最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした

水の入ったペットボトル

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第99話

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《ユーマのレベルが上がりました》
《ウルのレベルが上がりました》
《ルリのレベルが上がりました》
《エメラのレベルが上がりました》
《初めて忘れられた森の賢人を討伐しました》
《初めて単独で忘れられた森の賢人を討伐しました》

 運営からのお知らせの通りだと、このアナウンスはたぶん王国領に居るプレイヤーにしかされないのだろう。
 そしてこれまではユニークボスを倒した時こそ《初めてユニークボスを討伐しました》というアナウンスだったが、それ以外のボス討伐時はどこどこのエリアボスを討伐したという通知だったため、ボスの居場所は全員に共有されていた。

 しかし今回からは倒したボスモンスターの名前でアナウンスされるように変わったので、ボス討伐のアナウンスが流れてもどこのボスが倒されたのか通知で分からなくなったわけだ。

 正直ちょっとボス討伐のアナウンスに関してはずっとこのままなのか不安だったが、形式が変わったことにより自分がどこかのボスを倒しても場所がバレないというのに加え、誰かがボスを倒して全く知らないボスの場所をアナウンスで知ってしまうというネタバレもなくなったので良かった。

 まぁ帝国領前エリアボスや王国領前エリアボスのような、新しい国が見つかった時はこれからもアナウンスされるのは変わらないので、その時はバレるが。

「あ、ウルとエメラは進化のタイミングか」
「クゥ!」「……!」

 1人で考え事をしていたら、2人の身体が光り輝き変化していく。

「俺達は変わることないけど、進化ってどんな感じなんだろうな」
「アウ」

 俺とルリは身体が大きくなったり変化したりすることは無いはずなので、少し羨ましい気持ちもありながら、2人が進化するのを楽しみに待つ。

「クゥ!」「……!」
「2人ともお疲れ様、早速皆のステータス見てみるぞ」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

名前:ユーマ
レベル:30
職業:中級テイマー
所属ギルド :魔獣、冒険者、商人
パーティー:ユーマ、ウル、ルリ、エメラ
スキル:鑑定、生活魔法、インベントリ、『中級テイマー』、『片手剣術』
装備品:四王の片手剣、四王の鎧、四王の小手(暗闇の照明)、四王のズボン(協力の証)、四王の靴(敏捷の珠)、幸運の指輪(ビッグ・クイーンビー)

名前:ウル
レベル:30
種族:アイシクルウルフ
パーティー:ユーマ、ウル、ルリ、エメラ
スキル:勤勉、成長、インベントリ、『アイシクルウルフ』『氷魔法』
装備品:黒の首輪(魔獣)

アイシクルウルフ:氷の爪、アイシクルスピア、凍傷付与、『ホワイトウルフ』
氷魔法:上級

名前:ルリ
レベル:30
種族:巨人
パーティー:ユーマ、ウル、ルリ、エメラ
スキル:忍耐、超回復、成長、インベントリ、『巨人2』
装備品:黒の腕輪(魔獣)、銀の手斧(魔獣)、銀の小盾(魔獣)

名前:エメラ
レベル:30
種族:大樹の精霊
パーティー:ユーマ、ウル、ルリ、エメラ
スキル:支配、成長、インベントリ、『大樹の精霊』『樹魔法』
装備品:黒のチョーカー(魔獣)

大樹の精霊:生茂る緑、草木のドレス、大樹の吸収、『樹の精霊』
樹魔法:上級

 ウルは前よりも全体的に鋭さが増したと言うか、かっこよくなったと言うか、イケメンになった気がする。白色の身体には変わりないが、光の当たり方によっては少し青白く見える時もあるので、氷魔法を使うと言われてももう驚きはしない。

 そしてエメラはあまり前と変わらないが、少し成長したのか身長が伸びたし、木の蔓や葉っぱで作られた前の衣装が更に装飾されて、小さな女の子から大人に憧れて背伸びしてる女の子くらいにはなった気がする。

「皆成長してるな」
「クゥ!」「アウ!」「……!」
「あと、俺も皆ももう1つ装備をつけられるようになってるから、依頼が終わったらまた見に行こう」

 俺は装飾品枠が1つ追加されたので、余っていた怒りのアンクレットやホブゴブリンの首飾りを付けてみようかとも思ったが、流石に性能が良いためもう1つの装飾品は速さのブレスレットにした。

「で、あの宝箱はここで開けるか?」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 マグマの番人を倒した時はユニークボスとはっきりアナウンスで出たが、これからは出ないのかもしれないため、このボスがユニークボスだったのかの判断がつかない。

「宝箱が出たってことは、たぶんレアなボスだったんだろうな」

 普通のエリアボスはドロップアイテムを落とすのに対して、ユニークボスだったマグマの番人は宝箱しか落とさなかった。

「正直俺達はレベルも足りてないし構成的にも相性が悪かったからここのボスには苦戦したけど、マグマの番人よりはレアじゃなさそうだよな」

 必ずしもボスが強いからといって報酬が良いわけでもないし、強さよりもそのボスのレアリティが重要なことが多い気がする。
 たぶんここのボスは火を使う魔法使いが居るだけで全然難易度は違っただろうし、報酬はあまり期待しないでおこう。

「じゃあ開けるぞ!」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 12万G、森の賢人の置物、森の楽譜1、森の賢人の太鼓、魔獣用アイテム『新しい道』、装備品『寂しさのブレスレット』、装備装飾品『希薄な存在』、宝の地図、魔法の果物籠、白銀の鞍

「あ、これ、ユニークボス級っぽいな」

 ボスの強さは関係なく、ユニークボスなら報酬は良い。さっき自分で言ったことがそのまま跳ね返ってきたように、この宝箱の中身がそれを証明している。

「とりあえず説明があるのから見るか」

魔獣用アイテム『新しい道』
名前:新しい道
効果:魔獣の進化先を特殊な進化先に変える。進化先を選ぶことは出来ない。
説明
ドロップ品:特定の魔獣に使うことのできるアイテム。通常の進化先から特殊な進化先に変えることが出来る。既に進化先が通常のものと異なる進化先になる可能性が高い場合は、その進化先に魔獣は進化するものとする。

装備品『寂しさのブレスレット』
名前:寂しさのブレスレット
効果:水耐性上昇、風耐性上昇、頑丈+10、精神+10、パーティーメンバー1人につき頑丈-1、精神-1
説明
ドロップ品:水耐性と風耐性、頑丈値と精神値を上昇させるが、パーティーメンバー1人につき頑丈値と精神値を低下させる。

装備装飾品『希薄な存在』
名前:希薄な存在
効果:隠密効果上昇、威圧効果上昇、頑丈+5、精神+5
説明
ドロップ品:隠密効果を上昇させ、威圧効果を上昇させる。これはどちらか片方の効果しか一度に上昇させることは出来ない。頑丈値と精神値を上昇させる。

「まぁまだ付けるとこは余ってるし今付けとくか」

 装備装飾品の希薄な存在を鎧に付けて、説明のあるアイテムは見終わった。

「そしてここからは説明なしのアイテムか」

 12万Gはいいとして、森の賢人の置物と、森の楽譜1に、森の賢人の太鼓を見る。

「森の楽譜1は家でぬいぐるみに吹いてもらうとして、置物と太鼓はなんだろうな」

 全く予想がつかないが、最悪太鼓はウル達の遊び道具として使ってもらおう。

「白銀の鞍は今度ライドホースに付けるとして、魔法の果物籠はどんな効果があるかは知らないけど、取り敢えず帰ったら使おう」

 この2つはすぐにでも使えそうでよかった。

「で、最後は宝の地図か」

 前回はキプロのおかげで見つけることが出来たが、今回は自分で探すかまた誰かに手伝ってもらうことになるだろう。

 これで一応宝箱の中身は一通り見たことになる。

「よし、じゃあこのまま帰ろうかって言いたいんだけど、この先は気になるよな。行ってみていいか?」
「クゥ」「アウ」「……!」

 何もなければ時間の無駄になるが、俺には何かある気がする。

「ウルとエメラも身体を今のうちに慣らしといてくれ」
「クゥ」「……!」

 2人は身体こそそこまでの変化はないが、結構スキルは強そうなものが増えているため、早く使いこなせるようになってほしい。

「って俺が言わなくても、ウル達ならそもそも自分でそう思ってるよな」
「クゥ?」「アウ?」「……?」

 こうしてウル達と襲いかかってくるモンスターを倒しながら先に進むが、ボスを倒した影響なのか、モンスターはボスエリアの割と近くでも襲い掛かってきた。

「敵の体力が多いな」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 前回エメラを仲間にした時の洞窟のモンスターも体力が多かったので、これは奥に何かあることが期待できそうだ。

 そしてそんなモンスター達を倒しながらボスエリアの奥の道を進んでいくと、大きな石がある場所まで来た。

「これはお墓かな?」
「クゥ」「アウ」「……!」

 それはお世辞にも綺麗とは言えないが、どうやって建てたのか分からないほど大きな石があり、この先に道はなく、これまでの道はこのお墓に来るための道だったと考えられる。

「取り敢えずお墓は綺麗にしてみるか」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 石が大きすぎるため磨くことは出来ないが、周りの葉っぱや被った土は移動させ、エメラにはお墓にくっついている蔓や苔を樹魔法で取ってもらった。

「こんなもんかな?」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 最初よりだいぶキレイになったお墓を見て、ウル達も満足そうだ。

「あとすることと言えば、お供え物くらいか?」

 さっき手に入れた魔法の果物籠を早速使い、籠の中にいくつかフルーツを入れてお墓の前に置く。

「クゥ」「アウ!」「……!」
「皆にも後であげるから、ここでは我慢しよう」
「クゥ」「アウ」「(コク)」

 少し皆のテンションが下がってしまったが、お供え物をしたらもう少し周辺を探してみるつもりだ。ただ、もしこれで何も起きなかったら、俺達はどこかで何かを見落としている可能性が高いため、また今度ということになる。

「あれ、なくなってる」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 確かにさっき入れたはずの果物籠の中身が消えていた。

「これにまた入れてお供えしても、どれくらいの量が必要か分からないしなぁ」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 俺はもう一度お供えしたいが、次また同じ事をするならウル達も食べたいって言うだろうし、どうしようか。

「まぁいいか。ウル達もここで食べていいよ。その代わりちょっと多めにお供えしてもいい?」
「クゥ!」「アウ!」「……!」

 ということで果物籠にまたフルーツを入れるのだが、さっきもらった焼き芋も少し入れる。

「ありがとう。たぶんこのお墓に眠ってる人? モンスター? も喜んでると思うよ」
「クゥ」「アウ」「……!」

 さっきもらった焼き芋をウル達におやつとして渡したら、ウル達が自分からお供え物にも入れてあげようとしたのだ。
 皆が優しい子に育って俺は嬉しい。

「じゃあ俺もこのままここで食べようかな?」

 こうしてお墓を掃除した俺達は、お供え物をお墓の前に置くとともに、自分達のおやつタイムもとるのだった。


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