婚約破棄の翌日に謝罪されるも、再び婚約する気はありません

黒木 楓

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68話

 どうやらエバンドは、領地の異変から様々なことを調査していたらしい。

 その結果……ルジャス領は禁魔法の力で再び繁栄し、領民達は苦しんでいた。

 そして、その原因はカルスの婚約者ミュリナ、その兄にしてドーマス領の領主グランが禁魔法を伝えたからと聞く。

「私は領民と協力して、カルスの暗殺を目論みましたが失敗しました……隠れていましたが、ルジャス領を調査しているボーレス様を知り、助けを求めたということです」

「エバンド君は信用できるし、カルスの暗殺未遂の件もルジャス領で聞いていた……信頼すべきだと、僕は思っている」

「確かに、カルスならパトリシアに呪いをかける可能性が高い……ミュリナを利用してまでルジャス領と関係を持ちたかったのは、パトリシアが狙いだったのかもしれない」

「えっ?」

 ジャック様の発言に驚いていると、話してくれる。

「恐らくポーションの考案を知り、利用価値があると考えたのだろう……グランは妹を溺愛しているが、その妹を婚約者にしてまでルジャス領の力が欲しかったのだろう」

 私の力で繁栄していたから、その技術を全て欲しかったのかもしれない。

 禁魔法なんてものを使う元凶だからこそ、ルジャス領が評判以上の力で、それが私によるものだと理解できていた可能性は高そうだ。

「ルジャス領が怪しいと考えるべきだろう……明日、総力をあげて攻め込む!」

 エバンドが証人になってくれているし、元凶のグランを捕らえれば全てが終わる。

 私の時間もあまり残されていないから――明日までに準備を整えて、私達はルジャス領へ向かうこととなっていた。

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