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2章 亜人の国
15話 治癒
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ユリアに話したことを、そっくりそのままエルフ王にしゃべった。
王は切り揃えられた顎髭を撫で下ろしながら真剣に俺の話に耳を傾けてくれた。
「事情はわかった。ひとまず休息を取られるとよい」
その言葉に甘えることにして、俺たち一行は四方を木で作られた王の間を後にした。
この王の間、と言うか、王城は例の巨木の太い幹に寄り添うようにして建てられていた。
王の間から一歩外に出てみると、広いテラスになっていた。そこからは、遠くどこまでも広がる亜人の国を見渡すことができる。
既に日は沈みかけており、木々が黒いシルエットとして見える。
「こっちよ。あぁ、あなた達は部屋で休んでいて。案内させるから」
ユリアは俺だけを連れて太い幹に備え付けられたスロープを下り始めた。
「これからその肩の傷を治してあげる」
「君が治療してくれるのか?」
「そうよ、私はこの大樹と相性がいいからね。より効果的に治癒できる」
そう言って彼女はニッコリとほほ笑んだ。
その快活な様子を見ていると、改めて生命力に満ちた娘だなと思う。正直言って魅力的だ。
俺たちは大樹の真ん中まで降りた。そこには洞窟のような洞がある。この位置的に、まるで大樹のヘソのようだ。
「入って」
彼女に促されるまま入ると、中は薄暗く、ひんやりとしていた。
「こっちよ」
ユリアは奥へと進んでいく。
そう歩かない内に行き止まりとなった。正面を覆っている木の皮からは、琥珀色の樹液が至る所からあふれ出していた。
ユリアはその樹液を近くに置いてある桶で掬い取って俺に差し出した。
「飲んで」
桶を受け取り、恐る恐る樹液を口に含む。ほのかに甘い。それに体が暖かくなってきた。
「この樹液だけでも治癒の効果があるのよ」
「へぇ。他にも何かあるのかい?」
「そうよ。その為には下に降りなくちゃ」
「下に?」
「えいっ!」
ユリアは突然俺を突き飛ばした。
不意を突かれた俺は、情けなくもバランスを崩し、足を後方へと伸ばした。しかし、そこには木の堅い感触はない。ギョとして見れば、ぽっかりと穴が開いているのだ。
俺はその穴から下へと落ちてしまった。
穴の中は天然の滑り台になっているらしい。どこまでも落ちて行き、やがてドスンと尻もちを付いてしまった。思わず呻き声を漏らす。
そうやってその場に蹲っていると、背後から何かが滑って来る音がした。動く暇もなく、後から滑って来たユリアが飛び出して来た。当然俺の上にのしかかる形になる。
「あ、ごめんね」
「念の為に尋ねておくが、俺は今から治癒を受けるんだよな? さらに痛めつけられる為にここに来たわけじゃないぞ」
アハハと笑いながら立ち上がったユリアは、周りを指し示す。
「見て。私たちはいつもここで治癒を行うのよ」
そこは大樹の下に広がる地下空間だった。
天井からは太く長い木の根がたくさん垂れ下がっている。
壁という壁には光を発する苔が生えているらしく、空間内は薄ぼんやりと明るかった。
「こっちに来て」
彼女に従って空間の奥へと進むと、特に根っこが密集した箇所がある。まるでベッドのようだ。彼女はそこに寝転がるよう指示してきた。
「怪我しているのは肩だったわね」
俺は木の根のベッドに横たわった。肩の傷口を彼女に見せる。
「へぇ、中々腕の良い治療者がいるのね。あのレイナちゃんかな?」
クスクスと彼女は笑いながら俺の肩口に触れる。
「随分と酷い傷ね」
「あぁ、あの森で戦った戦士の仲間にやられたんだよ」
「転生鬼人衆、だったわね」
「そうだ」
ユリアは先ほど採取した樹液を俺の傷口に塗った。少しヒリヒリしたが、すぐに馴染んだ。
「ねぇ、さっきの戦いや話を聞いていて疑問に思ったんだけど、あなたたちの妖霊の術を使えば何とかなるんじゃないの?」
彼女は小首を傾げて尋ねてきた。
これは悩ましい。
彼女たちエルフ族には鬼人衆たちに精霊魔法が通じない事を話していなかった。本当に彼らが味方であるか確信が持てなかったからだ。
仮に彼女たちがその事実を知ったとして、鬼人衆に鞍替えしないとも限らない。アルタイア王国は、精霊魔法の力によって他国をひれ伏してきたのだからな。
「なぁ、君たちはどうしてスパルタクスたちに追われていたんだ?」
ユリアの質問には答えず、逆にコチラから尋ねた。
鬼人衆と敵対しているのか知りたかった。
「知らないわ。集会の帰り道で急に襲われたのよ」
彼女は眉を寄せながら言った。
果たしてそれは素直な反応なのだろうか?
「集会って?」
「うーん、説明するのはちょっと難しいわねぇ」
「簡単でいいよ」
「そうねぇ。簡単に言えば、この国には全部で十二の種族が住んでいるのだけど、その中で仲が良いのと悪いのとがいる。私はエルフ族と仲が良い種族と話し合いをしてきたわけ」
ユリアはそこで言葉を切って、目を瞑り、エルフの言葉で何やら唱えた。すると、根がもぞもぞと動きだして、まるで蛇のような動きで俺の傷口へと吸い付いた。
「動かないで。その根からあなたに大樹のエネルギーを与えているのよ」
そう指摘されると、確かに傷口から温かい何かが流れ込んできているようだ。安心感が湧き起る。
「それで、どうしてそんな話し合いを行ったんだ?」
「近いうちに大会議が開かれるからよ」
ユリアは再び樹液を掬い取り、俺の傷口に塗った。
「その大会議って?」
「全ての種族の代表が一堂に返して今後の国の方針を決めるの。とても大切な行事なの」
あぁ、ピンと来たぞ。
「その話し合いで君たちエルフ族と仲が悪い種族との間で意見が割れているんだろ?」
ユリアははっきりと頷いた。
「その通りよ。対立している事案は、実はあなた達の国のことなの」
「アルタイア王国が?」
思わず身を起こそうとした俺をユリアは窘めた。
「せっかくの治癒が台無しになるわ」
「すまない。けど、俺の国についてどう対立しているんだい?」
ユリアは一瞬押し黙ったが、すぐに口を開いた。あまり隠し事ができるタイプではないらしい。
「はっきり言うと、アルタイア攻めに協力するかしないか、よ」
確かにはっきりしている。
こう正面切って言われると、信じないわけにはいくまい。
「協力ってことは、提案者が別にいるんだね。それは――」
「あなたが言っていた転生鬼人衆だわ。もう何か月か前の話よ」
それはおかしい。
鬼人衆はつい数日前に転生してきたのだ。何か月も前からこの世界で動くことなどできない。
あぁ、いや、義眼の魔術師か。
ヤツとその信徒どもが事前に動いていたのだ。こちらに悟られることもなく……
「そう難しい顔をしないで。今は大樹に身をゆだねなさいな」
俺は彼女のアドバイスに従うことにした。
今は奴らのことは考えず、この神秘的な空間に体も心も預けた。
王は切り揃えられた顎髭を撫で下ろしながら真剣に俺の話に耳を傾けてくれた。
「事情はわかった。ひとまず休息を取られるとよい」
その言葉に甘えることにして、俺たち一行は四方を木で作られた王の間を後にした。
この王の間、と言うか、王城は例の巨木の太い幹に寄り添うようにして建てられていた。
王の間から一歩外に出てみると、広いテラスになっていた。そこからは、遠くどこまでも広がる亜人の国を見渡すことができる。
既に日は沈みかけており、木々が黒いシルエットとして見える。
「こっちよ。あぁ、あなた達は部屋で休んでいて。案内させるから」
ユリアは俺だけを連れて太い幹に備え付けられたスロープを下り始めた。
「これからその肩の傷を治してあげる」
「君が治療してくれるのか?」
「そうよ、私はこの大樹と相性がいいからね。より効果的に治癒できる」
そう言って彼女はニッコリとほほ笑んだ。
その快活な様子を見ていると、改めて生命力に満ちた娘だなと思う。正直言って魅力的だ。
俺たちは大樹の真ん中まで降りた。そこには洞窟のような洞がある。この位置的に、まるで大樹のヘソのようだ。
「入って」
彼女に促されるまま入ると、中は薄暗く、ひんやりとしていた。
「こっちよ」
ユリアは奥へと進んでいく。
そう歩かない内に行き止まりとなった。正面を覆っている木の皮からは、琥珀色の樹液が至る所からあふれ出していた。
ユリアはその樹液を近くに置いてある桶で掬い取って俺に差し出した。
「飲んで」
桶を受け取り、恐る恐る樹液を口に含む。ほのかに甘い。それに体が暖かくなってきた。
「この樹液だけでも治癒の効果があるのよ」
「へぇ。他にも何かあるのかい?」
「そうよ。その為には下に降りなくちゃ」
「下に?」
「えいっ!」
ユリアは突然俺を突き飛ばした。
不意を突かれた俺は、情けなくもバランスを崩し、足を後方へと伸ばした。しかし、そこには木の堅い感触はない。ギョとして見れば、ぽっかりと穴が開いているのだ。
俺はその穴から下へと落ちてしまった。
穴の中は天然の滑り台になっているらしい。どこまでも落ちて行き、やがてドスンと尻もちを付いてしまった。思わず呻き声を漏らす。
そうやってその場に蹲っていると、背後から何かが滑って来る音がした。動く暇もなく、後から滑って来たユリアが飛び出して来た。当然俺の上にのしかかる形になる。
「あ、ごめんね」
「念の為に尋ねておくが、俺は今から治癒を受けるんだよな? さらに痛めつけられる為にここに来たわけじゃないぞ」
アハハと笑いながら立ち上がったユリアは、周りを指し示す。
「見て。私たちはいつもここで治癒を行うのよ」
そこは大樹の下に広がる地下空間だった。
天井からは太く長い木の根がたくさん垂れ下がっている。
壁という壁には光を発する苔が生えているらしく、空間内は薄ぼんやりと明るかった。
「こっちに来て」
彼女に従って空間の奥へと進むと、特に根っこが密集した箇所がある。まるでベッドのようだ。彼女はそこに寝転がるよう指示してきた。
「怪我しているのは肩だったわね」
俺は木の根のベッドに横たわった。肩の傷口を彼女に見せる。
「へぇ、中々腕の良い治療者がいるのね。あのレイナちゃんかな?」
クスクスと彼女は笑いながら俺の肩口に触れる。
「随分と酷い傷ね」
「あぁ、あの森で戦った戦士の仲間にやられたんだよ」
「転生鬼人衆、だったわね」
「そうだ」
ユリアは先ほど採取した樹液を俺の傷口に塗った。少しヒリヒリしたが、すぐに馴染んだ。
「ねぇ、さっきの戦いや話を聞いていて疑問に思ったんだけど、あなたたちの妖霊の術を使えば何とかなるんじゃないの?」
彼女は小首を傾げて尋ねてきた。
これは悩ましい。
彼女たちエルフ族には鬼人衆たちに精霊魔法が通じない事を話していなかった。本当に彼らが味方であるか確信が持てなかったからだ。
仮に彼女たちがその事実を知ったとして、鬼人衆に鞍替えしないとも限らない。アルタイア王国は、精霊魔法の力によって他国をひれ伏してきたのだからな。
「なぁ、君たちはどうしてスパルタクスたちに追われていたんだ?」
ユリアの質問には答えず、逆にコチラから尋ねた。
鬼人衆と敵対しているのか知りたかった。
「知らないわ。集会の帰り道で急に襲われたのよ」
彼女は眉を寄せながら言った。
果たしてそれは素直な反応なのだろうか?
「集会って?」
「うーん、説明するのはちょっと難しいわねぇ」
「簡単でいいよ」
「そうねぇ。簡単に言えば、この国には全部で十二の種族が住んでいるのだけど、その中で仲が良いのと悪いのとがいる。私はエルフ族と仲が良い種族と話し合いをしてきたわけ」
ユリアはそこで言葉を切って、目を瞑り、エルフの言葉で何やら唱えた。すると、根がもぞもぞと動きだして、まるで蛇のような動きで俺の傷口へと吸い付いた。
「動かないで。その根からあなたに大樹のエネルギーを与えているのよ」
そう指摘されると、確かに傷口から温かい何かが流れ込んできているようだ。安心感が湧き起る。
「それで、どうしてそんな話し合いを行ったんだ?」
「近いうちに大会議が開かれるからよ」
ユリアは再び樹液を掬い取り、俺の傷口に塗った。
「その大会議って?」
「全ての種族の代表が一堂に返して今後の国の方針を決めるの。とても大切な行事なの」
あぁ、ピンと来たぞ。
「その話し合いで君たちエルフ族と仲が悪い種族との間で意見が割れているんだろ?」
ユリアははっきりと頷いた。
「その通りよ。対立している事案は、実はあなた達の国のことなの」
「アルタイア王国が?」
思わず身を起こそうとした俺をユリアは窘めた。
「せっかくの治癒が台無しになるわ」
「すまない。けど、俺の国についてどう対立しているんだい?」
ユリアは一瞬押し黙ったが、すぐに口を開いた。あまり隠し事ができるタイプではないらしい。
「はっきり言うと、アルタイア攻めに協力するかしないか、よ」
確かにはっきりしている。
こう正面切って言われると、信じないわけにはいくまい。
「協力ってことは、提案者が別にいるんだね。それは――」
「あなたが言っていた転生鬼人衆だわ。もう何か月か前の話よ」
それはおかしい。
鬼人衆はつい数日前に転生してきたのだ。何か月も前からこの世界で動くことなどできない。
あぁ、いや、義眼の魔術師か。
ヤツとその信徒どもが事前に動いていたのだ。こちらに悟られることもなく……
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