妹と違って無能な姉だと蔑まれてきましたが、実際は逆でした

黒木 楓

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24話 セローナ視点

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 シャロンが姿を消してから数日経ち――ルオドラン国では騒ぎになっていた。

 シャロンと共にアゼル殿下も姿を消したらしく、捜索しているも発見することができていないらしい。

 第三王子アゼル殿下が開発した魔道具によって、セローナの評価は下がりきっていた。

 夕方、セローナは自分の部屋で今日の出来事を思い返して憤る。

「どうして……私が、こんな目に合わないといけないのよ……」

 姉のシャロンが協力せずに消えたせいで、セローナは蔑まれながらも聖女としての日々を送っていた。

 シャロンの妹だから同じように消える可能性があると、首輪をつけられて逃げられなくなっている。

 首輪には聖女としての役割を果たすというものもあるらしく、常に限界まで聖魔力を使い、疲弊していた。

「これも全て、シャロンとアゼルのせいよ……絶対に許さない!」

 セローナは今までの怠慢を後悔しながらも、全てはシャロンとアゼルのせいだと憎み、聖魔力を鍛えることを決意する。

 今まで見下していた姉シャロンの方が遙かに強く、大衆の前で倒されたことは、セローナにとって耐えがたい屈辱だった。

「アゼル殿下の魔道具が正しいというのなら……私はそれ以上の聖魔力を手に入れてシャロンの帰る場所を無くしてみせるわ!」

 もう姉だとすら思いたくないほどに、セローナはシャロンのことを憎んでいる。

 今までの裕福な生活を捨てることができるとは思えず、きっと帰ってくるに違いないとセローナは考えていた。

 そうなった時、シャロンが不要だとルオドラン国が思うために、必死になって聖魔力を扱い鍛えようとしている。

 それでも……長年の怠惰によって努力することができず、セローナの聖魔力が急激に成長することはなかった。
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