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とある魔族の敗走
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「ハァハァ…あんな化物居るなんて…聞いてないぞ…!」
この化物が魔王軍に攻めいれば、少なくとも無傷では済まない…
早くニア様にお伝えしなければ…
「ガルル様はお逃げ下さい!ここは私がッ…ガハッ…」
噴水のように血飛沫が上がる。
また1人、私の配下が死んでいった。
今回の作戦はこの山の占領…だったが、あの化物のせいで今は脱兎のごとく敗走している。
相手は1人ずつ確実に殺しにきている。
しかも姿が全く見えない、音も聞こえない恐ろしさが、私たち魔族ですら恐怖を感じる。
「山を下り平地まで持っていけば我らの勝利だ!今は兎に角逃げろ!」
生き残っている配下に全力で呼びかける。
山の麓には我らの主である、四天王のニア様がいらっしゃる。
そこまで逃げれば勝ちだ…
また1人、また1人と死んでいく。
焼け死んだり、切り刻まれたり、溺れ死んだり、死因は様々だ。
いつ自分が殺されるかわからない恐怖が背筋をゆっくり伝う。
暗闇の中、光を求め、必死に走る。
走って、走って、走って、そして…
「見えた…ニア様の軍だ…!」
息も絶え絶えで服はボロボロになったが、ようやくたどり着いた。
やっと地獄から解放され、喜びから意識が飛びそうになったが、まだやる事、伝えることがある。
そしてニア様の前に跪く。
ニア様は魔王直属の四天王の1人であり、つり上がった目、凛とした顔、魔族特有の薄紫色の肌、そして高貴な雰囲気を醸し出しており、四天王の中でもトップクラスの剣の使い手という素晴らしい御方…
10000人で突入したが、帰ってきた者は私を含めてたったの3人。
それ以外は化物に惨殺されてしまった。
「どうしたガルルよ?山の中で何があったのだ?」
「ハァ…ハァ…山には化物がおりました…!ハァ…無礼を承知ですが。本軍が無傷なうちに撤退すべきです…!今は撤退し、討伐軍を早急に派遣すべきだと私は思います…!」
ニア様は黙り込み、考える仕草をする。
「お前がそこまで言う相手なのか…分かった、全軍!撤退だ!騎馬隊の一部は至急魔王様に討伐軍の派遣要請を!」
「「「ハッ!」」」
と騎馬隊は魔王城の方向へ走る。
これでひとまず終わりだ。
私は安堵してそのまま眠りそうになった。
しかし
「炎魔法プロミネンス」
ドン!
急な爆発音に意識が呼び戻される。
音がした方を見るとちょうど騎馬隊が走っていった方向で巨大な…見たことないほど巨大な…火柱が轟々と立っていた…
恐らくあの騎馬隊は…
「全軍!止まれ!」
ニア様の号令で全軍はピタリと止まる。が、かなりニア様の軍はかなり動揺しているようだ。
「俺の寝床を燃やした野郎をノコノコと生かすなんてする訳ないだろ?」
「あ…ああ…」
希望が絶望に変わる瞬間、白が黒へと塗り潰される。
絶対的な死。
「あいつは…あいつが…」
化物だ…
この化物が魔王軍に攻めいれば、少なくとも無傷では済まない…
早くニア様にお伝えしなければ…
「ガルル様はお逃げ下さい!ここは私がッ…ガハッ…」
噴水のように血飛沫が上がる。
また1人、私の配下が死んでいった。
今回の作戦はこの山の占領…だったが、あの化物のせいで今は脱兎のごとく敗走している。
相手は1人ずつ確実に殺しにきている。
しかも姿が全く見えない、音も聞こえない恐ろしさが、私たち魔族ですら恐怖を感じる。
「山を下り平地まで持っていけば我らの勝利だ!今は兎に角逃げろ!」
生き残っている配下に全力で呼びかける。
山の麓には我らの主である、四天王のニア様がいらっしゃる。
そこまで逃げれば勝ちだ…
また1人、また1人と死んでいく。
焼け死んだり、切り刻まれたり、溺れ死んだり、死因は様々だ。
いつ自分が殺されるかわからない恐怖が背筋をゆっくり伝う。
暗闇の中、光を求め、必死に走る。
走って、走って、走って、そして…
「見えた…ニア様の軍だ…!」
息も絶え絶えで服はボロボロになったが、ようやくたどり着いた。
やっと地獄から解放され、喜びから意識が飛びそうになったが、まだやる事、伝えることがある。
そしてニア様の前に跪く。
ニア様は魔王直属の四天王の1人であり、つり上がった目、凛とした顔、魔族特有の薄紫色の肌、そして高貴な雰囲気を醸し出しており、四天王の中でもトップクラスの剣の使い手という素晴らしい御方…
10000人で突入したが、帰ってきた者は私を含めてたったの3人。
それ以外は化物に惨殺されてしまった。
「どうしたガルルよ?山の中で何があったのだ?」
「ハァ…ハァ…山には化物がおりました…!ハァ…無礼を承知ですが。本軍が無傷なうちに撤退すべきです…!今は撤退し、討伐軍を早急に派遣すべきだと私は思います…!」
ニア様は黙り込み、考える仕草をする。
「お前がそこまで言う相手なのか…分かった、全軍!撤退だ!騎馬隊の一部は至急魔王様に討伐軍の派遣要請を!」
「「「ハッ!」」」
と騎馬隊は魔王城の方向へ走る。
これでひとまず終わりだ。
私は安堵してそのまま眠りそうになった。
しかし
「炎魔法プロミネンス」
ドン!
急な爆発音に意識が呼び戻される。
音がした方を見るとちょうど騎馬隊が走っていった方向で巨大な…見たことないほど巨大な…火柱が轟々と立っていた…
恐らくあの騎馬隊は…
「全軍!止まれ!」
ニア様の号令で全軍はピタリと止まる。が、かなりニア様の軍はかなり動揺しているようだ。
「俺の寝床を燃やした野郎をノコノコと生かすなんてする訳ないだろ?」
「あ…ああ…」
希望が絶望に変わる瞬間、白が黒へと塗り潰される。
絶対的な死。
「あいつは…あいつが…」
化物だ…
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