料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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43話

 宿に到着して、私は今晩の料理を作ることにしていた。

 港町に来て、この異世界で初めてトマトを発見した時から、私は料理スキルを使いたくなっている。

 作ったことがないけど、今までにないぐらいに真剣に想像してからスキルを使う。

 むしろ今までが適当に考えても完璧な料理ができていたから気にしなかったけど、一度真剣に想像してから料理スキルを使ってみたかった。

 生地を用意してトマトソースを塗り、野菜とベーコンを盛りつける。

 実際は別にトマトを使っていないのもあるみたいだけど、私の中でトマトは欠かせない。

「ここ最近食べてなかったのもあって、もう一生食べられないかもと思ったら急激に食べたくなったわね……」

「そこまでですか……どのような料理ですか?」

「ピザよ」

「ピザ……ですか?」

 どうやらレーリアは知らないようで首を傾げているけど、説明するより作って実物を見せた方が早いでしょう。

 チーズの種類とか覚えてないけど、そこに関しては料理スキルが勝手にやってくれるはず。

 そう考えながら料理スキルを使うことで……部屋のテーブルに、2枚の大きなピザが置かれていた。

「完璧ね」

 私は金属魔法で車輪型のピザカッターも作るけど、ピザを作る時より時間がかかってしまう。

 それでも金属魔法は何度か試したこともあって数十秒ぐらいで作れたから、一瞬で完成するこの料理スキルがおかしいだけね。

 具材をベーコンとブロッコリーにしたからかピザの見栄えがよくて、焼いたばかりのようで見るからに熱そうだ。

 私はピザカッターで切り分けるけど、伸びたチーズを見てレーリアが驚き。

「香ばしい香りが素晴らしいですね」

 そう言って驚いている時に皿へ分けて、私とレーリアは冷ましながら食べている。

「美味しい!」

 このピザは今まで食べたどのピザよりも美味しくて――これは料理スキルによって野菜の鮮度がとったばかりというのもありそうだ。

 完全にできたてというのもあるのでしょう。
 まさか、ここまで美味しいとは想像していなくて、レーリアも驚きながらすぐに食べ終わっている。

 食べ終わっている――いつの間にか、私とレーリアはピザを食べ終わっていた。

 きっと無我夢中になっていたのでしょう……私の料理スキルならすぐに作れるけど、これを何日も繰り返せば体重が大変なことになるのは間違いない。

「本当に、とてつもなく美味しかった……」

「はい。初めて食べましたが、ここまで美味しいとは……アカネ様のスキルが凄いというのもありそうですけど、素晴らしい料理でした」

 私達は絶賛していて、この世界の食材による力も大きいと考えている。

 この世界の食材には魔力が宿るから更に美味しくなるみたいだけど……こうなると、何か問題があるとしても、やっぱり米のある大陸へ行きたくなっていた。

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