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24話
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ゼスタに案内されて私は再び王の間に行き、事情を説明すると。
「回復魔法を使ってくれるのは嬉しいが……バトルドラゴンとの戦いの後だ。倒れられても困る」
どうやらゼスタと陛下は、今までの戦いから膨大な魔力を使っていると考えているようね。
あの程度の魔力なら問題なく全快している私は、陛下を眺めて。
「私の魔力は全快していますし、魔力は眠れば回復するので、使っておくべきです」
「全快!? あのバトルドラゴンとの戦いで加護、回復魔法を使ったのにか!?」
「聖女になったばかりで活躍したいのかもしれないが、流石にそれは無謀ではないか?」
私としては、ゼスタが私の発言を信じてくれないことにショックを受けてしまう。
それでも心配してくれているからこその発言で、常識的に考えて私が無理をしようと考えてしまうのは当然だ。
「大丈夫です。私は聖女として回復魔法を使います……お願いいたします」
私が頭を下げると、陛下は驚いた様子で。
「いや、こちらこそお願いしたい! ゼスタ、もし無理そうだと判断したら止めるように」
「わかっています」
心配してくれるのは嬉しいけど、こうして心配されるのなら私の魔力がどれぐらいなのかは知って欲しくなってしまう。
そう考えながら――私は王都にある一番大きな治療院に向かう。
どうやら回復魔法を使う人が少ないようで……そこには、大勢の人が入院していた。
「人が多すぎるし、少しずつ治していけば――」
「――いえ、大丈夫です」
ゼスタに心配されるけど、私は広範囲の回復魔法をかけて……それだけだった。
治療院に居た人達は全員完治して、私とゼスタはとにかく感謝されている。
どうやら治療院の人が治しても怪我人が多く魔力が尽きていたらしい。
人数が多くて半分近い魔力を使ったけど、2日休めば全快するぐらいで大丈夫だ。
城に戻っても報告を聞いたのか「聖女様!」と城の人達から感謝されて、私は驚くしかなかった。
「回復魔法を使ってくれるのは嬉しいが……バトルドラゴンとの戦いの後だ。倒れられても困る」
どうやらゼスタと陛下は、今までの戦いから膨大な魔力を使っていると考えているようね。
あの程度の魔力なら問題なく全快している私は、陛下を眺めて。
「私の魔力は全快していますし、魔力は眠れば回復するので、使っておくべきです」
「全快!? あのバトルドラゴンとの戦いで加護、回復魔法を使ったのにか!?」
「聖女になったばかりで活躍したいのかもしれないが、流石にそれは無謀ではないか?」
私としては、ゼスタが私の発言を信じてくれないことにショックを受けてしまう。
それでも心配してくれているからこその発言で、常識的に考えて私が無理をしようと考えてしまうのは当然だ。
「大丈夫です。私は聖女として回復魔法を使います……お願いいたします」
私が頭を下げると、陛下は驚いた様子で。
「いや、こちらこそお願いしたい! ゼスタ、もし無理そうだと判断したら止めるように」
「わかっています」
心配してくれるのは嬉しいけど、こうして心配されるのなら私の魔力がどれぐらいなのかは知って欲しくなってしまう。
そう考えながら――私は王都にある一番大きな治療院に向かう。
どうやら回復魔法を使う人が少ないようで……そこには、大勢の人が入院していた。
「人が多すぎるし、少しずつ治していけば――」
「――いえ、大丈夫です」
ゼスタに心配されるけど、私は広範囲の回復魔法をかけて……それだけだった。
治療院に居た人達は全員完治して、私とゼスタはとにかく感謝されている。
どうやら治療院の人が治しても怪我人が多く魔力が尽きていたらしい。
人数が多くて半分近い魔力を使ったけど、2日休めば全快するぐらいで大丈夫だ。
城に戻っても報告を聞いたのか「聖女様!」と城の人達から感謝されて、私は驚くしかなかった。
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