3 / 13
3
しおりを挟む
「待て、それはまだ取るな!! 取るのは右だ! 右!!」
心地よい風が時折頬を撫で、雲一つない青空の下では、ホドックが空を見上げながら怒号を飛ばしていた。
怒号を向けられているザクベルは最初こそ謝っていたが「一々謝るな、うっとうしい」と怒鳴られてから謝るのをやめ、代わりにホドックの指示に集中した。
あの後、言われた通り最初の二十ページと少しをその日に覚え、翌日すぐに農場の案内をされた。野菜の収穫に家畜の散歩コースや餌置き場に乳しぼりと教えてもらった。まだまだホドックに叱られるができるようになっていた。
ふと気づけばノーストリア領に来て二週間が経ち、今日は初めての果物の収穫だ。
「でも、これもう熟してますよ!」
「それはまだ第一段階だ! 完熟したらまだら模様が浮かぶって説明しただろが!」
宙に浮いているザクベルの額に向けてにホドックが勢いよく手帳を投げつけてくる。慌てて二つの手で額の瞳を覆い、片手で手帳を受け取る。
「危ないじゃないですか! もし当たって失明したらどうするんですか!」
「てめえは目ん玉が三つもあるんだ。額の奴が使い物にならなくても大丈夫だろうが」
「そういう問題じゃないですから!」
受け止めた手帳の栞紐が挟まれているページを開く。そこにはザクベルの目の前にある果実の成長過程が図で書かれていた。
ホドックが言うように、ザクベルが取ろうとしたものは第一段階のものだった。最終段階のものはまだら模様が浮かぶとあるが、非常に薄くよく目を凝らさないと第一段階と区別がつかないほどだ。投げ返すわけにもいかず、手帳を腰から太腿にかけて固定しているレッグポーチにしまう。
すーっと右へ移動してホドックが指し示す果実を取れば、確かにまだら模様が浮かんでいた。ホドックの指示に従い、果実を無事収穫し終えて、地面に降りる。
ホドックの隣にあるカゴには、空間転移で送った果物がたくさん入っていた。ホドックが満足そうに丸い顎を撫でた。
「よしよし、よくやったな。さっき投げた手帳はくれてやる。俺はほかの果実や野菜の様子を見てるから、お前はその間に豚の餌やりをしてこい」
籠を受け取ったホドックが遥か遠くにある養豚場へ向かって顎をしゃくる。ザクベルは戸惑いながらも頷くと、ふっと姿を消した。
再び姿が現れた場所は養豚場の隣にある納屋の前だ。先ほどの場所から早馬に乗っても五分は優にかかる場所だが、空間転移を覚えたザクベルには大した距離ではない。
納屋へ入る前にしっかりと消毒をした後、中に入って目当ての餌袋を見つける。それを抱えて手押し車に注ぐと、封をして元の位置に戻した。
手押し車を押しながら隣の養豚場に通じるドアを通る前にもう一度室内を見渡す。すると、妙にこんもりと膨らんでいる干し草の山にザクベルは首を傾げた。
「おかしいな。今日の干し草はまだ運んできてないはずなんだけど」
昨日の仕事終わりにホドックと共に訪れた時、ホドックが「明日は干し草を運んでこねえとな」とぼやいていたのだ。
手押し車をおいて、干し草の山に近づく。もし、不審者であれば、捕まえてホドックに報告しなければならない。そろそろと息をひそめ気配を遮断する。かすかに干し草の山が動いた瞬間、ザクベルは干し草の山に素早く手を入れ、中にいたものを引きずり出した。
「あ……」
「やあ、ザクベル」
干し草から引きずり出したものはセルカだった。飾り気のない黒い紐でうなじあたりにくくられた緩やかなウェーブをした黄緑色の髪にはあちこち干し草が絡まっており、身に纏っているベージュの作業着にもついていた。
あっけにとられつつも、まさかの登場に眉を下げた。
「セルカ様、何やってるんですか……」
「少し休憩をしようと思ってね」
呑気に答えるセルカを立たせて腕を放しつつ、髪や服についている干し草を払うとセルカは「ありがとう」と微笑む。
「休憩ならご自身の部屋で休んだ方がいいと思います。あと、仕事はどうしたんですか?」
「今日の分は片づけたから休憩さ」
「本当にですか」
じっとセルカを見つめていると、セルカは長い睫毛を伏せて震わせた。
「ここに来てからザクベルがすっかりホドックさんに感化されて残念だよ……」
「さぼってる姿を見たら疑いたくなりますよ」
「根を詰めるのは私の性分じゃないんだ。それに今回は大事な案件だったからね。早急に片づけたさ。本当だよ」
セルカは腰に手を当てて自信満々に答えた。たいしてザクベルは半目でじっと見つめる。
セルカに対しては依然として丁寧口調で話すものの、繊細な見た目に寄らず行動力の高さに感心するばかりだ。セルカはザクベルの背後にある手押し車へ視線を向けると器用に片眉を上げる。
「もしかして、餌やりの時間かな?」
「はい。ホドックさんは野菜や果物の様子をもう少し見てるので、その間餌やりをするよう言われました」
「そうか。じゃあ、私も餌やりを手伝おうかな」
そういって手押し車を持つと隣の養豚場へ通じるドアを開けて中に入っていく。その様子に慌ててザクベルは後を追う。
「セルカ様、養豚場へ入る前に消毒してください」
「それなら、とっくにしたよ。じゃなきゃ、干し草の中で埋もれたりしないさ」
セルカが来るなり柵の中に大人しく眠っていた豚たちは嬉しそうに鳴き声を上げた。セルカは慣れた手つきで各柵の内側に置かれている餌ポケットに餌を勺で注ぐ。そうすると、豚たちはおいしそうに食べ始めた。
「セルカ様、手押し車は俺が押しますから」
「それじゃあ、頼むよ」
ザクベルは手押し車の取っ手を掴んで、セルカの歩調に合わせて押した。一通り豚の餌やりを終えると一度納屋へ道具を仕舞いに戻る。
「せっかくだし、ブラッシングしておこうか」
「はい」
ブラシを手に再び養豚場へ戻り、食事を終えた豚の柵に入るとあっという間にザクベルは豚に囲まれた。
最初こそ豚に対して逃げ腰だったが、慣れると中々愛嬌がある顔立ちだ。豚たちの頭を撫で、ブラシで背中を擦ってやれば気持ちよさそうに目を閉じる。その姿にザクベルの表情も思わず優しくなる。
「ザクベル、可愛がるのはいいけど、情を移したら駄目だよ。この子たちは食べられるために生きているんだから」
隣でブラシをかけていたセルカの言葉にザクベルは慌てて顔を引き締めて応える。
「わかっています」
「本当かな?」
ブラッシングを終えて先に柵から出てきたセルカはザクベルのいる柵へ寄りかかると澄み渡る萌黄色の瞳が立ち上がったザクベルを追いかける。
ザクベルと同じ作業着でもセルカが身に纏うと違うもののようだ。そもそも、セルカの容姿から農業を経営しているようには見えない。モデルや俳優と言った常に人目に晒され、華やかな舞台が似合っている。
パチッと目が合えば、不躾に見ていた行為に後ろめたさを感じて視線を足元にいる豚へ落とした。
「わかっています……」
柵の中に囲われている豚と管理局に管理されている自分は同じだ。形は違えど、自分も豚も人類のために生かされており、許可がなければ自由などない。
唇を引き結び、眉を寄せて黙り込んだザクベルの横顔を眺めながらセルカがフッと笑った。
「そこまでいうなら、そういうことにしてあげようかな。ほら、ブラッシングが終わったなら早く出ておいで」
柵に寄りかかるのをやめ、手招きするセルカにザクベルも頷いて柵から出る。
納屋にもう一度戻ってブラシを片付け終えると、セルカはぐっと体を伸ばした。
「さて、私はそろそろ戻ろうかな」
「ここから屋敷まで遠いですけど、送りましょうか?」
「いいのかい? なら、お言葉に甘えてお願いしようかな」
上目遣いでザクベルへ微笑むセルカにザクベルは頬に熱が集まるのを感じた。
「それじゃあ、お手を失礼します」
繊細そうに見えて所々たこがあるセルカの手を取ると、セルカは何を思ったのかザクベルに抱き着いた。途端に胸が高鳴り、全身の熱が上がる。作業着越しにザクベルの逞しい胸に顔を摺り寄せるセルカに動揺のあまりに瞳が揺れる。
「セ、セルカ様?」
「ザクベルは私より大きくて温かいからホッとするね」
「あり、がとう……ございます」
セルカの指が確かめるように引き締まったザクベルの背中をなぞる。こそばゆさを覚えつつもぎこちなくお礼を返せば、セルカが小さく笑い声を漏らす。
「なら、私の部屋まで頼むよ」
「はい」
セルカの部屋ならホドックに手渡された手帳の案内図で知った。場所の位置を思い出し、セルカの手を握りつつ、空いている手でセルカを潰さないよう抱きしめて空間移動をした。
心地よい風が時折頬を撫で、雲一つない青空の下では、ホドックが空を見上げながら怒号を飛ばしていた。
怒号を向けられているザクベルは最初こそ謝っていたが「一々謝るな、うっとうしい」と怒鳴られてから謝るのをやめ、代わりにホドックの指示に集中した。
あの後、言われた通り最初の二十ページと少しをその日に覚え、翌日すぐに農場の案内をされた。野菜の収穫に家畜の散歩コースや餌置き場に乳しぼりと教えてもらった。まだまだホドックに叱られるができるようになっていた。
ふと気づけばノーストリア領に来て二週間が経ち、今日は初めての果物の収穫だ。
「でも、これもう熟してますよ!」
「それはまだ第一段階だ! 完熟したらまだら模様が浮かぶって説明しただろが!」
宙に浮いているザクベルの額に向けてにホドックが勢いよく手帳を投げつけてくる。慌てて二つの手で額の瞳を覆い、片手で手帳を受け取る。
「危ないじゃないですか! もし当たって失明したらどうするんですか!」
「てめえは目ん玉が三つもあるんだ。額の奴が使い物にならなくても大丈夫だろうが」
「そういう問題じゃないですから!」
受け止めた手帳の栞紐が挟まれているページを開く。そこにはザクベルの目の前にある果実の成長過程が図で書かれていた。
ホドックが言うように、ザクベルが取ろうとしたものは第一段階のものだった。最終段階のものはまだら模様が浮かぶとあるが、非常に薄くよく目を凝らさないと第一段階と区別がつかないほどだ。投げ返すわけにもいかず、手帳を腰から太腿にかけて固定しているレッグポーチにしまう。
すーっと右へ移動してホドックが指し示す果実を取れば、確かにまだら模様が浮かんでいた。ホドックの指示に従い、果実を無事収穫し終えて、地面に降りる。
ホドックの隣にあるカゴには、空間転移で送った果物がたくさん入っていた。ホドックが満足そうに丸い顎を撫でた。
「よしよし、よくやったな。さっき投げた手帳はくれてやる。俺はほかの果実や野菜の様子を見てるから、お前はその間に豚の餌やりをしてこい」
籠を受け取ったホドックが遥か遠くにある養豚場へ向かって顎をしゃくる。ザクベルは戸惑いながらも頷くと、ふっと姿を消した。
再び姿が現れた場所は養豚場の隣にある納屋の前だ。先ほどの場所から早馬に乗っても五分は優にかかる場所だが、空間転移を覚えたザクベルには大した距離ではない。
納屋へ入る前にしっかりと消毒をした後、中に入って目当ての餌袋を見つける。それを抱えて手押し車に注ぐと、封をして元の位置に戻した。
手押し車を押しながら隣の養豚場に通じるドアを通る前にもう一度室内を見渡す。すると、妙にこんもりと膨らんでいる干し草の山にザクベルは首を傾げた。
「おかしいな。今日の干し草はまだ運んできてないはずなんだけど」
昨日の仕事終わりにホドックと共に訪れた時、ホドックが「明日は干し草を運んでこねえとな」とぼやいていたのだ。
手押し車をおいて、干し草の山に近づく。もし、不審者であれば、捕まえてホドックに報告しなければならない。そろそろと息をひそめ気配を遮断する。かすかに干し草の山が動いた瞬間、ザクベルは干し草の山に素早く手を入れ、中にいたものを引きずり出した。
「あ……」
「やあ、ザクベル」
干し草から引きずり出したものはセルカだった。飾り気のない黒い紐でうなじあたりにくくられた緩やかなウェーブをした黄緑色の髪にはあちこち干し草が絡まっており、身に纏っているベージュの作業着にもついていた。
あっけにとられつつも、まさかの登場に眉を下げた。
「セルカ様、何やってるんですか……」
「少し休憩をしようと思ってね」
呑気に答えるセルカを立たせて腕を放しつつ、髪や服についている干し草を払うとセルカは「ありがとう」と微笑む。
「休憩ならご自身の部屋で休んだ方がいいと思います。あと、仕事はどうしたんですか?」
「今日の分は片づけたから休憩さ」
「本当にですか」
じっとセルカを見つめていると、セルカは長い睫毛を伏せて震わせた。
「ここに来てからザクベルがすっかりホドックさんに感化されて残念だよ……」
「さぼってる姿を見たら疑いたくなりますよ」
「根を詰めるのは私の性分じゃないんだ。それに今回は大事な案件だったからね。早急に片づけたさ。本当だよ」
セルカは腰に手を当てて自信満々に答えた。たいしてザクベルは半目でじっと見つめる。
セルカに対しては依然として丁寧口調で話すものの、繊細な見た目に寄らず行動力の高さに感心するばかりだ。セルカはザクベルの背後にある手押し車へ視線を向けると器用に片眉を上げる。
「もしかして、餌やりの時間かな?」
「はい。ホドックさんは野菜や果物の様子をもう少し見てるので、その間餌やりをするよう言われました」
「そうか。じゃあ、私も餌やりを手伝おうかな」
そういって手押し車を持つと隣の養豚場へ通じるドアを開けて中に入っていく。その様子に慌ててザクベルは後を追う。
「セルカ様、養豚場へ入る前に消毒してください」
「それなら、とっくにしたよ。じゃなきゃ、干し草の中で埋もれたりしないさ」
セルカが来るなり柵の中に大人しく眠っていた豚たちは嬉しそうに鳴き声を上げた。セルカは慣れた手つきで各柵の内側に置かれている餌ポケットに餌を勺で注ぐ。そうすると、豚たちはおいしそうに食べ始めた。
「セルカ様、手押し車は俺が押しますから」
「それじゃあ、頼むよ」
ザクベルは手押し車の取っ手を掴んで、セルカの歩調に合わせて押した。一通り豚の餌やりを終えると一度納屋へ道具を仕舞いに戻る。
「せっかくだし、ブラッシングしておこうか」
「はい」
ブラシを手に再び養豚場へ戻り、食事を終えた豚の柵に入るとあっという間にザクベルは豚に囲まれた。
最初こそ豚に対して逃げ腰だったが、慣れると中々愛嬌がある顔立ちだ。豚たちの頭を撫で、ブラシで背中を擦ってやれば気持ちよさそうに目を閉じる。その姿にザクベルの表情も思わず優しくなる。
「ザクベル、可愛がるのはいいけど、情を移したら駄目だよ。この子たちは食べられるために生きているんだから」
隣でブラシをかけていたセルカの言葉にザクベルは慌てて顔を引き締めて応える。
「わかっています」
「本当かな?」
ブラッシングを終えて先に柵から出てきたセルカはザクベルのいる柵へ寄りかかると澄み渡る萌黄色の瞳が立ち上がったザクベルを追いかける。
ザクベルと同じ作業着でもセルカが身に纏うと違うもののようだ。そもそも、セルカの容姿から農業を経営しているようには見えない。モデルや俳優と言った常に人目に晒され、華やかな舞台が似合っている。
パチッと目が合えば、不躾に見ていた行為に後ろめたさを感じて視線を足元にいる豚へ落とした。
「わかっています……」
柵の中に囲われている豚と管理局に管理されている自分は同じだ。形は違えど、自分も豚も人類のために生かされており、許可がなければ自由などない。
唇を引き結び、眉を寄せて黙り込んだザクベルの横顔を眺めながらセルカがフッと笑った。
「そこまでいうなら、そういうことにしてあげようかな。ほら、ブラッシングが終わったなら早く出ておいで」
柵に寄りかかるのをやめ、手招きするセルカにザクベルも頷いて柵から出る。
納屋にもう一度戻ってブラシを片付け終えると、セルカはぐっと体を伸ばした。
「さて、私はそろそろ戻ろうかな」
「ここから屋敷まで遠いですけど、送りましょうか?」
「いいのかい? なら、お言葉に甘えてお願いしようかな」
上目遣いでザクベルへ微笑むセルカにザクベルは頬に熱が集まるのを感じた。
「それじゃあ、お手を失礼します」
繊細そうに見えて所々たこがあるセルカの手を取ると、セルカは何を思ったのかザクベルに抱き着いた。途端に胸が高鳴り、全身の熱が上がる。作業着越しにザクベルの逞しい胸に顔を摺り寄せるセルカに動揺のあまりに瞳が揺れる。
「セ、セルカ様?」
「ザクベルは私より大きくて温かいからホッとするね」
「あり、がとう……ございます」
セルカの指が確かめるように引き締まったザクベルの背中をなぞる。こそばゆさを覚えつつもぎこちなくお礼を返せば、セルカが小さく笑い声を漏らす。
「なら、私の部屋まで頼むよ」
「はい」
セルカの部屋ならホドックに手渡された手帳の案内図で知った。場所の位置を思い出し、セルカの手を握りつつ、空いている手でセルカを潰さないよう抱きしめて空間移動をした。
11
あなたにおすすめの小説
抑制剤の効かない薬師オメガは森に隠れる。最強騎士団長に見つかり、聖なるフェロモンで理性を溶かされ、国を捨てた逃避行の果てに番となる
水凪しおん
BL
「この香りを嗅いだ瞬間、俺の本能は二つに引き裂かれた」
人里離れた森で暮らす薬師のエリアルは、抑制剤が効かない特異体質のオメガ。彼から放たれるフェロモンは万病を癒やす聖なる力を持つが、同時に理性を失わせる劇薬でもあった。
ある日、流行り病の特効薬を求めて森を訪れた最強の騎士団長・ジークフリートに見つかってしまう。エリアルの香りに強烈に反応しながらも、鋼の理性で耐え抜くジークフリート。
「俺が、貴方の剣となり盾となる」
国を救うための道具として狙われるエリアルを守るため、最強の騎士は地位も名誉も投げ捨て、国を敵に回す逃避行へと旅立つ。
シリアスから始まり、最後は辺境での幸せなスローライフへ。一途な騎士と健気な薬師の、運命のBLファンタジー。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
好きなだけじゃどうにもならないこともある。(譲れないのだからどうにかする)
かんだ
BL
魔法使いが存在する世界。
皇太子の攻めと学生時代から付き合っていた受けは、皇帝からの許しも得て攻めと結婚した。だが、魔法使いとしても次期皇帝としても天才的な攻めに、後継を望む周囲は多い。
好きなだけではどうにもならないと理解している受けは、攻めに後継を作ることを進言するしかなく…。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
脳筋剣士と鈍感薬師 ~騎士様、こいつです~
季エス
BL
「ルカーシュは、駄目よ」
その時胸に到来した思いは安堵であり、寂しさでもあった。
ルカーシュは薬師だ。幼馴染と共に、魔王を倒すために村を出た。彼は剣士だった。薬師のルカーシュは足手纏いだった。途中で仲間が増えたが、それでも足手纏いである事に変わりはなかった。そうしてついに、追い出される日が来たのだ。
ルカーシュはそっと、瞼を伏せた。
明日、明日になったら、笑おう。そして、礼と別れを言うのだ。
だから、今だけは、泣いてもいいかな。
【8話完結】俺は推しじゃない!ただの冒険者だ!
キノア9g
BL
ごく普通の中堅冒険者・イーサン。
今日もほどほどのクエストを探しにギルドを訪れたところ、見慣れない美形の冒険者・アシュレイと出くわす。
最初は「珍しい奴がいるな」程度だった。
だが次の瞬間──
「あなたは僕の推しです!」
そう叫びながら抱きついてきたかと思えば、つきまとう、語りかける、迫ってくる。
挙句、自宅の前で待ち伏せまで!?
「金なんかねぇぞ!」
「大丈夫です! 僕が、稼ぎますから!」
平穏な日常をこよなく愛するイーサンと、
“推しの幸せ”のためなら迷惑も距離感も超えていく超ポジティブ転生者・アシュレイ。
愛とは、追うものか、追われるものか。
差し出される支援、注がれる好意、止まらぬ猛アプローチ。
ふたりの距離が縮まる日はくるのか!?
強くて貢ぎ癖のあるイケメン転生者 × 弱めで普通な中堅冒険者。
異世界で始まる、ドタバタ&ちょっぴり胸キュンなBLコメディ、ここに開幕!
全8話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる