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21章 誰の為の断罪
③
「クラリスッ!」
メッジャンが娘の行動に顔を青くして、壇上に上がってくる。
ノイが剣の柄に触れているのが目の端に映った。
アリムは大袈裟に手を庇いながら立ち上がる。
「どうしたんですか、クラリス嬢!」
「あ、あんた……あの時の仕返しに来たんでしょうっ!?だからこんなショールを……!」
「クラリス、やめなさい!離れるんだ!」
メッジャンの額には尋常ではない汗が滲んでいた。少し離れた位置からでも、すえた脂の臭いが鼻につく。
彼は今にもアリムに掴みかかりそうな娘を必死で押し留めた。
「大丈夫です。メッジャン伯爵。」
アリムはフッと微笑むと、クラリスの肩にそっとショールを被せた。
その瞬間、クラリスの赤い爪がアリムの手の甲を引っ掻いた。
「っ!!」
「気持ち悪いのよ、西夷の分際で!足を開いて今の地位を得たくせに!」
シン……ッ。
その場が水を打ったように静まり返った。
アリムもあまりの言葉の汚さに、我が耳を疑う。
「……クラリス……。」
父親のメッジャン伯爵だけが、震える手で娘の腕を掴もうと手を伸ばす。
その刹那。
壇上に踏み込んだ赤毛の騎士が、それよりも早くクラリスの腕を掴んだ。
「先の忠告が無駄になったようだな。」
「ノイ……!」
「……親衛隊規律により、王族を害し、侮辱した罪により、クラリス=メッジャンを拘束する。」
やはり親衛隊というのは伊達ではないようだ。
いつものだらけ切った様子からは、想像もできないほどの鋭い威圧感。
ライトグリーンの瞳が、ジロリと辺りを睥睨する。
「これは親衛隊即時処罰権の行使である!異議のあるものはいるか!?」
「離して!触らないで!平民のくせに!」
「罪人には、爵位なんて何の意味もねぇだろ。」
「ざ……罪人……!?」
クラリスが極限まで目を見開いた時だったーー
「王室第二騎士団である!通報により、カサノバ=メッジャンを拘束するっ!」
ホーンの大きな声が会場を揺らす。
ザッと揃った足音と共に、第二騎士団の面々がこの場を取り囲んだ。
「だ、第二騎士団……!?」
アリムは、ホーンが思った以上に人数を連れてきたことに驚いた。
目が合うと、ホーンがなぜかしたり顔で頷いてくれる。
ーー思った以上に早く来てくれたな……。
アリムがホッと息をつくと同時に、メッジャンが床にへたり込んだ。
「アリム……仕組んでいたのか……?クラリスを嵌めるつもりで……」
「まさか。」
ホーンがしっかりとした足取りで、アリムいる壇上に向かってくる。
アリムはホーンに会釈をすると、扇の後ろでそっと囁いた。
周りには聞こえないように、ひっそりと。
「……でも、僕の事業を、あの時のショールのように切り刻むというなら、話は変わってきますけれど……。」
「たったあれだけの事で、復讐するというの!?」
「あれだけの事?」
アリムはムッと眉を顰めて、クラリスを見下ろす。
クラリスは信じられない、という顔でアリムを見つめている。
「……そうです。あれだけの事です。……でも、あんな事、どうでもいいんですよ。」
クラリスはアリムの言葉の意味がわからないようだ。
ぼんやりとアリムを見つめるしかできずにいる。
会場の人間も、みな同様だった。
そう。クラリスにはアリムのいうことが理解できないのだろう。
「妃殿下。」
ホーンが壇上に上がり、拝礼の姿勢を取った。
「王国の蒼き月にご挨拶申し上げます。」
「お忙しい所、すみません。」
「とんでもございませんっ!到着が遅くなり、大変申し訳ございませんでした。」
「ホーン侯爵……っ!」
メッジャンがホーンのマントを掴んだ。
汗で前髪はだらしなく垂れ下がり、かつての傲慢な面影はなくなっている。
メッジャンはホーンを仰ぎ見て、縋りついた。
「ホーン侯爵……っ!冤罪でございます……!私共は騎士団に連行されるような事は何も……っ!」
「団長。カサノバ=メッジャン、マクガナル=パシフィルをお連れいたしました。」
新たな声の登場に、メッジャンとクラリスはすっかり顔色を失ってしまう。
皆が一斉に扉の方を見れば、イーサンとラドルフが、2人の男を連れて立っていた。
ホーンは懐から一巻きの令状を取り出す。
「カサノバ=メッジャン。6件の傷害、12件の詐欺。マクガナル=パシフィル。カサノバ=メッジャンの罪を隠匿した罪にて連行する。」
「及び、クラリス=メッジャンは王族傷害罪と侮辱罪っす。」
ガタンッ!
ノイの手の力が緩んだのだろうか、クラリスが壇上から飛び降りようとする。
「冗談じゃないわ!たかが平民の為にっ!」
綺麗に結っていた髪の毛が、バサリと解ける。
先程まで笑みを浮かべていたはずの頬に、乱れた髪の毛がまとわりついていた。
「おっと!」
アリムは両手を広げて、クラリスの体を抱き留める。
「離してよっ!」
「……ええ。すぐに離しますよ。」
アリムはクラリスの肩から乱れたショールを抜き取る。
そしてそれを丁寧に伸ばすと、クラリスの頭にそっと被せた。化粧も剥がれた惨めな顔が、何とか隠れる。
クラリスは何をされると思ったのか「キャアッ!」と悲鳴を上げた。
アリムはいつまでも被害者の顔をするクラリスを、苦しい思いで見つめた。
「法以上の制裁は、必要ない……けど。」
“私憤に駆られて、復讐してはならない”
叔父の言葉が頭を過ぎる。
「……人は……互いに敬意を持ち合わないと……。あなたに少しでもその気持ちがあれば、ここまでしようなんて思わなかったのに……。」
やはりクラリスは何を言われたのか、わからないようだ。
パチクリと開いた目。
そこには何が悪かったのかがわからないような、純粋な疑問が浮かんでいる。
アリムは眉尻を下げて目を逸らす。
「……ホーン団長、お願いします。」
「承知致しました。妃殿下、此度は逮捕のご協力、誠にありがとうございます。」
ホーンは頭を下げて、メッジャン一族を連行する。
父親のメッジャン伯爵も、参考人として連れて行かれるらしい。
メッジャンが娘の行動に顔を青くして、壇上に上がってくる。
ノイが剣の柄に触れているのが目の端に映った。
アリムは大袈裟に手を庇いながら立ち上がる。
「どうしたんですか、クラリス嬢!」
「あ、あんた……あの時の仕返しに来たんでしょうっ!?だからこんなショールを……!」
「クラリス、やめなさい!離れるんだ!」
メッジャンの額には尋常ではない汗が滲んでいた。少し離れた位置からでも、すえた脂の臭いが鼻につく。
彼は今にもアリムに掴みかかりそうな娘を必死で押し留めた。
「大丈夫です。メッジャン伯爵。」
アリムはフッと微笑むと、クラリスの肩にそっとショールを被せた。
その瞬間、クラリスの赤い爪がアリムの手の甲を引っ掻いた。
「っ!!」
「気持ち悪いのよ、西夷の分際で!足を開いて今の地位を得たくせに!」
シン……ッ。
その場が水を打ったように静まり返った。
アリムもあまりの言葉の汚さに、我が耳を疑う。
「……クラリス……。」
父親のメッジャン伯爵だけが、震える手で娘の腕を掴もうと手を伸ばす。
その刹那。
壇上に踏み込んだ赤毛の騎士が、それよりも早くクラリスの腕を掴んだ。
「先の忠告が無駄になったようだな。」
「ノイ……!」
「……親衛隊規律により、王族を害し、侮辱した罪により、クラリス=メッジャンを拘束する。」
やはり親衛隊というのは伊達ではないようだ。
いつものだらけ切った様子からは、想像もできないほどの鋭い威圧感。
ライトグリーンの瞳が、ジロリと辺りを睥睨する。
「これは親衛隊即時処罰権の行使である!異議のあるものはいるか!?」
「離して!触らないで!平民のくせに!」
「罪人には、爵位なんて何の意味もねぇだろ。」
「ざ……罪人……!?」
クラリスが極限まで目を見開いた時だったーー
「王室第二騎士団である!通報により、カサノバ=メッジャンを拘束するっ!」
ホーンの大きな声が会場を揺らす。
ザッと揃った足音と共に、第二騎士団の面々がこの場を取り囲んだ。
「だ、第二騎士団……!?」
アリムは、ホーンが思った以上に人数を連れてきたことに驚いた。
目が合うと、ホーンがなぜかしたり顔で頷いてくれる。
ーー思った以上に早く来てくれたな……。
アリムがホッと息をつくと同時に、メッジャンが床にへたり込んだ。
「アリム……仕組んでいたのか……?クラリスを嵌めるつもりで……」
「まさか。」
ホーンがしっかりとした足取りで、アリムいる壇上に向かってくる。
アリムはホーンに会釈をすると、扇の後ろでそっと囁いた。
周りには聞こえないように、ひっそりと。
「……でも、僕の事業を、あの時のショールのように切り刻むというなら、話は変わってきますけれど……。」
「たったあれだけの事で、復讐するというの!?」
「あれだけの事?」
アリムはムッと眉を顰めて、クラリスを見下ろす。
クラリスは信じられない、という顔でアリムを見つめている。
「……そうです。あれだけの事です。……でも、あんな事、どうでもいいんですよ。」
クラリスはアリムの言葉の意味がわからないようだ。
ぼんやりとアリムを見つめるしかできずにいる。
会場の人間も、みな同様だった。
そう。クラリスにはアリムのいうことが理解できないのだろう。
「妃殿下。」
ホーンが壇上に上がり、拝礼の姿勢を取った。
「王国の蒼き月にご挨拶申し上げます。」
「お忙しい所、すみません。」
「とんでもございませんっ!到着が遅くなり、大変申し訳ございませんでした。」
「ホーン侯爵……っ!」
メッジャンがホーンのマントを掴んだ。
汗で前髪はだらしなく垂れ下がり、かつての傲慢な面影はなくなっている。
メッジャンはホーンを仰ぎ見て、縋りついた。
「ホーン侯爵……っ!冤罪でございます……!私共は騎士団に連行されるような事は何も……っ!」
「団長。カサノバ=メッジャン、マクガナル=パシフィルをお連れいたしました。」
新たな声の登場に、メッジャンとクラリスはすっかり顔色を失ってしまう。
皆が一斉に扉の方を見れば、イーサンとラドルフが、2人の男を連れて立っていた。
ホーンは懐から一巻きの令状を取り出す。
「カサノバ=メッジャン。6件の傷害、12件の詐欺。マクガナル=パシフィル。カサノバ=メッジャンの罪を隠匿した罪にて連行する。」
「及び、クラリス=メッジャンは王族傷害罪と侮辱罪っす。」
ガタンッ!
ノイの手の力が緩んだのだろうか、クラリスが壇上から飛び降りようとする。
「冗談じゃないわ!たかが平民の為にっ!」
綺麗に結っていた髪の毛が、バサリと解ける。
先程まで笑みを浮かべていたはずの頬に、乱れた髪の毛がまとわりついていた。
「おっと!」
アリムは両手を広げて、クラリスの体を抱き留める。
「離してよっ!」
「……ええ。すぐに離しますよ。」
アリムはクラリスの肩から乱れたショールを抜き取る。
そしてそれを丁寧に伸ばすと、クラリスの頭にそっと被せた。化粧も剥がれた惨めな顔が、何とか隠れる。
クラリスは何をされると思ったのか「キャアッ!」と悲鳴を上げた。
アリムはいつまでも被害者の顔をするクラリスを、苦しい思いで見つめた。
「法以上の制裁は、必要ない……けど。」
“私憤に駆られて、復讐してはならない”
叔父の言葉が頭を過ぎる。
「……人は……互いに敬意を持ち合わないと……。あなたに少しでもその気持ちがあれば、ここまでしようなんて思わなかったのに……。」
やはりクラリスは何を言われたのか、わからないようだ。
パチクリと開いた目。
そこには何が悪かったのかがわからないような、純粋な疑問が浮かんでいる。
アリムは眉尻を下げて目を逸らす。
「……ホーン団長、お願いします。」
「承知致しました。妃殿下、此度は逮捕のご協力、誠にありがとうございます。」
ホーンは頭を下げて、メッジャン一族を連行する。
父親のメッジャン伯爵も、参考人として連れて行かれるらしい。
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