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42話
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魔将軍の幹部ドレアノとの戦いになるけれど、ドレアノの強さは規格外だった。
他の幹部は暗躍して、シリューの話だとボスは命令を出すだけで動かないらしい。
戦闘員にして動ける魔将衆で最強のドレアノの一撃は、一瞬でリマを瀕死にするほどの威力がある。
私が回復魔法で治すけど……体の損傷が酷かったこともあって、かなりの魔力を使ってしまった。
今は聖魔力で強化したシリューがドレアノと戦っているけど、明らかにシリューが押されている。
加勢したリマはドレアノの一撃を受けたことで恐怖してしまい、連携の動きが鈍くなっていた。
「……冷静に連携して戦うリマを先に潰そうとした辺り、ドレアノは手下の戦いを見ていたのかもしれない」
私の前で呟く、アゼルの推測通りでしょう。
ドレアノは自身をただの戦闘員と言っていたけど……魔将衆の幹部だけあって、言動とは裏腹に冷静な行動をとっていた。
シリューは果敢に攻めるも、リマは攻撃による即死を恐れて攻撃を躊躇う場面を何度も目にする。
即死したら回復魔法でも治せない……このまま押されている状態で回復魔法を使い続けると、私の魔力が尽きてしまう。
「テイルリザードは大きかったから連携できたが……あそこまで組まれたら、俺は加勢できそうにない……」
アゼルが悔し気に体内の魔力を強めているのは、ドレアノが離れたタイミングを見計らっているのでしょう。
それをドレアノは理解しているからこそ、リマに攻撃を行っている。
シリューはリマを庇いながら戦うことで、距離を話してアゼルと連携することができないでいた。
「ぐっ……長期戦になれば、俺達の不利か……」
シリューの悲痛な声が聞こえるけど、私の前に居るアゼルは冷静だ。
「……いや、シャロンが居るから大丈夫だ」
相手は間違いなく今までの敵とは強さの次元が違うけど、アゼルは恐れず私の盾になってくれている。
これはアゼルが私の力を信じているからで……その想いには絶対に応えたいと、私は決意していた。
他の幹部は暗躍して、シリューの話だとボスは命令を出すだけで動かないらしい。
戦闘員にして動ける魔将衆で最強のドレアノの一撃は、一瞬でリマを瀕死にするほどの威力がある。
私が回復魔法で治すけど……体の損傷が酷かったこともあって、かなりの魔力を使ってしまった。
今は聖魔力で強化したシリューがドレアノと戦っているけど、明らかにシリューが押されている。
加勢したリマはドレアノの一撃を受けたことで恐怖してしまい、連携の動きが鈍くなっていた。
「……冷静に連携して戦うリマを先に潰そうとした辺り、ドレアノは手下の戦いを見ていたのかもしれない」
私の前で呟く、アゼルの推測通りでしょう。
ドレアノは自身をただの戦闘員と言っていたけど……魔将衆の幹部だけあって、言動とは裏腹に冷静な行動をとっていた。
シリューは果敢に攻めるも、リマは攻撃による即死を恐れて攻撃を躊躇う場面を何度も目にする。
即死したら回復魔法でも治せない……このまま押されている状態で回復魔法を使い続けると、私の魔力が尽きてしまう。
「テイルリザードは大きかったから連携できたが……あそこまで組まれたら、俺は加勢できそうにない……」
アゼルが悔し気に体内の魔力を強めているのは、ドレアノが離れたタイミングを見計らっているのでしょう。
それをドレアノは理解しているからこそ、リマに攻撃を行っている。
シリューはリマを庇いながら戦うことで、距離を話してアゼルと連携することができないでいた。
「ぐっ……長期戦になれば、俺達の不利か……」
シリューの悲痛な声が聞こえるけど、私の前に居るアゼルは冷静だ。
「……いや、シャロンが居るから大丈夫だ」
相手は間違いなく今までの敵とは強さの次元が違うけど、アゼルは恐れず私の盾になってくれている。
これはアゼルが私の力を信じているからで……その想いには絶対に応えたいと、私は決意していた。
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