貴方に出会った幸せ〜人生初の恋〜

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両思い

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朝、目覚ましより早く起きた。
今日、翔太君にあえるからと思ったらソワソワしてしまい、しっかりと寝れてない。
でもそんな事より会える嬉しさのが勝っていた。

午前中に退院の手続きを済ませ、母親と共に帰宅を始めた。

「衣里、学校は少し休む様に言われたから休みなさいね。今日は帰ったら家にいなさい」
「ごめん…会いたい人がいるから、会いに行きたい」 
はぁ…とため息をつき、以前家に来た子かと尋ねてきたから、コクンと頷いた。
仕方ないわね、と翔太君と会うのは許してくれ、その後は帰りの新幹線はお互い無言で外の景色を見たりしながら過ごしていた。

家の最寄りの駅に着いたのが昼下がりになっており、修学旅行後のこの日は学校は休みになっていた。
「会うんでしょ?荷物は持っていくから、あまり遅くなる前に帰ってきなさいよ」といい、荷物をお願いし、母とは駅で別れた。

『駅着いたよ…会えるかな…』
『知ってる、最寄り駅がここだっていうのは、今、駅の階段付近でしょ?行くよ』
 
まさか…待っていた?と思い、辺りを見渡すとすぐそこに翔太君がいた。
姿を見たら、私は駆けていた。
「翔太君!」
「お帰り、走ると頭痛くなるよ。良かった、会えて」
「あの…ごめんね。映像が流れて…」
頭を横に振り、もう大丈夫だからその話は止めようと話題にはしないようにお願いされた。

「とりあえず座って話したいから店行こうか」

駅から近いカフェに入り、お茶をする。

いざ、翔太君を前にするとあれ程、告白しようと決めた気持ちが怖くなってしまった。断られたら…と。

「あのさ…」
「あの…」

お互いにタイミング良く?言葉を発するから先に翔太君にお願いした。

「えっと…ちゃんと言った方が良いと思うから…」と真剣な目で私を見つめる。もしかして、他に好きな人が出来たとか…それか、藤原さん?とモヤモヤが頭を巡る。見つめた目を伏せ、机に置いた手をしきりに触る。
いいづらい…と言うのがすぐ分かる感じだった。
だが、意を決して私に言う。
「電話で藤原さんから付き合って欲しいと言われた」
やっぱり…藤原さんもあんな事がなければ言うつもりだったはずだし、想像はしていたが、実際に聞くと動悸し始めてしまった。

「つ、付き合うの…?」
「…いや、僕は藤原さんは好きになれない」

「僕は中村さんが好きだから。だから…僕と付き合って欲しい」

翔太君も同じだったんだ…。気持ち。

私が言いたい言葉がそこにはあった。
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