追放された最高神は元凶と地上で暮らす

天霧 ロウ

文字の大きさ
5 / 7

5*

しおりを挟む
 不安だった昨日とは一転して今日の目覚めは最高だった。

「アエリオス様、おはようございます」
「うむ! おはよう、ケイオス!」

 ベッドに腰をおろしたケイオスは掛け布団を剥ぐと、起き上がったアエリオスの腰に腕を回してくる。

「アエリオス様」
「わ、わかっておる。よろしく頼む……」

 顔が熱くなるのを感じながらそっと目を閉じた。それを合図にケイオスの唇がゆっくりと重なった。
 
「んあっ、はー…っ、ぁ、んぅ」

 ねっとりと舌を絡め、こくこくとケイオスの唾液を通じて混じる神力を飲み込んでいけば、下腹部に集まったかと思いきやジワーっと広がっていく。
 思い違いでありたいが、体が勝手になにかを形成しようとしている気がする。それを確かめようと意識を集中する前にケイオスの手が下腹部をゆっくり撫で回してきた。  

「んぅ?! ふっ、ぅうう゛」

 全体を包むように撫でたかと思いきやトントントンと指先で振動を与えてくる。そのたびにブルブルと体が震え、息が上がる。身をよじったことで唇が離れるとアエリオスは涙を浮かべながらケイオスの服を掴んだ。

「ケイオス、なにかくるっ…! きてしまぅっ!」
「でしたら、イくとおっしゃってください。ほら、アエリオス様」

 促されるままアエリオスはせり上がってくる快感を口にした。

「い、イクッ! ケイオスっ、ィくっ!」

 快感に屈したことを口にした途端、ゾワゾワと甘い痺れが全身を駆け巡り、キュンキュンと下腹部が今までにないほどうずいた。

「――っ、~~~~ッ!」

 しばらく体の中を駆け回った痺れがゆっくりと引いていくと、おもむろにケイオスがアエリオスの寝間着へと手を滑り込ませてきた。

「ケイオス、なにを……」
「少し確認したいことがあるんです。大丈夫です、アエリオス様は体から力を抜いてくつろぎください」
「う、うむ……っ?!」

 言われたとおりに体を弛緩させた途端、ケイオスの手が足の間へと入ってきた。
 ぎょっとしてとっさにケイオスの腕を掴もうとしたが、ケイオスの指がアエリオスの中心よりもさらに下へ指を押し込まれた瞬間、アエリオスは体をこれでもかとのけぞらした。

「ひ、ぅ…、ぁああ゛」
「しっかり濡れてますね。中の方は……」
「まて、そんなっ…ぁ」

 ケイオスの指の感触に困惑で頭がいっぱいになる。
 神は核が過剰な神力を生み出した際、放出先の一つとして性器がついている。しかしアエリオスは生まれつき二つあった。けれど、反応するのは男性器の方で、女性器の方は形としてあるだけで、機能していなかった。それがどういうわけか、勝手に濡れているのだ。
 
「ま、待て! だめだっ、これ以上刺激されたらっ、ぁ、ぅ…、ぅうう゛っ」

 ただでさえ未知な器官が動き出したことで頭が混乱しているのに、ケイオスが中をなぞりさらに指を押し入れてくる。
 ケイオスの逞しい胸に頭を押しつけながらほんの少しの苦しさとじわじわとせり上がってくる快感に耐えようとする。けれどケイオスの指をきゅうきゅう締め付ければ、無骨な指の形が余計にわかってしまう。わかってしまうほど締め付けたという事実に体がさらに火照っていく。
 ケイオスも感じ取ったのか唇に笑みを浮かべるとこめかみにキスをしてきた。

「アエリオス様、とてもお上手ですよ」

 興奮を隠しきれてない湿り気おびた吐息とともに耳元で囁かれた。急速に羞恥がわきあがり、その事実を認めたくなくて勢いよく顔を上げた。

「ちがっ、わがはいはっ」
「このままこちらで一度イってみましょう。さあ、アエリオス様」

 ふうっと耳に息を吹きかけられ、ぬちゅぬちゅと指を抜き差しされれば、中はさらに濡れた。なのに、アエリオスの高ぶりはそそり立つ気配がなく、もどかしそうに先端が滴を滲ますだけだ。

「ひっ、ぃ、んっん…っ、ゃめ」
「ではこうしましょう」

 ケイオスの手がアエリオスの高ぶりを優しく包むと、上下にこすりあげてくる。だが、蕾に入っている指もしっかり抜き差しされた。
 男性器への刺激にアエリオスは悲鳴のような嬌声をあげながらのけぞった。

「あ゛ッ、ぁ、~~ッ……、イッてる、ィ゛ってる゛からぁ゛」

 口ではそういうもののアエリオスの先端からは勢いのない滴がじわっと滲むだけだ。たいしてケイオスの指を咥え込む蕾はますます濡れそぼり、すがりつくようにきゅうきゅうと締め付けた。
 しっとりと額に汗を浮かべ、紅潮した顔でケイオスを見上げていれば、下腹部はさらに熱を増した。ぬぢゅぬぢゅと音を立てて蕾へ抜き差しする指にも熱がこもり、より絶頂へと追い詰められていく。

「んぅ…、ぃ゛ってるっ! けいおす、けいお…す――っ」

 ボロボロと涙を流して訴えているとケイオスがすうっと目を細めて触れるだけのキスをしてくる。必死になってキスを仕返せば、ケイオスが指を引き抜き、アエリオスの高ぶりから手を離した。
 ハーハーと荒れた呼吸を整えていると、体に巻いていた布をほどかれ、おもむろに仰向けに寝転ばされた。ついでケイオスもベッドへ上がってくる。
 そして、ケイオスは纏っていた服を消し素肌になった。同じように一糸まとわぬアエリオスを愛おしげに眺めたた後、おもむろに足をこれでもかと広げさせ、足の間へ体をよせてきた。そこでようやくアエリオスはことの重大さに気づいた。

「ケイオス! なにを考えている?!」
「アエリオス様のことだけです」

 そういってこれでもかと膨らんでそそり立っている高ぶりの先端を蕾へとこすりつけてくる。それだけでアエリオスは鼻にかかった甘い声が自然と漏れた。

「だ、だめだ。そんな大きいのは無理だ」
「その言い方だとまるで大きくなければいいみたいに聞こえますよ」
「ちがっ! あ、こら。だめだといって、~~~~ッ」

 口でこそ拒絶するものの、いざケイオスの先端がゆっくりと押し入ってくれば、アエリオスの蕾は嬉々として飲み込んだ。

「ぉ゛、っきぃ…っ、んん゛っ」
「さあ、アエリオス様。いっぱい気持ちよくなりましょう」
「しか、しっ、んっ! ぁ、ぅうう゛」

 ぐちゅぐちゅとわざと音を立てながら腰を動かされれば、奥がピクピクとうずく。なんとか腰を引いて逃げようとしても、その分ケイオスが腰を突き入れてきた。

「アエリオス様の中、とてもあったかくてぬるぬるしていて気持ちいいです。アエリオス様はどうですか?」

 アエリオスの腰を掴んだケイオスが奥に向かってさらに腰を押しつけ、敏感な中を味わうようにこすりあげてくる。そのたびに全身へ甘い痺れが走り、つま先をきゅうっと丸めてしまう。まだ朝にも関わらず、容赦のないケイオスからの快感にアエリオスの理性は屈していた。
 はぁはぁと息があがり、核が今までになく熱くなっていく。子宮にこいと言わんばかりに、体はケイオスをさらに奥へ導くのがわかる。それがケイオスにも伝わったのか、ケイオスの高ぶりがさらに大きくなった。しかし完全に突き入れてくる気はないようだ。
 覆い被さってきたケイオスの手が頬へ添え、興奮と喜びが滲んだ笑みを浮かべた。

「アエリオス様、体で表現してくださるのはとても嬉しいですが、よろしければ、アエリオス様の口から直接感想を聞かせていただけませんか?」
「ちがっ、これは、ぁ」

 口とは裏腹にきゅうとケイオスの高ぶりを何度も締め付けてしまう。アエリオスが言うまで動くつもりがないのか、かわりにぴんっとたっている乳首を吸ってきた。

「ん゛、こらっ…」

 赤子のように吸われているにもかかわらず、しっかりとアエリオスの中で興奮している高ぶりの存在は倒錯感をかき立て、得もしれぬ興奮が沸いてくる。あと少しでケイオスの先が子宮に届きそうなのに、アエリオスから言わない限り動く気配のないケイオスにアエリオスはもう我慢できなかった。
 
「けいおす、たのむからっ、おくっ、つ…、~~~~ッ!」

 言い終わるよりも早く乳首から口を離したケイオスがアエリオスの腰を掴み直すと一気に押し込まれた。
 瞬間、強烈な痺れが全身を駆け巡り、それに耐えるようにケイオスの高ぶりを締め付けた。ケイオスがはっと息を小さく吐くとアエリオスに覆い被さって頬や唇、首筋など触れるだけのキスをしてくる。
 雄を覚えたての子宮がちゅぱちゅぱとケイオスの先端を吸うのがいやでもわかる。そうすれば、お返しとばかりにぬぷ、ぬぷっとケイオスが優しく押し上げてくる。

「ぁ、そこぉ…ッ、ァ、ぁ゛ああぁっ」

 アエリオスのすすり泣きとともに、わからないままケイオスの高ぶりを締め付けて何度も絶頂をした。
 ケイオスはふっと短く息を吐くと、アエリオスのこめかみにキスしてきた。

「アエリオス様っ、もうしわけございません……」

 急な謝罪にとろけきった思考が疑問を抱くよりも早く、ケイオスがぐんっと腰を突き入れてのしかかってくる。そしてかすかに体が震えれば、勢いよく熱い飛沫が注がれていく。

「ひっ、ぁ――、~~~~ッ」

 予想外の出来事と快感に頭が混乱する。
 身じろぎたくともケイオスに押さえつけられて、手足が宙をむなしくひっかくだけだった。その間もケイオスの熱が止まることはなく、ようやく体の自由が許されたのはケイオスの高ぶりが引き抜かれた頃だった。
 力なく足を広げ、ぼんやりしていれば、とろっと白濁の液が流れ出てくる感触に顔がカッと熱くなる。
 荒れそうになる息をなんとか抑えて、足を慌てて閉じると涙目でケイオスを睨んだ。

「いきなりだすのは、ひどいのではないか?」
「本当に申し訳ございません。罰ならなんなりと受けます」

 そういってケイオスは素肌のままベッドから下りて膝をついた。格好とは裏腹に、真面目な顔をして膝をつく姿はなんともいえない気持ちになった。
 起き上がってそっと息をつくと、アエリオスは視線をさまよわせた末呟いた。

「もうよい、その、我が輩の核も満ちた……こっちにくるのだ」

 ぽんぽんと隣を叩くなり、バッと勢いよく顔を上げたケイオスは唇を噛むと「はい」と絞り出すように答えてベッドに上がってくる。
 体は大きくなってもアエリオスを見つめる瞳はまるで子犬のようだ。その愛らしさに口元は自然と緩み、目尻が下がる。

「次からはもう少しわかりやすい合図をだすのだぞ」
「……! はいっ」

 ケイオスの威勢のいい返事にアエリオスはホッと胸をなで下ろした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる

塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった! 特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。

転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。 中1の雨の日熱を出した。 義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。 それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。 晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。 連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。 目覚めたら豪華な部屋!? 異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。 ⚠️最初から義父に犯されます。 嫌な方はお戻りくださいませ。 久しぶりに書きました。 続きはぼちぼち書いていきます。 不定期更新で、すみません。

もふもふ守護獣と運命の出会い—ある日、青年は異世界で大きな毛玉と恋に落ちた—

なの
BL
事故に巻き込まれ、雪深い森で倒れていた青年・ユナ。 命の危険に晒されていた彼を救ったのは、白銀の毛並みを持つ美しい人狼・ゼルだった。 ゼルは誰よりも優しくて、そして――独占欲がとにかく強い。 気がつけばユナは、もふもふの里へ連れていかれる。 そこでは人狼だけでなく、獣人や精霊、もふもふとした種族たちが仲良く暮らしており、ユナは珍しい「人間」として大歓迎される。 しかし、ゼルだけは露骨にユナを奪われまいとし、 「触るな」「見るな」「近づくな」と嫉妬を隠そうとしない。 もふもふに抱きしめられる日々。 嫉妬と優しさに包まれながら、ユナは少しずつ居場所を取り戻していく――。

【8話完結】俺は推しじゃない!ただの冒険者だ!

キノア9g
BL
ごく普通の中堅冒険者・イーサン。 今日もほどほどのクエストを探しにギルドを訪れたところ、見慣れない美形の冒険者・アシュレイと出くわす。 最初は「珍しい奴がいるな」程度だった。 だが次の瞬間── 「あなたは僕の推しです!」 そう叫びながら抱きついてきたかと思えば、つきまとう、語りかける、迫ってくる。 挙句、自宅の前で待ち伏せまで!?  「金なんかねぇぞ!」 「大丈夫です! 僕が、稼ぎますから!」 平穏な日常をこよなく愛するイーサンと、 “推しの幸せ”のためなら迷惑も距離感も超えていく超ポジティブ転生者・アシュレイ。 愛とは、追うものか、追われるものか。 差し出される支援、注がれる好意、止まらぬ猛アプローチ。 ふたりの距離が縮まる日はくるのか!? 強くて貢ぎ癖のあるイケメン転生者 × 弱めで普通な中堅冒険者。 異世界で始まる、ドタバタ&ちょっぴり胸キュンなBLコメディ、ここに開幕! 全8話

悪役令嬢の兄に転生!破滅フラグ回避でスローライフを目指すはずが、氷の騎士に溺愛されてます

水凪しおん
BL
三十代半ばの平凡な会社員だった俺は、ある日、乙女ゲーム『君と紡ぐ光の協奏曲』の世界に転生した。 しかも、最推しの悪役令嬢リリアナの兄、アシェルとして。 このままでは妹は断罪され、一家は没落、俺は処刑される運命だ。 そんな未来は絶対に回避しなくてはならない。 俺の夢は、穏やかなスローライフを送ること。ゲームの知識を駆使して妹を心優しい少女に育て上げ、次々と破滅フラグをへし折っていく。 順調に進むスローライフ計画だったが、関わると面倒な攻略対象、「氷の騎士」サイラスになぜか興味を持たれてしまった。 家庭菜園にまで現れる彼に困惑する俺。 だがそれはやがて、国を揺るがす陰謀と、甘く激しい恋の始まりを告げる序曲に過ぎなかった――。

脳筋剣士と鈍感薬師 ~騎士様、こいつです~

季エス
BL
「ルカーシュは、駄目よ」  その時胸に到来した思いは安堵であり、寂しさでもあった。  ルカーシュは薬師だ。幼馴染と共に、魔王を倒すために村を出た。彼は剣士だった。薬師のルカーシュは足手纏いだった。途中で仲間が増えたが、それでも足手纏いである事に変わりはなかった。そうしてついに、追い出される日が来たのだ。  ルカーシュはそっと、瞼を伏せた。  明日、明日になったら、笑おう。そして、礼と別れを言うのだ。  だから、今だけは、泣いてもいいかな。

囚われの聖女様を救いに行っただけなのに、なぜこうなったのかわかりません。

なつか
BL
史上最悪の王に囚われてしまった聖女を救うため、王宮に忍び込んだグレン。 いざ見つけた聖女には逃走防止用に魔法が籠められた魔道具の足輪が付けられていた。 それを壊すためには魔力を聖女に受け渡してもらう必要があるという。 ではその方法は? 「僕を抱けばいい」 そんな感じで型破りな聖女様(♂)に振り回される男の話。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

処理中です...