陛下!私、好きな人が出来ちゃいました、だから私を諦めて下さい?!

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私の望み

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はぁはぁ…
何度濯いでも感触が残る感じがして気が狂いそうになる。
濯いでは吐き、濯いでは吐きを何度も繰り返す…。
ベットを見るとさっきまでの光景が蘇り、頭を抱えてしまう。
「気持ち悪い…」好きでもなんでもない人とするとは自分でも馬鹿だと思う。いくら会いたい人のためとは言え、あんな行為を…。

その日はベットで体を休める事をしたくなかった。
汚らわしい…と思い、翌日、給仕がシーツを取り替えるまで近寄る事さえ避けた。


「失礼いたします、お嬢様。お休み前のお茶でございます」

私は部屋の隅で床に座り、頭を足の間に入れれそうなくらい折り曲げている。
「大丈夫ですか!お嬢様!」と直ぐに駆け寄ってきた。
私は給仕の顔を見たら泣いてしまった…。
ボロボロと涙を流しながら。
そんな私を給仕は優しく抱きしめ「辛い事もあるでしょう、時には泣くのも必要です」と慰めてくれ、余計に止まらなくなってしまった。

少しの間、給仕の胸を借り、泣いた。
どれくらい泣いていたかは分からないが、その間、給仕はずっと側にいてくれた。

泣き止むと何があったかを尋ねられ、正直に話した。
会いたい人がいる事、そのために体を求められた事を。

「そうでしたか…辛かったですね。でもお嬢様、体は大切にしてください。本当に許してもいい相手にしかそのような事はしてはいけません。女は愛する人に抱かれる時が一番幸せです」と。

今のシーツで休むのは辛いとの事だからと、本来翌朝に変えるはずだったが、急遽新品のシーツを持ってきて、取り替えてくれた。
「ありがとうございます」
「なんでもいってくださいね、お嬢様。ごゆっくりお休みください」といい、部屋を出て行った。

私はまだ気持ちにしこりは残っていたが、変えてくれたシーツに寝転がり、休んだ。



翌朝、いつもより遅めに起きた。
泣いて少しスッキリしたのか分からないが、気持ちは落ち着きを取り戻しつつあった。

「おはようございます、お嬢様。…顔色が昨日よりは良さそうで安心しました」
「ありがとうございます」

欅の間に行くと、父とノワールさんがいた…。
昨日の出来事が頭をよぎり、はぁはぁ…と呼吸が乱れ
「何故、こんな朝早くに…」と思わず口にした。
ノワールさんは不敵に笑い、その表情が私には恐怖しか感じなかった。

「ソマリア、話し合って発注した鎧を少し変えようと思う。鎧について、ノワールの紹介でこいつが説明する」 
と紹介されたのが…ニックさんだった。
「本来ならこいつは王宮に入れたくないが、ノワールの紹介なら断る事はできん」と不本意ではあるが仕方ないといった感じでニックさんを王宮に招き入れた。

「お久しぶりです。ソマリア様」と久しぶりに見たニックさんに私は胸が熱くなった…。

「さぁ、鎧について皇帝様に説明しろ!」とノワールさんが叱りつける。
一生懸命、父に説明するニックさんを私はジッと見続けた。
そんな私を見ていたのか、ノワールさんが近づき
「へへっ、約束は守りましたよ、お嬢様。お礼もして欲しいのですがね」と体を撫で回すように見て、再度、私に体を要求してきた。

「やめて下さい…」
本当は大声を上げ、拒否したかったが、状況的に今はそんな場合じゃない…。
「まぁ、近々またお伺いしますよ、お嬢様」と言い残し、私から離れ父達の下へ移動して行った。

体が震え、息苦しさも感じ、その場でしゃがみ込んでしまった。
そんな様子を父達も見ており、ニックさんが一番に駆け寄ってきた。
「ソマリア様!」と私を抱き抱え、鎧の説明は一時中断となり、私を部屋へと連れて行った。

「大丈夫ですか?」
「はい…ありがとうございます、ニックさん」
会えた喜びももちろんあったが、体の調子が優れず、
ベットから体を起こせずにいた。
「ゆっくり休んでください、私は戻らなければ」と私から離れようとするから、「もう少しだけいて…」とお願いした。

ニックさんは困惑した顔を見せ、どちらを取るべきか迷ってる様子だった。
でも、私も本当は分かっていた。今私といるより欅の間に戻り、父に説明しないといけないのは…。
あまり長い事待たせる事は、行商を取りやめになってしまう恐れがあるからだ。
だけど…居て欲しかった…。

「気持ちは嬉しいです。私もあなたと居たい。だけど、今は戻ります、すみません」
と部屋から出て行った。

分かっていた事なのに、悲しさから涙を流してしまった。
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