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第四章:祭りと畑のレシピ
73、はじめての野菜スイーツ(前半)
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夕暮れの教室から出てきた友達のあきらが、にこにこと話しかけてきた。
「あのさ、ことり、最近どんなお菓子作ってるの?」
私は少し照れくさそうに肩をすくめて答えた。
「えっとね…ピーマンをすりおろして混ぜたチーズケーキに挑戦してるんだ。」
あきらは目を丸くして驚いた。
「ピーマン!? 野菜のお菓子なんて、初めて聞いたよ!なんでピーマンなの?」
私はふっと収穫祭で出会ったおばあさんの言葉を思い出した。
「収穫祭で会ったおばあさんがね、子どもでもピーマンをおいしく食べられるように工夫したレシピを教えてくれたんだ。ケーキにするとピーマンの苦味が和らいで、食べやすくなるんだって。」
隣にいた奏汰も、うなずきながら説明を加える。
「ぼくも最初は半信半疑だったけど、試してみたくて。それに、ピーマンは栄養もあるからね。」
(本当にピーマンの苦味がケーキで消えるのかな?もし苦味が残ったら、友達に笑われちゃうかも…)と私は少し不安を感じていた。
その気持ちを抱えつつも、あきらの目がキラリと輝いた。
「すごいよ!苦手なものもお菓子で克服できたら、みんな喜ぶね。」
その言葉に私は少し勇気づけられた。
「そうだね、だから今は焼き加減や甘さを調整して、何度も試作しているところなんだ。」
奏汰が笑顔で続ける。
「今日の試作品はね、ちょっと焼きすぎちゃって固くなっちゃった。でも、次はもっとふんわりさせたいんだ。」
私も笑いながら返した。
「うん、失敗もお菓子作りの大切な一歩だよね。」
――
その日の午後、私の家のキッチン。奏汰と二人で材料を前に、試作に取りかかっていた。
私はピーマンを丁寧に洗い、ヘタと種を取り除く。すりおろし器でピーマンを細かくすりおろし、その鮮やかな緑色が生地に混ざるのを見つめる。
「今日は砂糖を10グラム増やしてみようか」と奏汰が提案した。
「うん、前回はちょっと苦味が強かった気がするから、甘さでカバーできるかも」と私。
生クリームもいつもより多めに計量し、慎重にボウルに注ぐ。
クリームチーズを泡立て器で滑らかになるまで混ぜ、砂糖を加えてさらに混ぜ合わせる。卵を一つずつ割り入れ、丁寧に混ぜる。薄力粉をふるい入れて、ゴムベラでさっくりと混ぜる。最後にすりおろしたピーマンを加え、生地が均一になるように混ぜ合わせた。
「生地の固さはどう?」と奏汰が聞く。
「ちょっとゆるいかな。でも焼くとちょうどよくなるかも」と私は答えた。
二人は18cmのケーキ型に生地を流し入れ、表面を平らにならす。
オーブンの温度は160度にセット。私はタイマーを25分に設定した。
焼き上がりを待つ間、二人はキッチンのテーブルに座って話した。
「ピーマンの苦味が消えてたらいいけど…」
「きっと大丈夫。何度も試してきたんだから。」
オーブンの扉を開けると、ふんわりと焼きあがったケーキからは、ほのかな甘い香りとピーマンのさわやかな香りが混ざり合って漂った。
私は小さな一口を口に入れた。
「おいしい!」と思わず声が出た。
「ほんとだ、ふんわりしてるし、ピーマンの苦味も全然気にならない!」
奏汰も続けて食べてみる。
「甘さもちょうどいいし、クリームチーズのコクがピーマンのさっぱり感を引き立ててるね。」
二人は笑顔で顔を見合わせた。
でも私はすぐに気づいた。
「でも、もう少し焼き時間を短くして、もっとふんわり感を出せたら、もっといいかも。」
「うん、あともう少し砂糖を調整してみようか。甘さ控えめが好きな友達もいるから。」
私はメモ帳に今日の感想を書き込んだ。
〈焼き時間は25分。ふんわりできたけど、30秒短くしてみる。砂糖は70g→65gで調整。次は友達にも食べてもらおう。〉
翌日、学校の休み時間。私はあきらに試作品を差し出した。
「これ、ピーマン入りチーズケーキ。苦味がほとんどなくて、ふんわりしてるよ。よかったら食べてみて。」
あきらは嬉しそうに一口かじってから目を丸くした。
「本当にピーマン入ってるの?全然わからない!おいしいよ、ことり!」
私は照れくさそうに笑った。
「ありがとう。もっとおいしくなるように、これからも工夫するね。」
あきらはにっこり笑いながら言った。
「そうだね、失敗しても何度も挑戦することが大事だよ!」
二人の間に、温かい友情の絆が生まれた。
――
そんな夜、私はノートを広げて、自分のレシピを書き込んだ。
〈ピーマン入りチーズケーキ(18cm型)
材料:
クリームチーズ150g
砂糖65g
卵2個
生クリーム100ml
薄力粉30g
ピーマン1個(すりおろし70g)
作り方:
ピーマンはヘタと種を取り除き、皮ごと洗う。
すりおろす。
クリームチーズを柔らかくして砂糖と混ぜる。
卵を一つずつ加え、生クリームも入れる。
薄力粉をふるいながら混ぜ、最後にピーマンを混ぜる。
160度のオーブンで24分30秒焼く。冷蔵庫で冷やしてから食べる。〉
ノートに書きながら、私は未来のスイーツを思い描いた。
〈もっといろんな野菜や果物で、体にいいお菓子を作りたいな。いつかお店で売れるくらいおいしいのを。〉
私の胸は、わくわくと期待でいっぱいだった。
「あのさ、ことり、最近どんなお菓子作ってるの?」
私は少し照れくさそうに肩をすくめて答えた。
「えっとね…ピーマンをすりおろして混ぜたチーズケーキに挑戦してるんだ。」
あきらは目を丸くして驚いた。
「ピーマン!? 野菜のお菓子なんて、初めて聞いたよ!なんでピーマンなの?」
私はふっと収穫祭で出会ったおばあさんの言葉を思い出した。
「収穫祭で会ったおばあさんがね、子どもでもピーマンをおいしく食べられるように工夫したレシピを教えてくれたんだ。ケーキにするとピーマンの苦味が和らいで、食べやすくなるんだって。」
隣にいた奏汰も、うなずきながら説明を加える。
「ぼくも最初は半信半疑だったけど、試してみたくて。それに、ピーマンは栄養もあるからね。」
(本当にピーマンの苦味がケーキで消えるのかな?もし苦味が残ったら、友達に笑われちゃうかも…)と私は少し不安を感じていた。
その気持ちを抱えつつも、あきらの目がキラリと輝いた。
「すごいよ!苦手なものもお菓子で克服できたら、みんな喜ぶね。」
その言葉に私は少し勇気づけられた。
「そうだね、だから今は焼き加減や甘さを調整して、何度も試作しているところなんだ。」
奏汰が笑顔で続ける。
「今日の試作品はね、ちょっと焼きすぎちゃって固くなっちゃった。でも、次はもっとふんわりさせたいんだ。」
私も笑いながら返した。
「うん、失敗もお菓子作りの大切な一歩だよね。」
――
その日の午後、私の家のキッチン。奏汰と二人で材料を前に、試作に取りかかっていた。
私はピーマンを丁寧に洗い、ヘタと種を取り除く。すりおろし器でピーマンを細かくすりおろし、その鮮やかな緑色が生地に混ざるのを見つめる。
「今日は砂糖を10グラム増やしてみようか」と奏汰が提案した。
「うん、前回はちょっと苦味が強かった気がするから、甘さでカバーできるかも」と私。
生クリームもいつもより多めに計量し、慎重にボウルに注ぐ。
クリームチーズを泡立て器で滑らかになるまで混ぜ、砂糖を加えてさらに混ぜ合わせる。卵を一つずつ割り入れ、丁寧に混ぜる。薄力粉をふるい入れて、ゴムベラでさっくりと混ぜる。最後にすりおろしたピーマンを加え、生地が均一になるように混ぜ合わせた。
「生地の固さはどう?」と奏汰が聞く。
「ちょっとゆるいかな。でも焼くとちょうどよくなるかも」と私は答えた。
二人は18cmのケーキ型に生地を流し入れ、表面を平らにならす。
オーブンの温度は160度にセット。私はタイマーを25分に設定した。
焼き上がりを待つ間、二人はキッチンのテーブルに座って話した。
「ピーマンの苦味が消えてたらいいけど…」
「きっと大丈夫。何度も試してきたんだから。」
オーブンの扉を開けると、ふんわりと焼きあがったケーキからは、ほのかな甘い香りとピーマンのさわやかな香りが混ざり合って漂った。
私は小さな一口を口に入れた。
「おいしい!」と思わず声が出た。
「ほんとだ、ふんわりしてるし、ピーマンの苦味も全然気にならない!」
奏汰も続けて食べてみる。
「甘さもちょうどいいし、クリームチーズのコクがピーマンのさっぱり感を引き立ててるね。」
二人は笑顔で顔を見合わせた。
でも私はすぐに気づいた。
「でも、もう少し焼き時間を短くして、もっとふんわり感を出せたら、もっといいかも。」
「うん、あともう少し砂糖を調整してみようか。甘さ控えめが好きな友達もいるから。」
私はメモ帳に今日の感想を書き込んだ。
〈焼き時間は25分。ふんわりできたけど、30秒短くしてみる。砂糖は70g→65gで調整。次は友達にも食べてもらおう。〉
翌日、学校の休み時間。私はあきらに試作品を差し出した。
「これ、ピーマン入りチーズケーキ。苦味がほとんどなくて、ふんわりしてるよ。よかったら食べてみて。」
あきらは嬉しそうに一口かじってから目を丸くした。
「本当にピーマン入ってるの?全然わからない!おいしいよ、ことり!」
私は照れくさそうに笑った。
「ありがとう。もっとおいしくなるように、これからも工夫するね。」
あきらはにっこり笑いながら言った。
「そうだね、失敗しても何度も挑戦することが大事だよ!」
二人の間に、温かい友情の絆が生まれた。
――
そんな夜、私はノートを広げて、自分のレシピを書き込んだ。
〈ピーマン入りチーズケーキ(18cm型)
材料:
クリームチーズ150g
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卵2個
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薄力粉30g
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ピーマンはヘタと種を取り除き、皮ごと洗う。
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クリームチーズを柔らかくして砂糖と混ぜる。
卵を一つずつ加え、生クリームも入れる。
薄力粉をふるいながら混ぜ、最後にピーマンを混ぜる。
160度のオーブンで24分30秒焼く。冷蔵庫で冷やしてから食べる。〉
ノートに書きながら、私は未来のスイーツを思い描いた。
〈もっといろんな野菜や果物で、体にいいお菓子を作りたいな。いつかお店で売れるくらいおいしいのを。〉
私の胸は、わくわくと期待でいっぱいだった。
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