見た目が地味で聖女に相応しくないと言われ追放された私は、本来の見た目に戻り隣国の聖女となりました

黒木 楓

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48話

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 あれから半月が経って、ロウーラ国はバトルドラゴンの襲撃を受けるようになっていた。

 神龍に死者を出さないよう命令を受けているのか、建物を破壊するのが主らしいけど……それでもとてつもない被害を受けていた。

 私達が向かって抵抗するも返り討ちに合った怪我人を治療し、バトルドラゴンを追い払うけど……数があまりにも多すぎる。

 そして――私達は王の間にやって来て、今後の対策を考えることにしていた。

 この場に居るのは私、ゼスタ、ロウーラ王、騎士長ロギオン、エグニースだけだ。

 ロウーラ王は深刻そうな表情を浮かべて、エグニースに目をやり。

「神龍は完全にロウーラ国だけに集中して襲撃を行っている……エグニースよ。どうにかできないか?」

「敵の要求がシーファ様だけなので、厳しいですね……冒険者ギルドとしては他の国も守る必要があるので、集中攻撃されているとはいえ、この国にだけ冒険者を集めることはできません」

 いつ他の国を狙ってもおかしくない以上、冒険者ギルドの信頼に関わるから冒険者の戦力増加は無理のようだ。

 もし私がモルドーラ国に行っても攻撃が続いた場合……私の加護や回復の魔法なしだとロウーラ国は滅ぶから、私がモルドーラ国に行く選択もない。

 このまま何もしなければ追い詰められていくしかないのは間違いなくて……ゼスタが観察するようにエグニースを眺めていたのが、少し気になっていた。

 × × ×

 あれから私の部屋に戻り、椅子に座ってテーブル越しにゼスタと対面している。

「結局、何も思い浮かばなかったけど……ゼスタはエグニースが気になるのですか?」

 私はさっきの話し合いで気になったことを尋ねると、ゼスタは頷いて。

「ああ。エグニースは神龍についての話を父上やロギオンにしていない……もしかしたら、何か解決策があるも言えないのかもしれないな」

 それは……私を生贄にする必要があるから言えなかったのでしょう。

 同じことを考えていたのか、ゼスタは私と目を合わせて。

「もし何が起きようとも、俺はシーファを守ってみせる。これだけは信じて欲しい」

「ええ。わかっています……ありがとう」

 神龍の狙いは私だけど、それでもゼスタは怯まずに傍に居てくれる。

 それがとてつもなく嬉しくて……扉をノックする音が響き。エグニースの声が聞こえる。

「おふたりに話があります……よろしいでしょうか?」

 これはきっと、さっきの話し合いでは言えなかったことを話すつもりなのでしょう。

 私はゼスタに向かって頷き……エグニースを部屋に入れて、話を聞くことにしていた。 
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