14 / 23
14
しおりを挟む
翌朝、リヴンはエウェンと一緒にハーブの収穫を手伝っていた。二人は若いからと上段担当になった。
吹き抜けるさっぱりした香りに立ち上がったリヴンの体を通り抜ける。リヴンは立ち上がると、空に向かって思いっきり腕を伸ばした。腰に手を当て、軽く首を回して息を吐く。
「久しぶりにやると、結構キツいな」
「あとで背中を揉んであげようか?」
隣で蔓草の髪と魔法でハーブを背中に背負っているカゴへ収穫していくエウェンを半目で見つめる。
「温泉にはいるからいい。それにしても、器用だな」
「リヴくんは魔法が苦手なの?」
あっという間に担当区間の収穫終えたエウェンがリヴンに近づいてくる。リヴンは少しでも早く終わらせるため、再びしゃがみ、ハーブを摘みながら返した。
「火や水を出すみたいな……単純なやつならできるけど、お前みたいな自由に動かすような魔法は無理」
「攻撃を兼ねた実用的な魔法は、取り扱いが危ないから学校で教えないし、教える必要もないしね。かくいう僕も使っている魔法は全部独学だし」
「そうなのか?」
意外に思って聞き返せば「そうだよ」とエウェンは返す。そして、遅々と進んでいるリヴンを見かねたのだろう。隣でハーブの収穫を手伝い始めた。
「僕ら魔物は、個体差はあれど一定の魔法なら感覚で自在に操れる。けど、あくまで感覚で使ってるから理論や式をきちんと学んだ魔法使いに比べたら、無駄が多いんじゃないかな」
「そんなに違いがあるのか?」
カーデルテッドでは誰もが生まれながら魔力を持つ。しかし、魔力の保有量と素質は同等とも限らない。才能がなくても魔力の保有量が多い者もいれば、その逆も然りだ。その点、リヴンは素質も魔力の保有量も普通だ。
エウェンはどうなのだろう。
魔物は人間と違って、魔力神経が細かく、全身に張り巡らされている。だから、摂取したものを無駄なく昇華する。それらは、人間でいう心臓にあたる核にすべて吸収され、膨大な魔力を生み出す。そして、魔物は大陸と繋がりが強い。ゆえに人間と違い、強大な魔法をいともたやすく発動させられると学んだ。
普通の人間ならとっくに息切れしていてもおかしくないのに、こうして話している間もエウェンは顔色一つ変えず、淡々と魔法を行使続けている。
そんなことをツラツラと考えていれば、エウェンが肩をすくめて笑った。
「リヴくんも本物の天才魔法使いが紡ぐ魔法を見れば、僕の魔法の適当っぷりがわかるよ」
「まず天才魔法使いの魔法を見る機会なんてそうそうにないだろ」
一般的に言われる魔法のスペシャリスト――魔法使いは魔法具に魔法を付与する付与師か冒険者になる。ごくまれに、王宮魔法使いになるものもいるが、それはよほどの知名度を持っているものくらいだ。それこそ天才魔法使いなど、一般人のリヴンが目にする機会などない。
エウェンは「それもそうだね」と笑った。
「僕は一度だけ、本物の天才魔法使いが紡ぐ魔法を間近で見たよ。あれは……本当にすさまじかった。まさに各国に置かれている魔法書庫の存在意義を理解したよ」
魔法書庫は行使された魔法を誰が使用したかわかる――神という万能な存在が生み出した自立型遺物だと魔法の授業で習った。
教師曰く「魔法とは、創世神によってもたらされた万物の奇跡だ。強大であれば、天災と同等かそれ以上の兵器となる。ゆえに、監視する目が必要だと神が事前に判断していたのだろう」とのことだ。
ふとそんなことを思い出した。一方で、エウェンも当時を思い出しているのだろう。細く息を吐いた。
「まさに天災だったね。魔力の波が第四王都を包み込んで、巨大な氷の薔薇が空に咲き誇って……。たくさんの魔法陣が空を隠すようにどんどん展開されたんだ」
ぶるっとエウェンが体を震わすと、空を見上げた
「でも、その魔法陣はどれも緻密で無駄がなかった。一つの図案みたいで……多くの冒険者が氷漬けにされて、僕だって命の危機が迫ってたのに。僕には第四王都から広がるあの魔法が、まるで命をかけた恋文に見えたな」
「それって、十二年前に起きた『氷薔薇の大災害』のことか」
五歳だったリヴンはコペグにいたが、遠く離れた村からも見えた氷の薔薇や王都から急速に伸びてくる暗雲と魔法陣に空が覆われ、村が騒然となったのを覚えている。
幼いリヴンは世界が本当に終わりそうで、怖くて母に泣きついたのを覚えている。
同時に違和感を覚えた。まるでエウェンが第四王都で直接見たような言い回しだ。そして、昨日の上級冒険者であるアランとのやりとり。ときおり鋭い空気を見せた顔――。
「もしかして、お前。俺より年上なのか?」
同じクラスに在籍しているから同年だと思っていた。忘れがちだが、王都の学校は魔物も在学できるため年齢制限を設けていない。そして、魔物の容姿は年齢とつりあわない。
エウェンは空からリヴンへ視線を戻すと目を瞬いた後「聞くのはそこ?」と首をかしげて笑った。
「悪いのかよ」
「悪くないよ。僕はリヴくんよりも年上だよ。ちなみに、元冒険者。びっくりした?」
「まあ、なんか納得した」
エウェンがときおり見せたナイフのごとく鋭い空気の正体が冒険者由来のものなら納得する。
話している間に、エウェンはリヴンの分までハーブ収穫を終えたようだ。いっぱいになったカゴを背負ったリヴンはエウェンに「ありがとな」と礼を言った。
「お礼なんていらないよ。そういう目的で元々ついてきたんだしさ」
軽快な足取りで石階段を降りたエウェンはくるっと身を切り返すと、一足遅れて降りてきたリヴンの手を握ってくる。
「ね、ハーブを届けた後、温泉に入れたら入ろ? それで、一緒に昼食食べようよ」
「そうだな」
本来なら夕方に終わる作業量もエウェンのおかげで昼頃に終えられた。
村唯一のギルド――ハーバリストへハーブを届ければ、受付にいるふさふさの眉で目が隠れている老人がカゴ一杯のハーブに眉をあげた。
「もう収穫を終えたのかね?」
「はい、確認お願いします」
背負っていたカゴを老人の前に置く。
老人はカゴの中身を広いテーブルへ広げると、手にした虫眼鏡で収穫されたハーブへ重ねる。そして、鷹揚に二度頷くと、席を立った。
「ほれ、報酬じゃ。こっちがそちらのキミで、こっちがお前の分じゃ」
受付窓口へ小さな麻袋が二つ並べられる。エウェンの方が一回り大きかった。だが、リヴンは不満を言わなかった。老人も切り口で収穫のほとんどをエウェンがしたと気づいたのだろう。礼を言って各々の報酬をもらってギルドを後にした。
ギルドを出て、しばらく歩いた後、「リヴくん」とエウェンが声をかけてきた。
「なんだよ」
「これあげる」
手を取られると、エウェンが報酬の入った小袋をのせてきた。リヴンは思いっきり眉を寄せた。小袋をつまむとエウェンのズボンのポケットへねじり混んだ。
「いらねえよ。それはお前がした労働の対価と評価だ」
「けど」
「けどもなにもないだろ」
それ以上、その話題をする気はない。エウェンはまだ不満そうだったが「リヴくんがそういうなら」と肩を落とした。
どうして急に金を渡してきたのか。もしかして、リヴンが得る分も奪ったと勘違いしているのだろうか。だとしたら見当違いだ。
チラッと隣を歩くエウェンを横目で確認する。そうすれば、エウェンと目が合った。
「なに?」
「あ、いや。お前が手伝ってくれて助かった。俺一人だったら、日が落ちるまでやってたと思う」
「僕、ついてきて迷惑じゃなかった?」
「おう」
まぎれもない本音だ。すると、エウェンはぱあっと顔を輝かせた。先ほどまでどこか元気がなかった蔓草の髪が小さく跳ねて揺れた。
「じゃあ、来年も手伝いにきちゃおうかなー」
後ろ手に組みながらチラチラとリヴンを見上げてくる。まさかの発言にリヴンは思考が停止した。ついでポロッと言葉が漏れた。
「ハーブの収穫がなくても来ればいいだろ。お前なら俺の部屋にいつでも入っていいし」
「え?」
エウェンがぽかんと口を開け、凝視してくる。はじめて見るまぬけな表情を新鮮だなと思いながら、自分の発言を思い返す。途端に、顔から火が吹き出そうなほど熱くなった。
「ちがっ、別に変な意味じゃねえからな!!」
「変な意味って? どういう意味?」
口をこれでもかとつりあげてイタズラっぽく聞いてくる。エウェンを好きだと自覚したせいか、無自覚に溢れてきた下心を説明するわけにもいかない。
リヴンは歯ぎしりをした後、大股で早足に歩き出す。その後を軽快な足取りでエウェンが追いかけてきた。
「ね、リヴくん。さっきのどういう意味?」
「うるせえ!」
蓋が壊れた心は次々想いが吹きこぼれる。これ以上、恥ずかしい下心を漏らさないようリヴンは家へ向かった。
吹き抜けるさっぱりした香りに立ち上がったリヴンの体を通り抜ける。リヴンは立ち上がると、空に向かって思いっきり腕を伸ばした。腰に手を当て、軽く首を回して息を吐く。
「久しぶりにやると、結構キツいな」
「あとで背中を揉んであげようか?」
隣で蔓草の髪と魔法でハーブを背中に背負っているカゴへ収穫していくエウェンを半目で見つめる。
「温泉にはいるからいい。それにしても、器用だな」
「リヴくんは魔法が苦手なの?」
あっという間に担当区間の収穫終えたエウェンがリヴンに近づいてくる。リヴンは少しでも早く終わらせるため、再びしゃがみ、ハーブを摘みながら返した。
「火や水を出すみたいな……単純なやつならできるけど、お前みたいな自由に動かすような魔法は無理」
「攻撃を兼ねた実用的な魔法は、取り扱いが危ないから学校で教えないし、教える必要もないしね。かくいう僕も使っている魔法は全部独学だし」
「そうなのか?」
意外に思って聞き返せば「そうだよ」とエウェンは返す。そして、遅々と進んでいるリヴンを見かねたのだろう。隣でハーブの収穫を手伝い始めた。
「僕ら魔物は、個体差はあれど一定の魔法なら感覚で自在に操れる。けど、あくまで感覚で使ってるから理論や式をきちんと学んだ魔法使いに比べたら、無駄が多いんじゃないかな」
「そんなに違いがあるのか?」
カーデルテッドでは誰もが生まれながら魔力を持つ。しかし、魔力の保有量と素質は同等とも限らない。才能がなくても魔力の保有量が多い者もいれば、その逆も然りだ。その点、リヴンは素質も魔力の保有量も普通だ。
エウェンはどうなのだろう。
魔物は人間と違って、魔力神経が細かく、全身に張り巡らされている。だから、摂取したものを無駄なく昇華する。それらは、人間でいう心臓にあたる核にすべて吸収され、膨大な魔力を生み出す。そして、魔物は大陸と繋がりが強い。ゆえに人間と違い、強大な魔法をいともたやすく発動させられると学んだ。
普通の人間ならとっくに息切れしていてもおかしくないのに、こうして話している間もエウェンは顔色一つ変えず、淡々と魔法を行使続けている。
そんなことをツラツラと考えていれば、エウェンが肩をすくめて笑った。
「リヴくんも本物の天才魔法使いが紡ぐ魔法を見れば、僕の魔法の適当っぷりがわかるよ」
「まず天才魔法使いの魔法を見る機会なんてそうそうにないだろ」
一般的に言われる魔法のスペシャリスト――魔法使いは魔法具に魔法を付与する付与師か冒険者になる。ごくまれに、王宮魔法使いになるものもいるが、それはよほどの知名度を持っているものくらいだ。それこそ天才魔法使いなど、一般人のリヴンが目にする機会などない。
エウェンは「それもそうだね」と笑った。
「僕は一度だけ、本物の天才魔法使いが紡ぐ魔法を間近で見たよ。あれは……本当にすさまじかった。まさに各国に置かれている魔法書庫の存在意義を理解したよ」
魔法書庫は行使された魔法を誰が使用したかわかる――神という万能な存在が生み出した自立型遺物だと魔法の授業で習った。
教師曰く「魔法とは、創世神によってもたらされた万物の奇跡だ。強大であれば、天災と同等かそれ以上の兵器となる。ゆえに、監視する目が必要だと神が事前に判断していたのだろう」とのことだ。
ふとそんなことを思い出した。一方で、エウェンも当時を思い出しているのだろう。細く息を吐いた。
「まさに天災だったね。魔力の波が第四王都を包み込んで、巨大な氷の薔薇が空に咲き誇って……。たくさんの魔法陣が空を隠すようにどんどん展開されたんだ」
ぶるっとエウェンが体を震わすと、空を見上げた
「でも、その魔法陣はどれも緻密で無駄がなかった。一つの図案みたいで……多くの冒険者が氷漬けにされて、僕だって命の危機が迫ってたのに。僕には第四王都から広がるあの魔法が、まるで命をかけた恋文に見えたな」
「それって、十二年前に起きた『氷薔薇の大災害』のことか」
五歳だったリヴンはコペグにいたが、遠く離れた村からも見えた氷の薔薇や王都から急速に伸びてくる暗雲と魔法陣に空が覆われ、村が騒然となったのを覚えている。
幼いリヴンは世界が本当に終わりそうで、怖くて母に泣きついたのを覚えている。
同時に違和感を覚えた。まるでエウェンが第四王都で直接見たような言い回しだ。そして、昨日の上級冒険者であるアランとのやりとり。ときおり鋭い空気を見せた顔――。
「もしかして、お前。俺より年上なのか?」
同じクラスに在籍しているから同年だと思っていた。忘れがちだが、王都の学校は魔物も在学できるため年齢制限を設けていない。そして、魔物の容姿は年齢とつりあわない。
エウェンは空からリヴンへ視線を戻すと目を瞬いた後「聞くのはそこ?」と首をかしげて笑った。
「悪いのかよ」
「悪くないよ。僕はリヴくんよりも年上だよ。ちなみに、元冒険者。びっくりした?」
「まあ、なんか納得した」
エウェンがときおり見せたナイフのごとく鋭い空気の正体が冒険者由来のものなら納得する。
話している間に、エウェンはリヴンの分までハーブ収穫を終えたようだ。いっぱいになったカゴを背負ったリヴンはエウェンに「ありがとな」と礼を言った。
「お礼なんていらないよ。そういう目的で元々ついてきたんだしさ」
軽快な足取りで石階段を降りたエウェンはくるっと身を切り返すと、一足遅れて降りてきたリヴンの手を握ってくる。
「ね、ハーブを届けた後、温泉に入れたら入ろ? それで、一緒に昼食食べようよ」
「そうだな」
本来なら夕方に終わる作業量もエウェンのおかげで昼頃に終えられた。
村唯一のギルド――ハーバリストへハーブを届ければ、受付にいるふさふさの眉で目が隠れている老人がカゴ一杯のハーブに眉をあげた。
「もう収穫を終えたのかね?」
「はい、確認お願いします」
背負っていたカゴを老人の前に置く。
老人はカゴの中身を広いテーブルへ広げると、手にした虫眼鏡で収穫されたハーブへ重ねる。そして、鷹揚に二度頷くと、席を立った。
「ほれ、報酬じゃ。こっちがそちらのキミで、こっちがお前の分じゃ」
受付窓口へ小さな麻袋が二つ並べられる。エウェンの方が一回り大きかった。だが、リヴンは不満を言わなかった。老人も切り口で収穫のほとんどをエウェンがしたと気づいたのだろう。礼を言って各々の報酬をもらってギルドを後にした。
ギルドを出て、しばらく歩いた後、「リヴくん」とエウェンが声をかけてきた。
「なんだよ」
「これあげる」
手を取られると、エウェンが報酬の入った小袋をのせてきた。リヴンは思いっきり眉を寄せた。小袋をつまむとエウェンのズボンのポケットへねじり混んだ。
「いらねえよ。それはお前がした労働の対価と評価だ」
「けど」
「けどもなにもないだろ」
それ以上、その話題をする気はない。エウェンはまだ不満そうだったが「リヴくんがそういうなら」と肩を落とした。
どうして急に金を渡してきたのか。もしかして、リヴンが得る分も奪ったと勘違いしているのだろうか。だとしたら見当違いだ。
チラッと隣を歩くエウェンを横目で確認する。そうすれば、エウェンと目が合った。
「なに?」
「あ、いや。お前が手伝ってくれて助かった。俺一人だったら、日が落ちるまでやってたと思う」
「僕、ついてきて迷惑じゃなかった?」
「おう」
まぎれもない本音だ。すると、エウェンはぱあっと顔を輝かせた。先ほどまでどこか元気がなかった蔓草の髪が小さく跳ねて揺れた。
「じゃあ、来年も手伝いにきちゃおうかなー」
後ろ手に組みながらチラチラとリヴンを見上げてくる。まさかの発言にリヴンは思考が停止した。ついでポロッと言葉が漏れた。
「ハーブの収穫がなくても来ればいいだろ。お前なら俺の部屋にいつでも入っていいし」
「え?」
エウェンがぽかんと口を開け、凝視してくる。はじめて見るまぬけな表情を新鮮だなと思いながら、自分の発言を思い返す。途端に、顔から火が吹き出そうなほど熱くなった。
「ちがっ、別に変な意味じゃねえからな!!」
「変な意味って? どういう意味?」
口をこれでもかとつりあげてイタズラっぽく聞いてくる。エウェンを好きだと自覚したせいか、無自覚に溢れてきた下心を説明するわけにもいかない。
リヴンは歯ぎしりをした後、大股で早足に歩き出す。その後を軽快な足取りでエウェンが追いかけてきた。
「ね、リヴくん。さっきのどういう意味?」
「うるせえ!」
蓋が壊れた心は次々想いが吹きこぼれる。これ以上、恥ずかしい下心を漏らさないようリヴンは家へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き
メグエム
BL
伯爵家次男のユリウス・ツェプラリトは、ずっと恋焦がれている人がいる。その相手は、幼なじみであり、王位継承権第三位の王子のレオン・ヴィルバードである。貴族と王族であるため、家や国が決めた相手と結婚しなければならない。しかも、レオンは女関係での噂が絶えず、女好きで有名だ。男の自分の想いなんて、叶うわけがない。この想いは、心の奥底にしまって、諦めるしかない。そう思っていた。
オメガなのにムキムキに成長したんだが?
未知 道
BL
オメガという存在は、庇護欲が湧く容姿に成長する。
なのに俺は背が高くてムキムキに育ってしまい、周囲のアルファから『間違っても手を出したくない』と言われたこともある。
お見合いパーティーにも行ったが、あまりに容姿重視なアルファ達に「ざっけんじゃねー!! ヤルことばかりのくそアルファ共がぁああーーー!!」とキレて帰り、幼なじみの和紗に愚痴を聞いてもらう始末。
発情期が近いからと、帰りに寄った病院で判明した事実に、衝撃と怒りが込み上げて――。
※攻めがけっこうなクズです。でも本人はそれに気が付いていないし、むしろ正当なことだと思っています。
同意なく薬を服用させる描写がありますので、不快になる方はブラウザバックをお願いします。
異世界オークションで売られた俺、落札したのは昔助けた狼でした
うんとこどっこいしょ
BL
異世界の闇オークションで商品として目覚めた青年・アキラ。
獣人族たちに値踏みされ、競りにかけられる恐怖の中、彼を千枚の金貨で落札したのは、銀灰色の髪を持つ狼の獣人・ロウだった。
怯えるアキラに、ロウは思いがけない言葉を告げる。
「やっと会えた。お前は俺の命の恩人だ」
戸惑うアキラの脳裏に蘇るのは、かつて雨の日に助けた一匹の子狼との記憶。
獣人世界を舞台に、命の恩人であるアキラと、一途に想い続けた狼獣人が紡ぐ、執着と溺愛の異世界BLロマンス。
第一章 完結
第二章 完結
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
愛人は嫌だったので別れることにしました。
伊吹咲夜
BL
会社の先輩である健二と達哉は、先輩・後輩の間柄であり、身体の関係も持っていた。そんな健二のことを達哉は自分を愛してくれている恋人だとずっと思っていた。
しかし健二との関係は身体だけで、それ以上のことはない。疑問に思っていた日、健二が結婚したと朝礼で報告が。健二は達哉のことを愛してはいなかったのか?
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる