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第6章 ― 風と、海と、太陽と。ー
第5話 過去と未来への指輪(やくそく)
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「私ね、きっと治希と美奈ちゃんの縁りが
戻ってしまったって思ってたの。
やっぱり、私は美奈ちゃんに勝てないんだって
勝手に思ってた。ごめんなさい」
「いいよ。もう。疑いが晴れたなら」
「ひとつ、聞いていい?治希は美奈ちゃんの
どういうところが好きだったの?」
記憶を辿り、治希は美奈とのことを思い返した。
「う~ん・・・これっていうのはないけど・・・
一言でいえば、完璧なところ・・・なのかな」
「そうだよね・・・」
「じゃあ、私は?」
「そうだなぁ、大っきな目と危なっかしい行動かな」
「危なっかしいかなぁ?」
「そう。愛はリスクを考えないで直感で行動するから。
例えば、最初は髪を急に切ったこと、その次は美奈に
さっき会って来たことと、オレが今日は来なくていいって
言ったのに、最終電車も終わるのに会いに来たこと」
「だって、仕方ないじゃん。治希のこと考えてたら、
ゆっくりなんかしていられなかったんだもん」
「だから危ないって。オレが見ててあげないといけないって
思ってしまう。」
治希は愛の肩を抱き寄せて言った。
「オレ、美奈とこうやって話したことなんかなかった。
今、すごく楽しい。まだまだこれからも色々出てくると思う。
喧嘩もすると思う。でも、またこうやって話して、
お互い納得できればいい」
「うん。私ね、美奈ちゃんと話せて良かったと思ってる。
自分を見直すことができたし、少しだけ治希の過去も
知ることができたし」
「え?何を聞いたの?」
「ナイショ。美奈ちゃんと私だけの秘密」
「気になるだろ」
「絶対言わない」
「じゃあ、ひとつだけ教えて。愛はオレのどこが好きなの?」
「そうだなぁ。純粋で、真っ直ぐで、ひた向きに努力するところかな?」
「オレの、努力・・・?」
「うん。見てないけど、想像で」
「なんだよ、それ」
「いいの」
愛は嬉しそうに笑って言った。
高校生の時に見ることのできなかった、バスケットボールの
コートを走り、居残りシュート練習をする治希の姿を想像していた。
そのコートで、隣にいて見守っているのは美奈ではなく、愛自身だった。
「あっ、そうだ。忘れてた・・・。これ」
治希はポケットから指輪を出して、愛の右手を取り
その細い薬指にリングを通した。
「これは?」
「オレ達、付き合い始めて2年経つだろ?その記念に」
「ありがとう。嬉しい」
「安物だけどね」
「ううん。大事にするね」
「また、来年も、再来年も一緒の時間を共有できるようにしよう」
「うん」
― きっと私これからも わがままばかりで 困らせるけど
こうしてずっと あなたとよりそってゆきたい
しっかり つかまえてて ―
『未来予想図』
戻ってしまったって思ってたの。
やっぱり、私は美奈ちゃんに勝てないんだって
勝手に思ってた。ごめんなさい」
「いいよ。もう。疑いが晴れたなら」
「ひとつ、聞いていい?治希は美奈ちゃんの
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記憶を辿り、治希は美奈とのことを思い返した。
「う~ん・・・これっていうのはないけど・・・
一言でいえば、完璧なところ・・・なのかな」
「そうだよね・・・」
「じゃあ、私は?」
「そうだなぁ、大っきな目と危なっかしい行動かな」
「危なっかしいかなぁ?」
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「オレ、美奈とこうやって話したことなんかなかった。
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お互い納得できればいい」
「うん。私ね、美奈ちゃんと話せて良かったと思ってる。
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「え?何を聞いたの?」
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「気になるだろ」
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「じゃあ、ひとつだけ教えて。愛はオレのどこが好きなの?」
「そうだなぁ。純粋で、真っ直ぐで、ひた向きに努力するところかな?」
「オレの、努力・・・?」
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「なんだよ、それ」
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「また、来年も、再来年も一緒の時間を共有できるようにしよう」
「うん」
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こうしてずっと あなたとよりそってゆきたい
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