貴方に出会った幸せ〜人生初の恋〜

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2つの大きな問題

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私の家は、学校から徒歩15分ほどの場所にある。
近くには巨大なターミナル駅があり、毎日多くの人が利用している。
明日、自分から声を掛ける、と綾に伝えたが
やはり不安でいっぱいだった。今日みたいに周りを囲まれている中で話す。想像しただけで、ため息が出てしまっていた。

そんな帰り道、駅に向かう翔太君を見つける。
あれだけいた女子や男子は今は無く、1人みたいだ。
それでも、周囲の女子はすれ違う翔太君を見たりしている。
(やっぱりカッコいいんだ)
そんな人に声を掛けて貰えたと思うと嬉しかった。
それに、電車通学していると知れたのも。

「ただいま」
「おう、おかえり、衣里」優しく迎えてくれるこの人は、兄の隆。大学で医学部に通っており、今年国家試験だ。
隣には…見た事ない女性がいた。
「驚かせたか。彼女の新美由佳さんだ。」
「はじめまして、新美由佳です。貴方が衣里ちゃんね。隆から聞いてるよ、可愛い妹だって。」
「…ありがとうございます。」
「悪いな、衣里は少し人見知りがあって」
「突然お邪魔したし、びっくりさせちゃったから、こちらこそ、ごめんね」
「ご、ごゆっくりどうぞ…」
そう言うと、部屋に向かう。

私はインドア寄りの生活をしており、本が趣味であり
特にハマっているのが恋愛小説だ。
恋愛をした事は無いが、小説のような恋が自分でもしてみたい!と思ってはいる。
…いまの状態では無理だけど。
でも、なんで翔太君は私の名前を聞いたんだろう?
隣の席だから?  
本を読む手を止め、考えるが、分からなかった。
そんな時、部屋をノックされ、「わっ」とつい声が出てしまった。
開けたら兄と由佳さんがいる。
「ど、どうかした?」
「いや、由佳を送って行くから、留守番を頼む」
隣では由佳さんが軽く笑みを浮かべて私を見つめる。
見つめられると恥ずかしい気持ちになり、つい下を向いてしまった。
「じゃあ、留守番頼んだよ」「うん…」下を向いたまま、そう答えた。
自分の人見知り、なんとかならないかなと自問自答してしまう。

十数分後、兄が帰ってくる。
どうやら駅まで送ったみたいだった。そしてまた部屋をノックされる。
「衣里、ちょっと話がある」「私に?」
リビングで神妙な顔で私を見つめるから余程の事なんだろうなとは薄々感じれた。
兄は言葉を選んでいるのだろうか、沈黙。
私も沈黙で、兄の言葉を待っている。そして
「実は、今年ある医師国家試験を受け、合格したら由佳と結婚しようと思う。もう両親も知ってるし、由佳もその気持ちでいてくれてる。」
「え…?」
「だから、受かったら由佳は衣里の義理の姉さんになるから、仲良くして欲しい」
突然の結婚する宣言、そして姉が出来る。
翔太君にも声を掛ける。

一度に2つの大きな問題が私に迫ってきた…。
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