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2.救い?
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それから約10分。
ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。2人に出迎えられ現れたのは白衣を着た医者だった。男性にしては少し低めの身長や、タルア達と違い紫ヶ崎と同じ丸みを帯びた耳という見た目の特徴的に人間だ。
「クッソ…お前じゃなかったらマジで殺してるぞ……」
鋭く睨みつけられたタルアは、走ってきたのかゼェハァ荒い呼吸を続ける医者をスルーし、また此方に向けて口を開く。
「彼は須磨君。今日から君の主治医になる人だよ」
「聞、け、よ!!!!」
僕は今何を見せられているんだ
ギャーギャーと喚く須磨とそれを軽~く流すタルア。まるでコントだ。
「はいはい、だから静かにしましょうって。私は貴方達の教師でもママでもないんですよ」
軽く手を叩きセミュールが話を戻す。助かった、とこっそり胸を撫で下ろす。
何せさっきから体のいたる場所がズキズキと痛むし、何やら頭もぼーっとしているのだ。
「それじゃ頼んだよ須磨君」
「おうよ。で、患者っつーのが…お前か」
須磨の薄茶の瞳が紫ヶ崎を捉えた。そのまま穴が空くほど見つめられ紫ヶ崎は気まずさに思わず目を逸らす。
「少し、冷たいぞ」
聴診器を胸に当てられる。
目を逸らした先にある己が散々暴れてくしゃくしゃにした毛布に指先で触れてみた。
ふかふかだ。そのまま暫くつついたり掴んだりしてみる。
「ふふ、気に入ったなら買い占めておこうか」
「あ、結構です」
「結構欲しいって?」
はァ?
眉間にシワが。しかし仕方ない。この世界の言語を喋っているはずなのにまるで話が通じないのだから。
「お前そりゃねぇよ。…ほら、あー…シガサキ?だっけ。こっち向け」
「こら須磨君呼び捨てしない。俺もしたことないんだからね?」
「そう言うタルアは診察の邪魔をしないでくださいね」
須磨は紫ヶ崎の下瞼を指でくい、と下げまずは顔色をみる。長い前髪は目覚めた時からピンで止められており、数年ぶりに人と目を合わせた。
「脱げ。次は身体だ」
「…」
脱ぐ、ということは。
「安心してください、あの人間がしていることは既に把握済ですから。私もタルアも須磨も、ね」
「いやいや何も安心できませんが?」
何をしてくれてるんだ此奴らは。
と、そこで紫ヶ崎はふと西園寺が呟いていた言葉を思い出した。
"あの野郎に喋ったね?"
それは、つまり。そういうことか
「はぁ…あまり出会って間もない方にこんなことは言いたくないのですが、貴方達はそうどうして余計なことしかしないのでしょうか」
言いながら此方も勝手に着替えさせられていた肌触りの良いパジャマのボタンを外しシャツと共に脱ぎ捨て上裸になる。
無数の痣と傷に向けられた視線が痛かった。
ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴った。2人に出迎えられ現れたのは白衣を着た医者だった。男性にしては少し低めの身長や、タルア達と違い紫ヶ崎と同じ丸みを帯びた耳という見た目の特徴的に人間だ。
「クッソ…お前じゃなかったらマジで殺してるぞ……」
鋭く睨みつけられたタルアは、走ってきたのかゼェハァ荒い呼吸を続ける医者をスルーし、また此方に向けて口を開く。
「彼は須磨君。今日から君の主治医になる人だよ」
「聞、け、よ!!!!」
僕は今何を見せられているんだ
ギャーギャーと喚く須磨とそれを軽~く流すタルア。まるでコントだ。
「はいはい、だから静かにしましょうって。私は貴方達の教師でもママでもないんですよ」
軽く手を叩きセミュールが話を戻す。助かった、とこっそり胸を撫で下ろす。
何せさっきから体のいたる場所がズキズキと痛むし、何やら頭もぼーっとしているのだ。
「それじゃ頼んだよ須磨君」
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須磨の薄茶の瞳が紫ヶ崎を捉えた。そのまま穴が空くほど見つめられ紫ヶ崎は気まずさに思わず目を逸らす。
「少し、冷たいぞ」
聴診器を胸に当てられる。
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ふかふかだ。そのまま暫くつついたり掴んだりしてみる。
「ふふ、気に入ったなら買い占めておこうか」
「あ、結構です」
「結構欲しいって?」
はァ?
眉間にシワが。しかし仕方ない。この世界の言語を喋っているはずなのにまるで話が通じないのだから。
「お前そりゃねぇよ。…ほら、あー…シガサキ?だっけ。こっち向け」
「こら須磨君呼び捨てしない。俺もしたことないんだからね?」
「そう言うタルアは診察の邪魔をしないでくださいね」
須磨は紫ヶ崎の下瞼を指でくい、と下げまずは顔色をみる。長い前髪は目覚めた時からピンで止められており、数年ぶりに人と目を合わせた。
「脱げ。次は身体だ」
「…」
脱ぐ、ということは。
「安心してください、あの人間がしていることは既に把握済ですから。私もタルアも須磨も、ね」
「いやいや何も安心できませんが?」
何をしてくれてるんだ此奴らは。
と、そこで紫ヶ崎はふと西園寺が呟いていた言葉を思い出した。
"あの野郎に喋ったね?"
それは、つまり。そういうことか
「はぁ…あまり出会って間もない方にこんなことは言いたくないのですが、貴方達はそうどうして余計なことしかしないのでしょうか」
言いながら此方も勝手に着替えさせられていた肌触りの良いパジャマのボタンを外しシャツと共に脱ぎ捨て上裸になる。
無数の痣と傷に向けられた視線が痛かった。
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