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5:非道な霊託と淫毒を刺された身体と
9 怒りのアトラス
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「誰じゃぁあぁ!!」
振り返った宙には。バチバチバチッと。青紫色の魔炎をまとった大型の魔獣が浮かんでいる。その背中からアトラスがヒラリと飛び降りた。
ズォンッ!!
地面に足が力強く着地するや否や、大地が轟いた。
「誰のモノに何をしたか・・・わからせてやらないとな」
火山が噴火したかのように。その逆立つ銀色の髪から、その力強い全身から。怒気と闘気が吹き上がっている。
「だ、誰じゃぁ・・・」
「お、お前は・・・ま、まさか・・・」
続く言葉を発しようとした喉が、ひゅぅ・・・という代わりの音を発した。と同時に、老婆の身体が宙を舞う。
なんという速さなのか。閃光が走り抜けたとしかわからない速度で。自由自在に伸びるしなやかな鞭に一瞬にして捕らえられた獲物が、そのまま太い枝に。グルングルンと勢いよく回って巻き付くと、ビンッ!!と垂れ下がった。
「ぐぇえぇぇ!!」
突如として絞首刑に処せられた身が苦痛に満ちた声を上げ、首に手をかけて必死にもがく。
「ペムプレードォォーー!!」
「おのれぇえぇーー!! ペムプレードーを離すじゃぁあぁ!!」
「あぁ・・・もちろん、これからだ。楽して死ねると思うなよ。そして・・・」
アトラスの青紫色の瞳がギンッと光った。
「死んで楽になれるともな」
「ヒッ!!」
その鬼気迫る怒りと冷酷さに。異形たちが震え上がった。
「や、やめじゃぁ・・・こ、この者が・・・ど、どうなってもいいじゃぁ?」
それでも一矢報いようとして。歯がある老婆がすかさず飛んできて背後に回りこむ。と、尖った枝の先を顔に突き付けられた。アトラスが首をわずかに傾けた。
「こ、この美しい瞳に・・・さ、刺すじゃぁ・・・惚れた相手じゃぁ・・・い、いいじゃぁ?」
「グライアイ・・・もし、お前がそれを実行したら、どうなると思う?」
「へっ・・・」
「教えてやろう。その身体に少しでも触れてみろ。お前を切り刻んでやる。肉片になるまで。苦痛が最後の最後までわかるやり方でな。お前の仲間もだ。死後もだ。お前たちは未来永劫、オレの呪いを受け続ける」
ボワンッと。アトラスの右手に青紫色に光る鋭い霊槍が現れた。
「お前に死を願うほどの苦しみを与えてやる」
「ひぃっ・・・」
その呪詛の言葉を合図にでもしたかのように。大木の幹の燃え続ける炎の中から、真っ赤な火玉がブワンッと勢いよく現れた。
「グルルルルル・・・」
復活したケールに耳元で唸られて。老婆が枝を手から落とした。そのまま首を噛まれ、ブンッと樹に叩きつけられる。醜い身体がズズズズ・・・と崩れ落ちた。
「テセウス・・・」
スルスルスルと。拘束力のなくなった枝から解放されて、つたうようにして落ちていく。待ち受けている両腕にしっかりと受けとめられた。
振り返った宙には。バチバチバチッと。青紫色の魔炎をまとった大型の魔獣が浮かんでいる。その背中からアトラスがヒラリと飛び降りた。
ズォンッ!!
地面に足が力強く着地するや否や、大地が轟いた。
「誰のモノに何をしたか・・・わからせてやらないとな」
火山が噴火したかのように。その逆立つ銀色の髪から、その力強い全身から。怒気と闘気が吹き上がっている。
「だ、誰じゃぁ・・・」
「お、お前は・・・ま、まさか・・・」
続く言葉を発しようとした喉が、ひゅぅ・・・という代わりの音を発した。と同時に、老婆の身体が宙を舞う。
なんという速さなのか。閃光が走り抜けたとしかわからない速度で。自由自在に伸びるしなやかな鞭に一瞬にして捕らえられた獲物が、そのまま太い枝に。グルングルンと勢いよく回って巻き付くと、ビンッ!!と垂れ下がった。
「ぐぇえぇぇ!!」
突如として絞首刑に処せられた身が苦痛に満ちた声を上げ、首に手をかけて必死にもがく。
「ペムプレードォォーー!!」
「おのれぇえぇーー!! ペムプレードーを離すじゃぁあぁ!!」
「あぁ・・・もちろん、これからだ。楽して死ねると思うなよ。そして・・・」
アトラスの青紫色の瞳がギンッと光った。
「死んで楽になれるともな」
「ヒッ!!」
その鬼気迫る怒りと冷酷さに。異形たちが震え上がった。
「や、やめじゃぁ・・・こ、この者が・・・ど、どうなってもいいじゃぁ?」
それでも一矢報いようとして。歯がある老婆がすかさず飛んできて背後に回りこむ。と、尖った枝の先を顔に突き付けられた。アトラスが首をわずかに傾けた。
「こ、この美しい瞳に・・・さ、刺すじゃぁ・・・惚れた相手じゃぁ・・・い、いいじゃぁ?」
「グライアイ・・・もし、お前がそれを実行したら、どうなると思う?」
「へっ・・・」
「教えてやろう。その身体に少しでも触れてみろ。お前を切り刻んでやる。肉片になるまで。苦痛が最後の最後までわかるやり方でな。お前の仲間もだ。死後もだ。お前たちは未来永劫、オレの呪いを受け続ける」
ボワンッと。アトラスの右手に青紫色に光る鋭い霊槍が現れた。
「お前に死を願うほどの苦しみを与えてやる」
「ひぃっ・・・」
その呪詛の言葉を合図にでもしたかのように。大木の幹の燃え続ける炎の中から、真っ赤な火玉がブワンッと勢いよく現れた。
「グルルルルル・・・」
復活したケールに耳元で唸られて。老婆が枝を手から落とした。そのまま首を噛まれ、ブンッと樹に叩きつけられる。醜い身体がズズズズ・・・と崩れ落ちた。
「テセウス・・・」
スルスルスルと。拘束力のなくなった枝から解放されて、つたうようにして落ちていく。待ち受けている両腕にしっかりと受けとめられた。
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