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2章
81話
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私とレックス殿下はダドリックと協力して、ロウデス教だったシーマを追い詰めていく。
ダドリックの魔法の腕は相当なもので、ゲーム内なら攻略キャラ最強は伊達ではない。
今では総合的にレックス殿下の方が強いけど……魔法の腕は、レックス殿下より上だ。
「ぐぅっ……私はロウデス教でも最高幹部なのに、学生三人如きに負けるというのか!?」
「邪神の最高幹部に、価値があると思っているのか?」
シーマの魔法をレックス殿下が剣で弾き飛ばし、その隙を私とダドリックが魔法で突く。
「レックスの言う通りだな。オレは、お前を叩き潰したくて堪らなかったんだよ!」
ダドリックが杖から稲妻を繰り出し、私は杖から暴風を飛ばす。
直撃したシーマは倒れたけど……私達三人が協力すれば問題なかった。
問題なく倒すことができて、私は驚きながらも納得する。
この時に備えて万全の準備をして、更にダドリックが味方になってくれた。
これなら大丈夫だと――この時の私は確信していた。
◇◆◇
シーマは倒したけど、魔力を戻したことで稼働していない魔方陣がまだ残っている。
私がブラックドラゴンを操っていた魔方陣を私が破壊して――レックス殿下は、ダドリックに尋ねる。
「ダドリック、邪神教の目的はなんだ?」
「知らねぇよ。オレが知ってるのはシーマの計画だけで、それは今潰したからな」
「そうか……この魔方陣はリリアンが破壊したし、もう大丈夫と考えてもいいだろうか?」
「いや、一部のブラックドラゴンは操られていないから、騒ぎは収まらねぇ。他のロウデス教団員も来てるし、そいつらを倒す必要があるな」
恐らくロウデス教は、ブラックドラゴンの群れを操り、場を混乱させた隙に私を攫おうとしていた。
まさかダドリックが裏切り計画を潰したなんて考えないだろうし、このまま終わる可能性がある。
そう考えていると……私達の元に、ロイ、ルート、カレンがやって来る。
「ブラックドラゴンの大半が逃げ去ってね。加勢に来たけど……どういう状況だい?」
ロイが困惑して――観測者のシーマが倒れ、ダドリックがレックス殿下の隣にいるから気になっている様子だ。
壊れた魔方陣を見て察しているようだけど、現状を理解することができないようだ。
「急にブラックドラゴンの群れが正気に戻り、応援の人も来てくれました……今、披露会の会場は大変のようです」
カレンが現状を話してくれて、ロイが我に返って話す。
「そうだった! 助けに来てくれた先生から聞いたけど、披露会の会場が一番大変なんだ!」
「オレは何も知らねぇ……どういうことだ?」
ダドリックはレックス殿下が眺めてきたから首を振りつつ、ロイに尋ねる。
「今、会場では謎の女性がブラックドラゴンの群れを従えて、人々に被害を出しているようです」
「ダドリックの言った……魔方陣で操っていない、ロウデス教が従えたブラックドラゴンの群れか」
大半のブラックドラゴンは、シーマの魔方陣を破壊したことで逃げ去っているらしい。
それでも一部のドラゴンは学園を襲撃しているようで、邪神教に忠実なドラゴンが存在しているからだ。
「それなら私達は、魔法披露会の会場に向かいましょう」
そう提案するけど……そこは、ゲームで最終決戦の舞台でもある。
私が言って大丈夫なのか不安になってしまうけど、ここで待っているだけの選択はとれない。
もうこの世界は、私にとって現実だ。
そう考えて提案した瞬間――私は戦慄した。
今まで見たことがないほど巨大なブラックドラゴンが、一瞬で私に迫る。
その瞬間――意識を失い拘束されていたシーマが、小刻みに震えた。
「――リリアン!?」
レックス殿下が私を庇い、ダドリックがシーマとレックス殿下の間に立つ。
シーマの体内から膨大な魔力の閃光が発生して――自爆したみたいだけど、ダドリックが魔力で抑え込んでいる。
「こいつは意識を奪っても何かすると考えていたが……自爆するとはな」
魔力を使い切ったダドリックの意識が朦朧としていて、レックス殿下が叫ぶ。
「ダドリック!?」
「オレの心配より、リリアンを守れ!」
そう言って魔力が尽きたダドリックが意識を失い、レックス殿下が剣を振るう。
迫っていたブラックドラゴンの突進を剣で受け止めるけど……私達は、シーマの行動に意識を向けてしまった。
そして、私の眼前に小柄な赤髪の少年――ラギルの姿が映る。
「……えっ?」
ラギルが、巨大なブラックドラゴンに乗っていた?
いいえ――頭部から現れたから同化して、分離したようだ。
完全に思考の外の行動。シーマの自爆で意識が向けられていたから――意識が追いつかない。
「――リリアン!?」
カレンの叫び声を聞き――私はハッとする。
二学期から起きた出来事を、私は思い返す。
ルート、ダドリック、ロウデス教団員シーマは――全て、この時の為の陽動だったのかもしれない。
二学期からやって来た新入生ラギルは私達に協力してくれて、それでも警戒はしていた。
それでも警戒心を最初の頃より緩めていたのは事実で、遂に行動を起こす。
ラギルは――私の傍に一瞬で接近したと思えば、腹部に触れて魔力を流してくる。
「ラギルよ。どういうつもりだ!?」
「これは……まさか、ラギルの体内に、邪神が封印されていたのか!?」
レックス殿下とロイが叫び、私はラギルから流れてくる魔力と意志で理解していた。
どうやら邪神ロウデスがラギルの体内に入っていたようだけど、ラギル自身は何も知らないようだ。
ブラックドラゴンの群れが現れた時に、ラギルの意思を奪い行動している。
そして――私の体に邪神が侵入して、邪神が目覚めることとなっていた。
ダドリックの魔法の腕は相当なもので、ゲーム内なら攻略キャラ最強は伊達ではない。
今では総合的にレックス殿下の方が強いけど……魔法の腕は、レックス殿下より上だ。
「ぐぅっ……私はロウデス教でも最高幹部なのに、学生三人如きに負けるというのか!?」
「邪神の最高幹部に、価値があると思っているのか?」
シーマの魔法をレックス殿下が剣で弾き飛ばし、その隙を私とダドリックが魔法で突く。
「レックスの言う通りだな。オレは、お前を叩き潰したくて堪らなかったんだよ!」
ダドリックが杖から稲妻を繰り出し、私は杖から暴風を飛ばす。
直撃したシーマは倒れたけど……私達三人が協力すれば問題なかった。
問題なく倒すことができて、私は驚きながらも納得する。
この時に備えて万全の準備をして、更にダドリックが味方になってくれた。
これなら大丈夫だと――この時の私は確信していた。
◇◆◇
シーマは倒したけど、魔力を戻したことで稼働していない魔方陣がまだ残っている。
私がブラックドラゴンを操っていた魔方陣を私が破壊して――レックス殿下は、ダドリックに尋ねる。
「ダドリック、邪神教の目的はなんだ?」
「知らねぇよ。オレが知ってるのはシーマの計画だけで、それは今潰したからな」
「そうか……この魔方陣はリリアンが破壊したし、もう大丈夫と考えてもいいだろうか?」
「いや、一部のブラックドラゴンは操られていないから、騒ぎは収まらねぇ。他のロウデス教団員も来てるし、そいつらを倒す必要があるな」
恐らくロウデス教は、ブラックドラゴンの群れを操り、場を混乱させた隙に私を攫おうとしていた。
まさかダドリックが裏切り計画を潰したなんて考えないだろうし、このまま終わる可能性がある。
そう考えていると……私達の元に、ロイ、ルート、カレンがやって来る。
「ブラックドラゴンの大半が逃げ去ってね。加勢に来たけど……どういう状況だい?」
ロイが困惑して――観測者のシーマが倒れ、ダドリックがレックス殿下の隣にいるから気になっている様子だ。
壊れた魔方陣を見て察しているようだけど、現状を理解することができないようだ。
「急にブラックドラゴンの群れが正気に戻り、応援の人も来てくれました……今、披露会の会場は大変のようです」
カレンが現状を話してくれて、ロイが我に返って話す。
「そうだった! 助けに来てくれた先生から聞いたけど、披露会の会場が一番大変なんだ!」
「オレは何も知らねぇ……どういうことだ?」
ダドリックはレックス殿下が眺めてきたから首を振りつつ、ロイに尋ねる。
「今、会場では謎の女性がブラックドラゴンの群れを従えて、人々に被害を出しているようです」
「ダドリックの言った……魔方陣で操っていない、ロウデス教が従えたブラックドラゴンの群れか」
大半のブラックドラゴンは、シーマの魔方陣を破壊したことで逃げ去っているらしい。
それでも一部のドラゴンは学園を襲撃しているようで、邪神教に忠実なドラゴンが存在しているからだ。
「それなら私達は、魔法披露会の会場に向かいましょう」
そう提案するけど……そこは、ゲームで最終決戦の舞台でもある。
私が言って大丈夫なのか不安になってしまうけど、ここで待っているだけの選択はとれない。
もうこの世界は、私にとって現実だ。
そう考えて提案した瞬間――私は戦慄した。
今まで見たことがないほど巨大なブラックドラゴンが、一瞬で私に迫る。
その瞬間――意識を失い拘束されていたシーマが、小刻みに震えた。
「――リリアン!?」
レックス殿下が私を庇い、ダドリックがシーマとレックス殿下の間に立つ。
シーマの体内から膨大な魔力の閃光が発生して――自爆したみたいだけど、ダドリックが魔力で抑え込んでいる。
「こいつは意識を奪っても何かすると考えていたが……自爆するとはな」
魔力を使い切ったダドリックの意識が朦朧としていて、レックス殿下が叫ぶ。
「ダドリック!?」
「オレの心配より、リリアンを守れ!」
そう言って魔力が尽きたダドリックが意識を失い、レックス殿下が剣を振るう。
迫っていたブラックドラゴンの突進を剣で受け止めるけど……私達は、シーマの行動に意識を向けてしまった。
そして、私の眼前に小柄な赤髪の少年――ラギルの姿が映る。
「……えっ?」
ラギルが、巨大なブラックドラゴンに乗っていた?
いいえ――頭部から現れたから同化して、分離したようだ。
完全に思考の外の行動。シーマの自爆で意識が向けられていたから――意識が追いつかない。
「――リリアン!?」
カレンの叫び声を聞き――私はハッとする。
二学期から起きた出来事を、私は思い返す。
ルート、ダドリック、ロウデス教団員シーマは――全て、この時の為の陽動だったのかもしれない。
二学期からやって来た新入生ラギルは私達に協力してくれて、それでも警戒はしていた。
それでも警戒心を最初の頃より緩めていたのは事実で、遂に行動を起こす。
ラギルは――私の傍に一瞬で接近したと思えば、腹部に触れて魔力を流してくる。
「ラギルよ。どういうつもりだ!?」
「これは……まさか、ラギルの体内に、邪神が封印されていたのか!?」
レックス殿下とロイが叫び、私はラギルから流れてくる魔力と意志で理解していた。
どうやら邪神ロウデスがラギルの体内に入っていたようだけど、ラギル自身は何も知らないようだ。
ブラックドラゴンの群れが現れた時に、ラギルの意思を奪い行動している。
そして――私の体に邪神が侵入して、邪神が目覚めることとなっていた。
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