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で終わるはずがなく、三角関係になってしまいました
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(早くしなくっちゃ…早く…)
とカニーオ家ではカキーノタァーネがいそいそと葉づくろいをしています。
もうそろそろ、大好きなカニーオ・クローンが帰ってくる時間なのです。
きれいに身繕いをした体でまた朝まで愛し合いたい。
そう思いながら、葉づくろいをし終えて。
今度は枝づくろいを念入りに始めます。
あの悲劇の事件の後――
カキーノタァーネは医療センターで汚れた体を浄化してもらい、まっさらな状態となり、ようやく1本と清らかさん歴イコール実年齢の1匹はめでたく結ばれたのです。
と同時に、知ってしまった快楽にどっぷりハマって、どんぶらこっこと。
盛りのついた者どもが昼夜を問わず。
あはんあはんと睦み合う日々が続いておりました。
(今日はどんな風に泣かせちゃおうかな…)
カニーオ・クローンの小ぶりな体からは想像できないおおぶりなアレに。
キュッとしまったボディにそれに見合う頑なな蕾と。
いやらしく思い出しただけで、カキーノタァーネの幹を手入れする手(枝)にも自然と力が入ります。
「あ、カニーオさん、お帰り。今日はいい握り飯、拾えた?」
背後に気配を感じたカキーノタァーネが振り返り、大好きな彼に微笑みました。
ですが、どうしたことでしょう。
カニーオはただ黙って見つめ返してくるだけです。
「どうしたの? カニーオさん……今日は握り飯、拾えなかったの?」
いぶかしがるカキーノタァーネにむけられる、ひたすらなまでに温かなまなざし。
その瞳にはじんわりと涙が浮かび上がっています。
カキーノタァーネはハッとしました。
「ま、まさか…あ、あなたは…」
驚きでカキーノタァーネが口元を手(枝)で押さえたそのタイミングで、カニーオ・クローンが帰ってきました。
「ただいま、カキーノタァーネ、あれ、誰と話してるの?」
ボトッ…
沈む夕日を背にした相手がクルリと。
自分の方に振り返った時、カニーオ・クローンの手から拾ったばかりの握り飯が2個、地面に落ちました。
(早くしなくっちゃ…早く…)
とカニーオ家ではカキーノタァーネがいそいそと葉づくろいをしています。
もうそろそろ、大好きなカニーオ・クローンが帰ってくる時間なのです。
きれいに身繕いをした体でまた朝まで愛し合いたい。
そう思いながら、葉づくろいをし終えて。
今度は枝づくろいを念入りに始めます。
あの悲劇の事件の後――
カキーノタァーネは医療センターで汚れた体を浄化してもらい、まっさらな状態となり、ようやく1本と清らかさん歴イコール実年齢の1匹はめでたく結ばれたのです。
と同時に、知ってしまった快楽にどっぷりハマって、どんぶらこっこと。
盛りのついた者どもが昼夜を問わず。
あはんあはんと睦み合う日々が続いておりました。
(今日はどんな風に泣かせちゃおうかな…)
カニーオ・クローンの小ぶりな体からは想像できないおおぶりなアレに。
キュッとしまったボディにそれに見合う頑なな蕾と。
いやらしく思い出しただけで、カキーノタァーネの幹を手入れする手(枝)にも自然と力が入ります。
「あ、カニーオさん、お帰り。今日はいい握り飯、拾えた?」
背後に気配を感じたカキーノタァーネが振り返り、大好きな彼に微笑みました。
ですが、どうしたことでしょう。
カニーオはただ黙って見つめ返してくるだけです。
「どうしたの? カニーオさん……今日は握り飯、拾えなかったの?」
いぶかしがるカキーノタァーネにむけられる、ひたすらなまでに温かなまなざし。
その瞳にはじんわりと涙が浮かび上がっています。
カキーノタァーネはハッとしました。
「ま、まさか…あ、あなたは…」
驚きでカキーノタァーネが口元を手(枝)で押さえたそのタイミングで、カニーオ・クローンが帰ってきました。
「ただいま、カキーノタァーネ、あれ、誰と話してるの?」
ボトッ…
沈む夕日を背にした相手がクルリと。
自分の方に振り返った時、カニーオ・クローンの手から拾ったばかりの握り飯が2個、地面に落ちました。
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