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番外編
妹の恋人
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六月になると氷に見立てた和菓子水無月がならびだす。
白のういろうに甘く煮た小豆がのっていて、『柳屋』の水無月の小豆は粒が大きくて小豆の味がしっかりしていると評判だった。
そして、もっちりしたういろうがおいしい。
小豆には邪気を祓う力があるというから、一年の半分をちょうど過ぎた時期に水無月を買って召し上がられるお客さんも多い。
「縁起物なんだし、竜江さんも水無月を食べればいいのに」
「俺はあんみつでいい」
竜江さんは甘くない寒天に塩味のみつ豆、干しアンズ、キウイや黄桃などのフルーツと白玉団子、甘さ控えめのこしあんがはいったあんみつを食べていた。
黒糖を煮詰めたシロップを断っていたのをみるとあんまり甘いものは好きじゃないみたいだった。
でも、ケーキは別なのかな?
この間、生クリームたっぷりのケーキを食べていたのを思い出した。
「あんみつもおいしいけど、ぜんざいもいいよ。竜江さん」
「知ってる」
あれ?もう食べたっけ?
そう思っていると百花が奥から現れた。
「そういえば、お姉ちゃん。六月に入ると最近はもう暑いから、あったかいぜんざいだけじゃなくて、冷やしぜんざいもメニューに増やしたのよ」
「うわぁ、商売上手だね」
大きめの粒の小豆がおいしいと評判で甘味処の売り上げは上々。
最近、『柳屋』では百花の提案で店の一角で甘味処を始めた。
なんでも、居座る人がいるから、いっそお金を回収したほうがいいなんて言い出した。
『ヤクザかよっ!』
『ヤクザは竜江でしょ!』
―――と、竜江さんと百花が言い争っていたけど、今、この『柳屋』を取り仕切っているのは父と百花。
私が反対することは特にない。
「そういえば、お姉ちゃん。今週の土日に温泉旅行に行くって竜江から聞いたわよ」
「冬悟さんが……」
冬悟さんが行きたいって言ったわけじゃなかったと私は思いだし、言いなおした。
「私が行きたいって言ったの」
「へぇー。そうなの?お姉ちゃんが珍しいね。自分からおねだりするなんて。それで冬悟さんがあんなに機嫌よかったのね」
「機嫌がいい?」
「そうよ。にこにこしてるじゃない」
「冬悟さんってそんなにこにこしていた?」
「んー?してるだろ。いつもより殺気が八割減、好戦的な態度は抑制されて、目付きが優しいってとこかな。若い衆じゃない、部下達も今週は息ができるとかなんとか言ってたぞ」
今、若い衆って言ったような気がして竜江さんをじろっーとにらんだ。
「ヤクザっぽさをなくそうって冬悟さんが言ってましたよ。気を付けてくださいね。竜江さん」
もちろん、私の『姐さん』呼びも禁止。
冬悟さんをはじめとする島倉の皆さんを私がまっとうな道に戻さなくては。
「ムリムリ。一番、冬悟さんがヤクザっぽいのになくせるわけないだろ」
「なに言ってるんですか!冬悟さんはぜんぜんヤクザじゃないです!王子様みたいじゃないですかっ!」
「は?おい、頭大丈夫―――」
ゴンッと百花がお盆を竜江さんにぶつけた。
「い、いてっ!」
「はい、お客様ー。おかわりのお茶ですー」
「今、角だったぞ!?」
頭をさすりながら、竜江さんが抗議したけど百花は無視していた。
熱いほうじ茶を百花は竜江さんの前に置く。
「冬悟さんの努力する態度って素晴らしいと思うわよ。だれかさんと違って」
「竜江さんのことだよね?わかります」
「は、お前らなに手を結んでるんだよ。俺はなぁ、冬悟さんをリスペクトしてるんだからなっ!」
「それこそ無理よ」
「ごめんね。竜江さん。冬悟さんにはなれないと思う」
「待て待て。謝られるのが一番ムカつくからな?」
「事実でしょ」
うんうんと百花の言葉に私はうなずいた。
「温泉旅行だって、冬悟さんは私が行きたいことをわかっていて、上手に誘ってくれて―――」
ハッとした。
誘うっていうか、あれはもう誘惑っていうかっ!
恥ずかしくなって、顔を赤くしていると百花と竜江さんが冷たい目で私を見ていた。
「ご、ごめん。つい」
「いや、今日もノロケが始まんのかと思ってたけど、止まってよかったぜ」
「お姉ちゃんのノロケ話は始まると止まらないからね」
「そ、そうかな」
百花と竜江さんがうなずいた。
「でも、お姉ちゃん、温泉なんていいわね」
「え?なら、俺と行く?」
「行かないわよ」
「ええええぇ」
竜江さんがすごいスピードで百花にフラれていた。
二人が並んでいるとお似合いだなぁ。
でも、百花って彼氏がいるからね。
甘くないチョコレートケーキをあげたいなんて思うくらいのラブな彼氏が。
どんな人なんだろう。
竜江さんには悪いけど、百花はもう彼氏がいるからね。
さりげなく、ここで竜江さんにはわかってもらおう。
「百花も彼氏と温泉に行きたいなら、店番は私がするから言ってね。お店があるからって、遠慮しないで」
ふう……これで大丈夫だよね。
我ながらいいことをした。
そう思っていた。
「そうだよなぁー!俺もそう思う!温泉行きたいよな!?」
「竜江さんじゃないよ」
「わかってるって。もっと言ってやったほうがいいとおもうぞ!」
「もしかして、百花。私に遠慮してたの? 大丈夫。温泉に行く間くらいお店のことは私がやるから」
「お姉ちゃん!余計なこと言わないでよ!」
え……?
余計なことだった?
百花に叱られてしまった。
「ごっ、ごめん」
「あ、ち、違うの。今はね、その、『柳屋』の仕事をちゃんと覚えたいの。来年の春には帆希も帰ってくるでしょう?」
「うん」
「帆希にはお父さんと同じくらいの才能があるんだから、埋もれさせたくないの!目指すはデパート進出よ」
ガッツポーズを百花はきめた。
友達がパティシエでその影響もあるんだと思うけど、百花は地域のイベントであるマルシェにも日曜日の朝、『柳屋』として出店している。
いつもはヒマさえあれば、仕事をサボりがちな竜江さんにまで、出店を手伝わせていて、私の妹ながら大物だなって思っていた。
和菓子の可能性がどうのこうのと私よりも百花のほうが熱い情熱を持っているかもしれない。
「そうだね。百花がやりたいのが一番だよね」
「マジかよー」
竜江さんが悲しそうにテーブルに顔を伏せた。
どうして竜江さんがそんな落ち込むんだろう。
竜江さんが百花の彼氏ならともかく。
だいたい温泉旅行に竜江さんが誘っても百花はのってこないと思う。
下心がミエミエっぽいもん。
それに比べて冬悟さんは―――(以下略)
「俺のことはどうでもいいのかよ」
「そんなこと言ってないでしょ!」
百花が竜江さんに怒っていた。
そうだよ。
百花は竜江さんと温泉旅行に行くなんて一言も言ってない。
「俺に水無月をくれ」
「なに言ってるのよ。竜江は甘いものが嫌いでしょ? 」
「きっと俺に邪気がついてるんだ!だから、うまくいかない!」
「竜江の存在が邪気よ」
百花はそう言いながら、菓子皿に水無月をのせた。
それを黙って食べる竜江さんを私と百花は眺めた。
「お姉ちゃん、ありがとう。温泉旅行に行きたいときは店番お願いしていい?」
「もちろんいいよ!」
やっぱり彼氏と温泉旅行に行きたいよね。
嬉しくなってうなずいた。
私は百花の恋がうまくいくことを祈ってる。
きっと素敵な人なんだろうなって思うから。
水無月を苦しそうに食べている竜江さんに心の中で『ごめんなさい、協力してあげれなくて』と思っていた。
百花の恋人が誰なのかも知らずに。
白のういろうに甘く煮た小豆がのっていて、『柳屋』の水無月の小豆は粒が大きくて小豆の味がしっかりしていると評判だった。
そして、もっちりしたういろうがおいしい。
小豆には邪気を祓う力があるというから、一年の半分をちょうど過ぎた時期に水無月を買って召し上がられるお客さんも多い。
「縁起物なんだし、竜江さんも水無月を食べればいいのに」
「俺はあんみつでいい」
竜江さんは甘くない寒天に塩味のみつ豆、干しアンズ、キウイや黄桃などのフルーツと白玉団子、甘さ控えめのこしあんがはいったあんみつを食べていた。
黒糖を煮詰めたシロップを断っていたのをみるとあんまり甘いものは好きじゃないみたいだった。
でも、ケーキは別なのかな?
この間、生クリームたっぷりのケーキを食べていたのを思い出した。
「あんみつもおいしいけど、ぜんざいもいいよ。竜江さん」
「知ってる」
あれ?もう食べたっけ?
そう思っていると百花が奥から現れた。
「そういえば、お姉ちゃん。六月に入ると最近はもう暑いから、あったかいぜんざいだけじゃなくて、冷やしぜんざいもメニューに増やしたのよ」
「うわぁ、商売上手だね」
大きめの粒の小豆がおいしいと評判で甘味処の売り上げは上々。
最近、『柳屋』では百花の提案で店の一角で甘味処を始めた。
なんでも、居座る人がいるから、いっそお金を回収したほうがいいなんて言い出した。
『ヤクザかよっ!』
『ヤクザは竜江でしょ!』
―――と、竜江さんと百花が言い争っていたけど、今、この『柳屋』を取り仕切っているのは父と百花。
私が反対することは特にない。
「そういえば、お姉ちゃん。今週の土日に温泉旅行に行くって竜江から聞いたわよ」
「冬悟さんが……」
冬悟さんが行きたいって言ったわけじゃなかったと私は思いだし、言いなおした。
「私が行きたいって言ったの」
「へぇー。そうなの?お姉ちゃんが珍しいね。自分からおねだりするなんて。それで冬悟さんがあんなに機嫌よかったのね」
「機嫌がいい?」
「そうよ。にこにこしてるじゃない」
「冬悟さんってそんなにこにこしていた?」
「んー?してるだろ。いつもより殺気が八割減、好戦的な態度は抑制されて、目付きが優しいってとこかな。若い衆じゃない、部下達も今週は息ができるとかなんとか言ってたぞ」
今、若い衆って言ったような気がして竜江さんをじろっーとにらんだ。
「ヤクザっぽさをなくそうって冬悟さんが言ってましたよ。気を付けてくださいね。竜江さん」
もちろん、私の『姐さん』呼びも禁止。
冬悟さんをはじめとする島倉の皆さんを私がまっとうな道に戻さなくては。
「ムリムリ。一番、冬悟さんがヤクザっぽいのになくせるわけないだろ」
「なに言ってるんですか!冬悟さんはぜんぜんヤクザじゃないです!王子様みたいじゃないですかっ!」
「は?おい、頭大丈夫―――」
ゴンッと百花がお盆を竜江さんにぶつけた。
「い、いてっ!」
「はい、お客様ー。おかわりのお茶ですー」
「今、角だったぞ!?」
頭をさすりながら、竜江さんが抗議したけど百花は無視していた。
熱いほうじ茶を百花は竜江さんの前に置く。
「冬悟さんの努力する態度って素晴らしいと思うわよ。だれかさんと違って」
「竜江さんのことだよね?わかります」
「は、お前らなに手を結んでるんだよ。俺はなぁ、冬悟さんをリスペクトしてるんだからなっ!」
「それこそ無理よ」
「ごめんね。竜江さん。冬悟さんにはなれないと思う」
「待て待て。謝られるのが一番ムカつくからな?」
「事実でしょ」
うんうんと百花の言葉に私はうなずいた。
「温泉旅行だって、冬悟さんは私が行きたいことをわかっていて、上手に誘ってくれて―――」
ハッとした。
誘うっていうか、あれはもう誘惑っていうかっ!
恥ずかしくなって、顔を赤くしていると百花と竜江さんが冷たい目で私を見ていた。
「ご、ごめん。つい」
「いや、今日もノロケが始まんのかと思ってたけど、止まってよかったぜ」
「お姉ちゃんのノロケ話は始まると止まらないからね」
「そ、そうかな」
百花と竜江さんがうなずいた。
「でも、お姉ちゃん、温泉なんていいわね」
「え?なら、俺と行く?」
「行かないわよ」
「ええええぇ」
竜江さんがすごいスピードで百花にフラれていた。
二人が並んでいるとお似合いだなぁ。
でも、百花って彼氏がいるからね。
甘くないチョコレートケーキをあげたいなんて思うくらいのラブな彼氏が。
どんな人なんだろう。
竜江さんには悪いけど、百花はもう彼氏がいるからね。
さりげなく、ここで竜江さんにはわかってもらおう。
「百花も彼氏と温泉に行きたいなら、店番は私がするから言ってね。お店があるからって、遠慮しないで」
ふう……これで大丈夫だよね。
我ながらいいことをした。
そう思っていた。
「そうだよなぁー!俺もそう思う!温泉行きたいよな!?」
「竜江さんじゃないよ」
「わかってるって。もっと言ってやったほうがいいとおもうぞ!」
「もしかして、百花。私に遠慮してたの? 大丈夫。温泉に行く間くらいお店のことは私がやるから」
「お姉ちゃん!余計なこと言わないでよ!」
え……?
余計なことだった?
百花に叱られてしまった。
「ごっ、ごめん」
「あ、ち、違うの。今はね、その、『柳屋』の仕事をちゃんと覚えたいの。来年の春には帆希も帰ってくるでしょう?」
「うん」
「帆希にはお父さんと同じくらいの才能があるんだから、埋もれさせたくないの!目指すはデパート進出よ」
ガッツポーズを百花はきめた。
友達がパティシエでその影響もあるんだと思うけど、百花は地域のイベントであるマルシェにも日曜日の朝、『柳屋』として出店している。
いつもはヒマさえあれば、仕事をサボりがちな竜江さんにまで、出店を手伝わせていて、私の妹ながら大物だなって思っていた。
和菓子の可能性がどうのこうのと私よりも百花のほうが熱い情熱を持っているかもしれない。
「そうだね。百花がやりたいのが一番だよね」
「マジかよー」
竜江さんが悲しそうにテーブルに顔を伏せた。
どうして竜江さんがそんな落ち込むんだろう。
竜江さんが百花の彼氏ならともかく。
だいたい温泉旅行に竜江さんが誘っても百花はのってこないと思う。
下心がミエミエっぽいもん。
それに比べて冬悟さんは―――(以下略)
「俺のことはどうでもいいのかよ」
「そんなこと言ってないでしょ!」
百花が竜江さんに怒っていた。
そうだよ。
百花は竜江さんと温泉旅行に行くなんて一言も言ってない。
「俺に水無月をくれ」
「なに言ってるのよ。竜江は甘いものが嫌いでしょ? 」
「きっと俺に邪気がついてるんだ!だから、うまくいかない!」
「竜江の存在が邪気よ」
百花はそう言いながら、菓子皿に水無月をのせた。
それを黙って食べる竜江さんを私と百花は眺めた。
「お姉ちゃん、ありがとう。温泉旅行に行きたいときは店番お願いしていい?」
「もちろんいいよ!」
やっぱり彼氏と温泉旅行に行きたいよね。
嬉しくなってうなずいた。
私は百花の恋がうまくいくことを祈ってる。
きっと素敵な人なんだろうなって思うから。
水無月を苦しそうに食べている竜江さんに心の中で『ごめんなさい、協力してあげれなくて』と思っていた。
百花の恋人が誰なのかも知らずに。
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