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試験を受けて一週間後、担任に呼び出された俺は不安と期待で落ち着かなかった。
「よく頑張った! 合格だぞ!!」
担任は俺へ白い封筒を差し出す。
そっと封を開けて中を見れば、そこには合格通知と入学式の案内について書かれていた。それを見た瞬間、目尻が熱くなった。無理だと思っていた専門学校に受かったのは嬉しいことだ。
俺は職員室から出た後もう一度見た。もちろんそこには「合格」と書かれている。たったその二文字がどれほど俺を幸せにしているだろうか。
とりあえず、一度落ち着くために俺は屋上へと行った。屋上はすっかり春のにおいに包まれ、屋上から見える町並みは所々桜が咲いていた。
「桜、咲き始めたなぁ」
出会いと別れの象徴とも思える桜は咲くと嬉しい反面どこか物悲しく思えてしまう。学期末のテストも無事終え、あとは卒業式まで休みだ。
「卒業式……」
柴滝の彼女が言っていた噂が本当ならすごいことだ。朝倉は三年間渦丞と同じクラスだったらしい。きっとそれなりに仲がいいのだろう。
「なんか色々とすごいなぁ」
相手に「好き」というたったの二文字を伝えるのにどれほどの勇気がいるだろう。
気分を変えるために給水タンクへ上り、俺は一人さらによく見える町並みをじっと見つめた。
桜が散る頃、俺は専門学校でどんな出会いがあるのだろうか。など取り止めのないことが頭に浮かんだ。
けれど、すぐにそんな考えは打ち消した。俺は給水タンクの上で春風に包まれながら、休憩した。
目が覚めたのは、すっかり夕暮れだった。むくりと起き上がればぱさりと何か落ちて俺はそれを手に取れば誰かのブレザーだった。
鞄の下には、ルーズリーフを折りたたまれたものがあった。それを見れば「合格おめでとう」とすでに見慣れた字で短く書いてあった。
気が利くのか利かないのかいまいちわからないが、俺は渦丞のブレザーを鞄につめ、そのシンプルな文章に渦丞らしいと思えた。
春休み中、渦丞から連絡はなく、俺もなんとなくしなかった。あっという間に、春休みが開けて卒業式になった。
俺は渦丞にブレザーを返すことを忘れていた。
クリーニングに頼んでいたブレザーを引き取ってから学校に行った。学校までの坂道は両脇に桜が植えられていて、空を見上げれば桜のアーチが出来ていた。桜の間から覗く青空は卒業式にもうってつけの晴天だ。
学校につけば、学年問わずいろんなやつが俺に「一緒に写真をとろう」と言い、引っ張りだこ状態だった。
俺としてはうれしいが、卒業式が始まる前に渦丞へブレザーを返しておきたいところだ。
撮影が一段落すると、渦丞に電話をかけた。しかし電話は繋がらず、コールが鳴り続ける。
「繋がらねぇ。ブレザー、どうせばいいんだよ」
いつまでも繋がらない電話を切り、呻く。
鞄から渦丞のブレザーを取り出し脇に抱え、ふと給水タンクを思い出す。
屋上はいつも鍵がかかっていて硬く閉ざされているが、なぜか今日は空いていた。先に誰かはいったのかもしれない。そう思って、屋上のドアノブを掴んだときだった。ドア越しに聞き覚えのある声が聞こえた。
「あの、渦丞くん。卒業式が終わった後に聞いてほしいことがあるんだ」
少したどたどしいその声は渦丞と同じクラスの朝倉の声だとわかった。もしや、女子の噂って言うのは本当なのかと俺は心底驚いた。一方、渦丞はしばし黙った後「どこに行けばいい」と言った。
「学校の桜並木。ほら、屋上から見えるあの桜色で埋もれている場所」
「わかった」
渦丞は場所を確認したのかそういうと朝倉が安堵の息をついたように思えた。やがて足音が近づいてきて俺はとっさにドアが開いたとき朝倉にとって死角になるようドアと壁の間に張り付いた。ドアが開けば俺の姿を隠し、朝倉はそのまま去って行った。
俺は朝倉がいなくなったのを確認すると大きくため息をついた。それから振り返れば、渦丞が立っていた。
「うぉ! いつのまにいたんだよ」
「さっき朝倉がいなくなった後。奥羽も盗み聞きをするときがあるんだ」
「あのな、悪気はなかったんだよ。そういう現場をみたらふつうは隠れるだろ」
「で、盗み聞きじゃなかったらどうして屋上にきたんだ」
「これ、お前に返そうと思ったんだよ」
脇に抱えていたブレザーを渡せば渦丞はわずかに大きく目を見開いた。だが、ブレザーは受け取らず俺のほうをみた。
「どうして俺のだと思うんだ」
「給水タンクに来るのは俺が知ってる限りお前ぐらいだからだよ。あと、ブレザーからお前の匂いと置手紙の字はお前の字だってすぐわかった。二週間みっちりお前の字を見せられたからな」
当然だろという風に言えば、渦丞はわずかに苦笑してブレザーを受け取った。やはり渦丞が着ると制服も高級品のように見える。
「奥羽はなんとも思わないんだな」
「なにがだよ」
「俺が朝倉に告白されるかもってことに」
そういって俺に近づくと俺は反射的に後ずさった。けれど、数歩歩いただけで背中に冷たい壁の感触伝わった。渦丞は俺をまるで逃がさないかのように手を壁に当てた。
「奥羽はなんとも思わないんだ?」
「なんともって言われても、朝倉の好意にどう応えるかはお前次第だろ。仮にお前が朝倉の好意を受けるならそれでも俺はいいとおもう。お前がしたいようにすればいい。そこに俺は関係ない。お前の意思を決められるのは結局、お前だけなんだから」
そういって俺は渦丞にどくように言うと、渦丞はじっと俺を見たあといきなり頬を摺り寄せてきた。
「やっぱり奥羽のそういうところ、すごく好きだ」
「おい、くすぐったいから離れろ」
ぐいっと押し返せば、渦丞は素直に離れた。俺は大きくため息をついてスマホを取り出して時間を見ればもうすぐ卒業式が始まりそうだった。
その後俺たちは自分の教室へと別れた。卒業式はあっという間だった。卒業式が終わり各自卒業証書と卒業式の記念品をもらって騒いでいる中俺は一人外を散歩していた。風が吹いて桜の花びらが青空を桜色に染め上げる。
玄関でもちらほらと人がいた。となれば、桜並木のほうにも人はいるだろう。俺は体を伸ばして、体の中にたまったなにかを吐き出すかのように大きくため息をついた。
「ねえ、さっきすごいものみちゃった」
「えー、なになに?」
二人の女子が俺の脇を通り過ぎていく。俺は二人の言葉に思わず耳を傾けた。
「なんかー、男子が男子に告白してたー。それも告白されてるのは渦丞 辰喜だよ」
「えー、まじありえない!」
二人の女子はケラケラと笑いながら去っていった。俺は二人の女子に「世の中いろんな人間がいるんだからそんなこと言うなよ」と心の中で言った。俺は桜の根元に座るとそっと目を閉じた。桜からはにおいはしないけど、でも見ているだけで心は落ち着く。やがて俺はうとうとと何度も眠りそうになった。そのときだった。
桜並木から朝倉が出てきた。目元を赤く晴らしていてその様子から渦丞にふられたんだなと人事だと思いながらぼんやりと顔を上げた。
朝倉は俺を見るとわずかに眉を寄せて「なんで奥羽くんばっかり」と呟いた。だが、それ以上なにもいわずあっという間に校舎から出て行った。
俺のいる場所はいつの間にか人が増えていた。まあ、玄関の近くのせいもあるかもしれない。俺は大きくあくびをして少し寝てから家に帰ろうかなんて思っていると、渦丞がどこから現れたのか隣に座っていた。
「奥羽」
「あ?」
俺は俯きかけていた顔を上げた。
「お前さ、泣かすのも程ほどに――」
言いかけた俺の言葉は渦丞の唇に塞がれた。
決して、俺のいる場所は人がいない場所じゃない。むしろ逆だ。人がたくさんいる場所で渦丞は何を思ったのか、いきなりキスしてきやがった。その場にいたやつらは縫い付けられたかのように俺らを見ているのが俺にははっきりとわかった。
どうしてって? 視線がぐさぐさ刺さるんだよ。俺はなにも悪くねーのにさ。唇が離れると、俺は桜の根元を覆い隠していた桜の花びらを掌いっぱいに握ると渦丞に投げつけた。
「お前、なんなんだよ」
「奥羽が警戒もなしに寝てるほうが悪い」
「はぁ?!」
渦丞の言葉に俺は鳩が豆鉄砲でも食らったような顔をした。俺が寝ていて、キスしたのは渦丞だ。それも公衆の面前で、だ。
俺からしても見れば、あきらかに俺が被害者だと言ってもいいのに渦丞は無防備に眠っている俺が悪いという。
「奥羽は鈍い」
「鈍い鈍いって、どこが鈍いんだよ」
「聞き返してくる時点で鈍い」
渦丞は桜の花びらは払うと俺の耳元に唇を寄せて囁いた。
「帰り、少し付き合ってくれ」
「……まーいいけどさ」
俺はさっきキスされたことをすでに気にしていなかった。いちいち気にしていたらこちらの身が持たない。
「よく頑張った! 合格だぞ!!」
担任は俺へ白い封筒を差し出す。
そっと封を開けて中を見れば、そこには合格通知と入学式の案内について書かれていた。それを見た瞬間、目尻が熱くなった。無理だと思っていた専門学校に受かったのは嬉しいことだ。
俺は職員室から出た後もう一度見た。もちろんそこには「合格」と書かれている。たったその二文字がどれほど俺を幸せにしているだろうか。
とりあえず、一度落ち着くために俺は屋上へと行った。屋上はすっかり春のにおいに包まれ、屋上から見える町並みは所々桜が咲いていた。
「桜、咲き始めたなぁ」
出会いと別れの象徴とも思える桜は咲くと嬉しい反面どこか物悲しく思えてしまう。学期末のテストも無事終え、あとは卒業式まで休みだ。
「卒業式……」
柴滝の彼女が言っていた噂が本当ならすごいことだ。朝倉は三年間渦丞と同じクラスだったらしい。きっとそれなりに仲がいいのだろう。
「なんか色々とすごいなぁ」
相手に「好き」というたったの二文字を伝えるのにどれほどの勇気がいるだろう。
気分を変えるために給水タンクへ上り、俺は一人さらによく見える町並みをじっと見つめた。
桜が散る頃、俺は専門学校でどんな出会いがあるのだろうか。など取り止めのないことが頭に浮かんだ。
けれど、すぐにそんな考えは打ち消した。俺は給水タンクの上で春風に包まれながら、休憩した。
目が覚めたのは、すっかり夕暮れだった。むくりと起き上がればぱさりと何か落ちて俺はそれを手に取れば誰かのブレザーだった。
鞄の下には、ルーズリーフを折りたたまれたものがあった。それを見れば「合格おめでとう」とすでに見慣れた字で短く書いてあった。
気が利くのか利かないのかいまいちわからないが、俺は渦丞のブレザーを鞄につめ、そのシンプルな文章に渦丞らしいと思えた。
春休み中、渦丞から連絡はなく、俺もなんとなくしなかった。あっという間に、春休みが開けて卒業式になった。
俺は渦丞にブレザーを返すことを忘れていた。
クリーニングに頼んでいたブレザーを引き取ってから学校に行った。学校までの坂道は両脇に桜が植えられていて、空を見上げれば桜のアーチが出来ていた。桜の間から覗く青空は卒業式にもうってつけの晴天だ。
学校につけば、学年問わずいろんなやつが俺に「一緒に写真をとろう」と言い、引っ張りだこ状態だった。
俺としてはうれしいが、卒業式が始まる前に渦丞へブレザーを返しておきたいところだ。
撮影が一段落すると、渦丞に電話をかけた。しかし電話は繋がらず、コールが鳴り続ける。
「繋がらねぇ。ブレザー、どうせばいいんだよ」
いつまでも繋がらない電話を切り、呻く。
鞄から渦丞のブレザーを取り出し脇に抱え、ふと給水タンクを思い出す。
屋上はいつも鍵がかかっていて硬く閉ざされているが、なぜか今日は空いていた。先に誰かはいったのかもしれない。そう思って、屋上のドアノブを掴んだときだった。ドア越しに聞き覚えのある声が聞こえた。
「あの、渦丞くん。卒業式が終わった後に聞いてほしいことがあるんだ」
少したどたどしいその声は渦丞と同じクラスの朝倉の声だとわかった。もしや、女子の噂って言うのは本当なのかと俺は心底驚いた。一方、渦丞はしばし黙った後「どこに行けばいい」と言った。
「学校の桜並木。ほら、屋上から見えるあの桜色で埋もれている場所」
「わかった」
渦丞は場所を確認したのかそういうと朝倉が安堵の息をついたように思えた。やがて足音が近づいてきて俺はとっさにドアが開いたとき朝倉にとって死角になるようドアと壁の間に張り付いた。ドアが開けば俺の姿を隠し、朝倉はそのまま去って行った。
俺は朝倉がいなくなったのを確認すると大きくため息をついた。それから振り返れば、渦丞が立っていた。
「うぉ! いつのまにいたんだよ」
「さっき朝倉がいなくなった後。奥羽も盗み聞きをするときがあるんだ」
「あのな、悪気はなかったんだよ。そういう現場をみたらふつうは隠れるだろ」
「で、盗み聞きじゃなかったらどうして屋上にきたんだ」
「これ、お前に返そうと思ったんだよ」
脇に抱えていたブレザーを渡せば渦丞はわずかに大きく目を見開いた。だが、ブレザーは受け取らず俺のほうをみた。
「どうして俺のだと思うんだ」
「給水タンクに来るのは俺が知ってる限りお前ぐらいだからだよ。あと、ブレザーからお前の匂いと置手紙の字はお前の字だってすぐわかった。二週間みっちりお前の字を見せられたからな」
当然だろという風に言えば、渦丞はわずかに苦笑してブレザーを受け取った。やはり渦丞が着ると制服も高級品のように見える。
「奥羽はなんとも思わないんだな」
「なにがだよ」
「俺が朝倉に告白されるかもってことに」
そういって俺に近づくと俺は反射的に後ずさった。けれど、数歩歩いただけで背中に冷たい壁の感触伝わった。渦丞は俺をまるで逃がさないかのように手を壁に当てた。
「奥羽はなんとも思わないんだ?」
「なんともって言われても、朝倉の好意にどう応えるかはお前次第だろ。仮にお前が朝倉の好意を受けるならそれでも俺はいいとおもう。お前がしたいようにすればいい。そこに俺は関係ない。お前の意思を決められるのは結局、お前だけなんだから」
そういって俺は渦丞にどくように言うと、渦丞はじっと俺を見たあといきなり頬を摺り寄せてきた。
「やっぱり奥羽のそういうところ、すごく好きだ」
「おい、くすぐったいから離れろ」
ぐいっと押し返せば、渦丞は素直に離れた。俺は大きくため息をついてスマホを取り出して時間を見ればもうすぐ卒業式が始まりそうだった。
その後俺たちは自分の教室へと別れた。卒業式はあっという間だった。卒業式が終わり各自卒業証書と卒業式の記念品をもらって騒いでいる中俺は一人外を散歩していた。風が吹いて桜の花びらが青空を桜色に染め上げる。
玄関でもちらほらと人がいた。となれば、桜並木のほうにも人はいるだろう。俺は体を伸ばして、体の中にたまったなにかを吐き出すかのように大きくため息をついた。
「ねえ、さっきすごいものみちゃった」
「えー、なになに?」
二人の女子が俺の脇を通り過ぎていく。俺は二人の言葉に思わず耳を傾けた。
「なんかー、男子が男子に告白してたー。それも告白されてるのは渦丞 辰喜だよ」
「えー、まじありえない!」
二人の女子はケラケラと笑いながら去っていった。俺は二人の女子に「世の中いろんな人間がいるんだからそんなこと言うなよ」と心の中で言った。俺は桜の根元に座るとそっと目を閉じた。桜からはにおいはしないけど、でも見ているだけで心は落ち着く。やがて俺はうとうとと何度も眠りそうになった。そのときだった。
桜並木から朝倉が出てきた。目元を赤く晴らしていてその様子から渦丞にふられたんだなと人事だと思いながらぼんやりと顔を上げた。
朝倉は俺を見るとわずかに眉を寄せて「なんで奥羽くんばっかり」と呟いた。だが、それ以上なにもいわずあっという間に校舎から出て行った。
俺のいる場所はいつの間にか人が増えていた。まあ、玄関の近くのせいもあるかもしれない。俺は大きくあくびをして少し寝てから家に帰ろうかなんて思っていると、渦丞がどこから現れたのか隣に座っていた。
「奥羽」
「あ?」
俺は俯きかけていた顔を上げた。
「お前さ、泣かすのも程ほどに――」
言いかけた俺の言葉は渦丞の唇に塞がれた。
決して、俺のいる場所は人がいない場所じゃない。むしろ逆だ。人がたくさんいる場所で渦丞は何を思ったのか、いきなりキスしてきやがった。その場にいたやつらは縫い付けられたかのように俺らを見ているのが俺にははっきりとわかった。
どうしてって? 視線がぐさぐさ刺さるんだよ。俺はなにも悪くねーのにさ。唇が離れると、俺は桜の根元を覆い隠していた桜の花びらを掌いっぱいに握ると渦丞に投げつけた。
「お前、なんなんだよ」
「奥羽が警戒もなしに寝てるほうが悪い」
「はぁ?!」
渦丞の言葉に俺は鳩が豆鉄砲でも食らったような顔をした。俺が寝ていて、キスしたのは渦丞だ。それも公衆の面前で、だ。
俺からしても見れば、あきらかに俺が被害者だと言ってもいいのに渦丞は無防備に眠っている俺が悪いという。
「奥羽は鈍い」
「鈍い鈍いって、どこが鈍いんだよ」
「聞き返してくる時点で鈍い」
渦丞は桜の花びらは払うと俺の耳元に唇を寄せて囁いた。
「帰り、少し付き合ってくれ」
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