貴方に出会った幸せ〜人生初の恋〜

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知りたくなかった事実

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放課後、まだ話題になっている…。
そんな中、綾がクラスに入ってくる。
「何か、えりりん、注目されてる?」「…うん」
綾の顔を見たら泣きそうになってしまった。だけど
迷惑をかけたくないので、必死に耐えた。
雰囲気を察し、腕を掴み、私を教室から連れ出す。
「あや…」
黙ったまま人気のない場所に足早に連れて行く。
「ここなら誰もいないから、何があったか教えて」
綾に朝起こった出来事を話した。
「さとしんー、またかぁ、我慢出来ない!先生に言ってくる!」
そう言う綾を、強く掴み、首を横に振った。
「どうして?言わないと、もっと来るよ?」
「言ったら…もっと注目される…耐えられない」
小刻みに震える私を、綾は抱きしめてくれた。
緊張の糸が切れ、遂に泣いてしまった…。
何も言わず抱きしめ、背中をポンポンと軽く叩く。

「少しは落ち着いた?」「ありがとう…あや」
「今日はもう帰ろう」
教室の前を通ると、もう周りに人はいなかった。
あやが連れ出したからか、話題が冷め、帰り始めたのだろう。
いない事に胸を撫で下ろす。
「中村さん」
私を呼ぶ声がして、振り向くと翔太君がそこにいた。
「翔太君…、き、今日は、ありがとう。それと、嫌な気持ちにさせてごめんなさい…」
首を横に振り「こちらこそ…注目させる様な感じにさせて、ごめん。佐藤君はもう下校したのを見たから
安心して帰って。…じゃあ、僕はこれで」
言い終えると、横を通り過ぎていく。
「ありがとう、でも、それを言うために残ってくれていたんですか?」
立ち止まり、頷くとまた歩き出す。 
「優しいね」
「うん…」
帰り行く翔太君の背中をずっと見ていた。

帰り道

「えりりん、良かったね」「何が…?」
「仲良くなれそうな人が隣に転校してきて」
「そうだね。少しずつ話せそうかも…」
本当に翔太君みたいな人が隣に転校してきてくれて良かったと思った。
駅に向かい歩いていると、翔太君がいた。
携帯を触りながら誰かを待ってるみたいだ。
そこに軽く手を振り、小走りでかけてくる女子がやって来た。
小さく華奢な感じが、女の子といった感じを醸し出していた。
「あ…」私と綾は同時に声を出す。
仲良さそうな雰囲気が2人を包む、それはまるで恋人の様な感じだった。
「か、彼女、いたんだ…。」

そんな事実を知った私は、綾を残し、すぐその場から離れる事にした。


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