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4章:返り咲いちゃいました~そしてカエルは王妃に~

いい子だから…見せて

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「確かに少し大きいからな」

 と極めて謙遜に応じつつも、正直なところ少しどころではない。
 けれども、さすがに相手の拳ほどあるとは口にしない。
 怯えられても困るからだ。

「あの、あの、あの…」

「大丈夫だ」

 チュッと目元にキスをしてそのまま愛撫を再開する。
 チュッ、チュッ、チュッと首筋、鎖骨、肩と唇を落した後にいよいよ、ぷくっと花の蕾のように膨らんだ桃色の先端を口に含む。
 カリッと噛んでキュウゥと上に引っ張った。

「ああぁーーっ!!」

 甘美な声に満足しながらも。
 決して噛みすぎないように心がける。
 最強のアルファである自分の性フェロモンを注ぎすぎてはならないのだ。
 相手の自我を飛ばすわけにはいかない。

「はあぁっ!! はぁあっ!!」

 それでもできる限り尖らせたいと。
 左右交互に吸いまくる。
 ギュウンと性の芯が腹に付くほど反り返ったところで秘部へとまた指を差し入れて、一気に二本で貫いた。

「あぁあぁっ!!」

 十分に潤っていてもこの程度ではまだまだ足りないと。
 くぱっと開かせては縁をなぞるように蠢かして。
 ぐりゅっと肉の壁を抉るようにしては奥まで突いて。
 徹底的に思い知らせる。
 ここに今から挿入されるんだと。

「お、王さまっ!! やぁあっ・・・だ、だめぇっ!!」

「ヘケロ、かわいいよ」

 初めて弄られているというのにもう後ろだけでイきそうで。
 ポタポタと性の先が悦びの液を垂らし始めている。

(あぁ、舐めたいな…)

 生まれ変わった身が最初に達して出す精なのだ。
 この口で受けとめたい。
 けれども今の今まで指なんか入れられたことなどなかったというのに、これほどまでに昂ぶっているのだ。
 このまま指だけでイかされる姿も見たい。
 オスのさがとも言える劣情が渦を巻いて湧き上がる。
 なんて悩ましいのか。
 本当に悩ましいだらけだ。

(そうか…)

 ふと閃いてスルリと髪を括っていた紐を解く。
 パサリと金髪が広がると潤んだ瞳がすぐさま視線を注いでくる。
 きれい――そう雄弁に物語っている瞳の前でシュルと紐を茎の根元に巻き付けた。

「えっ…」

 キュッとキツく結んで、激しく動揺している裸身へこの上なく甘ったるくねだった。

「ヘケロ、見たいんだ…見せてくれ、指だけでイくところ」

「ッ!!」

「出すのは少し我慢して、な? 
 祈念すべき初射精は飲みたいから」

 青い瞳が今までで一番大きく見開かれた。

「大丈夫だ、ヘケロのいいところはもうちゃんとわかってる」

 顔を真っ赤にして、そんな、そんな、そんなと心の中で絶叫している相手に身をもって教える。

「ここだろ?」

「ッ!!」

 快感の泉となる箇所をグリッと指先で抉る。
 とそのまま猛烈に擦り始める。

「やあぁっ!!」

 縛られている性がぶるんっと勢いよく反り返った。

「あぁんっ!! あぁんっ!!」

 質を変えた嬌声とタラタラと垂らす性器は猛烈に感じている証だ。
 わずかに弄っただけでこれなのだ。
 快感に素直な肉体だと無性にそそられる。

「や、やですっ、これ、やぁあっ!!」

 右手を伸ばして懸命に紐を解こうとする。
 咄嗟に押さえ付けた。

「やだやだっ、取ってぇ…おねがっ…あぁっ!! あぁんっ!!」

 すると今度は左手で取り除こうとして。
 ダメだと言いながらまた押さえつけるが、すかさず自由になった右手で紐に爪をたてようとする。

「ヘケロ、ダメだ、取らないで。
 見たいんだ、すごく…そのままでいてくれ」

 小柄な肉体にのしかかると耳元でこれ以上ないくらいに甘く囁いた。

「ヘケロ、いい子だから…見せて」

「っ!!」
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