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勢いよく腕を動かした。その反動でカフェラテは揺れた。蓋をしてあったのでたくさんこぼれなかった。僕はグー、握り拳を作って梨田さんの頬に殴った。手が痛みを訴えた。そんなことは気にもしない素振りをした。梨田さんは驚いた顔をした。
「落ち着け。落ち着け」
混乱と怒りで僕は真っ赤な視界の中で逃げようとした。そのまま、教室から逃げようと鍵を開けようとした。
別の意味で怖かったからだ。
自分が怖れたものを鏡越しで見たような。何年も年を取らなかった男が、実際の年齢を目の当たりにしたような恐怖。僕はただ、怖くて逃げたかった。
焦っているせいか、鍵がなかなか開かない。
後ろから背中をつかまれた。
「大丈夫。安心しろ。襲わないから」
頬を赤くした梨田さんがいた。僕は恐怖と怒りがないまぜになって、梨田さんから逃げようとした。
「俺も多分同類だから、悪いことを聞いた」
「女と付き合っていたじゃないですか」
鍵を開けたとたん、手をつかまれた。引き戻される。鍵を閉める。開けようとする。逃げようと必死に抵抗する。
「あんた達。なにをやっているのよ」
僕達は力が抜けた。そこには真澄ちゃんの姿があったからだ。真澄ちゃんは腕組みをしてにらみつけるように僕らを見ていた。
「僕は梨田さんに呼ばれて、話し合いなのに鍵を閉められて、キスできるかと問われて」
「圭介ちゃん」
真澄ちゃんに経緯を話すことになった。真澄ちゃんが仲裁してくれることになったのだ。教授ではないことに僕達はほっとした。
真澄ちゃんが梨田さんににらみつける。僕はとりあえず梨田さんと二人っきりになるわけでないことで安心した。
「いや言葉の綾で」
「男が好きなの。で? 拓磨ちゃんを襲おうとしたの」
「違う。確かめたかった」
「何が」
「ゲイなのか。本当にそうなのか」
「他人で確かめることはやめなさい。自分の心に従いなさい。ある作家は言ったわ。自分にうそをつくことはよくないって」
「わかっている。わかっているんだけど」
並んだ椅子に座った梨田さんは頭をくしゃくしゃにかき回した。混乱しているのがわかる。僕は落ち着いて、梨田さんを見た。お互い傷ついている。
真澄ちゃんはため息をした。
「あんた。女もいけるの」
「わからない。寝たわけでもない。付き合えば、楽しいけどセッ○スする前に怖くなる。逃げたくなる」
「そう。怖いだけかも。案外簡単よ。男も女も変わらない。することはするだけ」
梨田さんは膝に顔を埋めた。肩がふるえていた。
「なんで僕がゲイだと思ったんですか」
「なんとなく。よくわからないけど。ただ、俺の顔を見たとき、顔を赤くしていた。それで俺は舞い上がった。もしかしたら男がいいのかもと」
「抱ける。私を」
真澄ちゃんは笑いかけた。真澄ちゃんの言葉に梨田さんは「抱ける」と言うなり、いきなり真澄ちゃんが顔を寄せてきた。
「それ以上のこともするのよ」
かすれた声で真澄ちゃんは言った。まるで相手の欲をかきたてるような、そんな仕草だった。
「だけど異常だとわかっている。怖くて。あんなやり方しか浮かばなかった。本当はもっと違うやり方がいいかもしれない」
「圭介。あんた、わかっているならしない。暴走しない」
「はい」
梨田さんが小さくなった。梨田さんはすみませんでしたと謝る。僕はため息をついた。安堵したためか、それとも気持ちがわかるためか、重いものが出てきた。
「拓磨ちゃん。あんた、ゲイなの。どうなの」
ギョッとしている僕に梨田さんがじっとりと見つめていた。
「違う」
「あっ、そう」
「違うだろう。おまえは」
「圭介ちゃん。はっきりしなくていいの。それとも圭介ちゃんははっきりさせたいの。人を傷つけてまで」
梨田さんは黙った。僕は冷めたカフェラテを飲んだ。梨田さんに救いを差し伸べてあげられたらいいと僕は思った。しかし、それは僕を犠牲にするつもりなどなかった。
「いずれわかります」
「そうだな」
梨田さんの顔をよく見れば目が赤い。苦しかったのだろう。自分が世間からずれた存在。まともだと思っていた自分がまともではない感覚。それは恐ろしく、自分を虐げるものだ。普通がどんなに尊く、危ういものかわかる。皆普通だ。己は普通ではないとわかったとき、普通は牙を剥く。
普通ではない自分はおかしいだろうか。そんなことを考えるのだ。結局受け入れてしまう以外はない。自分は普通ではなかったという失望を少しずつ忘れるために。
「梨田さん。あまり」
「ごめん。悪かった」
怖かったなと言われた。僕はうんとうなずいていいのか、わからなかった。
真澄ちゃんは立ち上がった。
「帰りましょう」
重い気持ちのまま、学バスに乗る梨田さんと真澄ちゃんを見つめていた。真澄ちゃんは僕に手を振る。梨田さんは小さくなったまま、手を振った。だから、僕は無理やり笑って手をあげた。
バスが去っていく。僕は寒さためかわからないが、鼻水が出てきたことに気がついた。
熱い厨房の中で鈴さんの喜一(よしかず)さんがパンを形成していた。美しい手さばきだった。まるでパンのことはなんでも知っているというように変幻自在のようにパンを形成する。そのときの喜一さんは厳しい顔をしている。
「なに、見ているんだ」
ギロリと、目で威嚇するように喜一さんに言われた僕はすみませんと言った。手さばきに見惚れたなんて言わないように、仕込みをする。
「熱い」
火傷しないように気をつけてパンを取り出す。バンを少し冷ましてから、また袋に詰め込む。おばちゃん達のように慣れていないが、初めてやったときより手慣れてきた。
「どう」
「悪くない」
鈴さんは真剣に言った。まだまだたくさんのパンを焼かないといけない。
無駄が多い僕を見て怒鳴る二人がいた。あまりいい気持ちがしないから言わないが、端から見ればひどい。それだけ二人が真剣なのだろう。
「あんたも大変ね」
そう言われながら、おばちゃん達は笑う。おばちゃんも怒鳴られることもある。ムッとしているときもあるが、二人の熱意は伝わるのかおばちゃん達は不思議と噂話をしなくなった。
不思議だった。
例のごとく、自動販売機で缶コーヒーを買う。あとから喜一さんが現れた。筋肉質な体で目つきが悪いからすぐにわかった。
「お仕事、お疲れ様です」
「ああご苦労様」
「おまえ、パンが好きなのか」
「えっ」
「なんかよく鈴や俺の手元を見ているからさ」
「いや。それ……」
じっと喜一さんが見つめていた。僕は戸惑っていると「まあいいか。少しは慣れろ」なんて言われてしまった。喜一さんはコーヒーを買うと、ヨイショと近くの壁にもたれかかった。
「そろそろ整体に行く時期か」
そんなことをつぶやいた。だから、僕は湿布でごまかしていた腰は整体に行くということなのか、喜一さんが整体に行く時間なのかわからなかった。
パン屋は重労働。小麦粉を運ばないといけない上、細かい粒子の小麦粉が胸を痛めるなんてある。マスクはしっかりして、僕は小麦粉を運ぶ。小麦粉の分量は鈴さんの管轄だが、僕自身は言われたようにやるのだ。たまに鈴さんの細腕が小麦粉の重い袋を機材に入れた。機材は寸胴で、銀色に光っていた。くるくる回る手でパンをこねる。立ち仕事だから腰に負担が掛かる。唯一の男手ではなくなったが、おばちゃんから頼られる。
腰が痛くてたまらなかった。
ようやく仕事が終え、着替えると喜一さんがいた。
「来いよ」
どこに行くとか何をするために行くとか一切ない。喜一さんが歩いていく。車だ。
「あの」
しぶしぶついていくと、車のロックが外された。喜一さんは平然と乗る。
「送ってくださらなくていいです。家近くなので」
「腰が限界なんだろう」
「えっ」
「自分で気づいて行くもんだ。来いよ。マッサージしてやる」
いきなりのことで目を白黒している僕に喜一さんは舌打ちした。喜一さんのにらみつけるように僕を見たので慌てて車に乗った。
車はそれほど大きくない。軽自動車で、まあなかなか広いような、そうでもないような。シートベルトを締めて、特になにもない車内には静かだった。
僕は押し黙っていた。
「整体に行けよ。それかやめろ」
「あっ」
「あっじゃねえよ。おまえ、よくやっているから、つい姉貴がしごくんだよ。バカ正直にやるなよ。手を抜けば楽なのに」
「それはそれでガツンと言われますよね」
「言うがな。別にパン屋になりたいわけじゃねえだろう。たまたまだろうが。それで体をこわすってバカのすることだ」
信号が青から赤に変わる。止まった。僕は喜一さんを見ていた。まじまじ。
「で、おまえはなんだよ、ふらふらとしているだけか。やめるならやちまえばいいのに」
「すみません」
「俺に謝るなよ。せめて、自分の体に謝れよ」
「僕の体、ごめん」
ふーっと喜一さんがため息をついた。疲れた顔をしている。
「あの。マッサージはやっぱりいいです。下ろしてください」
「変なことはしない。老婆心からだ」
「はあ」
ニヤリと喜一さんが笑う。なんだか、楽しそうな顔をしている。あまりいじめないでほしいなと僕は願っていた。喜一さんはニヤリと笑ったのは何か裏があるのかないのか、僕にはさっぱりだった。
「落ち着け。落ち着け」
混乱と怒りで僕は真っ赤な視界の中で逃げようとした。そのまま、教室から逃げようと鍵を開けようとした。
別の意味で怖かったからだ。
自分が怖れたものを鏡越しで見たような。何年も年を取らなかった男が、実際の年齢を目の当たりにしたような恐怖。僕はただ、怖くて逃げたかった。
焦っているせいか、鍵がなかなか開かない。
後ろから背中をつかまれた。
「大丈夫。安心しろ。襲わないから」
頬を赤くした梨田さんがいた。僕は恐怖と怒りがないまぜになって、梨田さんから逃げようとした。
「俺も多分同類だから、悪いことを聞いた」
「女と付き合っていたじゃないですか」
鍵を開けたとたん、手をつかまれた。引き戻される。鍵を閉める。開けようとする。逃げようと必死に抵抗する。
「あんた達。なにをやっているのよ」
僕達は力が抜けた。そこには真澄ちゃんの姿があったからだ。真澄ちゃんは腕組みをしてにらみつけるように僕らを見ていた。
「僕は梨田さんに呼ばれて、話し合いなのに鍵を閉められて、キスできるかと問われて」
「圭介ちゃん」
真澄ちゃんに経緯を話すことになった。真澄ちゃんが仲裁してくれることになったのだ。教授ではないことに僕達はほっとした。
真澄ちゃんが梨田さんににらみつける。僕はとりあえず梨田さんと二人っきりになるわけでないことで安心した。
「いや言葉の綾で」
「男が好きなの。で? 拓磨ちゃんを襲おうとしたの」
「違う。確かめたかった」
「何が」
「ゲイなのか。本当にそうなのか」
「他人で確かめることはやめなさい。自分の心に従いなさい。ある作家は言ったわ。自分にうそをつくことはよくないって」
「わかっている。わかっているんだけど」
並んだ椅子に座った梨田さんは頭をくしゃくしゃにかき回した。混乱しているのがわかる。僕は落ち着いて、梨田さんを見た。お互い傷ついている。
真澄ちゃんはため息をした。
「あんた。女もいけるの」
「わからない。寝たわけでもない。付き合えば、楽しいけどセッ○スする前に怖くなる。逃げたくなる」
「そう。怖いだけかも。案外簡単よ。男も女も変わらない。することはするだけ」
梨田さんは膝に顔を埋めた。肩がふるえていた。
「なんで僕がゲイだと思ったんですか」
「なんとなく。よくわからないけど。ただ、俺の顔を見たとき、顔を赤くしていた。それで俺は舞い上がった。もしかしたら男がいいのかもと」
「抱ける。私を」
真澄ちゃんは笑いかけた。真澄ちゃんの言葉に梨田さんは「抱ける」と言うなり、いきなり真澄ちゃんが顔を寄せてきた。
「それ以上のこともするのよ」
かすれた声で真澄ちゃんは言った。まるで相手の欲をかきたてるような、そんな仕草だった。
「だけど異常だとわかっている。怖くて。あんなやり方しか浮かばなかった。本当はもっと違うやり方がいいかもしれない」
「圭介。あんた、わかっているならしない。暴走しない」
「はい」
梨田さんが小さくなった。梨田さんはすみませんでしたと謝る。僕はため息をついた。安堵したためか、それとも気持ちがわかるためか、重いものが出てきた。
「拓磨ちゃん。あんた、ゲイなの。どうなの」
ギョッとしている僕に梨田さんがじっとりと見つめていた。
「違う」
「あっ、そう」
「違うだろう。おまえは」
「圭介ちゃん。はっきりしなくていいの。それとも圭介ちゃんははっきりさせたいの。人を傷つけてまで」
梨田さんは黙った。僕は冷めたカフェラテを飲んだ。梨田さんに救いを差し伸べてあげられたらいいと僕は思った。しかし、それは僕を犠牲にするつもりなどなかった。
「いずれわかります」
「そうだな」
梨田さんの顔をよく見れば目が赤い。苦しかったのだろう。自分が世間からずれた存在。まともだと思っていた自分がまともではない感覚。それは恐ろしく、自分を虐げるものだ。普通がどんなに尊く、危ういものかわかる。皆普通だ。己は普通ではないとわかったとき、普通は牙を剥く。
普通ではない自分はおかしいだろうか。そんなことを考えるのだ。結局受け入れてしまう以外はない。自分は普通ではなかったという失望を少しずつ忘れるために。
「梨田さん。あまり」
「ごめん。悪かった」
怖かったなと言われた。僕はうんとうなずいていいのか、わからなかった。
真澄ちゃんは立ち上がった。
「帰りましょう」
重い気持ちのまま、学バスに乗る梨田さんと真澄ちゃんを見つめていた。真澄ちゃんは僕に手を振る。梨田さんは小さくなったまま、手を振った。だから、僕は無理やり笑って手をあげた。
バスが去っていく。僕は寒さためかわからないが、鼻水が出てきたことに気がついた。
熱い厨房の中で鈴さんの喜一(よしかず)さんがパンを形成していた。美しい手さばきだった。まるでパンのことはなんでも知っているというように変幻自在のようにパンを形成する。そのときの喜一さんは厳しい顔をしている。
「なに、見ているんだ」
ギロリと、目で威嚇するように喜一さんに言われた僕はすみませんと言った。手さばきに見惚れたなんて言わないように、仕込みをする。
「熱い」
火傷しないように気をつけてパンを取り出す。バンを少し冷ましてから、また袋に詰め込む。おばちゃん達のように慣れていないが、初めてやったときより手慣れてきた。
「どう」
「悪くない」
鈴さんは真剣に言った。まだまだたくさんのパンを焼かないといけない。
無駄が多い僕を見て怒鳴る二人がいた。あまりいい気持ちがしないから言わないが、端から見ればひどい。それだけ二人が真剣なのだろう。
「あんたも大変ね」
そう言われながら、おばちゃん達は笑う。おばちゃんも怒鳴られることもある。ムッとしているときもあるが、二人の熱意は伝わるのかおばちゃん達は不思議と噂話をしなくなった。
不思議だった。
例のごとく、自動販売機で缶コーヒーを買う。あとから喜一さんが現れた。筋肉質な体で目つきが悪いからすぐにわかった。
「お仕事、お疲れ様です」
「ああご苦労様」
「おまえ、パンが好きなのか」
「えっ」
「なんかよく鈴や俺の手元を見ているからさ」
「いや。それ……」
じっと喜一さんが見つめていた。僕は戸惑っていると「まあいいか。少しは慣れろ」なんて言われてしまった。喜一さんはコーヒーを買うと、ヨイショと近くの壁にもたれかかった。
「そろそろ整体に行く時期か」
そんなことをつぶやいた。だから、僕は湿布でごまかしていた腰は整体に行くということなのか、喜一さんが整体に行く時間なのかわからなかった。
パン屋は重労働。小麦粉を運ばないといけない上、細かい粒子の小麦粉が胸を痛めるなんてある。マスクはしっかりして、僕は小麦粉を運ぶ。小麦粉の分量は鈴さんの管轄だが、僕自身は言われたようにやるのだ。たまに鈴さんの細腕が小麦粉の重い袋を機材に入れた。機材は寸胴で、銀色に光っていた。くるくる回る手でパンをこねる。立ち仕事だから腰に負担が掛かる。唯一の男手ではなくなったが、おばちゃんから頼られる。
腰が痛くてたまらなかった。
ようやく仕事が終え、着替えると喜一さんがいた。
「来いよ」
どこに行くとか何をするために行くとか一切ない。喜一さんが歩いていく。車だ。
「あの」
しぶしぶついていくと、車のロックが外された。喜一さんは平然と乗る。
「送ってくださらなくていいです。家近くなので」
「腰が限界なんだろう」
「えっ」
「自分で気づいて行くもんだ。来いよ。マッサージしてやる」
いきなりのことで目を白黒している僕に喜一さんは舌打ちした。喜一さんのにらみつけるように僕を見たので慌てて車に乗った。
車はそれほど大きくない。軽自動車で、まあなかなか広いような、そうでもないような。シートベルトを締めて、特になにもない車内には静かだった。
僕は押し黙っていた。
「整体に行けよ。それかやめろ」
「あっ」
「あっじゃねえよ。おまえ、よくやっているから、つい姉貴がしごくんだよ。バカ正直にやるなよ。手を抜けば楽なのに」
「それはそれでガツンと言われますよね」
「言うがな。別にパン屋になりたいわけじゃねえだろう。たまたまだろうが。それで体をこわすってバカのすることだ」
信号が青から赤に変わる。止まった。僕は喜一さんを見ていた。まじまじ。
「で、おまえはなんだよ、ふらふらとしているだけか。やめるならやちまえばいいのに」
「すみません」
「俺に謝るなよ。せめて、自分の体に謝れよ」
「僕の体、ごめん」
ふーっと喜一さんがため息をついた。疲れた顔をしている。
「あの。マッサージはやっぱりいいです。下ろしてください」
「変なことはしない。老婆心からだ」
「はあ」
ニヤリと喜一さんが笑う。なんだか、楽しそうな顔をしている。あまりいじめないでほしいなと僕は願っていた。喜一さんはニヤリと笑ったのは何か裏があるのかないのか、僕にはさっぱりだった。
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