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「いらっしゃいませー」
受付の女性の明るい声が飛び込んでくると彼女は間髪入れずに要件を口にする。
「予約した三原ですが」
「予約の三原様……はい、承っています」
二人のやりとりを入り口付近で聞いていた僕は咄嗟に口を出した。
「……免許なんてあるの?」
僕の声に反応した彼女はしてやったりな顔を見せつつ、鞄から財布を取り出す。
「あっ!
「あるでしょ」
手には取得したばかりである免許証があった。
「いつの間に?」
「驚いたでしょ」
「それは、まぁ……」
微笑みつつ笑った彼女はくるっと反転すると、手続きを済ませ一通りの説明を受けたあと僕らはショップを後にしていく。
「君は私の誕生日知らなかったみたいだねー。彼氏なんだからそこはしっかりしないとなぁ!」
チクリと苦言を呈し運転する彼女は続けていく。
「でも取ったのは会社にも言われていたんだけどね。地方に行ったりもするから早めに取りなさいって」
「そうなんだ」
役者になっただけでなく、免許取得とどんどん先に行く彼女の横顔を僕はしばし見ていた。
「なに?」
見つめる事に気づき、こちらへと顔を向けてくるが…。
「ちょ、ちょっと、前見てよ!!」
心配する僕を尻目に彼女は大笑いしながら、車はゆっくりとスピードを落としていく。
「赤信号でしょ?見てるよ」
横断歩道の手前でちゃんと止まり、ホッと胸を撫で下ろした僕は口を開いた。
「……ところでどこに向かってるの?何も教えてもらってないし」
すると、彼女は素早く後部座席に置いた鞄から携帯を取り出し、操作し終えるとその画面を見せてきた。
「……君は」
メッセージのやり取り相手は僕の母だった。
しかも、日付はあのクリスマス以降から頻度は多くないものの今日まで続いていた。
そして今日の事も書かれており、僕の事を1日借りる事を快く了承する母のメッセージもそこには記されていた。
「って事で、君は今日私と過ごします」
手から携帯を取り上げ、鞄にしまうと同時に青信号に変わり発進させていく。
「……また泊まりって事?」
「当たりー」
その瞬間、僕はクリスマスの日を思い出し、目線を車の外へと向けていった。
「到着!」
駅から一時間ほど走らせ辿り着いた場所は街を見下ろす山の中腹だった。
でも練習をする際に訪れた山ではなく、周囲はとても賑やかでバーベキューをしながら楽しむ家族の様子が多く目に入った。
でも二人だけの僕らでは少し場違いなのでは…と思いつつ足を止めていると、トランクを開ける彼女がいた。
「ねぇねぇ、手伝って」
持参した二つの鞄を下ろすの手伝うが…。
「重っ!……何が入ってるの?」
「それは後でわかるから。じゃあ行こっか!」
「行くって、どこに??」
「あっちだよ」
彼女は賑やかな方とは逆の山の頂上付近を指差していく。
指差す方にあるのは見渡す限り緑豊かな木々ばかりで、目指す先に何があるのだろうかと疑問ばかりが先行する。
「さぁ、いこう!」
そんな疑問符を並べる僕を置いていき、塗装されていない山道へと進んで行った。
受付の女性の明るい声が飛び込んでくると彼女は間髪入れずに要件を口にする。
「予約した三原ですが」
「予約の三原様……はい、承っています」
二人のやりとりを入り口付近で聞いていた僕は咄嗟に口を出した。
「……免許なんてあるの?」
僕の声に反応した彼女はしてやったりな顔を見せつつ、鞄から財布を取り出す。
「あっ!
「あるでしょ」
手には取得したばかりである免許証があった。
「いつの間に?」
「驚いたでしょ」
「それは、まぁ……」
微笑みつつ笑った彼女はくるっと反転すると、手続きを済ませ一通りの説明を受けたあと僕らはショップを後にしていく。
「君は私の誕生日知らなかったみたいだねー。彼氏なんだからそこはしっかりしないとなぁ!」
チクリと苦言を呈し運転する彼女は続けていく。
「でも取ったのは会社にも言われていたんだけどね。地方に行ったりもするから早めに取りなさいって」
「そうなんだ」
役者になっただけでなく、免許取得とどんどん先に行く彼女の横顔を僕はしばし見ていた。
「なに?」
見つめる事に気づき、こちらへと顔を向けてくるが…。
「ちょ、ちょっと、前見てよ!!」
心配する僕を尻目に彼女は大笑いしながら、車はゆっくりとスピードを落としていく。
「赤信号でしょ?見てるよ」
横断歩道の手前でちゃんと止まり、ホッと胸を撫で下ろした僕は口を開いた。
「……ところでどこに向かってるの?何も教えてもらってないし」
すると、彼女は素早く後部座席に置いた鞄から携帯を取り出し、操作し終えるとその画面を見せてきた。
「……君は」
メッセージのやり取り相手は僕の母だった。
しかも、日付はあのクリスマス以降から頻度は多くないものの今日まで続いていた。
そして今日の事も書かれており、僕の事を1日借りる事を快く了承する母のメッセージもそこには記されていた。
「って事で、君は今日私と過ごします」
手から携帯を取り上げ、鞄にしまうと同時に青信号に変わり発進させていく。
「……また泊まりって事?」
「当たりー」
その瞬間、僕はクリスマスの日を思い出し、目線を車の外へと向けていった。
「到着!」
駅から一時間ほど走らせ辿り着いた場所は街を見下ろす山の中腹だった。
でも練習をする際に訪れた山ではなく、周囲はとても賑やかでバーベキューをしながら楽しむ家族の様子が多く目に入った。
でも二人だけの僕らでは少し場違いなのでは…と思いつつ足を止めていると、トランクを開ける彼女がいた。
「ねぇねぇ、手伝って」
持参した二つの鞄を下ろすの手伝うが…。
「重っ!……何が入ってるの?」
「それは後でわかるから。じゃあ行こっか!」
「行くって、どこに??」
「あっちだよ」
彼女は賑やかな方とは逆の山の頂上付近を指差していく。
指差す方にあるのは見渡す限り緑豊かな木々ばかりで、目指す先に何があるのだろうかと疑問ばかりが先行する。
「さぁ、いこう!」
そんな疑問符を並べる僕を置いていき、塗装されていない山道へと進んで行った。
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