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6日目
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隠し通すそう決めても、意外と完全に隠すのは難しい。特に家族には。家族の中でも母親には。
私がいつもより疲れた顔で帰ってくると、母は今日の部活はどうだったのかと聞いてくる。
「今日の部活は?練習試合だったんでしょ?」
「うん、そーだけど」
「勝ったの?負けたの?」
「勝ったけど…」
あまりじゃべりたくないので、素っ気なく返す。母は私がキャプテン代理を頻繁にやっていること、それを私が嫌がっていることを知っている。私の態度に違和感を覚えた母がこう言う。
「キャプテンの子に相談しないの?代理やってる話」
「しないよ、私なんかより全然その子忙しいし、部活も頑張ってるからこれ以上抱えさせたらやばいでしょ」
そう言い返すと、少し考える素振りをしたあとこう言った。
「じゃあ、その副キャプテンの子にちゃんと来てって言いなさいよ。代理するの大変だって」
「そんなこと言って喧嘩するのめんどい」
「んー、他の部活の友達に相談してみたら?」
「副キャプテンの子はさ、結構友達多くて私が話したってみんなその子の味方するよきっと」
「あなた、本音で話出来る子いないの?高校に」
この質問を聞いた時割とマジで泣きそうになった。確かに友達はいて、そこそこ楽しいはずの高校生活を送っているけれど私には自分の本音を話せる子はいない。
「なんでそんな話になるの?」
私は心の中を悟られまいと口調を強めて言い返す。
「ホントにいないの?高校は一生の友達を作るとこって言うし、友達はいた方が助けてくれるしいいわよ?」
「困ってないから大丈夫。いらない」
『一生の友達』って言葉だけ聞けばきれいごとみたいに聞こえる。だけど、実際そうなんだろうなと思う。
本音を言えば欲しい。そりゃ本音で話せて一生友達でいてくる人なんて欲しいに決まっている。でも、でも、そんな簡単にそんな人が現れたら今の私はこんな惨めな私はきっといない。
私は本音を隠すことで自らのアイデンティティを保ってきたから。
私がいつもより疲れた顔で帰ってくると、母は今日の部活はどうだったのかと聞いてくる。
「今日の部活は?練習試合だったんでしょ?」
「うん、そーだけど」
「勝ったの?負けたの?」
「勝ったけど…」
あまりじゃべりたくないので、素っ気なく返す。母は私がキャプテン代理を頻繁にやっていること、それを私が嫌がっていることを知っている。私の態度に違和感を覚えた母がこう言う。
「キャプテンの子に相談しないの?代理やってる話」
「しないよ、私なんかより全然その子忙しいし、部活も頑張ってるからこれ以上抱えさせたらやばいでしょ」
そう言い返すと、少し考える素振りをしたあとこう言った。
「じゃあ、その副キャプテンの子にちゃんと来てって言いなさいよ。代理するの大変だって」
「そんなこと言って喧嘩するのめんどい」
「んー、他の部活の友達に相談してみたら?」
「副キャプテンの子はさ、結構友達多くて私が話したってみんなその子の味方するよきっと」
「あなた、本音で話出来る子いないの?高校に」
この質問を聞いた時割とマジで泣きそうになった。確かに友達はいて、そこそこ楽しいはずの高校生活を送っているけれど私には自分の本音を話せる子はいない。
「なんでそんな話になるの?」
私は心の中を悟られまいと口調を強めて言い返す。
「ホントにいないの?高校は一生の友達を作るとこって言うし、友達はいた方が助けてくれるしいいわよ?」
「困ってないから大丈夫。いらない」
『一生の友達』って言葉だけ聞けばきれいごとみたいに聞こえる。だけど、実際そうなんだろうなと思う。
本音を言えば欲しい。そりゃ本音で話せて一生友達でいてくる人なんて欲しいに決まっている。でも、でも、そんな簡単にそんな人が現れたら今の私はこんな惨めな私はきっといない。
私は本音を隠すことで自らのアイデンティティを保ってきたから。
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