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16話
私は王家の仕事内容を思い出し、ラミカの目論見を推測する。
現状ではラミカの風魔法よりも脅威となるのは、マルクト伯爵家の魔道具しかない。
他に思い当たる節がないし、調査する価値はあると私とお父様、エリクは考えていた。
「調査は他の人に任せて、フロン様はしばらくこの屋敷にいるべきだ……そろそろ、俺の特殊魔法について話しておこう」
そしてエリクは、自身の特殊魔法について話そうとしている。
「あの、私達が聞いても大丈夫なのでしょうか?」
「俺もフロン様の特殊魔法を教えてもらったし、今後に備えて知っておくべきだ」
固有の特殊魔法は会得した時点で詳細を報告する必要があり、情報は共有される。
それでも詳しい性能は隠されていることが多く、私も後から発覚した力については教えていない。
エリクも自身の特殊魔法について隠していることがあるみたいだけど、お父様は魔法の詳細については知っているようだ。
「確かエリク様は、他者を強化する魔法が使えましたか」
「その通りで、強化魔法と呼ばれている……強化は微力とされているが、力になってみせよう」
やる気に満ちているエリクを眺めて、気になることがあった私は尋ねる。
「微力ですか?」
「俺自身を強化することはできず強化した者から聞いただけだが、微力らしい。何か気になることでもあるのかな?」
「いえ……微力な特殊魔法しか使えない頃の私をラミカが蔑んでいたので、エリク様を愛人にすることが気になりました」
弱者を蔑み見下しているラミカだけど、エリクは美青年だから好きということなのだろうか?
今まで私に対しての言動から少し気になってしまうと、エリクも同意見のようで頷く。
「そのことだけど、どうやら宰相が俺の魔法を求めているらしい。ラミカ様が話してくれた」
「宰相ですか?」
「微力と知っているのにラミカ様が言うには「ギーマには必要な魔法らしいから、私の愛人になる資格がある」みたいなことを言ってたね」
愛人になる資格とかラミカは言っておいて、避けられたら手紙を送り愛人になれと脅迫してくるのか。
執着がありそうなのは行動から察してしまうけど、それより宰相が欲していることが気になる。
「なにか隠された力があり、それを宰相だけが知っているということでしょうか?」
「俺や家族も知らない力を、宰相が知っている可能性は低そうかな……俺としても、それ以外に何も思いつかいけどね」
意見に賛同してくれたけど、納得はあまりできていないという感じだ。
「それについては、これから検証して調べていきましょう。力になってくださり、ありがとうございます」
手紙のことを報告してくれた上に、特殊魔法を教えて力になってくれる。
エリクにお礼を伝えると頷き、思案していたから何か気になることがありそうだ。
「構わない……フロン様は、大変だっただろう」
「どういうことですか?」
「俺はフロン様の尽力を前から知っていた。ラミカ様は評判を落としたいのか悪口ばかり言っていたが、全て嘘だと確信できたよ」
城にいた頃に魔法派閥から蔑まれていたのは、ラミカが適当な悪口を言っていたせいかもしれない。
そしてバラド王子から愛せないと言われたことを知った時に、エリクが信じられないと言ったのは私の行動を知っていたからのようだ。
苦手で避けていたと話していたけど、何度かラミカと会っていそう。
聞いておきたいことがあったけど、尋ねる前に窓から異変を知る。
夜中なのに、屋敷に松明を持った人々が向かっているようだ。
慌てている様子なのが気になり、私はエリクと門へ向かうことにした。
現状ではラミカの風魔法よりも脅威となるのは、マルクト伯爵家の魔道具しかない。
他に思い当たる節がないし、調査する価値はあると私とお父様、エリクは考えていた。
「調査は他の人に任せて、フロン様はしばらくこの屋敷にいるべきだ……そろそろ、俺の特殊魔法について話しておこう」
そしてエリクは、自身の特殊魔法について話そうとしている。
「あの、私達が聞いても大丈夫なのでしょうか?」
「俺もフロン様の特殊魔法を教えてもらったし、今後に備えて知っておくべきだ」
固有の特殊魔法は会得した時点で詳細を報告する必要があり、情報は共有される。
それでも詳しい性能は隠されていることが多く、私も後から発覚した力については教えていない。
エリクも自身の特殊魔法について隠していることがあるみたいだけど、お父様は魔法の詳細については知っているようだ。
「確かエリク様は、他者を強化する魔法が使えましたか」
「その通りで、強化魔法と呼ばれている……強化は微力とされているが、力になってみせよう」
やる気に満ちているエリクを眺めて、気になることがあった私は尋ねる。
「微力ですか?」
「俺自身を強化することはできず強化した者から聞いただけだが、微力らしい。何か気になることでもあるのかな?」
「いえ……微力な特殊魔法しか使えない頃の私をラミカが蔑んでいたので、エリク様を愛人にすることが気になりました」
弱者を蔑み見下しているラミカだけど、エリクは美青年だから好きということなのだろうか?
今まで私に対しての言動から少し気になってしまうと、エリクも同意見のようで頷く。
「そのことだけど、どうやら宰相が俺の魔法を求めているらしい。ラミカ様が話してくれた」
「宰相ですか?」
「微力と知っているのにラミカ様が言うには「ギーマには必要な魔法らしいから、私の愛人になる資格がある」みたいなことを言ってたね」
愛人になる資格とかラミカは言っておいて、避けられたら手紙を送り愛人になれと脅迫してくるのか。
執着がありそうなのは行動から察してしまうけど、それより宰相が欲していることが気になる。
「なにか隠された力があり、それを宰相だけが知っているということでしょうか?」
「俺や家族も知らない力を、宰相が知っている可能性は低そうかな……俺としても、それ以外に何も思いつかいけどね」
意見に賛同してくれたけど、納得はあまりできていないという感じだ。
「それについては、これから検証して調べていきましょう。力になってくださり、ありがとうございます」
手紙のことを報告してくれた上に、特殊魔法を教えて力になってくれる。
エリクにお礼を伝えると頷き、思案していたから何か気になることがありそうだ。
「構わない……フロン様は、大変だっただろう」
「どういうことですか?」
「俺はフロン様の尽力を前から知っていた。ラミカ様は評判を落としたいのか悪口ばかり言っていたが、全て嘘だと確信できたよ」
城にいた頃に魔法派閥から蔑まれていたのは、ラミカが適当な悪口を言っていたせいかもしれない。
そしてバラド王子から愛せないと言われたことを知った時に、エリクが信じられないと言ったのは私の行動を知っていたからのようだ。
苦手で避けていたと話していたけど、何度かラミカと会っていそう。
聞いておきたいことがあったけど、尋ねる前に窓から異変を知る。
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慌てている様子なのが気になり、私はエリクと門へ向かうことにした。
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