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2.5章 3章の前に『沖田畷の戦い』について
『沖田畷の戦い』解説編
しおりを挟む3章の前に、『沖田畷の戦い』について説明しておきます。
『沖田畷の戦い』天正12年春(1584年)に、
島津と有馬連合軍、龍造寺軍とのあいだに起きた戦いです。
戦の原因は、龍造寺に付いていた国人の有馬家が龍造寺を離反したことで、
有馬を討伐すべく、龍造寺が挙兵、をれを知った島津方は
龍造寺の南下を阻止すべく、島津家久を援軍、迎撃に向かわせました。
しかし、戦力比は島津、有馬連合軍6千~8千。
対して龍造寺軍は島津を倒す好機と見て従う国人を総動員します。
その数、約6万~7万とされています。
詳しい数は不明ですが、島津連合軍は10倍の敵を相手にすることとなりました。
戦場は島原半島、沖田畷(おきたなわて)とは?
島原半島、上部の水田地帯で畷(なわて)とは?
水田を仕切る土を盛った小道です。
季節は田植えを終えたばかり、田んぼには水が引かれ
田と畷はとても足場の悪い泥濘でした。
水田地帯の両脇は、左手に山、右手に海岸と
しかも、平地はすべて田と畷、距離にして3~4㎞だったとされています。
大群の龍造寺は、田と畷を突破して島津本陣を叩かねばならない状況になります。
また、島津軍は龍造寺より1日ほど先に戦場へ到着しており
騎馬隊への備え、弓、鉄砲隊を伏兵し、迎撃態勢を完成させていました。
今、ここに『沖田畷の戦い』が始まります。
主人公、桃華は架空の侍大将、川上久貞(かわかみひささだ)として
戦に参加し、総大将、島津家久を助け見事勝利を掴むことが出来るでしょうか?
つづきは、3章でお楽しみ下さい。
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