オメガの戦士はアルファに囚われる~ギリシャ神話オメガバース~

壱度木里乃(イッチー☆ドッキリーノ)

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6:アトラスの異常な愛し方※

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 ドクンッ!! と。唇を塞がれたままの不自由な身体の、その身の内側で跳ね上がる。びゅるっとまた出した。

 「オレの手でまたイったな・・・どうだ、よかったか、ん?」

 ようやく唇を離した相手が。額に頬に、汗で張り付いた前髪を愛おしげに掻き分けながら聞いてくる。

 目尻にたまった涙と熱を持った頬と。ぼわんと赤らんで、ハァハァと。閉じることを忘れた唇が、ゆったりと長い指先でなぞられる。アトラスが青紫色の瞳を細めた。

 「あぁ、美しいな・・・なんて美しいんだ・・・お前は。オレのモノだ・・・オレの・・・絶対に誰にも渡さない」

 とどまることのない荒い呼吸と視界がぼやけて朦朧とする中、狂おしげな口調で聞かされた宣告に。そして先ほどまでの行為に。

 (アト・・・ラス・・・)

 その本気の度合いを否が応でも知らされる。

 (な・・・ぜ・・・?)

 どうして、こんなことになってしまっているのか。淫毒で劣情させられたのは自分だ。アトラスは関係ないはずなのに。なぜ、これほどまでに激しいことをするのか。

 自分の性的に興奮している姿にあてられたのか。長い銀髪をユラユラとたなびかせながら。その全身から立ちこめるのは。上昇した体熱と膨張したアルケーと甘ったるい体臭と。そして――

 「ハァハァ・・・んっ・・・ハァハァ・・・ふっ・・・ハァハァ・・・」

 呼吸を整えようとゴクリと嚥下しながら、認識する。間違いない。

 (欲情している・・・)

 自分にだ。アルファ属性と思えるこの男が。半神半人かもしくはそれ以上だろうと思っている超人的なこの男が。全身全霊で欲しているのだ、自分を。

 (オレに・・・惚れてる・・・から・・・?)

 それとも、この状態が運命のツガイ同士の共鳴とでも言うのだろうか。そういうモノなのだろうか。

 いや、もっと何か、根深いモノを感じるような執拗さだった。口づけも。二度も立て続けにされた行為も。

 (なんで・・・?)

 瞳を閉じて。ままならない思考で。とにかく一息つきたいと再び、唾をのむ。その暗くなった視界の中、近くでザッと音がした。

 ハッとして目を開けると、寝具に突き刺していた短剣をアトラスが右手で引き抜いている。ボワンッと刃に青紫色のアルケーが通った。

 「な、なにを!?」

 膝上近くまでずり下げられていた下穿きが、グッと掴まれるや否や、股の部分をザクッと切られた。

 「!!」

 グサッと短剣を床に刺して戻した相手に、両脚が割り開かれる。

 「アトラスッ!!」

 布が巻き付いたままの、紐付きのサンダルを履いたままの。その脚の間にしっかりと陣取って。愛撫への本格的な体勢を取った相手に。身体に震えが走った。

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