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26 重なる熱※R-18
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今日は特別な気がした。
ホテルのスイートルームだからとかじゃなくて、お互いの気持ちが近いと感じていた。
ペアリングをつけた手の指を絡め、唇を重ねる。
まるで誓いの儀式みたいに。
いつもより熱のある唇。
唯冬の繊細な指が髪をすく。
「千愛……」
名前を呼ぶ声が熱を帯びていた。
私には優しくて甘い砂糖菓子みたいな唯冬のキス。
その目は自分を見つめているのか、どうか確認する。
何度も。
「いつになったら、千愛は俺を見てくれるのかと思っていた」
「私、唯冬のこと見てるわ」
「今はね」
くすりと笑って首筋に唇を這わせた。
触れられたところが熱を持つ。
「俺のこと、千愛はずっと見えてなかったからな」
体中をなでて私の形を確認していく。
くすぐったくて、逃げようとするのを追ってまたキスされる。
肌に赤い痕をぽつぽつと散らして、唯冬は微笑んだ。
いつもそう。
唯冬は私の体に自分の痕を絶対に残す。
消えないように必ず。
なぜなのだろうと思いながら、唯冬の頬をなでるとその手のひらに唇をよせた。
まるで大切な宝物に口づけをするように。
「千愛、俺だけでいいから、なにがあっても見て」
小さな声で耳元でそう囁いた。
昔の私は何度も呼びかけてくれた唯冬のことを見ていなかった。
それが唯冬を不安にさせてしまっているのかもしれない。
「大丈夫。もう私は昔の私じゃない。唯冬のことが好き―――」
「誰よりも?」
「私には唯冬しかいないから比べられない」
そう言うと唯冬はいつもの自信に満ちた笑みを浮かべて見せた。
「嬉しいことを言ってくれるお礼に気持ちよくしてあげようかな」
「えっ、ちょっ……ちょっと」
下腹部に顔を埋め、脚をつかんだ。
なっ、なにするの!?
「ま、待って……」
そんなとこ、見られるだけでも恥ずかしいのに唯冬の熱い息がかかり、ひくっと中が蠢いたのがわかった。
まだ触れられてもいないのに感じてしまった。
「や、やぁ……」
「千愛の体で知らないところはもうないな」
ぬるりとした舌が中に入ってくる感触に腰を浮かせると、指が中を押し開いた。
「ひ、あっ」
逃げようとすると腰をつかまれ、引き戻されてさっきより近くなってしまう。
浅い部分をなぞられるたびに自分の呼吸が荒くなるのがわかった。
もどかしくてしかたないのに舌は深くまで届かない。
「こんなのっ……やっ。あ、あっ」
こぼれた蜜を指に絡めると、舌と指が同時に中をかき混ぜる。
「ん、くっ……」
「もう濡れてる。舌が好きか」
「ひ、ひどいっ……」
ほら、と唯冬は濡れた指を見せた。
それを舐め、妖艶な顔で笑う。
ただそれだけなのに下腹部が熱を持ち、潤んだ。
指が前をなぞり、ギリギリの部分で止められてしまう。
中を触らず、溶けて熱くなったまま、お預けにされた。
もっと奥に欲しいのに―――じりじりとした快楽を与え続けられるだけで肝心のものは与えられない。
「や、あっ、んっ―――こ、んなのっ」
「辛い?」
こくっと首を縦に振ると唯冬は指をくぷりと中に込めた。
「気持ちのいいところを自分であててごらん」
やっと中を触ってくれるかと思っていたのに指が中に入れられたままにされて動かしてくれない。
自分から動けということなんだろうけど、恥ずかしくてできない。
「そんなの、わからないっ」
涙目で答えると唯冬は顔を下腹部に埋め、舌で前の丸い粒を舐めた。
「や、やあ、そこは……」
ぐっと舌が押し潰された瞬間、その刺激に腰が跳ねた。
「あ、あぁ……」
「たまらないって顔だな」
「だって、もう」
「欲しいなら、自分から求めてごらん」
指が増やされて、ぶるりと体が震えた。
もうだめ―――
唯冬の指を感じながら、腰を揺らすと淡い快感がじわじわと広がっていく。
激しく動かす勇気はなく、それをもどかしそうにしていた唯冬が指を激しく突き動かした。
「あっ、んっ、んん」
あと少しというところで指を止められて、涙がこぼれた。
「やっ!唯冬っ……」
お願いと言うように唯冬の髪を指でかき乱した。
「そんな顔で見られたら、さすがに無理だな」
わかったよと優しく額にキスをされて安堵した。
指を引き抜かれて硬くなったものが濡れて熱くなっている蜜口に添えられた。
つぷ、と音を立てて中にこめられていく。
熱い―――欲しかったものが与えられて、体が小さく震えた。
「軽く達した?」
「言わないで……意地悪」
「千愛から俺を求めてくれたらもっと優しくできるけど?」
「あ……も、とめて?」
どういうことがわからず、顔を見上げると唯冬は汗を滴らせながらにっこり微笑んだ。
自分も余裕がないくせにこんなギリギリで止めるなんて―――
けれど、その言葉通り動いてくれない。
まさか、このまま?
ゆるゆると動かされ、火のついていた体はまたあのもどかしさを味わって泣きそうになった。
「あ、んっ、ま、またっ」
深く繋がりたいのに浅い部分をこすられ、淡い快楽に喘いだ。
「欲しいなら自分で動いてごらん」
もう我慢できない。
硬いものに押しあてるようにゆっくりと腰を動かすと自分が欲しかったところにぶつかって、甘い声がこぼれた。
「あぁ、んんっ、んあ」
「そこがいいのか」
そう言うと、腰を持って深くまで貫いた。
「あっ、あ―――」
目の前が白くなる。
耐えるようにシーツを握りしめて、甘い感触を味わっていた。
「動くよ」
達したばかりで痺れたようになった体に激しく打ち付けた。
力が入らないからか、いつもより体の繋がりが深い。
「ひぁ、あっ、あぁ、あっ」
お互いの熱で溶けあって、もうどちらが出したものなのか、わからなないくらいだった。
気持ちいいのに怖い。
感じすぎておかしくなりそうで、唯冬の背中にしがみついた。
「千愛は俺だけにすがって、俺だけを見て」
それが、たまらないというように激しさを増して悲鳴をあげそうになったのを唇がふさいだ。
「んうっ、あ、あぁ」
繋がっていないところがないんじゃないかというくらいお互いの体が重なり、どちらがどちらなのかわからない。
「んっ……」
どくりと中に熱いものが吐き出され、体の中まで全部、私は今、唯冬と同じ生き物になった気がした。
それが幸福でしかたなかった。
唯冬は私に熱をくれた。
私は溶けてしまう―――唯冬の熱に―――
ホテルのスイートルームだからとかじゃなくて、お互いの気持ちが近いと感じていた。
ペアリングをつけた手の指を絡め、唇を重ねる。
まるで誓いの儀式みたいに。
いつもより熱のある唇。
唯冬の繊細な指が髪をすく。
「千愛……」
名前を呼ぶ声が熱を帯びていた。
私には優しくて甘い砂糖菓子みたいな唯冬のキス。
その目は自分を見つめているのか、どうか確認する。
何度も。
「いつになったら、千愛は俺を見てくれるのかと思っていた」
「私、唯冬のこと見てるわ」
「今はね」
くすりと笑って首筋に唇を這わせた。
触れられたところが熱を持つ。
「俺のこと、千愛はずっと見えてなかったからな」
体中をなでて私の形を確認していく。
くすぐったくて、逃げようとするのを追ってまたキスされる。
肌に赤い痕をぽつぽつと散らして、唯冬は微笑んだ。
いつもそう。
唯冬は私の体に自分の痕を絶対に残す。
消えないように必ず。
なぜなのだろうと思いながら、唯冬の頬をなでるとその手のひらに唇をよせた。
まるで大切な宝物に口づけをするように。
「千愛、俺だけでいいから、なにがあっても見て」
小さな声で耳元でそう囁いた。
昔の私は何度も呼びかけてくれた唯冬のことを見ていなかった。
それが唯冬を不安にさせてしまっているのかもしれない。
「大丈夫。もう私は昔の私じゃない。唯冬のことが好き―――」
「誰よりも?」
「私には唯冬しかいないから比べられない」
そう言うと唯冬はいつもの自信に満ちた笑みを浮かべて見せた。
「嬉しいことを言ってくれるお礼に気持ちよくしてあげようかな」
「えっ、ちょっ……ちょっと」
下腹部に顔を埋め、脚をつかんだ。
なっ、なにするの!?
「ま、待って……」
そんなとこ、見られるだけでも恥ずかしいのに唯冬の熱い息がかかり、ひくっと中が蠢いたのがわかった。
まだ触れられてもいないのに感じてしまった。
「や、やぁ……」
「千愛の体で知らないところはもうないな」
ぬるりとした舌が中に入ってくる感触に腰を浮かせると、指が中を押し開いた。
「ひ、あっ」
逃げようとすると腰をつかまれ、引き戻されてさっきより近くなってしまう。
浅い部分をなぞられるたびに自分の呼吸が荒くなるのがわかった。
もどかしくてしかたないのに舌は深くまで届かない。
「こんなのっ……やっ。あ、あっ」
こぼれた蜜を指に絡めると、舌と指が同時に中をかき混ぜる。
「ん、くっ……」
「もう濡れてる。舌が好きか」
「ひ、ひどいっ……」
ほら、と唯冬は濡れた指を見せた。
それを舐め、妖艶な顔で笑う。
ただそれだけなのに下腹部が熱を持ち、潤んだ。
指が前をなぞり、ギリギリの部分で止められてしまう。
中を触らず、溶けて熱くなったまま、お預けにされた。
もっと奥に欲しいのに―――じりじりとした快楽を与え続けられるだけで肝心のものは与えられない。
「や、あっ、んっ―――こ、んなのっ」
「辛い?」
こくっと首を縦に振ると唯冬は指をくぷりと中に込めた。
「気持ちのいいところを自分であててごらん」
やっと中を触ってくれるかと思っていたのに指が中に入れられたままにされて動かしてくれない。
自分から動けということなんだろうけど、恥ずかしくてできない。
「そんなの、わからないっ」
涙目で答えると唯冬は顔を下腹部に埋め、舌で前の丸い粒を舐めた。
「や、やあ、そこは……」
ぐっと舌が押し潰された瞬間、その刺激に腰が跳ねた。
「あ、あぁ……」
「たまらないって顔だな」
「だって、もう」
「欲しいなら、自分から求めてごらん」
指が増やされて、ぶるりと体が震えた。
もうだめ―――
唯冬の指を感じながら、腰を揺らすと淡い快感がじわじわと広がっていく。
激しく動かす勇気はなく、それをもどかしそうにしていた唯冬が指を激しく突き動かした。
「あっ、んっ、んん」
あと少しというところで指を止められて、涙がこぼれた。
「やっ!唯冬っ……」
お願いと言うように唯冬の髪を指でかき乱した。
「そんな顔で見られたら、さすがに無理だな」
わかったよと優しく額にキスをされて安堵した。
指を引き抜かれて硬くなったものが濡れて熱くなっている蜜口に添えられた。
つぷ、と音を立てて中にこめられていく。
熱い―――欲しかったものが与えられて、体が小さく震えた。
「軽く達した?」
「言わないで……意地悪」
「千愛から俺を求めてくれたらもっと優しくできるけど?」
「あ……も、とめて?」
どういうことがわからず、顔を見上げると唯冬は汗を滴らせながらにっこり微笑んだ。
自分も余裕がないくせにこんなギリギリで止めるなんて―――
けれど、その言葉通り動いてくれない。
まさか、このまま?
ゆるゆると動かされ、火のついていた体はまたあのもどかしさを味わって泣きそうになった。
「あ、んっ、ま、またっ」
深く繋がりたいのに浅い部分をこすられ、淡い快楽に喘いだ。
「欲しいなら自分で動いてごらん」
もう我慢できない。
硬いものに押しあてるようにゆっくりと腰を動かすと自分が欲しかったところにぶつかって、甘い声がこぼれた。
「あぁ、んんっ、んあ」
「そこがいいのか」
そう言うと、腰を持って深くまで貫いた。
「あっ、あ―――」
目の前が白くなる。
耐えるようにシーツを握りしめて、甘い感触を味わっていた。
「動くよ」
達したばかりで痺れたようになった体に激しく打ち付けた。
力が入らないからか、いつもより体の繋がりが深い。
「ひぁ、あっ、あぁ、あっ」
お互いの熱で溶けあって、もうどちらが出したものなのか、わからなないくらいだった。
気持ちいいのに怖い。
感じすぎておかしくなりそうで、唯冬の背中にしがみついた。
「千愛は俺だけにすがって、俺だけを見て」
それが、たまらないというように激しさを増して悲鳴をあげそうになったのを唇がふさいだ。
「んうっ、あ、あぁ」
繋がっていないところがないんじゃないかというくらいお互いの体が重なり、どちらがどちらなのかわからない。
「んっ……」
どくりと中に熱いものが吐き出され、体の中まで全部、私は今、唯冬と同じ生き物になった気がした。
それが幸福でしかたなかった。
唯冬は私に熱をくれた。
私は溶けてしまう―――唯冬の熱に―――
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