9 / 10
9
しおりを挟む
あれから大学へと進み…気がつけば卒業していて…そして今年でもう22歳になっていた
卒業すればすぐ、父の跡継ぎとして父の企業に詰め込まれた。
それからは仕事…それに一応上に立つのだから上なりの態度…それに下に対する対象法…それを無理矢理覚えさせられた。
まぁ覚えはいい方だし上に立つことも多かったで半年程でマスターし…今では父がいなくても仕事を任せられることも増えてきて…
更に会社も大きくなってきて万々歳だと父も大喜びな時、突然入り込んだビッグニュース。
「葉、聞いてくれ!あの大企業から企画舞い込んでな!」
「そうですか」
その大企業がなんだかわからなかったが父がこんなにも喜んでるんだから、きっとこの企業に多大な利益があるんだろう。
「それが私達の進める企画と似ていて…どうせなら一緒に進めないかと声が掛かった!」
「よかったですね」
他人事のように書類を見ながら言えば父は溜め息し、そして
「その企画全面は、お前に任せたい」
「………はい?」
しまった
想像出来なかったから返事が遅れてしまった
「だから…」
「いいえ…」
もう一度繰り返してくれる父の言葉を遮り
「私がしても、いいのですか?」
小さいことなら任せられることもあったが、相手は私より大企業だという。
そして利益は大々的にあるみたいだ。
そんな仕事を私が?
しかし父は笑っていて
「お前だから任せられるんだ、よろしく頼む」
そう言われたら…頷くしかないじゃないか
否、寧ろ能力が認められたのだと嬉しく思う
だから私は躊躇せずに頷いたのだった。
「そうか、よかった。向こうも葉と同じ歳の人が進めて行くみたいでな…話が合うといいな」
同じ、歳?
それはすごいな
私と同じ歳で企画を任せられるなんて…
興味を持ちかけた時
「いやぁ、実を言うと、その人がもう来ていて…」
「え?!」
「何でも、もう企画を進めたいとか…いや若いのに熱心なのはいいことだ。ちなみに男前な顔でな」
勝手に話を進めないでいただきたい!
私まだ企画書読んでいないのにっ!
相手方がどんな大企業だとかわからないじゃないですか!!
しかしそんな言葉は無視し父が「入ってきてください、篠原さん」扉に向かって叫んだ
篠原?
聞いたことある名字に首を傾げた私。
ゆっくりと開く扉の先で見たのは…
「…え?嘘…篠、原」
私が数年前、片思いしていしていた篠原満也がそこにはいて…私は信じられないとばかりに目を見開きその顔を見ていた
篠原は変わっていた。
そりゃ四年は長い。
少しだけ身長も伸びていたし、肩まであった髪も切られスッキリしていた。
目も少し柔らかくなったかもしれない。鋭さはあるけど、大分柔軟したというか…。
それに纏う雰囲気も大物が背負う、それになったようで…。
呆然と相手を見れば、篠原は父に一瞥した。
父は何かに気付いたように笑って
「じゃあ後は若いものだけで」
お見合いの席外しの台詞みたいなのを言って笑いながら去っていった。
2人になる空間。
居たたまれない…。
というか、大企業って篠原の所だったんだ
そりゃかなり利益あるよね…
「えと…久しぶりですね」
ニコリ、他行き用の笑い。
失敗してないだろうか、心配しながらも篠原を見れば篠原は舌打ち。
そして近くにあったソファに躊躇いなくドカッと座る
俺様は未だに健全、か…。
私も面前のソファに座った
「すみません、まだ企画書を読んでいなくて…出来たら教えてほしいん…」
ですが…と続く声は「そんな話はどうでもいい」と篠原の声に遮られた。
どうでもいい?
じゃああなたは何をしに来たと相手を目を細め見る。
篠原は足を組み
「…数年前…お前は俺にキスした」
「っ」
それがなんだというのだ?
今さら…ぶり返すことないじゃないか
もう忘れたかった…
「…その話は終わった筈です、篠宮さんから振られて、それでいいはずでは?」
私は構わず企画書らしい紙を取る
「それより企画のことを…」
「夕張…本当にそれでいいのか?」
「っ」
いいのか?っですって?
私は耐えられず立ち上がった。
「っなんなんですか!話をぶり返し、篠原会長様は何が言いたいんです?!」
「未だ…お前は俺が…好きかと聞いたんだ」
「なんですか!振っといて…なんなんですか!!」
叫ぶ。
あの時のように胸が痛くて、誤魔化すように大声で叫ぶ。
「私をからかいにきたんですか?!ええ、私は未だあなたが忘れられませんよ!初恋でしたからっ!!」
叫びすぎて酸欠気味になり、でも止められなかった
「それが悪いですか!あなたを想うだけでも駄目だというのですか!?」
仕舞いには涙が出てくる。
ぼやける視界で、篠原が立ち上がったのが見えた。
私より大分大きな体が近付いてきて怖くなり下がってしまう。
震える私に篠原は、困ったように笑った
「…悪いとは言ってねぇだろ…って、じゃねぇな……夕張、悪かった」
いきなり頭を下げられた。
訳が分からない。
なに謝罪ですか?
ならいらない…私が惨めみたいじゃないか。
「わかりましたから…ご用件はこれだけですか?ならお帰りくだ」
「これだけで来るわけねぇだろっ!…夕張…聞いてくれ」
「…」
「あの時、俺は混乱していた…お前にキスされ…それに振られたとも言うあの状況下、でだ。混乱するだろ」
「でも会長、あなたは…確かに私を振った…」
でも、篠原は言う
「でも、あの後…卒業して離れてから…お前が頭から離れなかった…」
「なんですか…それ?」
私は鼻を鳴らした
「そんなの」
「っ否定するな!確かにあの時俺はお前が、夕張が頭から離れなかった。気がつけば…好きになっていた」
「っそ、そんなわけ」
あるはずがないと、私は口で否定の言葉を吐く
「それに都合良すぎです、」
「確かに、な。本当に悪かった…しかし俺に懸命に手当てしてくれ…いつも側にいて…優しく笑いかけてくれた夕張が…忘れられなくて…何時の間にか夕張ばかり考えるようになって…」
篠原が一度言葉を切り、そして私を正面から見た
「遅いかもしれない…」
「遅いんですよ」
かもしれないじゃない。
私の突っ込みに篠原は小さく笑って
「好きだ…夕張…いや葉。愛してる。…あの時確かに俺を支えてくれたのはお前だった。お前の支えがなかったら俺は…どうしていたかわからねぇ…」
「っ」
なんて、情熱的な告白、だろうか
望んでいた篠原の告白に、胸が歓喜で震えているのが分かる
「好きだ、お前を傷つけたのは自覚しているつもりだが、気持ちに嘘はつきたくない…だから…付き合ってくれ…大切にする」
よろしく頼む。
そう言って頭を下げた篠原。
昔の篠原からは想像できない姿だ。
「…」
私は篠原をジッと見つめた。
そして下げている顔を覗き込む
「…心についた傷は癒えない」
「ああ、すまない…」
「責任とってください…」
「っ」
かばっ、と効果音がつきそうな位勢い良く上げられた頭に私は笑ってしまう。
「あなたが傷つけた心…でも癒せるのもあなただけなんです…責任とって…一生…癒やしてくださいね」
「っああ、次は俺が手当てしてやる」
そう言うと篠原が私を抱き締めた。
望んでいた…その体温に嬉しくなって私は涙が出た。
その涙は塩辛くて…そして少し甘かった。
卒業すればすぐ、父の跡継ぎとして父の企業に詰め込まれた。
それからは仕事…それに一応上に立つのだから上なりの態度…それに下に対する対象法…それを無理矢理覚えさせられた。
まぁ覚えはいい方だし上に立つことも多かったで半年程でマスターし…今では父がいなくても仕事を任せられることも増えてきて…
更に会社も大きくなってきて万々歳だと父も大喜びな時、突然入り込んだビッグニュース。
「葉、聞いてくれ!あの大企業から企画舞い込んでな!」
「そうですか」
その大企業がなんだかわからなかったが父がこんなにも喜んでるんだから、きっとこの企業に多大な利益があるんだろう。
「それが私達の進める企画と似ていて…どうせなら一緒に進めないかと声が掛かった!」
「よかったですね」
他人事のように書類を見ながら言えば父は溜め息し、そして
「その企画全面は、お前に任せたい」
「………はい?」
しまった
想像出来なかったから返事が遅れてしまった
「だから…」
「いいえ…」
もう一度繰り返してくれる父の言葉を遮り
「私がしても、いいのですか?」
小さいことなら任せられることもあったが、相手は私より大企業だという。
そして利益は大々的にあるみたいだ。
そんな仕事を私が?
しかし父は笑っていて
「お前だから任せられるんだ、よろしく頼む」
そう言われたら…頷くしかないじゃないか
否、寧ろ能力が認められたのだと嬉しく思う
だから私は躊躇せずに頷いたのだった。
「そうか、よかった。向こうも葉と同じ歳の人が進めて行くみたいでな…話が合うといいな」
同じ、歳?
それはすごいな
私と同じ歳で企画を任せられるなんて…
興味を持ちかけた時
「いやぁ、実を言うと、その人がもう来ていて…」
「え?!」
「何でも、もう企画を進めたいとか…いや若いのに熱心なのはいいことだ。ちなみに男前な顔でな」
勝手に話を進めないでいただきたい!
私まだ企画書読んでいないのにっ!
相手方がどんな大企業だとかわからないじゃないですか!!
しかしそんな言葉は無視し父が「入ってきてください、篠原さん」扉に向かって叫んだ
篠原?
聞いたことある名字に首を傾げた私。
ゆっくりと開く扉の先で見たのは…
「…え?嘘…篠、原」
私が数年前、片思いしていしていた篠原満也がそこにはいて…私は信じられないとばかりに目を見開きその顔を見ていた
篠原は変わっていた。
そりゃ四年は長い。
少しだけ身長も伸びていたし、肩まであった髪も切られスッキリしていた。
目も少し柔らかくなったかもしれない。鋭さはあるけど、大分柔軟したというか…。
それに纏う雰囲気も大物が背負う、それになったようで…。
呆然と相手を見れば、篠原は父に一瞥した。
父は何かに気付いたように笑って
「じゃあ後は若いものだけで」
お見合いの席外しの台詞みたいなのを言って笑いながら去っていった。
2人になる空間。
居たたまれない…。
というか、大企業って篠原の所だったんだ
そりゃかなり利益あるよね…
「えと…久しぶりですね」
ニコリ、他行き用の笑い。
失敗してないだろうか、心配しながらも篠原を見れば篠原は舌打ち。
そして近くにあったソファに躊躇いなくドカッと座る
俺様は未だに健全、か…。
私も面前のソファに座った
「すみません、まだ企画書を読んでいなくて…出来たら教えてほしいん…」
ですが…と続く声は「そんな話はどうでもいい」と篠原の声に遮られた。
どうでもいい?
じゃああなたは何をしに来たと相手を目を細め見る。
篠原は足を組み
「…数年前…お前は俺にキスした」
「っ」
それがなんだというのだ?
今さら…ぶり返すことないじゃないか
もう忘れたかった…
「…その話は終わった筈です、篠宮さんから振られて、それでいいはずでは?」
私は構わず企画書らしい紙を取る
「それより企画のことを…」
「夕張…本当にそれでいいのか?」
「っ」
いいのか?っですって?
私は耐えられず立ち上がった。
「っなんなんですか!話をぶり返し、篠原会長様は何が言いたいんです?!」
「未だ…お前は俺が…好きかと聞いたんだ」
「なんですか!振っといて…なんなんですか!!」
叫ぶ。
あの時のように胸が痛くて、誤魔化すように大声で叫ぶ。
「私をからかいにきたんですか?!ええ、私は未だあなたが忘れられませんよ!初恋でしたからっ!!」
叫びすぎて酸欠気味になり、でも止められなかった
「それが悪いですか!あなたを想うだけでも駄目だというのですか!?」
仕舞いには涙が出てくる。
ぼやける視界で、篠原が立ち上がったのが見えた。
私より大分大きな体が近付いてきて怖くなり下がってしまう。
震える私に篠原は、困ったように笑った
「…悪いとは言ってねぇだろ…って、じゃねぇな……夕張、悪かった」
いきなり頭を下げられた。
訳が分からない。
なに謝罪ですか?
ならいらない…私が惨めみたいじゃないか。
「わかりましたから…ご用件はこれだけですか?ならお帰りくだ」
「これだけで来るわけねぇだろっ!…夕張…聞いてくれ」
「…」
「あの時、俺は混乱していた…お前にキスされ…それに振られたとも言うあの状況下、でだ。混乱するだろ」
「でも会長、あなたは…確かに私を振った…」
でも、篠原は言う
「でも、あの後…卒業して離れてから…お前が頭から離れなかった…」
「なんですか…それ?」
私は鼻を鳴らした
「そんなの」
「っ否定するな!確かにあの時俺はお前が、夕張が頭から離れなかった。気がつけば…好きになっていた」
「っそ、そんなわけ」
あるはずがないと、私は口で否定の言葉を吐く
「それに都合良すぎです、」
「確かに、な。本当に悪かった…しかし俺に懸命に手当てしてくれ…いつも側にいて…優しく笑いかけてくれた夕張が…忘れられなくて…何時の間にか夕張ばかり考えるようになって…」
篠原が一度言葉を切り、そして私を正面から見た
「遅いかもしれない…」
「遅いんですよ」
かもしれないじゃない。
私の突っ込みに篠原は小さく笑って
「好きだ…夕張…いや葉。愛してる。…あの時確かに俺を支えてくれたのはお前だった。お前の支えがなかったら俺は…どうしていたかわからねぇ…」
「っ」
なんて、情熱的な告白、だろうか
望んでいた篠原の告白に、胸が歓喜で震えているのが分かる
「好きだ、お前を傷つけたのは自覚しているつもりだが、気持ちに嘘はつきたくない…だから…付き合ってくれ…大切にする」
よろしく頼む。
そう言って頭を下げた篠原。
昔の篠原からは想像できない姿だ。
「…」
私は篠原をジッと見つめた。
そして下げている顔を覗き込む
「…心についた傷は癒えない」
「ああ、すまない…」
「責任とってください…」
「っ」
かばっ、と効果音がつきそうな位勢い良く上げられた頭に私は笑ってしまう。
「あなたが傷つけた心…でも癒せるのもあなただけなんです…責任とって…一生…癒やしてくださいね」
「っああ、次は俺が手当てしてやる」
そう言うと篠原が私を抱き締めた。
望んでいた…その体温に嬉しくなって私は涙が出た。
その涙は塩辛くて…そして少し甘かった。
34
あなたにおすすめの小説
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
罰ゲームって楽しいね♪
あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」
おれ七海 直也(ななみ なおや)は
告白された。
クールでかっこいいと言われている
鈴木 海(すずき かい)に、告白、
さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。
なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの
告白の答えを待つ…。
おれは、わかっていた────これは
罰ゲームだ。
きっと罰ゲームで『男に告白しろ』
とでも言われたのだろう…。
いいよ、なら──楽しんでやろう!!
てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が
こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ!
ひょんなことで海とつき合ったおれ…。
だが、それが…とんでもないことになる。
────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪
この作品はpixivにも記載されています。
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい
椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。
その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。
婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!!
婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。
攻めズ
ノーマルなクール王子
ドMぶりっ子
ドS従者
×
Sムーブに悩むツッコミぼっち受け
作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる