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21話
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「相変わらず蒸し暑いな……」
勇者正は飛行機から降りるためボーディングブリッジに歩を進めると隙間から舞い込む東京の蒸し暑い空気に顔をしかめた。
地方の温泉経営者兼勇者本家当主を務める勇者正は年に1度東京に来なければならなかった。
分家の報告を聞くのは勇者正の親世代までは本家で行われていたが、海外からの侵略者として暗躍し、日本国内に潜伏していた海外異能者集団との戦闘で、敵集団の首領と勇者正の両親が相討ちになった10年前より、政府への報告も兼ねて東京で行われることになっていた。
本来なら政府への報告も封印温泉で行われていたのだが、人の良かった勇者正の両親の時代に政府との関係を良なものに維持すると言う分家の提案を受け入れてしまったのが始まりだった。
当時15歳の勇者正ではどうにもできず、封印の勇者としてのお役目の理解が薄い分家と自ら組織の権益ばかり気にする政府の良いようにされているのが現状。勇者正が重要な封印温泉のお役目を一時的とは言え分家の派遣に任せて東京に来ているのが象徴的な事だ。
(このままではいけない)
勇者正の味方もいる。お役目を軽視していると非難し、支援者となってくれる家もいるがいかんせん小数はであり、そんな分家ほどに金や権力から遠い。政府側の最上位に位置するお方は、勇者の役割の重要性、勇者正の両親が成したことを高く評価し、待遇を改めるよう苦言しているらしい。だがこれも言葉をいいように捻じ曲げることが得意な官僚組織内ではそのお言葉さえも都合よく解釈されかき消されている。
だから勇者正は東京があまり好きではない。
しかし、過去の封建時代は今以上に苛烈で陰険な闘争の時代もあったと勇者正は家の歴史から知っていた。
(……長い歴史、おれのだいでとだえさせてはあの世で御先祖様になんと言われるか。あと親父に顔向けができん)
荷物を受け取ると勇者正は気を引き締めて出口に向かう。しかし勇者は知らない。先祖、闘争の時代、分家の反乱があった時代があったがその当時は政府機構が勇者への理解があった。政府の政治に巻き込まれた時代はお家が団結していた。勇者正のように若くして当主になった時代もあったがそれを支えた補佐が勇者にも劣らない英傑だった。決して勇者正のように味方が少ないことはなかったのだ。だから歴史的に見ても勇者正は最も恵まれない時代の当主と言える。
さらには温泉経営者としての面の顔と、邪神様と魔王のと言う『本来温泉地に封印されているモノ』が塵芥に見えるほど巨大な存在のお世話(封印)業務もある。勇者正、グレていなくて偉い。
(邪神と魔王か……あいつらのあほヅラ思い出すと分家も政府もどうでも良くなってくるな)
勇者正、失笑である。
「いい感じに力が抜けてるね。彼女でもできた?」
勇者正が到着口を抜けてすぐに手を振ってきた中年男性。民間の異能管理協会で役員をしているスーツの中年男性、畑中が勇者正を迎えに来ていたのだ。なおこの男が東京での勇者正の唯一の味方と言って良い。
「しかし、いつもながら君の一門と政府には、恥知らずと恩知らずしかいないね。まるでこの平穏が無料で与えられた恩恵とでも思っているのかね……諸外国でトップ異能者はVIP扱いだって言うのに……」
畑中からぐつぐつと煮詰められたようなストレスに熟成された愚痴が漏れる。かなりの鬱憤が溜まっていたようだ。
「畑中さん、一旦車に乗ってからにしましょう。ここじゃ誰が聞いているのかわかりませんし」
「大丈夫です。聞かせていますので……なんならどこかのインフルエンサーの飯の種になればとかも思っています」
勇者正は「ダメだこのおっさん。早くなんとかしないと」とか思いながら、畑中をなだめながら空港の駐車場へと進み乗車する。
「とりあえず、何もなく人心地つきますね」
勇者正の本音である。
「部下の報告だと、搭乗便に細工があったようです。あとこの車にも仕掛けがありましたね」
畑中から安心できない情報がぶち込まれる。
「ご安心ください。きちんと報復したうえで大臣からお気持ちレターが飛びますので、ええ」
畑中の笑顔に勇者正は安心材料を見出せないでいた。「彼が数少ない協力者で良いのか……」数秒悩んだ勇者正だったが「味方ゼロよりマシか」と納得するのであった。同時にどこか既視感(邪神様)を感じ嫌な気持ちにもなるのであった。
「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしました」
運転しながら満面の笑みの畑中。ストレス源に対する認識を共有する人間に吐き出せて満足な様子。大人気のないおじさんである。
「……畑中さん、こう言ってはなんですが東京には他に共有できる人はいないのですか?」
街中を進む車に揺られ、地元には高層ビル群の光景で観光客気分に浸りながら勇者正は言う。
「いや~大臣とは頻繁に飲んでるんだけどね。あっちはあっちで大変そうでさ。ついついあっちの相談事になってるんだよね」
間違いなく大臣のストレス源の一つは畑中であった。しかし優秀で目的も一致しているゆえ見逃されていた。
車内でそれとなく中央での政局の情報を畑中から共有されつつ、勇者正は『特殊情報庁』の本部ビルに到着した。
厄介な権力者と対峙しなければならない。大人とはいえ25歳と社会人の中ではまだ若年層と言って良い勇者正が歴史と伝統と巨大な責任を背負う家の当主として、責任の自覚がない分家、利益供与しか考えていない官僚機構の魑魅魍魎と渡り合っていかなければならないのは、異能を収めた強者である勇者正を持ってしても気分を重たくさせる。
東京の絡みつくような湿度の中、自然と勇者正の歩みは重くなって行くのであった。
勇者正は飛行機から降りるためボーディングブリッジに歩を進めると隙間から舞い込む東京の蒸し暑い空気に顔をしかめた。
地方の温泉経営者兼勇者本家当主を務める勇者正は年に1度東京に来なければならなかった。
分家の報告を聞くのは勇者正の親世代までは本家で行われていたが、海外からの侵略者として暗躍し、日本国内に潜伏していた海外異能者集団との戦闘で、敵集団の首領と勇者正の両親が相討ちになった10年前より、政府への報告も兼ねて東京で行われることになっていた。
本来なら政府への報告も封印温泉で行われていたのだが、人の良かった勇者正の両親の時代に政府との関係を良なものに維持すると言う分家の提案を受け入れてしまったのが始まりだった。
当時15歳の勇者正ではどうにもできず、封印の勇者としてのお役目の理解が薄い分家と自ら組織の権益ばかり気にする政府の良いようにされているのが現状。勇者正が重要な封印温泉のお役目を一時的とは言え分家の派遣に任せて東京に来ているのが象徴的な事だ。
(このままではいけない)
勇者正の味方もいる。お役目を軽視していると非難し、支援者となってくれる家もいるがいかんせん小数はであり、そんな分家ほどに金や権力から遠い。政府側の最上位に位置するお方は、勇者の役割の重要性、勇者正の両親が成したことを高く評価し、待遇を改めるよう苦言しているらしい。だがこれも言葉をいいように捻じ曲げることが得意な官僚組織内ではそのお言葉さえも都合よく解釈されかき消されている。
だから勇者正は東京があまり好きではない。
しかし、過去の封建時代は今以上に苛烈で陰険な闘争の時代もあったと勇者正は家の歴史から知っていた。
(……長い歴史、おれのだいでとだえさせてはあの世で御先祖様になんと言われるか。あと親父に顔向けができん)
荷物を受け取ると勇者正は気を引き締めて出口に向かう。しかし勇者は知らない。先祖、闘争の時代、分家の反乱があった時代があったがその当時は政府機構が勇者への理解があった。政府の政治に巻き込まれた時代はお家が団結していた。勇者正のように若くして当主になった時代もあったがそれを支えた補佐が勇者にも劣らない英傑だった。決して勇者正のように味方が少ないことはなかったのだ。だから歴史的に見ても勇者正は最も恵まれない時代の当主と言える。
さらには温泉経営者としての面の顔と、邪神様と魔王のと言う『本来温泉地に封印されているモノ』が塵芥に見えるほど巨大な存在のお世話(封印)業務もある。勇者正、グレていなくて偉い。
(邪神と魔王か……あいつらのあほヅラ思い出すと分家も政府もどうでも良くなってくるな)
勇者正、失笑である。
「いい感じに力が抜けてるね。彼女でもできた?」
勇者正が到着口を抜けてすぐに手を振ってきた中年男性。民間の異能管理協会で役員をしているスーツの中年男性、畑中が勇者正を迎えに来ていたのだ。なおこの男が東京での勇者正の唯一の味方と言って良い。
「しかし、いつもながら君の一門と政府には、恥知らずと恩知らずしかいないね。まるでこの平穏が無料で与えられた恩恵とでも思っているのかね……諸外国でトップ異能者はVIP扱いだって言うのに……」
畑中からぐつぐつと煮詰められたようなストレスに熟成された愚痴が漏れる。かなりの鬱憤が溜まっていたようだ。
「畑中さん、一旦車に乗ってからにしましょう。ここじゃ誰が聞いているのかわかりませんし」
「大丈夫です。聞かせていますので……なんならどこかのインフルエンサーの飯の種になればとかも思っています」
勇者正は「ダメだこのおっさん。早くなんとかしないと」とか思いながら、畑中をなだめながら空港の駐車場へと進み乗車する。
「とりあえず、何もなく人心地つきますね」
勇者正の本音である。
「部下の報告だと、搭乗便に細工があったようです。あとこの車にも仕掛けがありましたね」
畑中から安心できない情報がぶち込まれる。
「ご安心ください。きちんと報復したうえで大臣からお気持ちレターが飛びますので、ええ」
畑中の笑顔に勇者正は安心材料を見出せないでいた。「彼が数少ない協力者で良いのか……」数秒悩んだ勇者正だったが「味方ゼロよりマシか」と納得するのであった。同時にどこか既視感(邪神様)を感じ嫌な気持ちにもなるのであった。
「いやはや、お恥ずかしいところをお見せしました」
運転しながら満面の笑みの畑中。ストレス源に対する認識を共有する人間に吐き出せて満足な様子。大人気のないおじさんである。
「……畑中さん、こう言ってはなんですが東京には他に共有できる人はいないのですか?」
街中を進む車に揺られ、地元には高層ビル群の光景で観光客気分に浸りながら勇者正は言う。
「いや~大臣とは頻繁に飲んでるんだけどね。あっちはあっちで大変そうでさ。ついついあっちの相談事になってるんだよね」
間違いなく大臣のストレス源の一つは畑中であった。しかし優秀で目的も一致しているゆえ見逃されていた。
車内でそれとなく中央での政局の情報を畑中から共有されつつ、勇者正は『特殊情報庁』の本部ビルに到着した。
厄介な権力者と対峙しなければならない。大人とはいえ25歳と社会人の中ではまだ若年層と言って良い勇者正が歴史と伝統と巨大な責任を背負う家の当主として、責任の自覚がない分家、利益供与しか考えていない官僚機構の魑魅魍魎と渡り合っていかなければならないのは、異能を収めた強者である勇者正を持ってしても気分を重たくさせる。
東京の絡みつくような湿度の中、自然と勇者正の歩みは重くなって行くのであった。
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