幼妻に将軍は手を焼く

椿

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第4章

蕾は開いて

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雪順は末と馬車に乗っていた。あまり家の外に出たがらない末を外に連れ出すためだった。

末は馬車の中で雪順の膝の上に座っていた。

雪順は末の髪を面白そうに結わていた。

複雑に編まれていく様子に末が訝し言聞いた。

「どうして雪様はいつも私の髪をうまくゆえるの?」

「当然だ お前が子供の頃からやっているんだ」

 彼女が昔自分の顔形が他の者と違うというこでよく泣いてからは、雪順が彼女の髪をよく結って彼女を喜ばしていたということを思い出しながら雪順が簪を刺しながら言った。


「ほら出来たぞ」 

鏡を覗くと、彼女の豊かな髪が背中から流されるが、頭の部分は複雑な編み込みと簪で施され、派手ではない髪型が彼女の美貌を際立たせていた。

「きれいだ」 とニッコリ笑う顔に末は俯いた。素直に綺麗と言われ恥ずかしかったのだ。素直になれない彼女の顔っを愛おしそうに眺めながら彼女の手を取ると手の甲に口付けた。

「綺麗だ 俺の宝物 いつも笑っていて欲しい。」


昨日の荒々しさとはまた違った様子に彼女はすごく大切にされてくすぐったい気分になった。

「愛してる 口付けしてもいいかい?」

「ええ」 恥ずかし気に俯く彼女に雪順はついつばむように口付けていった。

「俺のお姫様 愛してる 俺にとってお前は光だ」

彼の口付けは昨日の口付けとは別の彼女をゆっくり味わうとでもいうかの優しい接吻だった。

「旦那様 つきました」 と馬車の外から御者が言った。

「雪順はわかった。彼女をおろしてくれ」

「えっ雪様は?」

「うん お前は休んでてくれ 俺はちょっと出かけてくる」

降ろされてポンと頭を撫でられ、自分だけ降ろされてしまった。


「どこにいらっしゃるの?」

「妓楼だ」 

「えっ」 呆気にとられていると馬車は行ってしまった。
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