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第一章 『誰が為の異世界』
01 『僕とおばあちゃんとの約束』
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「――こうして、レトナのおかげで僕等は今も幸せに暮らしているのだとさ、おしまいおしまい」
外からの明かりが大きな帳によって差し込まない薄暗い空間。
集中力をかき乱す程にガタガタと大きな音をあちらこちらで響かせる狭苦しい空間。
書物を読むにはおよそ相応しくないこの空間で、僕はそれらの雑音をかき消すぐらい大きな声で物語の幕を下ろした。
『アーク大陸の歴史』、通算四十一回目の読破である。
こうも読む回数が多いとなると流石に内容自体に飽きてしまう訳であり。
「はぁ……」
自然と溜息も漏れてしまうのは仕方のないことだって思って欲しい。
幸い僕の溜息は聞こえてはいけない人に聞こえてはいないようだけど。
「おしまい、おしまい……あぁもう!」
僕はうんざりとした気持ちになりながら、床が上下に揺れながらも安楽椅子に腰かける人物に文句を言うことにした。
「アルナおばあちゃん! この本もう飽きちゃったよ……他の本は無いの?」
部屋の中央に置かれた赤い結晶核から発生する仄かな炎が、皺の深く刻まれたアルナおばあちゃんの顔を照らす。
瞑目するその表情からは、当然ながら一切の感情を読み取ることは出来ない。
もしかして本当に寝ているのではないだろうか。読み始めた頃はちゃんと起きていたのに。
老体に鞭打つ訳にもいかないしなぁ……けれどもこの退屈な時間を右手に携えたこの読み飽きた本で過ごすのも納得出来ない……。
結局、新たな知識を得たい欲求に逆らうことは出来ず、
「お!ば!あ!」
「他の本ねぇ……」
「ちゃ! あだっ!」
突然の返答に思わず驚き飛び退いた僕は、ここの天井が低い事も相まって頭を強か打ちつけてしまった。
まさか起きていたとは。
「お、おばあちゃん……起きてるならもうちょっと早く返事してよ……」
「おっと……これでも早く返事をしたんだがねぇ……仕方ないとはいえ、年は取りたくないもんだ……打った頭は大丈夫かい?」
頭を抱えてうずくまっている僕に声を掛けながら、おばあちゃんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
その掌は固くてごわごわしてるけれど、とても暖かく感じた。
「うん、なんとか……それよりもさ! おばあちゃん!」
まだ頭の痛みは残っているが、そんな些細なことは後回しだ。
「本だよ本! 僕、新しい本を読みたいんだよ! おばあちゃんって昔いっぱい本を持ってたんでしょ?」
よく僕に自慢をしていたものだ。
「そうだねぇ……どれ、婆が出す問いに答えることが出来たのなら教えてあげようかの……」
「どんと来い! もう何回も読んだんだから余裕だよ!」
僕の意気込みを余所に、おばあちゃんはごほんと大袈裟に堰をしながら片目を開け、徐に口を開いた。
「北の国は」「ミアス!有翼族がいる!」
「西」「巨人族のモーデ!」
「王様が旅先で見つけたものは」「『炎の大結晶核』!」
「じゃあ……初代王の名前は?」
「初代王の名前は! ……名前は? あれ何だっけ?」
「ほぉら、まだまだ覚えてないだろう? それはこの世界を知るうえで大事な本なんだ、外の世界を知りたいってんなら、まず基本の知識ぐらいは蓄えとくもんさね」
「ぬぐぐ……」
あれだけ大見栄切っておいて言い返せない自分自身の記憶力の乏しさに悔しさを覚える。
「うーん……この辺まで出掛かっているんだけどなぁ」
リル王? ミア王? ヴァーク王? うーむ、思い出せない。
「……残念、時間切れさ、もう一度読んで頭に叩き込んでおくこと、分かったかい?」
「はーい……」
…………。
……。
「……ってどこにも王様の名前なんて書いてないじゃん!」
王様の名前なんて、どこをどう読んでみても見つからなかった。
その事実を指摘すると、おばあちゃんはケラケラと笑いながら
「おやおや、婆さんも年かね~……ま、そんなこともあるさ、悪かったね」
あっけらかんと事実を肯定してみせた。年齢を言い訳にしてるけど。
「じゃあさ! いよいよ新しい本を紹介してくれるんだよね⁉」
もうそろそろ生まれて十五年も経つというのに、子供っぽさが抜けきれてないと自分でも思う。
だけど、様々な世界の一部を、全てを覗ける物があるとするなら、僕はこの好奇心という気持ちだけは子供のままで、貪欲に追求していたい。
そんな僕の気持ちを汲んでくれたのか、やれやれと言わんばかりに首を竦めると、
「仕方ないねぇ……質問の答えは『ある』さ」
「本当⁉ それじゃあ……!」
「ただし、その本を読みたいなら条件がある」
僕に対して一つの交換条件を持ち掛けてきた。
「あんたたちに教えてるアパン語を今よりもっと覚えたならば、考えておこうかね」
「ぐええ……アパン語なんてもの覚えたって絶対に役に立たないじゃん……」
「これは役に立つ、立たないの話じゃないんだよ、前にも言っただろう?」
「むむむ……」
今の僕はきっと苦虫を噛み潰したような表情になっているに違いない。
だって大変なんだもんな……覚えるの……。
アパン語とは、僕等が周囲の人間の放つ言葉の意味をおぼろげに理解出来る年齢ぐらいになってから、おばあちゃんが僕等に教えるようになった言語だ。
僕等が普段日常的に使っているアーク語とは文字の形も、文法も全く異なるものであるため、アパン語の使用頻度はこれまた全くと言っていい程無い。
その証拠に、僕の家族以外にこのアパン語を使っている人なんていなかったし、集落の皆に尋ねても誰一人としてその言語の存在を認知している者すらもいなかったんだ。
じゃあどうしてアパン語なんて使い道が思い当たらないような言語を習得しようとしているかというと、それこそおばあちゃんの言いつけがある訳で。
『この言葉は、ご先祖様が遺して下さった大切なものさ、人生を賭してでも必死に覚えなさい』
恐らくおばあちゃん自身もひいおばあちゃんに教わったのだろう。どれくらいの期間から続いているかは分からないけれど、幾多の代を経てなおその形を留める言語に、おばあちゃんのその言葉に、僕は興味を持ってしまい、異を唱えることなんて出来なかったし、したくもなかった。
そのような経緯もあって、僕は小さい頃からアパン語を勉強している訳だけど、習得難度もさることながら何せ僕等以外誰もお目に掛けた事の無い文字、言葉……当然ながら日常生活において、アパン語を実践する機会が無いので、なかなか身に付く筈も無く、僕の中でも苦手意識が出来上がってしまっているのが最近の現状だった。
「どうする? 約束は約束、守った暁にはちゃんと読ませてあげるさ、ミヤ自身で決めなさい」
以前、人生を賭してでも覚えることを求めたおばあちゃんにしては、どこか僕を試すような素振りを見せながらも優しい選択肢だった。
けれど、僕の返事は決まっている。
「勿論勉強するよ、人生を賭してでもね」
「よく言った、それでこそ無何有の一族さね」
僕の返事を聞いたおばあちゃんは、満足げにニッコリと頷いた。
おばあちゃんとの約束からしばらくして――
「さて、そろそろかねぇ……」
そのおばあちゃんのポツリと漏らした独り言は『アーク大陸の歴史』を読み疲れて少しうとうとしていた僕を起こすには、十分なものだった。
「え……?」
そういえば本を読んでいる時にはあんなにうるさかった環境音が止まって……。
「たのもー!!」
「うわわっ!」
背後からの突然の大声に驚いた僕は、体勢を崩し尻餅を付く。
何事かと声のした方向に振り返ると、思わず目を細めてしまう程の強烈な光を背負う一人の人間が、腰を僅かに屈めながら立っていた。
逆光のせいで姿ははっきりと確認できないけど、この声は分かる。聞き間違う筈がない。
「これサシャ、あんまり大きな声で騒ぐんじゃないよ」
「いや~、ごめんごめん、嬉しくなるとつい興奮しちゃってさ~、久しぶりアルナおばあちゃん……といってもそんなに時間経ってないけどね」
彼女の背後で燦々と輝く陽光にも次第に目が慣れ、ようやくその表情を読み取ることが出来るようになってきた。
その溢れる快活さを滲ませた表情、赤い短髪は僕のよく知る人物のそれと同様なもので――
「久しぶり!サシャお姉ちゃん!」
「おー! ミヤ! 元気してたか? 飯はちゃんと食べてたか? 酔ったりしてないか? 姉ちゃんいなくて寂しくなかったか?」
「乗ってた馬車は違ったけど、ほんの少し前に一緒に出発したじゃん……相変わらずだなぁ」
「なっはっは! 大好きな弟の為だったらあたしは何だってするぞー?」
ニヤニヤしながら僕をからかうようにして頭を力強く撫でてくる。
アルナおばあちゃんの撫で方もサシャ姉の撫で方も僕はどちらも大好きだった。
そのため、強く抵抗出来ない僕は男らしくないかもしれないけど、大目に見てほしい。
「まぁなんだ、何はともあれ二人ともお疲れ様」
僕の頭を撫でる気が済んだサシャ姉はニッと八重歯を覗かせながら、僕らをねぎらう。
陽光に照らされたその笑顔の主の後ろには、見渡す限りの草原に囲まれた僕達の新しい家々が立ち並んでいた。
「アルナおばあちゃん、ミヤ! ようこそ、ケルザの集落へ!」
僕等を乗せた馬車はようやく目的地に辿りついたのだった。
外からの明かりが大きな帳によって差し込まない薄暗い空間。
集中力をかき乱す程にガタガタと大きな音をあちらこちらで響かせる狭苦しい空間。
書物を読むにはおよそ相応しくないこの空間で、僕はそれらの雑音をかき消すぐらい大きな声で物語の幕を下ろした。
『アーク大陸の歴史』、通算四十一回目の読破である。
こうも読む回数が多いとなると流石に内容自体に飽きてしまう訳であり。
「はぁ……」
自然と溜息も漏れてしまうのは仕方のないことだって思って欲しい。
幸い僕の溜息は聞こえてはいけない人に聞こえてはいないようだけど。
「おしまい、おしまい……あぁもう!」
僕はうんざりとした気持ちになりながら、床が上下に揺れながらも安楽椅子に腰かける人物に文句を言うことにした。
「アルナおばあちゃん! この本もう飽きちゃったよ……他の本は無いの?」
部屋の中央に置かれた赤い結晶核から発生する仄かな炎が、皺の深く刻まれたアルナおばあちゃんの顔を照らす。
瞑目するその表情からは、当然ながら一切の感情を読み取ることは出来ない。
もしかして本当に寝ているのではないだろうか。読み始めた頃はちゃんと起きていたのに。
老体に鞭打つ訳にもいかないしなぁ……けれどもこの退屈な時間を右手に携えたこの読み飽きた本で過ごすのも納得出来ない……。
結局、新たな知識を得たい欲求に逆らうことは出来ず、
「お!ば!あ!」
「他の本ねぇ……」
「ちゃ! あだっ!」
突然の返答に思わず驚き飛び退いた僕は、ここの天井が低い事も相まって頭を強か打ちつけてしまった。
まさか起きていたとは。
「お、おばあちゃん……起きてるならもうちょっと早く返事してよ……」
「おっと……これでも早く返事をしたんだがねぇ……仕方ないとはいえ、年は取りたくないもんだ……打った頭は大丈夫かい?」
頭を抱えてうずくまっている僕に声を掛けながら、おばあちゃんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
その掌は固くてごわごわしてるけれど、とても暖かく感じた。
「うん、なんとか……それよりもさ! おばあちゃん!」
まだ頭の痛みは残っているが、そんな些細なことは後回しだ。
「本だよ本! 僕、新しい本を読みたいんだよ! おばあちゃんって昔いっぱい本を持ってたんでしょ?」
よく僕に自慢をしていたものだ。
「そうだねぇ……どれ、婆が出す問いに答えることが出来たのなら教えてあげようかの……」
「どんと来い! もう何回も読んだんだから余裕だよ!」
僕の意気込みを余所に、おばあちゃんはごほんと大袈裟に堰をしながら片目を開け、徐に口を開いた。
「北の国は」「ミアス!有翼族がいる!」
「西」「巨人族のモーデ!」
「王様が旅先で見つけたものは」「『炎の大結晶核』!」
「じゃあ……初代王の名前は?」
「初代王の名前は! ……名前は? あれ何だっけ?」
「ほぉら、まだまだ覚えてないだろう? それはこの世界を知るうえで大事な本なんだ、外の世界を知りたいってんなら、まず基本の知識ぐらいは蓄えとくもんさね」
「ぬぐぐ……」
あれだけ大見栄切っておいて言い返せない自分自身の記憶力の乏しさに悔しさを覚える。
「うーん……この辺まで出掛かっているんだけどなぁ」
リル王? ミア王? ヴァーク王? うーむ、思い出せない。
「……残念、時間切れさ、もう一度読んで頭に叩き込んでおくこと、分かったかい?」
「はーい……」
…………。
……。
「……ってどこにも王様の名前なんて書いてないじゃん!」
王様の名前なんて、どこをどう読んでみても見つからなかった。
その事実を指摘すると、おばあちゃんはケラケラと笑いながら
「おやおや、婆さんも年かね~……ま、そんなこともあるさ、悪かったね」
あっけらかんと事実を肯定してみせた。年齢を言い訳にしてるけど。
「じゃあさ! いよいよ新しい本を紹介してくれるんだよね⁉」
もうそろそろ生まれて十五年も経つというのに、子供っぽさが抜けきれてないと自分でも思う。
だけど、様々な世界の一部を、全てを覗ける物があるとするなら、僕はこの好奇心という気持ちだけは子供のままで、貪欲に追求していたい。
そんな僕の気持ちを汲んでくれたのか、やれやれと言わんばかりに首を竦めると、
「仕方ないねぇ……質問の答えは『ある』さ」
「本当⁉ それじゃあ……!」
「ただし、その本を読みたいなら条件がある」
僕に対して一つの交換条件を持ち掛けてきた。
「あんたたちに教えてるアパン語を今よりもっと覚えたならば、考えておこうかね」
「ぐええ……アパン語なんてもの覚えたって絶対に役に立たないじゃん……」
「これは役に立つ、立たないの話じゃないんだよ、前にも言っただろう?」
「むむむ……」
今の僕はきっと苦虫を噛み潰したような表情になっているに違いない。
だって大変なんだもんな……覚えるの……。
アパン語とは、僕等が周囲の人間の放つ言葉の意味をおぼろげに理解出来る年齢ぐらいになってから、おばあちゃんが僕等に教えるようになった言語だ。
僕等が普段日常的に使っているアーク語とは文字の形も、文法も全く異なるものであるため、アパン語の使用頻度はこれまた全くと言っていい程無い。
その証拠に、僕の家族以外にこのアパン語を使っている人なんていなかったし、集落の皆に尋ねても誰一人としてその言語の存在を認知している者すらもいなかったんだ。
じゃあどうしてアパン語なんて使い道が思い当たらないような言語を習得しようとしているかというと、それこそおばあちゃんの言いつけがある訳で。
『この言葉は、ご先祖様が遺して下さった大切なものさ、人生を賭してでも必死に覚えなさい』
恐らくおばあちゃん自身もひいおばあちゃんに教わったのだろう。どれくらいの期間から続いているかは分からないけれど、幾多の代を経てなおその形を留める言語に、おばあちゃんのその言葉に、僕は興味を持ってしまい、異を唱えることなんて出来なかったし、したくもなかった。
そのような経緯もあって、僕は小さい頃からアパン語を勉強している訳だけど、習得難度もさることながら何せ僕等以外誰もお目に掛けた事の無い文字、言葉……当然ながら日常生活において、アパン語を実践する機会が無いので、なかなか身に付く筈も無く、僕の中でも苦手意識が出来上がってしまっているのが最近の現状だった。
「どうする? 約束は約束、守った暁にはちゃんと読ませてあげるさ、ミヤ自身で決めなさい」
以前、人生を賭してでも覚えることを求めたおばあちゃんにしては、どこか僕を試すような素振りを見せながらも優しい選択肢だった。
けれど、僕の返事は決まっている。
「勿論勉強するよ、人生を賭してでもね」
「よく言った、それでこそ無何有の一族さね」
僕の返事を聞いたおばあちゃんは、満足げにニッコリと頷いた。
おばあちゃんとの約束からしばらくして――
「さて、そろそろかねぇ……」
そのおばあちゃんのポツリと漏らした独り言は『アーク大陸の歴史』を読み疲れて少しうとうとしていた僕を起こすには、十分なものだった。
「え……?」
そういえば本を読んでいる時にはあんなにうるさかった環境音が止まって……。
「たのもー!!」
「うわわっ!」
背後からの突然の大声に驚いた僕は、体勢を崩し尻餅を付く。
何事かと声のした方向に振り返ると、思わず目を細めてしまう程の強烈な光を背負う一人の人間が、腰を僅かに屈めながら立っていた。
逆光のせいで姿ははっきりと確認できないけど、この声は分かる。聞き間違う筈がない。
「これサシャ、あんまり大きな声で騒ぐんじゃないよ」
「いや~、ごめんごめん、嬉しくなるとつい興奮しちゃってさ~、久しぶりアルナおばあちゃん……といってもそんなに時間経ってないけどね」
彼女の背後で燦々と輝く陽光にも次第に目が慣れ、ようやくその表情を読み取ることが出来るようになってきた。
その溢れる快活さを滲ませた表情、赤い短髪は僕のよく知る人物のそれと同様なもので――
「久しぶり!サシャお姉ちゃん!」
「おー! ミヤ! 元気してたか? 飯はちゃんと食べてたか? 酔ったりしてないか? 姉ちゃんいなくて寂しくなかったか?」
「乗ってた馬車は違ったけど、ほんの少し前に一緒に出発したじゃん……相変わらずだなぁ」
「なっはっは! 大好きな弟の為だったらあたしは何だってするぞー?」
ニヤニヤしながら僕をからかうようにして頭を力強く撫でてくる。
アルナおばあちゃんの撫で方もサシャ姉の撫で方も僕はどちらも大好きだった。
そのため、強く抵抗出来ない僕は男らしくないかもしれないけど、大目に見てほしい。
「まぁなんだ、何はともあれ二人ともお疲れ様」
僕の頭を撫でる気が済んだサシャ姉はニッと八重歯を覗かせながら、僕らをねぎらう。
陽光に照らされたその笑顔の主の後ろには、見渡す限りの草原に囲まれた僕達の新しい家々が立ち並んでいた。
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