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勃たないっす
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怒髪天を衝いた若頭の背後から、兄貴ぃ、どうしやしたぁと仲間が集まってきます。
その全体的にもパンチのかかった姿を見て反社だ、反社だ、反社の巣窟だったんだと。
ワルオは震え上がりました。
でも実際には本当は鬼でした。
「オレはなぁ、みんなが守る約束を守んねぇ奴がでぇっきれぇなんだよっ!!」
若頭が自分の生業と今までの所業を棚に上げてワルオの胸ぐらを掴みあげました。
顔面蒼白となったワルオが宙に足を浮かされながら、消します消します、すぐに消しますからと泣いて叫びました。
「兄貴ぃ、こいつ、写真撮りやがったんですかあ」
「許せねぇな」
「どうしてくれようか」
「食っちゃいます?」
下っ端が遅れて会話に加わり、一同から冷ややかな視線を一身に受けました。
「お前…こいつ、食いてぇのか?」
「えっ…自分は別に食べたくないです」
「だよなぁ」
そう、そうなのです。
おじいさんが実際に訪れた場所、聖地として何もしなくてもがっぽがっぽと勝手に儲かってしまう今。
それこそA5ランクの最高級和牛からキャビア、フカヒレ、フォアグラ、燕の巣、アワビ、伊勢エビ、大トロと。
高級食材食べ放題となった身に今さら筋張って食べにくいだけの人間の肉なんて興味ありません。
それに人間は後片付けやら証拠隠滅やらでいろいろと手間暇かかります。
「じゃ、どうします?」
「そうだな」
鉄拳制裁をして、どうやら聖地でボコられたらしいという噂がどこからともなく立ってしまうのも頂けません。
今一番熱い注目を浴びている場所なのです。
ここは穏便にそれでいてしっかりとダメージを食らわせなければと。
オニーズ整形外科スタッフが総出となって頭を捻りました。
「お前…こいつ、ヤっちまいな」
「えっ、いやですよぉ、こんな奴…」
若頭が言う、ヤっちまいなの意味をすぐに察した下っ端が即答で拒みました。
「おめぇ、逆らうのか」
「ヤっちまうしかねぇだろ」
「いいから、ヤれよ」
「いやいやいやいや、だいたい、オレ、勃ちませんもん」
下っ端が正直に告げて、一同からいたわるような視線を一身に受けました。
「だから、兄貴たちがヤってくださいよぉ、お手のものっしょ?」
「じゃあ、お前、ヤれ」
「いや、無理っす、オレも実は勃たたないっす」
「じゃあ、叔父貴、お願いします」
「いや、無理、オレも勃たない」
「じゃあ、親父、すみませんが…」
「ごめん、勃たたない」
「……」
勇気を持って最近のおのれの現状を告白した者たちが一瞬黙りこみ、頼みの綱とばかりに同時に口を開きました。
「じゃ、若頭…」
「無理」
だよなぁと一同がそろってハハハッと笑い合います。
納得も納得です。
そうか自分だけじゃなかったかと。
みんながみんなしてすがすがしいまでの境地に達します。
そう、そうなのです。
おじいさんに会ってからというもの、いつだって脳裏をよぎるのはおじいさんとのエロい妄想です。
麗しく逞しいおじいさんに思いっきり乱されたい――もう、それ一色です。
さすがはキングアルファです。
問答無用で自分が受け身です。
こんなことは長い鬼生活で初めてです。
その全体的にもパンチのかかった姿を見て反社だ、反社だ、反社の巣窟だったんだと。
ワルオは震え上がりました。
でも実際には本当は鬼でした。
「オレはなぁ、みんなが守る約束を守んねぇ奴がでぇっきれぇなんだよっ!!」
若頭が自分の生業と今までの所業を棚に上げてワルオの胸ぐらを掴みあげました。
顔面蒼白となったワルオが宙に足を浮かされながら、消します消します、すぐに消しますからと泣いて叫びました。
「兄貴ぃ、こいつ、写真撮りやがったんですかあ」
「許せねぇな」
「どうしてくれようか」
「食っちゃいます?」
下っ端が遅れて会話に加わり、一同から冷ややかな視線を一身に受けました。
「お前…こいつ、食いてぇのか?」
「えっ…自分は別に食べたくないです」
「だよなぁ」
そう、そうなのです。
おじいさんが実際に訪れた場所、聖地として何もしなくてもがっぽがっぽと勝手に儲かってしまう今。
それこそA5ランクの最高級和牛からキャビア、フカヒレ、フォアグラ、燕の巣、アワビ、伊勢エビ、大トロと。
高級食材食べ放題となった身に今さら筋張って食べにくいだけの人間の肉なんて興味ありません。
それに人間は後片付けやら証拠隠滅やらでいろいろと手間暇かかります。
「じゃ、どうします?」
「そうだな」
鉄拳制裁をして、どうやら聖地でボコられたらしいという噂がどこからともなく立ってしまうのも頂けません。
今一番熱い注目を浴びている場所なのです。
ここは穏便にそれでいてしっかりとダメージを食らわせなければと。
オニーズ整形外科スタッフが総出となって頭を捻りました。
「お前…こいつ、ヤっちまいな」
「えっ、いやですよぉ、こんな奴…」
若頭が言う、ヤっちまいなの意味をすぐに察した下っ端が即答で拒みました。
「おめぇ、逆らうのか」
「ヤっちまうしかねぇだろ」
「いいから、ヤれよ」
「いやいやいやいや、だいたい、オレ、勃ちませんもん」
下っ端が正直に告げて、一同からいたわるような視線を一身に受けました。
「だから、兄貴たちがヤってくださいよぉ、お手のものっしょ?」
「じゃあ、お前、ヤれ」
「いや、無理っす、オレも実は勃たたないっす」
「じゃあ、叔父貴、お願いします」
「いや、無理、オレも勃たない」
「じゃあ、親父、すみませんが…」
「ごめん、勃たたない」
「……」
勇気を持って最近のおのれの現状を告白した者たちが一瞬黙りこみ、頼みの綱とばかりに同時に口を開きました。
「じゃ、若頭…」
「無理」
だよなぁと一同がそろってハハハッと笑い合います。
納得も納得です。
そうか自分だけじゃなかったかと。
みんながみんなしてすがすがしいまでの境地に達します。
そう、そうなのです。
おじいさんに会ってからというもの、いつだって脳裏をよぎるのはおじいさんとのエロい妄想です。
麗しく逞しいおじいさんに思いっきり乱されたい――もう、それ一色です。
さすがはキングアルファです。
問答無用で自分が受け身です。
こんなことは長い鬼生活で初めてです。
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