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第6章 嫉妬したオルフェウスに…
9 出せばいい
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耳たぶに唇を寄せられて、言い聞かせるようにいい子だと囁かれても、違う、違うと首を振って否定する。
こわがらないでいられるはずがない。
聞き分けよく受け入れることなどできるはずがない。
「オルフェウス、やめてくれっ、た、たのむからっ」
本能的な怯えから身を強張らせて全身で拒絶した。
このアルファの男はいとも簡単に自分を勃起させていたのだ。
これ以上されたらどうなってしまうのか。
ピチャリと耳の中に舌を入れられ、ぶるると身を震わす。
「はあぁあぁーーっ…」
そのまま首筋へと下りた顔に貞操帯の上から口づけられて、思わず喘いだ。
(そ、そんな…)
噛まれたわけではない。
ただ唇を置かれただけだ。
それなのに呼応するかのように即座によがったなんて何が起こったのか。
気持ちよさに視界が真っ白になったのだ。
(ど、どうして…)
まるで性感帯に触れられたかのような反応だ。
激しく狼狽えている間も、大きな手によって下穿きがずらされ、腹に付くほどに反り返っている性器が露わにされる。
その淫猥な格好のまま裏筋を擦り上げられて、アッ、アッ、アッと半開きになった唇を小刻みに震わせながら宙に問いかけた。
あまりにもたわいもない。
あまりにも思い通りに淫らにされている。
なぜなのか。
「いやっ…だ…ふっ…ぅ…」
巧みな手淫を続ける相手の手首に爪をたてるようにして押さえながら、眉間に皺を寄せ、瞳を潤ませて切ない吐息をハァハァと吐く。
「ふっ…んっ、んっ…」
気持ちがいいのだろう?と甘やかに尋ねられ、そんなはずはないと首を振って否定した。
だが嘘だとわかっている。
気持ちがよくてたまらない。
今すぐにでもねだってしまいそうだ。
もっと、してと。
もっと、強くと。
だめだ、そんなのはと必死で抗い、また身悶える。
性戯の刺激の中で理性と欲求が交互に浮上し、花が開くように徐々に徐々にと緩み、追いつめられていく。
(あぁ…もう…もう…)
グーッと強制的に昂ぶらされた射精欲求に、でちゃう…と媚びるような声すら漏れた。
「出せばいい、存分に」
艶然と口角を上げた美貌に、ほら…と囁かれながら、ぬちゅぬちゅっぬちゅっと激しく扱かれて。
ンッ、ン~~ッとのけぞりながら、たまらずにびゅるっと先から吐き出した。
「はあぁぁっ」
チカチカとした光に視界を奪われながら、いい…と。
すごく、いい…と放出感をひたすら噛みしめる。
「たくさん出したな」
垂らし続けている先端の厚みが満足げに撫でられている気配がする。
閉じたまぶたの向こう側にうっすらと感じながら、同時にほろりと目尻から涙が落ちた。
(あぁ…どうして…)
こわがらないでいられるはずがない。
聞き分けよく受け入れることなどできるはずがない。
「オルフェウス、やめてくれっ、た、たのむからっ」
本能的な怯えから身を強張らせて全身で拒絶した。
このアルファの男はいとも簡単に自分を勃起させていたのだ。
これ以上されたらどうなってしまうのか。
ピチャリと耳の中に舌を入れられ、ぶるると身を震わす。
「はあぁあぁーーっ…」
そのまま首筋へと下りた顔に貞操帯の上から口づけられて、思わず喘いだ。
(そ、そんな…)
噛まれたわけではない。
ただ唇を置かれただけだ。
それなのに呼応するかのように即座によがったなんて何が起こったのか。
気持ちよさに視界が真っ白になったのだ。
(ど、どうして…)
まるで性感帯に触れられたかのような反応だ。
激しく狼狽えている間も、大きな手によって下穿きがずらされ、腹に付くほどに反り返っている性器が露わにされる。
その淫猥な格好のまま裏筋を擦り上げられて、アッ、アッ、アッと半開きになった唇を小刻みに震わせながら宙に問いかけた。
あまりにもたわいもない。
あまりにも思い通りに淫らにされている。
なぜなのか。
「いやっ…だ…ふっ…ぅ…」
巧みな手淫を続ける相手の手首に爪をたてるようにして押さえながら、眉間に皺を寄せ、瞳を潤ませて切ない吐息をハァハァと吐く。
「ふっ…んっ、んっ…」
気持ちがいいのだろう?と甘やかに尋ねられ、そんなはずはないと首を振って否定した。
だが嘘だとわかっている。
気持ちがよくてたまらない。
今すぐにでもねだってしまいそうだ。
もっと、してと。
もっと、強くと。
だめだ、そんなのはと必死で抗い、また身悶える。
性戯の刺激の中で理性と欲求が交互に浮上し、花が開くように徐々に徐々にと緩み、追いつめられていく。
(あぁ…もう…もう…)
グーッと強制的に昂ぶらされた射精欲求に、でちゃう…と媚びるような声すら漏れた。
「出せばいい、存分に」
艶然と口角を上げた美貌に、ほら…と囁かれながら、ぬちゅぬちゅっぬちゅっと激しく扱かれて。
ンッ、ン~~ッとのけぞりながら、たまらずにびゅるっと先から吐き出した。
「はあぁぁっ」
チカチカとした光に視界を奪われながら、いい…と。
すごく、いい…と放出感をひたすら噛みしめる。
「たくさん出したな」
垂らし続けている先端の厚みが満足げに撫でられている気配がする。
閉じたまぶたの向こう側にうっすらと感じながら、同時にほろりと目尻から涙が落ちた。
(あぁ…どうして…)
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