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「あの、落としましたよ?」
日曜の昼下がり、私ー水野由紀、25歳は目の前を歩く長身の男性が落としたハンカチを拾い、声を掛けた。
右にくるりと振り返り、向けた顔はとても端正な顔立ちをしており、肌も白く、日に当たるとよりその白さが際立って見えた。
「ありがとうございます」
落ち着いた声で返答をし、受け取るため差し出された手の指は細長く、これまた綺麗だった。
(……芸能人?)
思わずそう思い、拾ったハンカチを渡すのを忘れ、少しだけその手をじっと見ていた。
「……あの?」
ハッと我に返り手渡すと、その男性は歩いていた方向へと去って行った。
「……誰?」
「分からない。でも、……綺麗だった」
一緒に街をぶらついていた親友の住野唯の問いかけに私は去っていく男性の方ばかりを見ていた。
「おやおや、まさかの一目惚れ??」
茶化すかの様に話す唯は茶髪の長髪を、去った男性と私を交互に見るたびに揺れ動かしていた。
「違うって!」
「まぁね。だって由紀には透がいるもんね」
唯は私の彼である立花透の名を挙げていく。
「そういえば、透とは付き合って何年?結構長いよね?」
「3年、かな」
「へぇー。じゃあそろそろ結婚の話も出てくるかもだね。その時はちゃんと呼んでよね!」
「決まったらね」
唯とはその後少ししたら別れ、自宅マンションへと帰った私は鍵穴にキーを差し込むと違和感を覚えた。
(……開いてる?)
左に回した時にする音がしない事と引っかかりがなくすんなり動いた事により頭の中がざわついた。
部屋のキーを持っているのは私自身ともう一人、彼である透だけだ。
「まさか……」
あって欲しくない事実を確かめるため、音を立てずに扉を開くと、リビングから男女が愛し合ってる声が私の耳に届いてきた。
「嘘、でしょ……」
すぐにリビングの扉を開けると、急に開いた事にびっくりした透とショートカットの女性がソファで裸になり抱き合ってるシーンを目撃してしまった。
日曜の昼下がり、私ー水野由紀、25歳は目の前を歩く長身の男性が落としたハンカチを拾い、声を掛けた。
右にくるりと振り返り、向けた顔はとても端正な顔立ちをしており、肌も白く、日に当たるとよりその白さが際立って見えた。
「ありがとうございます」
落ち着いた声で返答をし、受け取るため差し出された手の指は細長く、これまた綺麗だった。
(……芸能人?)
思わずそう思い、拾ったハンカチを渡すのを忘れ、少しだけその手をじっと見ていた。
「……あの?」
ハッと我に返り手渡すと、その男性は歩いていた方向へと去って行った。
「……誰?」
「分からない。でも、……綺麗だった」
一緒に街をぶらついていた親友の住野唯の問いかけに私は去っていく男性の方ばかりを見ていた。
「おやおや、まさかの一目惚れ??」
茶化すかの様に話す唯は茶髪の長髪を、去った男性と私を交互に見るたびに揺れ動かしていた。
「違うって!」
「まぁね。だって由紀には透がいるもんね」
唯は私の彼である立花透の名を挙げていく。
「そういえば、透とは付き合って何年?結構長いよね?」
「3年、かな」
「へぇー。じゃあそろそろ結婚の話も出てくるかもだね。その時はちゃんと呼んでよね!」
「決まったらね」
唯とはその後少ししたら別れ、自宅マンションへと帰った私は鍵穴にキーを差し込むと違和感を覚えた。
(……開いてる?)
左に回した時にする音がしない事と引っかかりがなくすんなり動いた事により頭の中がざわついた。
部屋のキーを持っているのは私自身ともう一人、彼である透だけだ。
「まさか……」
あって欲しくない事実を確かめるため、音を立てずに扉を開くと、リビングから男女が愛し合ってる声が私の耳に届いてきた。
「嘘、でしょ……」
すぐにリビングの扉を開けると、急に開いた事にびっくりした透とショートカットの女性がソファで裸になり抱き合ってるシーンを目撃してしまった。
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