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2章
13話
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私はカレン、ロイと共に、聖堂の書庫で聖魔力や魔法を学んでいた。
そして昼食の時間になって……食堂にレックス殿下がやって来る。
アスファは食事の間は、護衛する必要がないからと席を離れていた。
レックス殿下と別れてから三時間ぐらいしか経っていないけど……レックス殿下は椅子に座り、疲れている様子だ。
「聖堂の騎士は魔法士を守る技術に長けていたから、かなり参考になった」
レックス殿下は私の傍に居るために、鍛錬をしていると本人から聞いている。
私の為に聖堂でも頑張っているようで、それが嬉しくなっていると……レックス殿下は周囲を眺めて。
「それにしても、俺達が見られている気がするが……なにかあったか?」
レックス殿下が尋ねて、ロイは言い辛そうに返答する。
「リリアンさんが凄かった……書庫に記された魔法を扱うのは結構難しそうだったけど、リリアンさんには問題なかったからね」
「いえ。授業より遙かに難しく、とても楽しく扱うことができました」
「楽しく扱えた時点で、問題ないような気がします……その時の魔法の性能を見て、周囲の人はとてつもなく驚いていたみたいです」
昨日の行動はゲオルグだけだから置いておくとして、今日のバダムでのやらかしは目立ってしまった。
そこから更に書庫から広場に移動して、取得できそうな聖魔力による魔法を試そうとしていた。
膨大な白い聖魔力の光が私の体内から発生して――それが、相当目立っていたらしい。
「そうか……ロイとカレンは疲れていそうだが、平然としているリリアンは流石だな」
会話の中で、レックス殿下はロイとカレンが疲れていると察したらしい。
聖堂では聖魔力が溢れているから、聖魔力に関する魔法を簡単に扱うことができる。
問題はそれを維持できるかどうかで……維持できなければ魔力が四散して、一気に体内から減ってしまう。
それをロイとカレンは何度も行った結果……あまり時間は経っていないけど、相当疲れているようね。
「そうですね……それでも、聖魔力の魔法を扱えるのは楽しいです」
「僕も同意見だね。聖堂は聖魔力が溢れてくる。ここにいると、僕も急成長できそうだ」
ロイもそうだけど……カレンが楽しそうにしているのは、ゲーム内のイベントを思い返しているのでしょう。
夏休みのイベントはロイは今の通りだけど、ゲームのレックス殿下はまずアークス国から出ていない。
そしてレックス殿下は、カレンに相応しくなるために躍起になって強くなる。
こうなると……ロイのイベントとレックスの夏休みイベントが、同時進行しているのかもしれない。
考え過ぎかもしれないけど……今日の夜カレンに聞いてみようと、私は考えていた。
◇◆◇
午後になって、これからはレックス殿下も私達と同行することとなっている。
カレンとロイは午前から疲れていて、書庫で聖魔力の魔法を扱うための知識を宿し、それをすぐ広場で実践している。
レックス殿下は聖魔力とは関係のない、無属性の身体強化魔法を扱いながら、剣技と組み合わせている様子だ。
私も魔法を試しながら、広場で皆を確認していると……少し離れた場所に居たアスファが、眼を輝かせて尋ねる。
「リリアン様の魔法は素晴らしいです……どれほど魔法を使えば、そこまでの魔力が手に入るのですか!」
「とにかく魔法が使いたいと思い、魔法を使い続けていただけです」
「なるほど。魔法に対する強い想いによるものなのですね!」
アスファは私の魔法を眺める度に、感激している様子だった。
魔法学園の人達は公爵令嬢の私に失礼がないよう、こんな反応を見せる人はあまりいなかった。
居てもすぐ他の人に注意されていたから……こうして、何かするたびに尊敬されていることは珍しい。
聖魔力が溢れる空間もあり、つい調子に乗って色々な聖魔力の魔法を見せてしまったけど、広場の人達も私に注目していた。
「それにしても……注目されすぎではないでしょうか?」
思わず呟いてしまうと、アスファが教えてくれる。
「それは、朝から夕方になろうとしている今まで、昼食を挟んだとはいえリリアン様がずっと魔法を使っても平気だからでしょう」
そう言われてみると、ここ数時間ぐらい、広場にロイとカレンはやって来ていない。
書庫で魔法について調べると言って熱中していると思ったけど、試さない辺り……魔力を使い果たしたのだろうか。
「聖堂では聖魔力が溢れ、学んだ聖魔法を簡単に発生することができますが……その分、体内の魔力もかなり消費します」
私がアスファの説明を聞いていると、レックス殿下がやって来る。
「そうなると、ロイとカレンは聖魔法を使ったから、魔力切れ寸前になっているということか」
「そ、その通りです」
「リリアンの魔力は凄く、聖堂の者達は驚いているということだ!」
「そうなりますね」
私がレックス殿下に返答するけど、気になっていることもある。
レックス殿下がやって来てから、アスファの様子が少しおかしい。
動揺している辺り……レックス殿下のことが、苦手なのだろうか?
ゲームでは私もレックス殿下も、別大陸に移動して聖堂に来ていないからなのかもしれない。
それなら、私も苦手になっているはずだから……別の理由なのだろうか?
「……もう日も暮れてきましたし、別の書庫に行くのは明日になりそうです」
確か明日以降に、バダムが私に魔法を伝授したいと言っていた。
今日は聖堂の力もあり、やり過ぎて目立ってしまったけど――明日、更に私はやり過ぎることとなっていた。
そして昼食の時間になって……食堂にレックス殿下がやって来る。
アスファは食事の間は、護衛する必要がないからと席を離れていた。
レックス殿下と別れてから三時間ぐらいしか経っていないけど……レックス殿下は椅子に座り、疲れている様子だ。
「聖堂の騎士は魔法士を守る技術に長けていたから、かなり参考になった」
レックス殿下は私の傍に居るために、鍛錬をしていると本人から聞いている。
私の為に聖堂でも頑張っているようで、それが嬉しくなっていると……レックス殿下は周囲を眺めて。
「それにしても、俺達が見られている気がするが……なにかあったか?」
レックス殿下が尋ねて、ロイは言い辛そうに返答する。
「リリアンさんが凄かった……書庫に記された魔法を扱うのは結構難しそうだったけど、リリアンさんには問題なかったからね」
「いえ。授業より遙かに難しく、とても楽しく扱うことができました」
「楽しく扱えた時点で、問題ないような気がします……その時の魔法の性能を見て、周囲の人はとてつもなく驚いていたみたいです」
昨日の行動はゲオルグだけだから置いておくとして、今日のバダムでのやらかしは目立ってしまった。
そこから更に書庫から広場に移動して、取得できそうな聖魔力による魔法を試そうとしていた。
膨大な白い聖魔力の光が私の体内から発生して――それが、相当目立っていたらしい。
「そうか……ロイとカレンは疲れていそうだが、平然としているリリアンは流石だな」
会話の中で、レックス殿下はロイとカレンが疲れていると察したらしい。
聖堂では聖魔力が溢れているから、聖魔力に関する魔法を簡単に扱うことができる。
問題はそれを維持できるかどうかで……維持できなければ魔力が四散して、一気に体内から減ってしまう。
それをロイとカレンは何度も行った結果……あまり時間は経っていないけど、相当疲れているようね。
「そうですね……それでも、聖魔力の魔法を扱えるのは楽しいです」
「僕も同意見だね。聖堂は聖魔力が溢れてくる。ここにいると、僕も急成長できそうだ」
ロイもそうだけど……カレンが楽しそうにしているのは、ゲーム内のイベントを思い返しているのでしょう。
夏休みのイベントはロイは今の通りだけど、ゲームのレックス殿下はまずアークス国から出ていない。
そしてレックス殿下は、カレンに相応しくなるために躍起になって強くなる。
こうなると……ロイのイベントとレックスの夏休みイベントが、同時進行しているのかもしれない。
考え過ぎかもしれないけど……今日の夜カレンに聞いてみようと、私は考えていた。
◇◆◇
午後になって、これからはレックス殿下も私達と同行することとなっている。
カレンとロイは午前から疲れていて、書庫で聖魔力の魔法を扱うための知識を宿し、それをすぐ広場で実践している。
レックス殿下は聖魔力とは関係のない、無属性の身体強化魔法を扱いながら、剣技と組み合わせている様子だ。
私も魔法を試しながら、広場で皆を確認していると……少し離れた場所に居たアスファが、眼を輝かせて尋ねる。
「リリアン様の魔法は素晴らしいです……どれほど魔法を使えば、そこまでの魔力が手に入るのですか!」
「とにかく魔法が使いたいと思い、魔法を使い続けていただけです」
「なるほど。魔法に対する強い想いによるものなのですね!」
アスファは私の魔法を眺める度に、感激している様子だった。
魔法学園の人達は公爵令嬢の私に失礼がないよう、こんな反応を見せる人はあまりいなかった。
居てもすぐ他の人に注意されていたから……こうして、何かするたびに尊敬されていることは珍しい。
聖魔力が溢れる空間もあり、つい調子に乗って色々な聖魔力の魔法を見せてしまったけど、広場の人達も私に注目していた。
「それにしても……注目されすぎではないでしょうか?」
思わず呟いてしまうと、アスファが教えてくれる。
「それは、朝から夕方になろうとしている今まで、昼食を挟んだとはいえリリアン様がずっと魔法を使っても平気だからでしょう」
そう言われてみると、ここ数時間ぐらい、広場にロイとカレンはやって来ていない。
書庫で魔法について調べると言って熱中していると思ったけど、試さない辺り……魔力を使い果たしたのだろうか。
「聖堂では聖魔力が溢れ、学んだ聖魔法を簡単に発生することができますが……その分、体内の魔力もかなり消費します」
私がアスファの説明を聞いていると、レックス殿下がやって来る。
「そうなると、ロイとカレンは聖魔法を使ったから、魔力切れ寸前になっているということか」
「そ、その通りです」
「リリアンの魔力は凄く、聖堂の者達は驚いているということだ!」
「そうなりますね」
私がレックス殿下に返答するけど、気になっていることもある。
レックス殿下がやって来てから、アスファの様子が少しおかしい。
動揺している辺り……レックス殿下のことが、苦手なのだろうか?
ゲームでは私もレックス殿下も、別大陸に移動して聖堂に来ていないからなのかもしれない。
それなら、私も苦手になっているはずだから……別の理由なのだろうか?
「……もう日も暮れてきましたし、別の書庫に行くのは明日になりそうです」
確か明日以降に、バダムが私に魔法を伝授したいと言っていた。
今日は聖堂の力もあり、やり過ぎて目立ってしまったけど――明日、更に私はやり過ぎることとなっていた。
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