32 / 75
その後の日常④
しおりを挟む
綾と一緒に帰ってる最中も翔太君と藤原さんの事が気になり、話は上の空だった。
「聞いてる?えりりん?」
「あ、ごめん、ボーっとしてた」
今は考えるのをやめよう。綾に失礼だ。
「で、なんだっけ?」
「だから~、修学旅行の班がさとしんと一緒なんだよね…旅行まで一緒だとなぁ…あんな決め方だと文句も言えないし」
「あんな決め方って?」
「あみだくじだよ、担任が面白がって最後に色んな奴と話す機会だからな!とか言って。最初は皆嫌がったけど、さとしんが乗り始め、周りを煽ったって訳。マジさとしん、嫌い」
私は隣のクラスじゃなくて良かったって心から思った。最後とは言え、その決め方はちょっとなぁって思うけど、佐藤君らしい部分もあるなぁって思った。
「えりちゃん、聞いてくれよ!修学…」
綾の鋭い目が佐藤君を襲う。この2人はタイミングが悪い時に顔を合わせたり一緒にいるから面白い。
「さとしん、あんた、約束破ってるよね?朝、放課後は来ない約束では?後、えりりんに近い。離れて」
あ~…確かに。前にゲームで負けたから昼は良かったけど、そんな約束だったような…。
でも、あんな話を聞いてしまったので、限られた時間の中では可哀想だなぁと。
「あや、もうその約束終わりでも良いかな…って」
2人は私がそんな風に言うなんて、って顔してる。綾はなんで?って顔しながら肩を掴み揺らすし、佐藤君は勝ち誇った顔して綾を見下ろしてる。
「ま、えりちゃんからの許可が出たからギャーギャー言うなよ、立花」
「うるさい!…それよりえりりんは修学旅行で行く場所とか決まってる?」
「まだ、決まってないけど、藤原さんの案で決まっちゃいそうかなぁ…」
そう…今まさに翔太君と決めているんじゃないかなと思う。行く場所については私もどこでも良いかなぁって思ってるけど、2人がどんな会話をしているのかそればかり気になるし、藤原さんの私を見る顔が、あれは多分翔太君に好意があり…。
私の頭の中の天使と悪魔が決闘してる。
気になるならメールして聞いちゃえ!と言えば、
大丈夫!あの子はあなたには勝てない!と言う。
「えりりん?」
呼ばれてハッと意識を戻す。
「なんか、今日変だよ。もしかしてさっきの子を気にしてる?一緒の班だって言ってたしね」
「何?さっきの子って?」
綾が佐藤君に説明し終わると、何故か不適に笑い、そしておもむろに何処かメールをし、私を見るので少し慄いた。
「お、来た、はえ~な。…なるほどね」
佐藤君はメールを見ながら独り言をぶつぶつ言うので、はたから見たらちょっとヤバイ人に見えた。
「悪いけど、今日はもう帰るわ、えりちゃん、またね~」
メールを見て、さっさと帰る、佐藤君。
多分送った相手はなんとなく想像できるけど、確信がない…。
「何あれ?勝手に帰ってくれてありがたいけど、気味悪いなぁ。ま、いっか、帰ろう、えりりん」
帰ってからもやっぱり気になり、勉強が手に付かない…。
メールの着信が鳴る。
翔太君かなとちょっと期待しながら見るが、知らない番号からだ…。
『藤原美樹です、どうしても聞きたいなって思って、翔太君にお願いして番号聞いちゃった、ごめんね。
中村さん、今度の休み予定空いてない?私とお出かけして欲しいなぁって思って…どうかな?』
いきなりのお誘い…。ほとんど知らないし、どうしようかと迷ったが、これから一緒に修学旅行を行ったりするし、避けたらいけないなと思い
『分かりました。日曜日、昼からなら大丈夫です。』
と返信した。
私に聞きたい事、なんだろう…。
修学旅行に関する事?それとも…。
「聞いてる?えりりん?」
「あ、ごめん、ボーっとしてた」
今は考えるのをやめよう。綾に失礼だ。
「で、なんだっけ?」
「だから~、修学旅行の班がさとしんと一緒なんだよね…旅行まで一緒だとなぁ…あんな決め方だと文句も言えないし」
「あんな決め方って?」
「あみだくじだよ、担任が面白がって最後に色んな奴と話す機会だからな!とか言って。最初は皆嫌がったけど、さとしんが乗り始め、周りを煽ったって訳。マジさとしん、嫌い」
私は隣のクラスじゃなくて良かったって心から思った。最後とは言え、その決め方はちょっとなぁって思うけど、佐藤君らしい部分もあるなぁって思った。
「えりちゃん、聞いてくれよ!修学…」
綾の鋭い目が佐藤君を襲う。この2人はタイミングが悪い時に顔を合わせたり一緒にいるから面白い。
「さとしん、あんた、約束破ってるよね?朝、放課後は来ない約束では?後、えりりんに近い。離れて」
あ~…確かに。前にゲームで負けたから昼は良かったけど、そんな約束だったような…。
でも、あんな話を聞いてしまったので、限られた時間の中では可哀想だなぁと。
「あや、もうその約束終わりでも良いかな…って」
2人は私がそんな風に言うなんて、って顔してる。綾はなんで?って顔しながら肩を掴み揺らすし、佐藤君は勝ち誇った顔して綾を見下ろしてる。
「ま、えりちゃんからの許可が出たからギャーギャー言うなよ、立花」
「うるさい!…それよりえりりんは修学旅行で行く場所とか決まってる?」
「まだ、決まってないけど、藤原さんの案で決まっちゃいそうかなぁ…」
そう…今まさに翔太君と決めているんじゃないかなと思う。行く場所については私もどこでも良いかなぁって思ってるけど、2人がどんな会話をしているのかそればかり気になるし、藤原さんの私を見る顔が、あれは多分翔太君に好意があり…。
私の頭の中の天使と悪魔が決闘してる。
気になるならメールして聞いちゃえ!と言えば、
大丈夫!あの子はあなたには勝てない!と言う。
「えりりん?」
呼ばれてハッと意識を戻す。
「なんか、今日変だよ。もしかしてさっきの子を気にしてる?一緒の班だって言ってたしね」
「何?さっきの子って?」
綾が佐藤君に説明し終わると、何故か不適に笑い、そしておもむろに何処かメールをし、私を見るので少し慄いた。
「お、来た、はえ~な。…なるほどね」
佐藤君はメールを見ながら独り言をぶつぶつ言うので、はたから見たらちょっとヤバイ人に見えた。
「悪いけど、今日はもう帰るわ、えりちゃん、またね~」
メールを見て、さっさと帰る、佐藤君。
多分送った相手はなんとなく想像できるけど、確信がない…。
「何あれ?勝手に帰ってくれてありがたいけど、気味悪いなぁ。ま、いっか、帰ろう、えりりん」
帰ってからもやっぱり気になり、勉強が手に付かない…。
メールの着信が鳴る。
翔太君かなとちょっと期待しながら見るが、知らない番号からだ…。
『藤原美樹です、どうしても聞きたいなって思って、翔太君にお願いして番号聞いちゃった、ごめんね。
中村さん、今度の休み予定空いてない?私とお出かけして欲しいなぁって思って…どうかな?』
いきなりのお誘い…。ほとんど知らないし、どうしようかと迷ったが、これから一緒に修学旅行を行ったりするし、避けたらいけないなと思い
『分かりました。日曜日、昼からなら大丈夫です。』
と返信した。
私に聞きたい事、なんだろう…。
修学旅行に関する事?それとも…。
0
あなたにおすすめの小説
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結】付き合ってもいないのに、幼なじみの佐藤がプロポーズしてきた
ぽぽよ
恋愛
「俺らさ、結婚しない?」
三十二歳、独身同士。
幼なじみの佐藤が、たこ焼きパーティの最中に突然言い出した。
付き合ってもないのに。
夢見てた甘いプロポーズじゃないけれど、佐藤となら居心地いいし、給料もあるし、嫁姑問題もないし、性格も知ってる。
断る理由が、ない。
こうして、交際0日で結婚することが決まった。
「とりあえず同棲すっか」
軽いノリで決まってゆく未来。
ゆるっとだらっと流れていく物語。
※本編は全7話。
※スパダリは一人もいません笑
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
【完結/番外追加】サリシャの光 〜憧れの先へ〜
ねるねわかば
恋愛
彼女は進む。過去に囚われた者たちを残して──
大商会の娘サーシャ。
子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。
華々しい活躍の裏で、着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし時には心ないことを言う者もいた。
そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。
けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。
サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。
新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、彼女が夢を諦めることはない。
一方、光に囚われた者たちは後悔と執着を募らせていき──
夢を諦めない少女が、もがきながら光を紡いでいく軌跡。
※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。
※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる