んでくる。
その空気が過去を呼び起こした。
弾けなくなった瞬間と両親からの罵声、妹の嘲笑、そして暗闇。
嫌だ―――と思ったその瞬間、バイオリンの音がその過去を引き裂いた。
「知久の音は明るいだろ?俺ともまた違う、あいつは燃える炎の明るさだ」
バイオリンから奏でられる音は自信たっぷりで華やかで人を魅了する。
暗い気持ちを吹き飛ばしてしまうくらいに。
曲はパガニーニのカプリース。
彼のバイオリンは女性に愛を語りかける甘い声に似た音を出し、時々、会場に視線を送り口の端をあげ微笑む。
これは確信犯。
そう思わずにはいられない。
タイのないタキシード、ほとんど私服なのでは?という服で髪は後ろにまとめ、前髪がほんのすこしだけこぼれていた。
それがよけいに彼の持つ色気をさらに増して、女性客はうっとりと見つめている。
会場は女性客が大半だった。
「あいつは女を口説く時にこの曲を弾く」
真剣に聴いていると自分がここに連れてきたくせに不満そうだった。
面白くない顔で唯冬は言った。
さっきまで褒めていたのに。
「わかる気がします」
きっと本人も明るい人なのだろう。
難易度の高い曲で知られているのにそれをなんて軽やかに弾くのだろうか。
確かに唯冬が言うように甘い言葉を女性に話すみたいに音を鳴らす。
こちら側に向ける視線は熱っぽく、ほほ笑んで。
「千愛、あいつに惚れないように」
冗談なのか、本気なのかわからないことを唯冬は言った。
けれど、確かに伝わってくるのは音楽に対する情熱―――曲が終わるとじゃんっと言わんばかりに弓を高く掲げた。
拍手と歓声がわあっと巻き起こった。
そして不敵な笑みを浮かべると公演の成功からの高ぶりからか、恋人にするようにバイオリンにキスをした。
ぎゃーっ!と悲鳴のような声が観客席から巻き起こり、心配になるくらいの盛り上がりをみせた。
空調はきちんとしてあるはずなのになんだか熱い。
ただおじぎをしているだけなのに声はあがり続けていた。
クラッシック音楽のコンサートなのに……大丈夫?これ?と思いながら、唯冬を見るといつものことなのか、呆れた顔をしていた。
「よくやるよ……」
「唯冬もやれば、きっと盛り上がるよ」
落ち着いた声がした。
この歓声の中で落ち着いていられる人がいるなんてと思いながら声の方を向く。
すぐ前の席にその人はいた。
「逢生。お前、来てたのか」
「知久が無理やりチケットを押し付けてきたからね」
「千愛。演奏していた男とこの目の前の男は菱水音大附属高校で同級生でバイオリニストの陣川知久とチェリストの深月逢生だ。俺の仕事仲間」
「唯冬の親友の一人」
逢生さんは仕事仲間を訂正し、すっと手を差し出すとドヤ顔で握手をした。
『なにが親友だ』と嫌そうな顔をしている唯冬を見てにやりと笑ってみせた。
「おー!二人とも来てくれたんだー!」
アンコール中だというのに知久さんは舞台からバイオリンの弓を振りながら、二人に声をかけた。
その瞬間、視線が集中する。
「えっ!ピアニストの渋木唯冬とチェリストの深月逢生もきてるの!?」
「この三人がそろうところ見れるとか、すごいラッキーじゃない?」
見られたくないのに―――隠れようとした私に気づいてか、さっと大きな背中で隠してくれた。
「おーい!どう?一緒に?」
「ノーギャラでは弾かない」
「同じく」
唯冬と逢生さんの言葉に会場で笑いが起きる。
「冷たいなぁ」
がっかりしたように言って、知久さんは会場全体に手を振ってからアンコール曲を弾く。
曲はバッハのシャコンヌだと気づいたのは少ししてからだった。
アレンジを入れ、速いスピードで弾く。
「……すごい」
「知久がすごいのは弾いている時だけだ」
「バッハに叱られるのは間違いないね」
二人は笑う。
陣川知久さんの演奏は堂々としていて、華やかで自信に満ち溢れていた。
きっと誰よりも弾きたいという欲が強い。
奏者にとって弾きたいと思うことは当たり前のことで呼吸をするのと同じくらい大事な欲求だった。
それがなくなってしまった私にとって知久さんの音はその欲をかきたてさせられる。
太陽のように自らの光を分け与えるタイプ。
アンコールが終わると拍手喝采。
知久さんは嬉しそうにほほ笑んでいた。
二人も拍手を送る。
「千愛。弾きたい?」
私の指が動いているのを見て、唯冬がぽんっと頭を叩いた。
「いいよ。それじゃあ、俺のマンションへ―――」
そう言いかけた時だった。
「唯冬さん、逢生さん。来てたのね」
女性の声が唯冬の言葉を遮った。
「ああ、知久からチケットをもらってね」
「そう。私は兄さんと前半で共演していたの。飛び込みでね」
長い黒髪の綺麗な女の人だった。
紺のワンピースを着ていて、飛び込みと言ったけど、最初から演奏するつもりだったのは服装や身につけたアクセサリーで見てとれた。
その人は唯冬の背後にいた私を目にすると驚いたような顔をした。
「まさか、雪元千愛……」
「そうだよ。千愛。この子は知久の妹で陣川結朱。ピアニストだよ」
「唯冬さん、どういうこと?彼女はピアノをやめて、もう弾けないって聞いていたけど」
「悪いけど、まだ何も言えない。行こう、千愛」
「弾けなくなって、家からも追い出されたって聞いたのに……」
去り際に聴こえた結朱さんの言葉に衝撃を受けた。
―――どうして私が家を追い出されたことがみんなに広まっているの?
初対面の結朱さんが知っているのなら、唯冬も知っているということだ。
私が両親から捨てられた存在だということを。
その手を離しかけた時、ぐっと握り返された。
「俺と来ることを選んだなら、もう逃げれない」
絡まった指はほどけることはなく、私を会場から連れ出した。
唯冬は私をどこまで連れて行くつもりなのだろう。
この未来―――
36
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
結婚式に結婚相手の不貞が発覚した花嫁は、義父になるはずだった公爵当主と結ばれる
狭山雪菜
恋愛
アリス・マーフィーは、社交界デビューの時にベネット公爵家から結婚の打診を受けた。
しかし、結婚相手は女にだらしないと有名な次期当主で………
こちらの作品は、「小説家になろう」にも掲載してます。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
どんなあなたでも愛してる。
piyo
恋愛
遠征から戻った夫の姿が変わっていたーー
騎士である夫ディーノが、半年以上の遠征を終えて帰宅した。心躍らせて迎えたシエラだったが、そのあまりの外見の変わりように失神してしまう。
どうやら魔女の呪いでこうなったらしく、努力しなければ元には戻らないらしい。果たして、シエラはそんな夫を再び愛することができるのか?
※全四話+後日談一話。
※毎日夜9時頃更新(予約投稿済)&日曜日完結です。
※なろうにも投稿しています。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる
ラム猫
恋愛
王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています
※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる