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第三章第五節collapse4
触れられた境界
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「では、次の記録に入ります」
山路の声が空気に溶ける。
すでに何の感情もない。責めでもなければ、慈悲でもない。
ただ、それは“処理”だった。
翔子は口を開こうとした。
声が漏れそうになったが、喉が何かに押しつぶされるように詰まり、
その代わりに、かすかな息が鼻孔から
「……ふっ……ひゅ……」という異音だけを這わせた。
「両手で、胸部を」
「……っ」
「上から、指を使って摘まみます。円を描くように捩じる。
そのまま、手のひらで覆い、押しつぶすようにして揉む」
命令は、まるで作業手順書のようだった。
だがその言葉一つ一つが、
翔子の耳に直接“身体操作コード”として入力される。
「や……そんな、こと……」
唇が拒否を語っても、指先はすでに、胸をなぞっていた。
白く透き通った肌を滑り、指が目的地へ到達する。
そこは、すでに硬化を始めていた。
(こんな……わたし、こんな命令に……っ)
しかし勃起した乳首は裏切りを始めていた。
舌が勝手に唇を濡らし、肩が揺れ、首が小刻みに動いた。
羞恥とともに“母性”の中枢が刺激され、乳腺の奥が疼き始める。
「もう少し強く。自分の乳首を、自分で揉みしだいてください。
そう、押しつぶしたり、捩じったり、伸ばしたり」
「いや……っ、やめ……」
「あなたは、そこで何度も母のように“滴らせた”んですよ。記録にも残っている」
山路の口元が動いた。だがその目は、カメラの向こうで冷えていた。
やがて、翔子の胸元から、透明な液体がじわりと滲み始めた。
「あっ、あっ、あっ…」
小刻みな喘ぎが漏れてしまう。
薄く張った膜が、吸盤のような円周から染み出し、
ぽたり…… と床に落ちた瞬間、
翔子の全身に震えが走った。
(わたし……出てる……また……っ)
(いや……康人にも、子どもたちにも見せたことないのに……)
ショーツは既に脱ぎ捨てられており、脚は完全に開いた状態。
腹部から腿、V字に広がる部分には剛毛が密集し、
まるで黒い苔のように盛り上がっていた。
その毛の下、肉の裂け目に、
さっきからもう一つの変化が起こっていた。
隆起した陰核が小刻みに震えはじめた
まるで“芽吹き”のように突き出し始める。
翔子は両膝を開いたまま、静かに手を胸から下ろした。
呼吸は浅く、肩は揺れ、視線は宙を漂っている。
彼女の身体はまだ反抗を叫んでいたが、動作はすでに命令に従順だった。
皮膚の下、筋肉の間、
否応なしに快楽の根が張りはじめていた。
「次は、ここです」
山路の指が、黒い小型の器具を掲げた。
掌に収まるほどの吸引装置。
先端はラバーで柔らかく、カップ状に開いている。
「これをクリトリスに装着します。少し吸いますよ、あなたの“芽”を」
「……っ、ちょっと……やだ……やだっ、そんな……そこに……!」
だが翔子の脚は閉じられなかった。
皮膚の表面にはうっすらと汗が浮き、太腿の内側を伝って滑っていく。
V字に開いた中心、密林に覆われたそこは、すでに熱と湿潤に包まれていた。
その中――
真紅に腫れ上がったクリトリスが、
まるで呼吸をするかのように波打っていた。
「うわ……これは……素晴らしい。生きてるみたいです」
山路はマスク越しに息を吐き、静かに吸引装置を取り付けた。
「ひぁっ……ああ……だめっ、
それ……すご……い……っ!」
機械が小刻みに振動を開始した。
クリトリスの周囲が引き込まれ、中心に向かって吸圧が加わる。
先端がラバーに密着し、次第に丸く膨れあがってくる。
「見てください、この反応。
直径、……約10.2ミリ、長さは―
ああ、まだ伸びてますね……現在45ミリ近く。
色調は濃赤。先端に、薄い白膜が浮いてきています。
スキーン腺の前兆反応でしょう」
「やっ……やだっ……そんなのっ、言わないで……っ!」
翔子は泣きそうな顔で首を振った。
でも、身体は反応していた。
吸引されるたび、クリトリスが痙攣するように震え、膣口がわずかに開いた。
「わかりますか?いま、あなたの“奥”が反応してますよ。
膣の先端、壁面が白濁して見えます……今、出そうですね?」
(いやだ、こんな……わたしの……見られて……)
「あっ、あっ…イク!!イク!出ちゃう!!
いや、見ないで!出ちゃう!!!イクゥゥ!」
翔子の眼が見開かれる。
両手を床について身体が硬直する
次の瞬間、
ぴしゃっ。
翔子の痙攣と同時に
音がした。だがそれは、陰核の内部からではなかった。
下腹部の中央、
尿道口の両脇にあるわずかな開口部から、
細い白濁の線が迸った。
吸引器そのものが濡れたのではない。
その周囲、ラバーの外縁、
翔子の皮膚を覆っていた部分に、液体が飛び散った。
「はい、スキーン腺からの射出、確認」
山路の声が、静かに記録を重ねた。
「第一射、持続2.3秒。体液性状はほぼ無色透明。
粘性少なく、前回記録と一致。
……ですが今回は、白濁が混じっていますね」
「やめてっ!もう見ないでっ、そんなの!
そんなの見ないで……っ!!」
吸引振動が続く
「あっ、あっ。また来ちゃう!イクイクイクイク!!
出る出る!!壊れる!」
再びびしゃっと音が響いた。
透明な液は、白濁したものに変化していた。
目の前の男はそれを見逃さず、記録している。
でも、翔子の意識にはそれよりも――
(わたし……射精しちゃった……)
(見られた……あんなとこから……あんなふうに……っ)
(しかも、命令されて……自分で弄って……っ)
(もっと壊されたい…)
心臓が凍りつくのではなく、
内臓ごと溶けていくような羞恥と快楽が襲った。
山路は何も言わない。
狂気の笑みを伴って静かに観察を続けている――
その視線が、翔子の“女としてではなく雌としての全て”を計測していった。
(ああ、もう……戻れない……)
翔子は腰を引こうとしたが、吸引器が吸い付き続ける。
また体液が射出された。
身体がさらに痙攣した。
反応を逃がさず、次の波を無慈悲に誘い出す。
そのたびに、床には波紋が刻まれた。
翔子の女性器は、もはや“女の器官”ではなく、
狂気の観察対象そのものと化していた。
山路の声が空気に溶ける。
すでに何の感情もない。責めでもなければ、慈悲でもない。
ただ、それは“処理”だった。
翔子は口を開こうとした。
声が漏れそうになったが、喉が何かに押しつぶされるように詰まり、
その代わりに、かすかな息が鼻孔から
「……ふっ……ひゅ……」という異音だけを這わせた。
「両手で、胸部を」
「……っ」
「上から、指を使って摘まみます。円を描くように捩じる。
そのまま、手のひらで覆い、押しつぶすようにして揉む」
命令は、まるで作業手順書のようだった。
だがその言葉一つ一つが、
翔子の耳に直接“身体操作コード”として入力される。
「や……そんな、こと……」
唇が拒否を語っても、指先はすでに、胸をなぞっていた。
白く透き通った肌を滑り、指が目的地へ到達する。
そこは、すでに硬化を始めていた。
(こんな……わたし、こんな命令に……っ)
しかし勃起した乳首は裏切りを始めていた。
舌が勝手に唇を濡らし、肩が揺れ、首が小刻みに動いた。
羞恥とともに“母性”の中枢が刺激され、乳腺の奥が疼き始める。
「もう少し強く。自分の乳首を、自分で揉みしだいてください。
そう、押しつぶしたり、捩じったり、伸ばしたり」
「いや……っ、やめ……」
「あなたは、そこで何度も母のように“滴らせた”んですよ。記録にも残っている」
山路の口元が動いた。だがその目は、カメラの向こうで冷えていた。
やがて、翔子の胸元から、透明な液体がじわりと滲み始めた。
「あっ、あっ、あっ…」
小刻みな喘ぎが漏れてしまう。
薄く張った膜が、吸盤のような円周から染み出し、
ぽたり…… と床に落ちた瞬間、
翔子の全身に震えが走った。
(わたし……出てる……また……っ)
(いや……康人にも、子どもたちにも見せたことないのに……)
ショーツは既に脱ぎ捨てられており、脚は完全に開いた状態。
腹部から腿、V字に広がる部分には剛毛が密集し、
まるで黒い苔のように盛り上がっていた。
その毛の下、肉の裂け目に、
さっきからもう一つの変化が起こっていた。
隆起した陰核が小刻みに震えはじめた
まるで“芽吹き”のように突き出し始める。
翔子は両膝を開いたまま、静かに手を胸から下ろした。
呼吸は浅く、肩は揺れ、視線は宙を漂っている。
彼女の身体はまだ反抗を叫んでいたが、動作はすでに命令に従順だった。
皮膚の下、筋肉の間、
否応なしに快楽の根が張りはじめていた。
「次は、ここです」
山路の指が、黒い小型の器具を掲げた。
掌に収まるほどの吸引装置。
先端はラバーで柔らかく、カップ状に開いている。
「これをクリトリスに装着します。少し吸いますよ、あなたの“芽”を」
「……っ、ちょっと……やだ……やだっ、そんな……そこに……!」
だが翔子の脚は閉じられなかった。
皮膚の表面にはうっすらと汗が浮き、太腿の内側を伝って滑っていく。
V字に開いた中心、密林に覆われたそこは、すでに熱と湿潤に包まれていた。
その中――
真紅に腫れ上がったクリトリスが、
まるで呼吸をするかのように波打っていた。
「うわ……これは……素晴らしい。生きてるみたいです」
山路はマスク越しに息を吐き、静かに吸引装置を取り付けた。
「ひぁっ……ああ……だめっ、
それ……すご……い……っ!」
機械が小刻みに振動を開始した。
クリトリスの周囲が引き込まれ、中心に向かって吸圧が加わる。
先端がラバーに密着し、次第に丸く膨れあがってくる。
「見てください、この反応。
直径、……約10.2ミリ、長さは―
ああ、まだ伸びてますね……現在45ミリ近く。
色調は濃赤。先端に、薄い白膜が浮いてきています。
スキーン腺の前兆反応でしょう」
「やっ……やだっ……そんなのっ、言わないで……っ!」
翔子は泣きそうな顔で首を振った。
でも、身体は反応していた。
吸引されるたび、クリトリスが痙攣するように震え、膣口がわずかに開いた。
「わかりますか?いま、あなたの“奥”が反応してますよ。
膣の先端、壁面が白濁して見えます……今、出そうですね?」
(いやだ、こんな……わたしの……見られて……)
「あっ、あっ…イク!!イク!出ちゃう!!
いや、見ないで!出ちゃう!!!イクゥゥ!」
翔子の眼が見開かれる。
両手を床について身体が硬直する
次の瞬間、
ぴしゃっ。
翔子の痙攣と同時に
音がした。だがそれは、陰核の内部からではなかった。
下腹部の中央、
尿道口の両脇にあるわずかな開口部から、
細い白濁の線が迸った。
吸引器そのものが濡れたのではない。
その周囲、ラバーの外縁、
翔子の皮膚を覆っていた部分に、液体が飛び散った。
「はい、スキーン腺からの射出、確認」
山路の声が、静かに記録を重ねた。
「第一射、持続2.3秒。体液性状はほぼ無色透明。
粘性少なく、前回記録と一致。
……ですが今回は、白濁が混じっていますね」
「やめてっ!もう見ないでっ、そんなの!
そんなの見ないで……っ!!」
吸引振動が続く
「あっ、あっ。また来ちゃう!イクイクイクイク!!
出る出る!!壊れる!」
再びびしゃっと音が響いた。
透明な液は、白濁したものに変化していた。
目の前の男はそれを見逃さず、記録している。
でも、翔子の意識にはそれよりも――
(わたし……射精しちゃった……)
(見られた……あんなとこから……あんなふうに……っ)
(しかも、命令されて……自分で弄って……っ)
(もっと壊されたい…)
心臓が凍りつくのではなく、
内臓ごと溶けていくような羞恥と快楽が襲った。
山路は何も言わない。
狂気の笑みを伴って静かに観察を続けている――
その視線が、翔子の“女としてではなく雌としての全て”を計測していった。
(ああ、もう……戻れない……)
翔子は腰を引こうとしたが、吸引器が吸い付き続ける。
また体液が射出された。
身体がさらに痙攣した。
反応を逃がさず、次の波を無慈悲に誘い出す。
そのたびに、床には波紋が刻まれた。
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