必要ないと言われたので、元の日常に戻ります

黒木 楓

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24話

 暗躍部隊の魔力反応は6人分あって、その中の1人は結界魔法の対処で魔力を使い果たしている。

 透明魔法で視認できず、転移魔法は使えないけど……魔力の流れから位置はわかる。

「バラバラに散った辺り、侵入遮断の結界を対処されて動揺した隙を突く気ね」

 魔力を感じ取れないハロルドに説明するけど、暗躍部隊は宰相ライオスが自信満々にしていただけはある。

 実際、結界を魔道具で対処してくるのは予想外で動揺しているし、今が好機でしょう。

「ど、どうしますか!?」

「大丈夫よ」

 それでも――この森内で私を捕らえることは絶対にできない。

 焦っているハロルドを落ち着かせて、モニターに魔力を流すことで五分割にする。

 バラバラに散った暗躍部隊が家の中に入った瞬間――暗躍部隊は全員倒れていた。

 透明魔法も解除されて、倒れている5人の姿が見える。
 一瞬で対処された暗躍部隊をモニターで眺めたハロルドは、唖然とした様子で私を見て。

「こ、これは……いったい……」

「結界の中に入ってきた瞬間から、この部屋以外に侵入した瞬間、私の聖魔力を与えるようにしていたわ」

 困惑しているハロルドに対して、私は説明をする。

 透明になる魔法を使っている中で、私の聖魔力を過剰に受けると……体内でその魔力を制御できずに意識を失う。

 これで大丈夫だと考えていた時――ハロルドが動く。

「エレナさん!?」

「えっ?」

 私が驚いていると、ハロルドが私を押し飛ばしていた。

 この部屋に1人の青年が侵入していて、ナイフを振るう。

 私を庇ったハロルドはナイフの一太刀を受けて――毒があるのか一瞬で意識を失っていた。

「ハロルド!?」

 私はハロルドの名前を叫びながら、目の前の暗躍部隊の人を転移魔法で森の端に飛ばす。

 どうやら暗躍部隊は7人居て、何らかの魔道具で魔力を感じさせなくしていたのでしょう。

 魔力を使う透明化の魔法も使えば私に気付かれるから、今まで6人に隠れて行動していた。

 その結果、何も知らなかった暗躍部隊が6人だと認識して、ここまで追い詰められている。

「透明化の魔法を使っていないから聖魔力を受けても倒れず侵入した……危なかった……」

 私はハロルドを回復魔法で治しながら、余裕だと思っていたのに追い詰められたことに恐怖する。

 毒のナイフによる攻撃を受けて意識を失えば、私がどれだけ強くても捕らえられていた。

 ハロルドが助けてくれなかったら本当に危なくて……私はハロルドに感謝するしなかった。

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