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22話

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 治療という名の拷問に耐えたリザードマンは、脱皮した後のようになって綺麗になっていた。触り心地がツルツルしていて良い。

「シャー」とかしか喋らないけど、こちらの言っていることは分かるらしく、大人しく聞いてくれる。

 リザードマンはトカゲを2足歩行した、まんま爬虫類だ。顔を見ても表情は読めない。人間と同じ物を食べれるらしいので食べ物は神経質にならなくて良いが、寒さに弱いらしい。うん、爬虫類。

 奴隷契約だと、ご主人様に危害を加えられないようになっている。無理して攻撃したりすると、逆に契約によって死ぬ。怖い。

 肉をあげたら、尻尾をビッタン、ビッタン叩いて喜んでいるみたい。うるさい。床が壊れる。

 色々な種族を金額だけ聞いて帰ってくればよかったのに、ぐれ子はなんでこいつを買ったんだろうか?

「こいつって何が出来るの?」

「さあ?」

「じゃあなんで買ったの?」

「買える値段だったし、強そうだろ?」

 ノープランだったみたい。でもみんなに触られて気持ち良さそうにしている。尻尾に感情が現れている。まあいいか、リザードマン。
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