婚約破棄の翌日に謝罪されるも、再び婚約する気はありません

黒木 楓

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69話

 あれからジャック様はすぐさまイレック様に魔道具で報告していた。

 そして数時間後、イレック様と魔法士達が、私の屋敷にやって来る。

 今までは呪いの調査に時間をかけていたけど、もう私に残されている時間は少ない。

 本来なら複数に分かれて攻め込むようだったけど……ルジャス領が一番怪しいと確信して、総力をあげて乗り込むらしい。

 応接室で、私とジャック様、テーブル越しにイレック様と対面して話をしている。

「戦力を分けて候補の貴族を潰す予定だったけど、成功率は落ちるからね……総力をあげて1つの領地に乗り込んで元凶を倒すのが一番だ」

「もしグラン・ドーマスが元凶でなければ絶体絶命の状況……賭けになるが、元凶だと私は確信している」

 そうジャック様が言ってくれて、私は頷く。

 お父様にルジャス領の調査を頼んでいたからこそ、エバンドとお父様は出会うことができた。

 エバンドという証人も居るし、私はカルスと関わったドーマス家のグランが、一番怪しいと考えている。

「はい。もし違っていても後悔しません」

「本当に禁魔法を与えた元凶なら……ローウォン家を敵に回したことを、ドーマス家には後悔させる必要がある」

 イレック様は内心かなり怒っている。

 問題があるとすれば……グランが元凶でも、倒しただけでは呪いは解けないということにある。

 自らの意志で呪いを解く必要があって、グランが解いてくれるのかは解らない。

 それが不安になりながらも……翌日、私達はルジャス領に乗り込むこととなっていた。

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